12 / 26
1章
12話 木の上の農場
しおりを挟む
「すまんミエカル、もう一度言ってくれるか」
獣人殿たちがリキト様の所に滞在している間、わたくしは上司に報告に戻ったのだが、信じられないのか書類を見返しながら聞き返して来た。
何度言われても同じだし、報告書にも同じことが書かれていて、前のわたくしが間違っていたと報告したんだ。
「信じられないでしょうが、わたくしは見たのです」
「ふむ、土を使わない木の畑に、枝や葉で作った牧草地か、読めば読むほど信じられんな」
「それだけでなく、牛や豚の肉は元より乳を加工した品もありました」
季節関係なく育つ作物に、元気の良い動物たちがいて、あそこはまさに楽園だった。
そう言っても信じてもらえず、わたくしは机を叩いて勢いを付けたよ。
「これは全て現実の事で、証拠となる品も持参しました」
「そうなのだが、木の上の農場と言われても信じられないぞ」
「その証拠も持って来たでしょう、苗も必要な資材も今は研究機関にありますし、獣人殿たちが今滞在しています」
獣人殿と言ったわたくしを、上司のエンテル様が嫌そうな顔をして見て来た。
これが前の自分だと思うと、リキト様が怒ったのも分かる気がしたよ。
「リキト様は、平等を愛しています、獣人であろうとも関係ないのです」
「そう言うがなミエカル、あいつらはケダモノだぞ」
「いいえ違います、支え合う仲間です、そのような言葉は不適切ですよエンテル様」
「う、うむ、そうだな」
わたくしがこの考えを変えて見せる、そう決意してわたくしはエンテル様に忠告もした。
持参した品物を調べれば、それだけの敬意を示した方が良いのは明らかで、それが無くてもリキト様は素晴らしいお方だ。
「彼は、間違っていたわたくしたちに、暴力ではなく祝福でもてなしてくれたのです。どうか改めてください」
「そうだな、勇者様の支援も考えないといけない今、マナの多い品はとても助かる、良くやってくれたミエカル」
エンテル様に退出を指示されたわたくしは、そうではないんだと言いたかったのですが、今はこれ以上無駄と、部屋を出て次に向かったのです。
ですが、途中の食堂が騒がしくて気になって覗くと、一緒に戻った部下たちが囲まれ、リキト様の話に花が咲いていたよ。
極秘の事もあるのに、リキト様の名前まで出していて、止めなければいけない状態だったんだ。
「お前たち、極秘案件を話すとは、処罰を覚悟しろよ」
「ミエカル隊長、だってこいつらがリキト様の料理を信じないんですよ」
「そうですよ、あれほど素晴らしい食事を信じないなんて、万死に値します」
そう言ってくるエメルとファジーだが、他の者たちは証明しろと無責任にも言ってくる。
しかし、それが出来るのはリキト様だけで、同じ料理を作ってもダメなのだ。
「お前たち、そう思うなら下に行く申請をしろ」
「そ、それはちょっと」
「すみません」
その程度の覚悟しかない者が、これだから人種族はダメなのです。
周りのやつらの罪はそれだけでなく、リキト様を疑った、それはほんとに罪だと言えた。
どうしてやろうかと思っていたら、部下の2人であるエルノアとイースラが厨房から現れ、とても大きな肉の塊を焼いて持って来たんだ。
「お、お前たち!?その品は」
「許可は貰っていますよミエカル隊長」
「そうです、これはリキト様からの指令で、みなに広めてくれと言われていたんです」
流石リキト様と言える手際で、肉を切り分けている二人を見守ったが、自分も早く指令を遂行したくなりました。
わたくしがリキト様から言われたのは、苗をこちらに植えて育てる事で、自分の部屋は今、沢山の苗に占領されているのです。
「「「「「う、うめぇ~!?」」」」」
リキト様を知らなかった者たちは、肉を食し驚きの声を発し、それを聞きつけて食堂に人がどんどんと集まって来て、その者たちも肉の美味さに舌鼓を打ったのです。
そうだろうと、わたくしたちはドヤ顔を決めたが、これはまだまだ序の口で、リキト様の料理とは比べ物にならない。
「また食したいな」
「物資は降ろしましたし、直ぐにいきましょうよ」
「そう言う訳にもいかんのだエメル、報告は終わったが、まだ苗の配布が残っているし、ビニールハウスの製造もしたい」
