上 下
31 / 372
2章始動

27話 領主との話し合い2

しおりを挟む
アレンさんの言葉を聞いて私は、ああやっぱりねーっと思いました。

もちろん心の中でよ、私は悟られないように紅茶を飲んでいます、ここは重大な交渉の場なの、アレイラたちが連れてきた領主だから信用はあると思うけど、まだ解らないもんね。

まあアレイラとノンはそれどころでは無いですけど。



「アレン!ど、どういうことだ」


「そう怒るなアレイラ、今説明する」


アレンが説明してくれたけど、私が思ってる事そのまんまでした、森は何処にも属さない中立地帯だそうです。



「それは困るわね、今だってなんだかんだ言ってきては戦争を仕掛けてきてるものね」


ノンが言っていますけど、何処の人って言ってないわね、まぁきっと北でしょうけど・・・でもそんなに仕掛けてくるの?


「確かに・・・ではどうするんだアレン」


「まあ待てアレイラ、マコッチは驚かなかったところを見ると、何か方法があるんじゃないか?」


みんなが私を見てきました、まあ戦争はしたくないしね、東と南はお金で何とかなると思うけど、ああいう連中はどんどん要求を上げてくるから、交渉は出来るだけしたくないわ。



「まあ、いくつか」


「ほ、ほんとかマコッチ」


「どんな方法なのマコッチ」


二人がすごい顔をして近づいてきました、近いです二人とも。

取り敢えず私が考えた方法を皆に話しました。



方法は2つです。

・ヴェルンの街から歩いてくる。

・文句を言われない場所に街をつくりそこに入り口を作る事。




共同で作るのはここには入れませんでした、だって凄く面倒な事になるのは確実だもの。


「っとこんな感じね、あくまでも穏便な方法よ」


「お、穏便って、じゃあそれ以外の方法はなんだマコッチ」


アレイラが恐る恐る聞いてきましたけど、解るでしょアレイラ、それとも私の口から聞きたいのかしら?



「相手を倒してしまう事ね、でしょマコッチ」


私はガランネの問いかけに頷いておきました、あっちは戦争がしたい連中です、因縁をつけてくることは解りますからね。

この方法も数年稼げるだけだと思うわ・・・そうなったらまぁ、仕方ないので戦いましょうね。



「フム、火の粉は立たせない方がいい、だがヴェルンの街は遠すぎるな、何処に作るのが一番いいと思うかねマコッチ」


アレンさんが言ってきたわ、どうやら想定していたのね、なかなか優秀な領主だわ。

ここは出来るだけ文句を言われないようにしないといけないわね。


「そうねぇ・・・アランさん、あなたの領地って明確な線引きはされてるかしら?」


「いやされていないな、しいて言うならコルル村までが私の領地だ」


即答してきました、なかなか侮れないわねイケメンアレン君、入り口を作れることをさっき聞いたばかりなのにね。

領地の村をそのまま拠点にしちゃうのが一番よね。

それなら森の外すぐの場所より更に因縁を付けにくいわ、まあ付けてきた時用に対策は十分にしますけどね。



「じゃあその村に入り口を作りましょう、それが一番よ」


「う、うむ・・・そこならどこの領主も文句は言えんだろうな」


アレンが私の提案に難しい顔をして賛成してくれました、難しい顔をしてるのは何で?っと思うけど、まあそれはいいわ、でも文句を言えないわけじゃないわよアレン君。



「アレンさん気を抜かないでね、向こうは文句を言ってくるわ、これは確実なのよ」


私が指を立てて言うとみんなが驚いていました、何でよ!誰だってわかるでしょ。

隙を見せれば必ず突いてくるわ、欲望に囚われている者ってそういうものよね。



「だから私は、その村に防衛のモンスターを配置しますから、そのつもりでねみんな・・・あ!モンスターって分からないようにするし、安全だから安心してね」


「それはこちらとしても助かるが・・・いいのかそんなことをして?」


私の提案にアレンがそう返してきました、ちょっと困った顔もしてる?対策をするのは当然だと思うけど。



「平気よ?私としても外を固めるのは作戦としていいと思ってるし、外の人たちには被害を受けないようにしないとね」


アレンが今度はびっくりしていました。


「アレンさん?」


「君はほんとにダンジョンマスターなのか?私には神か女神といった感じに思えるな、守りの女神のようだ」


「そ、そんなんじゃないわよ!」


女神!?それは言い過ぎよ、私は自分の為にやってるだけ、確かに外を守るのは私でなくてもいいかもだけど、先の事を考えると私がしておいた方が最善なのよ。

だってダンジョンマスターとして色々出来るもの、アレンが村を守っていたら矛先はアレンに行っちゃうわ、私だけならどうとでも出来るのよ、まぁ色々準備しないといけないだろうけどね。



