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9章離れた場所
閑話 復讐者
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「来たな」
俺の名はジェミニ、家名を捨てた者だ。
そう俺は復讐の為に生きている、すでに復讐対象だった3人の内2人は始末した、第3王子をうまく使ってな、だが最後の1人は王子を使うわけにはいかない。
「はぁっはぁっはぁっここまで来れば平気か・・・クソ!馬でもなければこの後の移動が出来んというのに」
「移動の必要はないぞジャイロス国王、お前はここで終わりだ」
「な!?何者だきさま!」
俺の最後の復讐対象はジェミルゴス王国の国王なんだ、だから復讐が完了した後第3王子が俺を始末するかもしれない、だから王子にはすでに復讐は終わり国を出ると言っておいた。
木の影から出てきて俺は国王に言ってやった、普通は後ろから攻撃して倒すのだろうが、それでは俺の気が収まらん。
「俺はジェミニという、お前に恨みを持つ者だ」
「お、お前など知らん」
国王が後ずさって言ってきた、そうか覚えてすらいないのか。
「こんな奴の為に俺たちはあんな目に会ったのか、はは」
こいつはそう言うやつだ、自分の都合の悪い事は何もしない、そして少し調べれば分かることをしないで切り捨てるんだ、俺の家もそれが原因で爵位をはく奪された。
「お前の顔など知るか、それにしても奇襲にしてはお粗末だな、1人で来るとは返り討ちに」
そう言いながら剣を抜いてきた、だが俺は今速度を上げてくれる指輪を2つ着けている、素早く動き剣を持っていた腕を切り落としてやった。
「お前なんて奇襲する必要がないって事が分かったか?」
「ぐっ俺の腕が・・・た、助けてくれ」
命乞いをしてきたが魔力を少し貯めている、逃げる準備をしているな、何かしてくるつもりだ。
「助けるわけないだろ、たとえこの国を差し出しても許せん!俺はこの時を待っていたんだ!!もう他の復讐対象はすでに始末した、お前で最後なんだよ!」
「くっくっくお喋りが過ぎるとその復讐も出来んぞ『ライトフラッシュ』」
国王が光魔法の玉を出して目くらましをしてきた、だが俺は情報でそれを使うことを知っていた、片目に闇魔法を事前に掛けている、国王は逃げずに隠し持っていた短剣で俺に切りかかってきている。
「見えてるんだぞ、はっ」
「ぐあっ!そ、そんなバカな!」
短剣を持っていた手を手首から切断してやった。
「これでお前もお終いだな」
「た、頼むたすけ」
「うるさいぞ!!俺たちの恨み思い知れ!」
心臓に剣を突き立て俺の復讐は終わった。
「くっくっく、やっとだやっと終わった、どうだジェヅ!簡単だっただろ!!あんな手紙をよこしやがって・・・これからどうするかな」
俺が国王に復讐出来たのは第3王子がクーデターを起こしたから出来たことだ、今頃は国王の椅子にふんぞり返っているだろう、あの王子は。
この後の事なんてあまり考えていない、今頃は国王の右腕である第1王子がコルル街を攻めているが帰ってくればどうなるか。
第3王子がクーデターを成功出来たのはこの国の主力がいなかったからだ、だが第1王子が帰ってきてクーデターの事を知ったら第3王子は勝てないだろう。
なにせ向こうは新兵器を大量に持っていて兵士長たちもいる、急ぎ守りを固めないといけないのに成功を祝って宴をしている始末だ。
「国王を逃がして何が成功なんだろうな、まぁそのおかげで俺がこの手で始末できたんだが、この国を出た方が無難だな」
恐らく俺の存在など誰も知らないだろう、国王が暗殺されていたことは知られるだろうがそれだけだ。
「何処かでひっそりと暮らすか、ははは貴族だった俺が落ちた物だな・・・くくく、はははははは」
俺は笑いながらこの国を出た、あてもなく、どこに行くでもなく。
《男が去った後、木の上で話すものたちがいた》
「チュチュン、結局行動に移してしまったチュンね」
「悲しいけどしかたないわ、主も言ってたでしょ、誰かが止めるか復讐を済ませないとどうしようもないって、後は時間が解決してくれることを願いましょ」
「了解チュン」