部下たちが手伝うと言い出し、苗の分配を急ぐ事になり、そこにいた奴らも手伝うと言ってくれたんだ。
場所は実験施設と、食料を普通に作っている畑が対象で、まずは研究機関だ。
「邪魔するぞ」
「おやおや、人種のお偉いさんがこんな所に、何の様じゃな?」
研究施設に足を踏み入れると、背の低い小人族たちがこちらを睨んで来た。
前のわたくしなら、この視線にイラつき、この者たちを下に見て命令していたが、今はそんな事はしない。
「実は、軍の指示でこの作物を調べてほしい」
「ふむ、普通の苗に見えるが」
「これは、今話題のマナが宿った苗だ」
「な、何じゃと!?」
小人族は苗を真剣に見始め、苗の凄さを実感し始めたよ。
本来研究機関でも、人種なら独自に研究をするモノで、他種族は手伝い程度に留まるモノだから、どうしてと言ってきたのは当然だ。
「そなたらをこの国一と見込んで頼む、この苗を調べて量産できないか試してくれ」
「ほうほう、人種であるそなたがワシらに頼むとは、余程の事じゃな」
「いやそうではないのだ、今までのわたくしたちは間違っていたのだ、この衰退した世界で支え合わねばならなかった」
今まですまなかったと、わたくしは頭を下げ研究を頼んだ。
直ぐに信じて貰えないと思ったんだが、小人族は直ぐに了承してくれたのだ。
「許してくれるのか?」
「ワシたちはもとよりそのつもりじゃった、そちらが勝手に偉ぶっていただけじゃよ」
「そうだったのか、わたくしたちはほんとに分かってなかったのだな、これからは態度を改める」
「そうしてくれると助かるのう」
勝手にとは言っていたが、迷惑は掛けていたのは言うまでもなく、わたくしは謝罪を更に伝え、同時にビニールハウスの資材も提供したのだ。
リキト様の技術があれば、ここでも同じ様に作物が育ち、食料不足も改善される、それを体現させる為ならば、わたくしの頭などいくらでも下げるぞ。
「季節関係なく育つそうだから、期待している」
「すごい事じゃな、任してくれ」
「頼んだ、もし人種の研究者が何か言って来たら、わたくしが仕置きをするゆえ、直ぐに知らせてくれ」
事前に言ってはあるが、気に入らないと思っている者はいるだろうから、上司のエンテル様経由でも伝える事になっていた。
「そこまでするのじゃな」
「ええ、上司は渋っていましたが、協力こそが力なのです」
人種は先を考えていなかった、国王陛下も案じていたのに、わたくしたちは分かっていなかったんだ。
研究施設を出て、わたくしは考えを次に進めたが、問題が山積みで頭が痛くなってきたよ。
「先を見てる王族もいる、あのお方とどう接触するかに掛かっているでしょうね」
次期国王を継ぐのはそのお方が良いのだが、継承権は6番目で一番のお方は以前の自分と同じ思想だ。
その方もリキト様に教育してもらうのが早いが、正直気分を害してしまうから勧めたくない。
「以前の自分がどれだけ愚かだったのか、どうにか自らで分かって貰えないだろうか」
「無理ですって隊長」
「そうですよミエカル隊長、ジェンヌ様にお願いした方が早いです」
自分たちもリキト様のおもてなしがあってこそ、その心の広さと清らかさに心を染められた。
リキト様なしではそれは叶わないし、それだけわたくしたちは腐っていたのだ。
「仕方ない、ジェンヌ様に接触出来る何かを探すか」
「そうですね、幸いリキト様から料理を教わりましたから、それを披露する機会がきっとあります」
「その手があったな、では次の船には絶対に乗らなければならんな」
「「「「はい」」」」
こうして、自分たちの指針は決まり、リキト様の為に動く事が出来たのだ。
勇者の支援が先とエンテル様には言われたが、とても遠くにいて顔も知らない存在よりも、自分はリキト様に尽くしたかった。
「容姿も可愛いですしね」
「こらエメルッ!可愛いだけじゃないだろ、フワフワで香りも素晴らしかった」
エメルとファジーが、とんでもない事を言ってきて、エルノアとイースラもそれに同意した。
自分もそう思うが、尊敬する心の方が高く、運搬を手伝っていた者たちが変な目で見ていて、急いで広めたくなっていたよ。
獣人殿たちがリキト様の所に滞在している間、わたくしは上司に報告に戻ったのだが、信じられないのか書類を見返しながら聞き返して来た。