「容姿は確実に女神さまね」


ガランネさんが私にハグしてこようとして、みんなに止められていました、特にローグルムさん早かった!



「そ、それで将来的にその村を街にするとして、それでも結構遠いぞ」


アレンさんに場所を教えてもらいながら話を進めているとアレイラが言ってきたわ、まあ歩いて5分では着けないわね。


「なるべく早く着くように、今通路を村までつなげたわ、大体36キロね、何日かかるかしら?」


私が距離を言うとみんなが考え込んでしまったわ、ちなみにこの世界の一日の時間は24時間で、距離の単位とか名称も地球と同じでした、もしかしたら前にここに来た人がいて、教えたのかもしれないわね。

ちなみに元の森の入り口は塞ぐことにしました、バンヨウたちからの情報で成長型のダンジョンは無くなることがあるそうですよ、推測で言われている説は成長中にマスターであるモンスターが潰されたっとか、ダンジョンの外に出て消滅したとか色々あるそうです。

まぁ同じダンジョンだとわかる人はいるかもだけど、知ってるのってあの転生者君だし、分かったとしても疑問を持つだけで問題はないはずよね。



「それは難しいな、俺には分からん、ノンこういったことはお前の仕事だろ、どうなんだ」


「ちょ、ちょっと待ってよアレイラ、そんな難しい事、今紙に書くわ」


ノンが紙に書いて計算し始めました、紙も植物紙じゃなくて何かの皮の物ね、植物紙はないのかしら?

それにしても、歩く速度が解れば簡単なのに紙に書くって・・・たしか人って時速3~4キロじゃなかったかしら、ステータスが高くても鎧とか武器は着けてるし、それで計算すると。



「大体12時間よノン」


「え!?」


「ど、どうしてわかるんだ」


2人が驚いていますけど、あ!他のみんなもだね。


「だって計算したもの」


「すごいなマコッチ、王宮の研究者並みだ」


え!?そんなにすごいの?アレンに言われたけど、これくらい小学生レベルだよね。

もしかしてここって、それほど文明が発達してないのかな?教育制度がちゃんとしてないのかも、ラノベでもよくあるし。



「ありがと、宿泊施設を途中に作っておくわ、通達しておいてね」


移動石があるから村からダンジョンにはそれでこれるけど、帰るときは歩いて戻ることになるでしょうからね。

今のところ、階段やエレベーターの所にある転移陣を使うと、最初に作った地下1階の部屋に出ます、これは仕様の様で、いくら私が道を伸ばしたり入り口を作ったりしても変わらなかったわ。

森の入り口を塞いだから変わるかもしれないけど、恐らく変わらないでしょうね。


宿泊施設は道を3等分した辺り12キロ地点と24キロ地点に1つずつ設置しました、施設はあのレストラン罠です、後・・・少し細工もしたの。

中で働いている幽霊モンスターにクリスが説明したら了承を貰えたの、出来るとは思わなかったけど、今後はそう言った仕様にしてみるつもりよ。



「では、その村から交易をして行くってことでいいかなマコッチ」


「そうねアレン、出来てからはそうするわ、それまではヴェルンの街と交易をしていくわね、もう道は近くまでつなげたのよ、アレンの許可をもらえばすぐに入り口を作るわ」


私の答えを聞いてアレンが驚いているわ、先手を譲る気は私にはないのよアレン君。

他にも少し私の実力を知ってもらおうかな、念のためにね。


「そうだったのか、なかなか仕事も早いな」


「ありがとう、でも街の中に作る予定なのよ、だから施設か家を貸してくれるかな、料金はこれで」


私は金塊を10本出してテーブルに置きました、どう?私ってすごい物を色々持ってるんだよアレン君。



「な!?」




【所持DP】
20億8045万2165P

【DP使用】
通路12000個
(12000P)
レストラン罠
(200万P)



【残りDP】
20億7844万165P
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

死んだと思ったら異世界に

トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。 祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。 だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。 そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。 その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。 20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。 「取り敢えず、この世界を楽しもうか」 この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。

異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!

