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13章 平和に向かって
261話 勇者たちが来た
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「こ、これがマコッチが行ってた戦場か」
俺たちは壁を上り敵を視認した、ドラゴンがすごい数いたんだ。
「そうよ・・・なに?怖くなったイカルガ君、行くよシオン」
「うん分かったよマコッチ、タケル僕たちが先導するよ、しっかり付いてくるんだ」
俺たちがひるんでいる内にシー姉とマコッチが壁から飛び降りて行った。
「この高さを、さすがだな二人とも、みんな行くぞ!」
「だ、ダメだよイカルガ様!ぼ、僕たちの敵う相手じゃない」
確かにあれだけの数のドラゴンを相手にしたらおそらく命はないだろうな。
「マホル・・・みんなここでワールドブレイクは解散しよう、今までサンキューな」
「ま、待てイカルガ!」
アリステルが俺の前に出てきて止めてきた、だが震えている無理もない俺だって怖いぞ。
「なんだよアリステル、早くしないとシー姉たちだけで終わってしまうぞ」
「な、ならいいじゃないか、ここには来た、戦わなくても国にはバレないわ、ここで二人の戦いを見ていよう」
エルフィナも頷いている、まぁそれでもシー姉たちは何も言わないだろうな、だが俺たちの前からは姿を消すだろう、それは絶対嫌だ。
「それはダメだ、それをしたら俺は自分が許せなくなる(あの時みたいに)」
「どうしてそこまでするの?ヒュルドルンの時もあなたは何故か必死だったわ」
エルフィナ・・・そうかあの自称魔王の時も俺はこんなに必死だったか。
「エルフィナ、俺は向こうの世界である人に追いつきたくて必死だったんだ」
その人はある時突然いなくなって、俺は目標が無くなりどうでも良くなったところにここに来て、聖女に魔王を倒してくれって言われた、何故だかそれがシー姉の叱る顔に見えた。
今の俺を見て怒ったんだと思った、だから俺はここでの戦いは必死だった、がむしゃらにしていたわけじゃないがただ必死にがんばったんだ。
「だが死ねば終わりなんだぞ、イカルガ!」
「アリステル・・・ありがと、それとごめんな」
この3人が国に報告書を送る時もこんな俺が変な事をしないようにするために監視しているんだと思ってた、でも違ったんだ、シー姉たちがPTに入って笑う事が増え始めると、3人が良く見える様になった、そんな人達じゃなかった。
「俺は最初3人が監視役何だと思ってた、距離を感じたからな、だがそれは聖女を気にしてだろ?」
「な!?」
アリステルが驚いている、俺が気づいていないと思ってたんだな、俺も最近知ったんだ、夜の見張りで世間話をしている時にマコッチに言われた。
「こんな俺に付いてきてくれた3人を監視役何てさ、ほんとあの時の俺は目がどうかしてたよ」
「無理もないですよ、報告していたのはホントですし・・・すみません」
マホルがそう言ってくれたがあの国に帰った時分かったんだ、監視をしている奴の眼は違うんだってな、聖女の横にいた奴はそう言った目をしていた、そして聖女の眼は3人と同じで優しい目だった、ちょっと困ったけどな。
「報告は当たり前だろ、それを悪い方に捕らえた俺が悪いんだ、だからみんなには生きていてほしい、俺一人ならシー姉たちがなんとかしてくれるさ、まぁそんな事には死んでもしないけどな」
笑顔でそう言った、みんなは少し笑顔になったな。
「じゃあ俺は行くよ、今までありがとな」
そう言って俺も壁から飛び降りた、降りて気付いたが凄い高さだな。
「これだけで俺死ぬんじゃないか?」
そう思ったから風の魔法で落下速度を落とした、下にはシー姉たちが待っていたよ。
「遅かったねイカルガ君」
「マコッチ、知ってるだろ別れを言ってたんだ」
そう、マコッチにはあの3人は降りてこないと言われた、ドラゴン相手だ無理があるだろ。
「むふふぅ~それはどうかな~『エアーショット』」
マコッチが壁の方に魔法銃を撃った、なんでだ?