何度言われても同じだし、報告書にも同じことが書かれていて、前のわたくしが間違っていたと報告したんだ。
「信じられないでしょうが、わたくしは見たのです」
「ふむ、土を使わない木の畑に、枝や葉で作った牧草地か、読めば読むほど信じられんな」
「それだけでなく、牛や豚の肉は元より乳を加工した品もありました」
季節関係なく育つ作物に、元気の良い動物たちがいて、あそこはまさに楽園だった。
そう言っても信じてもらえず、わたくしは机を叩いて勢いを付けたよ。
「これは全て現実の事で、証拠となる品も持参しました」
「そうなのだが、木の上の農場と言われても信じられないぞ」
「その証拠も持って来たでしょう、苗も必要な資材も今は研究機関にありますし、獣人殿たちが今滞在しています」
獣人殿と言ったわたくしを、上司のエンテル様が嫌そうな顔をして見て来た。
これが前の自分だと思うと、リキト様が怒ったのも分かる気がしたよ。
「リキト様は、平等を愛しています、獣人であろうとも関係ないのです」
「そう言うがなミエカル、あいつらはケダモノだぞ」
「いいえ違います、支え合う仲間です、そのような言葉は不適切ですよエンテル様」
「う、うむ、そうだな」
わたくしがこの考えを変えて見せる、そう決意してわたくしはエンテル様に忠告もした。
持参した品物を調べれば、それだけの敬意を示した方が良いのは明らかで、それが無くてもリキト様は素晴らしいお方だ。
「彼は、間違っていたわたくしたちに、暴力ではなく祝福でもてなしてくれたのです。どうか改めてください」
「そうだな、勇者様の支援も考えないといけない今、マナの多い品はとても助かる、良くやってくれたミエカル」
エンテル様に退出を指示されたわたくしは、そうではないんだと言いたかったのですが、今はこれ以上無駄と、部屋を出て次に向かったのです。
ですが、途中の食堂が騒がしくて気になって覗くと、一緒に戻った部下たちが囲まれ、リキト様の話に花が咲いていたよ。
極秘の事もあるのに、リキト様の名前まで出していて、止めなければいけない状態だったんだ。
「お前たち、極秘案件を話すとは、処罰を覚悟しろよ」
「ミエカル隊長、だってこいつらがリキト様の料理を信じないんですよ」
「そうですよ、あれほど素晴らしい食事を信じないなんて、万死に値します」
そう言ってくるエメルとファジーだが、他の者たちは証明しろと無責任にも言ってくる。
しかし、それが出来るのはリキト様だけで、同じ料理を作ってもダメなのだ。
「お前たち、そう思うなら下に行く申請をしろ」
「そ、それはちょっと」
「すみません」
その程度の覚悟しかない者が、これだから人種族はダメなのです。
周りのやつらの罪はそれだけでなく、リキト様を疑った、それはほんとに罪だと言えた。
どうしてやろうかと思っていたら、部下の2人であるエルノアとイースラが厨房から現れ、とても大きな肉の塊を焼いて持って来たんだ。
「お、お前たち!?その品は」
「許可は貰っていますよミエカル隊長」
「そうです、これはリキト様からの指令で、みなに広めてくれと言われていたんです」
流石リキト様と言える手際で、肉を切り分けている二人を見守ったが、自分も早く指令を遂行したくなりました。
わたくしがリキト様から言われたのは、苗をこちらに植えて育てる事で、自分の部屋は今、沢山の苗に占領されているのです。
「「「「「う、うめぇ~!?」」」」」
リキト様を知らなかった者たちは、肉を食し驚きの声を発し、それを聞きつけて食堂に人がどんどんと集まって来て、その者たちも肉の美味さに舌鼓を打ったのです。
そうだろうと、わたくしたちはドヤ顔を決めたが、これはまだまだ序の口で、リキト様の料理とは比べ物にならない。
「また食したいな」
「物資は降ろしましたし、直ぐにいきましょうよ」
「そう言う訳にもいかんのだエメル、報告は終わったが、まだ苗の配布が残っているし、ビニールハウスの製造もしたい」
部下たちが手伝うと言い出し、苗の分配を急ぐ事になり、そこにいた奴らも手伝うと言ってくれたんだ。
場所は実験施設と、食料を普通に作っている畑が対象で、まずは研究機関だ。
「邪魔するぞ」
「おやおや、人種のお偉いさんがこんな所に、何の様じゃな?」
研究施設に足を踏み入れると、背の低い小人族たちがこちらを睨んで来た。
