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10章動き出す者たち

191話 70階のボス戦

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「やっと砂漠のボスね」


ザフたちの報告を聞き、スイちゃんたちとババ抜きをしています、どうもマコッチです。


「よしよし、あと少しで上がれるよ、むふふ」


「スイ様顔に出てますよ」


スイちゃんがマリンに注意されています、まぁもう少しだからあまり意味はないかもね。

スイちゃんたちがやっとカードを分からなく出来たんですよ、なので接戦です。


「マスター70階のボスはバンヨウ姉さんたちですから、見なくてもいいのではないですか?」


そうなんです、ボス戦に来たのはバンヨウたち女神の手PTなんです、なので心配はしてません。


「キュリー応援はしたいじゃない」


「ですがマスター、こちらが負けそうですよ」


キュリーがすごく心配そうな顔をしています、私の事を思ってくれてるのね。


「キュリーゲームはね楽しければいいのよ、別に勝ち続けなくたっていいの」


私は別に全勝したいわけではないんです、やり込みたいだけなのよ、なのでいまはとても楽しいわ。


「やったー!あがったー」


スイちゃんが私のカードを引いて一番で上がりました、良かったね。


「次はマリンね」


「はい主様」


順番に上がり最後は私でした、まあ運もあったわね。


「じゃあ次は何をしようかなぁ~」


スイちゃんが早速次のゲームを何にしようか考えています、今のうちに応援しましょ。


「マリンキュリーこっちを見ましょ」


「「はい」」



画面を3人で見始めました、すでに戦闘が始まっています。



《70階のボス部屋》


「だあぁー!」


「良いですよテミル、ポチーノ今です」


「わかったワン」


どうもバンヨウです、私たちは今70階のボスである、ジャイアントバジリスクとコンドルフォースを相手にしています。


「バンヨウ姉来ましたです」


「ええ避けるわよ」


「クエェー!」


空を飛んでるコンドルフォースが攻撃をしてきました、でも空から一直線に攻撃をしてくるだけなので、避けるのは容易なのでそれほど脅威では無いんです。


「上がって行ったわね、バジリスクを攻撃するわよ、ラビー」


「はいです」


問題はジャイアントバジリスクなんです、ヘビ型のモンスターで体を切っても攻撃を止めません。


「バンヨウもう少しだよ」


「テミル気を付けて!」


私の方を見ているテミルにバジリスクが攻撃動作をし始めています、あと少しで尻尾の攻撃が来るでしょう。


「平気さこれくらい」


私に返事を返してテミルが素早く尻尾を避けました、さすがに腕輪を外したことはあります。


「行くワン」


「私も行くです」


私がテミルを見ていると二人が攻撃を開始しました、私も行かないとですね。

それから数回攻撃をしてバジリスクは倒しました、武技を使えば早かったのですが、空のコンドルフォースがそれを狙っているんです。


「後はあいつだね、バンヨウ魔法を頼むよ」


「ええテミル『アイスアロー』」


私は初級の魔法を50発出して攻撃しました、空の敵ですから初級にして手数を増やしたんですよ。


「私も行くです『ファイアーボール』」


「ク、クエェェー!?」


ラビーも魔法を50発出し、コンドルフォースが落ちてきました。


「さすがだね二人とも、行こうポチーノ」


「おうだワン!」


とどめにテミルとポチーノが武技を使い倒してくれました、落ちてきさえすれば余裕なんですが、それをいかに行うかが問題ですね、もしテミルだけだったら強さは十分なのに勝てなかったでしょう。


「ドロップ品回収したよバンヨウ」


「ええ、じゃあ帰りましょうか」


ドロップ品は上級武技の金剛外装改でした、テミルには素早さの上がる武技が合うのですが、こればかりはしょうがないですね。

そしてそろそろ装備が不安です、店で売っている熱耐性の装備ですからしょうがないのですが、テミルがたまに辛そうなんです、そろそろマコッチお姉さまに支援をしてもらいたいですね。


「テミルちょっと相談があるのですが」


私たちは今、コルル街につながっている道を走っています、今では20分で着くんですよ。


「どうしたのバンヨウ」


「あなたに会わせたい人がいるの」


私がそう言ったらラビーとポチーノがチラチラ見てきました、分かっていますよ二人とも十分話をしてテミルには解ってもらいます。


「ついにだね、いいよ僕は覚悟できてる」


何故かテミルが少し緊張しています、お姉さまはテミルの母親を治す薬などを提供したすごい人ですからね。


「そんなに緊張しなくても優しい方ですから大丈夫ですよ」


「そう言うけどさ凄い人なんでしょ、そんな人に会うとなるとどうしても緊張するよ」


まあそうですね、でもまずは事情を説明しないといけません、そしてそれはリサさんたちと同じが良いと私は思っているんです。


「そうね、じゃあ深呼吸して落ち着きましょ」


「う、うん(バンヨウと付き合うなら絶対会わないとダメだし、反対されたらどうしよう・・・でもブツブツ)」


テミルが深呼吸をしながら何か言ってるわ、他の上位のPTのように商会の長と説明するように言われていますが、マコッチお姉さまに会った時にほんとの事を言ってもらうようにお願いする予定です、これは私のわがままですけど嘘はつきたくないの。

テミルには真実を打ち明けたいわ、そのうえで一緒にいたいんですよ。


「これでテミルとほんとの意味で隣に立てるのね・・・でも(テミルに言うのが怖いわね)」


それでもし拒絶されたとしたら私は・・・。


「二人がブツブツ何か言ってるワン」


「しょうがないのです、でも二人は違う事を考えているですよきっと、やれやれです」


「そうなのかワン?普通に説明して終わりでも良いと思うワン、主様が相手ワンよどっちでも同じワン」


そして私たちがテミルに説明を終わらせた直後、お姉さまから通信がきてあることの催促をされました。
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