それから数日後第1王子と第3王子の戦いが始まり、第1王子が勝利を収めた。
俺の名はジェミニ、家名を捨てた者だ。
そう俺は復讐の為に生きている、すでに復讐対象だった3人の内2人は始末した、第3王子をうまく使ってな、だが最後の1人は王子を使うわけにはいかない。
「はぁっはぁっはぁっここまで来れば平気か・・・クソ!馬でもなければこの後の移動が出来んというのに」
「移動の必要はないぞジャイロス国王、お前はここで終わりだ」
「な!?何者だきさま!」
俺の最後の復讐対象はジェミルゴス王国の国王なんだ、だから復讐が完了した後第3王子が俺を始末するかもしれない、だから王子にはすでに復讐は終わり国を出ると言っておいた。
木の影から出てきて俺は国王に言ってやった、普通は後ろから攻撃して倒すのだろうが、それでは俺の気が収まらん。
「俺はジェミニという、お前に恨みを持つ者だ」
「お、お前など知らん」
国王が後ずさって言ってきた、そうか覚えてすらいないのか。
「こんな奴の為に俺たちはあんな目に会ったのか、はは」
こいつはそう言うやつだ、自分の都合の悪い事は何もしない、そして少し調べれば分かることをしないで切り捨てるんだ、俺の家もそれが原因で爵位をはく奪された。
「お前の顔など知るか、それにしても奇襲にしてはお粗末だな、1人で来るとは返り討ちに」
そう言いながら剣を抜いてきた、だが俺は今速度を上げてくれる指輪を2つ着けている、素早く動き剣を持っていた腕を切り落としてやった。
「お前なんて奇襲する必要がないって事が分かったか?」
「ぐっ俺の腕が・・・た、助けてくれ」
命乞いをしてきたが魔力を少し貯めている、逃げる準備をしているな、何かしてくるつもりだ。
「助けるわけないだろ、たとえこの国を差し出しても許せん!俺はこの時を待っていたんだ!!もう他の復讐対象はすでに始末した、お前で最後なんだよ!」
「くっくっくお喋りが過ぎるとその復讐も出来んぞ『ライトフラッシュ』」
国王が光魔法の玉を出して目くらましをしてきた、だが俺は情報でそれを使うことを知っていた、片目に闇魔法を事前に掛けている、国王は逃げずに隠し持っていた短剣で俺に切りかかってきている。
「見えてるんだぞ、はっ」
「ぐあっ!そ、そんなバカな!」
短剣を持っていた手を手首から切断してやった。
「これでお前もお終いだな」
「た、頼むたすけ」
「うるさいぞ!!俺たちの恨み思い知れ!」
心臓に剣を突き立て俺の復讐は終わった。
「くっくっく、やっとだやっと終わった、どうだジェヅ!簡単だっただろ!!あんな手紙をよこしやがって・・・これからどうするかな」
俺が国王に復讐出来たのは第3王子がクーデターを起こしたから出来たことだ、今頃は国王の椅子にふんぞり返っているだろう、あの王子は。
この後の事なんてあまり考えていない、今頃は国王の右腕である第1王子がコルル街を攻めているが帰ってくればどうなるか。
第3王子がクーデターを成功出来たのはこの国の主力がいなかったからだ、だが第1王子が帰ってきてクーデターの事を知ったら第3王子は勝てないだろう。
なにせ向こうは新兵器を大量に持っていて兵士長たちもいる、急ぎ守りを固めないといけないのに成功を祝って宴をしている始末だ。
「国王を逃がして何が成功なんだろうな、まぁそのおかげで俺がこの手で始末できたんだが、この国を出た方が無難だな」
恐らく俺の存在など誰も知らないだろう、国王が暗殺されていたことは知られるだろうがそれだけだ。
「何処かでひっそりと暮らすか、ははは貴族だった俺が落ちた物だな・・・くくく、はははははは」
俺は笑いながらこの国を出た、あてもなく、どこに行くでもなく。
《男が去った後、木の上で話すものたちがいた》
「チュチュン、結局行動に移してしまったチュンね」
「悲しいけどしかたないわ、主も言ってたでしょ、誰かが止めるか復讐を済ませないとどうしようもないって、後は時間が解決してくれることを願いましょ」
「了解チュン」
それから数日後第1王子と第3王子の戦いが始まり、第1王子が勝利を収めた。
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