東導 号
ファンタジー
雑魚モブキャラだって負けない! 俺は絶対!前世より1億倍!幸せになる! 俺、ケン・アキヤマ25歳は、某・ダークサイド企業に勤める貧乏リーマン。 絶対的支配者のようにふるまう超ワンマン社長、コバンザメのような超ごますり部長に、 あごでこきつかわれながら、いつか幸せになりたいと夢見ていた。 社長と部長は、100倍くらい盛りに盛った昔の自分自慢語りをさく裂させ、 1日働きづめで疲れ切った俺に対して、意味のない精神論に終始していた。 そして、ふたり揃って、具体的な施策も提示せず、最後には 「全社員、足で稼げ! 知恵を絞り、営業数字を上げろ!」 と言うばかり。 社員達の先頭を切って戦いへ挑む、重い責任を背負う役職者のはずなのに、 完全に口先だけ、自分の部屋へ閉じこもり『外部の評論家』と化していた。 そんな状況で、社長、部長とも「業務成績、V字回復だ!」 「営業売上の前年比プラス150%目標だ!」とか抜かすから、 何をか言わんや…… そんな過酷な状況に生きる俺は、転職活動をしながら、 超シビアでリアルな地獄の現実から逃避しようと、 ヴァーチャル世界へ癒しを求めていた。 中でも最近は、世界で最高峰とうたわれる恋愛ファンタジーアクションRPG、 『ステディ・リインカネーション』に、はまっていた。 日々の激務の疲れから、ある日、俺は寝落ちし、 ……『寝落ち』から目が覚め、気が付いたら、何と何と!! 16歳の、ど平民少年ロイク・アルシェとなり、 中世西洋風の異世界へ転生していた…… その異世界こそが、熱中していたアクションRPG、 『ステディ・リインカネーション』の世界だった。 もう元の世界には戻れそうもない。 覚悟を決めた俺は、数多のラノベ、アニメ、ゲームで積み重ねたおたく知識。 そして『ステディ・リインカネーション』をやり込んだプレイ経験、攻略知識を使って、 絶対! 前世より1億倍! 幸せになる!  と固く決意。 素晴らしきゲーム世界で、新生活を始めたのである。 カクヨム様でも連載中です!

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。 剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。 しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。 休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう… そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。 ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。 その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。 それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…… ※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。 ホットランキング最高位2位でした。 カクヨムにも別シナリオで掲載。

レヴァイアタン国興亡記 ゲーム・オブ・セイクリッドソーズ 奴隷の勇者か、勇者の奴隷か

Ann Noraaile
ファンタジー
 レヴァイアタン国に散らばった7本の聖剣は誰の手に渡り、いかなる奇蹟を起こすのか? そして善と悪の竜の思惑は聖剣の行方にどうかかわって行くのか?  この物語は、脅威の先住知的生命体が住む惑星上で孤立するレヴァイアタン国に、ヒューマンスードとして生まれた一人の奴隷少年のある決断と冒険から始まった。剣と魔法と勇者の逆進化世界に繰り広げられる、一大サーガの幕開けである。 【世界設定】 遠い過去、経済・自然・政治・戦争危機と、あらゆる点で飽和点に達した人類は、Ωシャッフルと呼ばれる最大級のバイオハザードと大地殻変動を同時に向かえ破滅寸前だった。 この時、グレーテルと呼ばれる新知性が、偶然にも地球に破損漂着した宇宙特異点ゲートを修理することに成功し、数%の人間達を深宇宙のある惑星に転移させた。  しかしグレーテルは転移先惑星のテラホーミングに失敗し、辛うじて人間が生息できるスポットへ彼らを分散させる事になった。レヴァイアタンはそんな分散先に作られた国の一つだった。

異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆

八神 凪
ファンタジー
   日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。    そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。  しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。  高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。    確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。  だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。  まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。  ――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。  先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。    そして女性は信じられないことを口にする。  ここはあなたの居た世界ではない、と――  かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。  そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

処理中です...