「し、死ぬかと思ったわ」
「ほんとだ、まさかこれほどの高さだったとはな、マコッチ助かったぞ」
「そんなのはいいのよアリステル」
エルフィナとアリステルが涙目でそう言ってきた。
「ど、どうして二人が」
「どうしてって、分からないんですかイカルガ様」
エルフィナが涙を拭きながら言ってきたが、分からないぞ。
「はぁ~仲間だからだイカルガ、それに私たちの気持ちも知ってるんだろ?」
「え!?」
気持ちって、知らないぞ・・・だがそんな顔されたら分かる。
「な、何よ!?知らなかったのね、さっき上で聖女様を気にしてって言ってたのに」
「そ、それは」
聖女に俺を守るように言われているとかそんなことだ、好きとかじゃなかったんだ。
「エルフィナ、イカルガだぞこんなもんだ、この後アタックすればいいのさ」
「むぅ~分かったわ、覚悟してなさいイカルガ」
何故か様を取ってきた、恐らくだが覚悟を決めたんだな。
「マホルは」
「ああ、マホルは来ない」
そうか、それが普通だこんな死地に自分から向かうなんてな。
「じゃあそろそろ行くよみんな」
マコッチの声に全員が返事をして俺たちは正面のアイスドラゴンに向かって行った。
俺たちは壁を上り敵を視認した、ドラゴンがすごい数いたんだ。
「そうよ・・・なに?怖くなったイカルガ君、行くよシオン」
「うん分かったよマコッチ、タケル僕たちが先導するよ、しっかり付いてくるんだ」
俺たちがひるんでいる内にシー姉とマコッチが壁から飛び降りて行った。
「この高さを、さすがだな二人とも、みんな行くぞ!」
「だ、ダメだよイカルガ様!ぼ、僕たちの敵う相手じゃない」
確かにあれだけの数のドラゴンを相手にしたらおそらく命はないだろうな。
「マホル・・・みんなここでワールドブレイクは解散しよう、今までサンキューな」
「ま、待てイカルガ!」
アリステルが俺の前に出てきて止めてきた、だが震えている無理もない俺だって怖いぞ。
「なんだよアリステル、早くしないとシー姉たちだけで終わってしまうぞ」
「な、ならいいじゃないか、ここには来た、戦わなくても国にはバレないわ、ここで二人の戦いを見ていよう」
エルフィナも頷いている、まぁそれでもシー姉たちは何も言わないだろうな、だが俺たちの前からは姿を消すだろう、それは絶対嫌だ。
「それはダメだ、それをしたら俺は自分が許せなくなる(あの時みたいに)」
「どうしてそこまでするの?ヒュルドルンの時もあなたは何故か必死だったわ」
エルフィナ・・・そうかあの自称魔王の時も俺はこんなに必死だったか。
「エルフィナ、俺は向こうの世界である人に追いつきたくて必死だったんだ」
その人はある時突然いなくなって、俺は目標が無くなりどうでも良くなったところにここに来て、聖女に魔王を倒してくれって言われた、何故だかそれがシー姉の叱る顔に見えた。
今の俺を見て怒ったんだと思った、だから俺はここでの戦いは必死だった、がむしゃらにしていたわけじゃないがただ必死にがんばったんだ。
「だが死ねば終わりなんだぞ、イカルガ!」
「アリステル・・・ありがと、それとごめんな」
この3人が国に報告書を送る時もこんな俺が変な事をしないようにするために監視しているんだと思ってた、でも違ったんだ、シー姉たちがPTに入って笑う事が増え始めると、3人が良く見える様になった、そんな人達じゃなかった。
「俺は最初3人が監視役何だと思ってた、距離を感じたからな、だがそれは聖女を気にしてだろ?」
「な!?」
アリステルが驚いている、俺が気づいていないと思ってたんだな、俺も最近知ったんだ、夜の見張りで世間話をしている時にマコッチに言われた。
「こんな俺に付いてきてくれた3人を監視役何てさ、ほんとあの時の俺は目がどうかしてたよ」
「無理もないですよ、報告していたのはホントですし・・・すみません」
マホルがそう言ってくれたがあの国に帰った時分かったんだ、監視をしている奴の眼は違うんだってな、聖女の横にいた奴はそう言った目をしていた、そして聖女の眼は3人と同じで優しい目だった、ちょっと困ったけどな。
「報告は当たり前だろ、それを悪い方に捕らえた俺が悪いんだ、だからみんなには生きていてほしい、俺一人ならシー姉たちがなんとかしてくれるさ、まぁそんな事には死んでもしないけどな」
笑顔でそう言った、みんなは少し笑顔になったな。
「じゃあ俺は行くよ、今までありがとな」
そう言って俺も壁から飛び降りた、降りて気付いたが凄い高さだな。
「これだけで俺死ぬんじゃないか?」
そう思ったから風の魔法で落下速度を落とした、下にはシー姉たちが待っていたよ。
「遅かったねイカルガ君」
「マコッチ、知ってるだろ別れを言ってたんだ」
そう、マコッチにはあの3人は降りてこないと言われた、ドラゴン相手だ無理があるだろ。
「むふふぅ~それはどうかな~『エアーショット』」
マコッチが壁の方に魔法銃を撃った、なんでだ?
「し、死ぬかと思ったわ」
「ほんとだ、まさかこれほどの高さだったとはな、マコッチ助かったぞ」
「そんなのはいいのよアリステル」
エルフィナとアリステルが涙目でそう言ってきた。
「ど、どうして二人が」
「どうしてって、分からないんですかイカルガ様」
エルフィナが涙を拭きながら言ってきたが、分からないぞ。
「はぁ~仲間だからだイカルガ、それに私たちの気持ちも知ってるんだろ?」
「え!?」
気持ちって、知らないぞ・・・だがそんな顔されたら分かる。
「な、何よ!?知らなかったのね、さっき上で聖女様を気にしてって言ってたのに」
「そ、それは」
聖女に俺を守るように言われているとかそんなことだ、好きとかじゃなかったんだ。
「エルフィナ、イカルガだぞこんなもんだ、この後アタックすればいいのさ」
「むぅ~分かったわ、覚悟してなさいイカルガ」
何故か様を取ってきた、恐らくだが覚悟を決めたんだな。
「マホルは」
「ああ、マホルは来ない」
そうか、それが普通だこんな死地に自分から向かうなんてな。
「じゃあそろそろ行くよみんな」
マコッチの声に全員が返事をして俺たちは正面のアイスドラゴンに向かって行った。
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