前のわたくしなら、この視線にイラつき、この者たちを下に見て命令していたが、今はそんな事はしない。
「実は、軍の指示でこの作物を調べてほしい」
「ふむ、普通の苗に見えるが」
「これは、今話題のマナが宿った苗だ」
「な、何じゃと!?」
小人族は苗を真剣に見始め、苗の凄さを実感し始めたよ。
本来研究機関でも、人種なら独自に研究をするモノで、他種族は手伝い程度に留まるモノだから、どうしてと言ってきたのは当然だ。
「そなたらをこの国一と見込んで頼む、この苗を調べて量産できないか試してくれ」
「ほうほう、人種であるそなたがワシらに頼むとは、余程の事じゃな」
「いやそうではないのだ、今までのわたくしたちは間違っていたのだ、この衰退した世界で支え合わねばならなかった」
今まですまなかったと、わたくしは頭を下げ研究を頼んだ。
直ぐに信じて貰えないと思ったんだが、小人族は直ぐに了承してくれたのだ。
「許してくれるのか?」
「ワシたちはもとよりそのつもりじゃった、そちらが勝手に偉ぶっていただけじゃよ」
「そうだったのか、わたくしたちはほんとに分かってなかったのだな、これからは態度を改める」
「そうしてくれると助かるのう」
勝手にとは言っていたが、迷惑は掛けていたのは言うまでもなく、わたくしは謝罪を更に伝え、同時にビニールハウスの資材も提供したのだ。
リキト様の技術があれば、ここでも同じ様に作物が育ち、食料不足も改善される、それを体現させる為ならば、わたくしの頭などいくらでも下げるぞ。
「季節関係なく育つそうだから、期待している」
「すごい事じゃな、任してくれ」
「頼んだ、もし人種の研究者が何か言って来たら、わたくしが仕置きをするゆえ、直ぐに知らせてくれ」
事前に言ってはあるが、気に入らないと思っている者はいるだろうから、上司のエンテル様経由でも伝える事になっていた。
「そこまでするのじゃな」
「ええ、上司は渋っていましたが、協力こそが力なのです」
人種は先を考えていなかった、国王陛下も案じていたのに、わたくしたちは分かっていなかったんだ。
研究施設を出て、わたくしは考えを次に進めたが、問題が山積みで頭が痛くなってきたよ。
「先を見てる王族もいる、あのお方とどう接触するかに掛かっているでしょうね」
次期国王を継ぐのはそのお方が良いのだが、継承権は6番目で一番のお方は以前の自分と同じ思想だ。
その方もリキト様に教育してもらうのが早いが、正直気分を害してしまうから勧めたくない。
「以前の自分がどれだけ愚かだったのか、どうにか自らで分かって貰えないだろうか」
「無理ですって隊長」
「そうですよミエカル隊長、ジェンヌ様にお願いした方が早いです」
自分たちもリキト様のおもてなしがあってこそ、その心の広さと清らかさに心を染められた。
リキト様なしではそれは叶わないし、それだけわたくしたちは腐っていたのだ。
「仕方ない、ジェンヌ様に接触出来る何かを探すか」
「そうですね、幸いリキト様から料理を教わりましたから、それを披露する機会がきっとあります」
「その手があったな、では次の船には絶対に乗らなければならんな」
「「「「はい」」」」
こうして、自分たちの指針は決まり、リキト様の為に動く事が出来たのだ。
勇者の支援が先とエンテル様には言われたが、とても遠くにいて顔も知らない存在よりも、自分はリキト様に尽くしたかった。
「容姿も可愛いですしね」
「こらエメルッ!可愛いだけじゃないだろ、フワフワで香りも素晴らしかった」
エメルとファジーが、とんでもない事を言ってきて、エルノアとイースラもそれに同意した。
自分もそう思うが、尊敬する心の方が高く、運搬を手伝っていた者たちが変な目で見ていて、急いで広めたくなっていたよ。
10
お気に入りに追加
127
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
辺境伯令嬢は婚約破棄されたようです
くまのこ
ファンタジー
身に覚えのない罪を着せられ、王子から婚約破棄された辺境伯令嬢は……
※息抜きに書いてみたものです※
※この作品は「ノベルアッププラス」様、「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる