105 / 147
4章 活発
閑話 学園の秘密会議
しおりを挟む
「ダメです!」
「どうしてですかマリアンナ様!」
わたくしは今学園にいますわ、理由はユーヤ君です、彼が授業で色々やらかしているんですのよ。
「当たり前でしょう、彼はマリアの護衛騎士ですわよ、護衛が離れてどうします」
今学園側はユーヤ君の技術を提供してほしいと言ってきています、無理もないですわ彼は魔法薬で使われている魔法の構成式の欠点を見つけ改善し効力の上がった魔法薬を作ったのよ、そして魔道具でも同じことをしたわ。
それだけでは終わらず、戦略の授業で変わった作戦を説明し教師を驚かせ、魔導巨神の授業で模擬ゴーレムを200体以上を倒したと言います、そして極めつけはあの元Aランク冒険者教師であるバリミアです、彼女の強さはSSランクといってもいいくらいだと評判だったのよ、その彼女に圧勝したというのです、そんなこと現役冒険者を探してもいませんわよ。
「で、ですが彼が研究に参加してくれれば多大な進展ですよ」
「それは分かっています、ですが娘の護衛が離れては困りますわ、あなた達は公爵家であるわたくしの娘マリアよりも研究を取るというのかしら?」
私の言葉で皆が口を閉ざしたわ、わたくしだってユーヤ君にはそっちの方が良いかもとか思っていますわよ、ですが彼に強要はしたくないの、それをするとわたくしたちの前からいなくなってしまうのではないかと不安なのよ。
「嫌がる顔も見たいのだけどね、ふふ」
学園側に聞こえないように呟きましたわ、マリアの護衛で良かったですわね、でも教師たちもこれで引き下がるほど彼の価値を過小評価はしてないわ。
「で、では護衛に支障のない程度なら問題ないですかなマリアンナ様」
「ええ校長さんそれなら問題は無いわ、でも強要はダメよ!あくまでも教育の中でやって頂戴」
わたくしはクギを差しておきました、授業にならなくなったら大変ですし、それが分からない彼ではないわ。
もし彼がそれを知ったらここを去るかもしれない、そんなことはさせたくないの、せっかく親しくなって楽しいのですもの。
「それは勿論です、ですがそろそろ」
校長のアンサがそう言ってあの教師たちが部屋に入ってきたわ、それもかなり興奮してね。
「「話は終わったか校長!!」」
「まあまてバリミア、それにジャジャル」
そうなのよ、ユーヤ君に圧倒されたバリミアに魔導巨神の魔法繊維を改良されたジャジャル、この二人がわたくしがここに来た一番の理由です。
「落ち着いていられるかよ校長!こっちは何日待ったと思ってるんだ、早く進めてくれ」
バリミアがそう言って校長に詰め寄ってるわ、わたくしも忙しいからやっと時間を作れたのよ。
彼女の国アンサンジャバルは獣人の国でもトップの力を持っているわ、まぁ主に戦闘技術だけどね、そこと交渉し超級戦技を覚えるのは戦闘職の夢なの、彼の精と交換っで優秀な者に訓練させるって話なのよ。
「それよりもこっちじゃ!彼の技法があれば次の大会で必ずや採用される、多大な功績が目の前なのじゃぞ!」
ジャジャルが言っているのも分かります、ジャジャルが何年も研究しやっと出来た重層魔法繊維、それを軽く超えた繊維を作って見せたのよ。
「分かった分かった、どうでしょうかマリアンナ様」
「わたくしもバリミア先生の国とは有効な関係を築きたいわ、戦技も魅力よ」
「そうだろ!」
バリミア先生が嬉しそうに尻尾を振ってるわ、今にもユーヤ君に飛びつきそうね、ここにはいないけれど。
「でもね、彼はそっちの方にあまり積極的ではないの、だからもう少し時間を頂戴」
「そ、そんな!?」
バリミア先生がしょんぼりしてるわ、でもこれは重要よ、彼が嫌がることはしたくないもの。
「じゃ、じゃあワシの方は」
「そちらはすでに技法を教えて貰ったのでしょ、それ以上を彼が教えなかったのだもの分かるわよね?」
そう言ったらジャジャルも暗くなり始めたわ、強要してはダメなのが分かるわよね。
「彼は人族を信用してほしいそうですよ、皆その意味が分かりますね」
「「「「「!?」」」」」
みんながすごい顔してますわね、わたくしが押した人族って事で誰も言わなかったけど、やはり警戒していたのね。
「彼と直接接した人は分かるでしょ、だから信用してあげてちょうだい、そうすればきっと・・・ね」
そうなのよ、普通は精も技法も彼が本気になって交渉をしたらこちらが巻き上げられるほどの物よ、でも彼は笑顔でいるだけ、きっと信用してほしいんだわ、エニルアが言ってたもの。
「分かりました、みなもいいな彼は人族だが悪い者ではない、技術を搾り取ろうとするな、誠意をもって接するように」
校長は分かったようね、人族が技術を持っていればそれを出来るだけ取り込まないと危険よ、そう言ったあぶない奴らが人族なの、でも私は最近考えを変えたわ、彼のような人族もいるもの、わたくしの街の騎士にも何人かいるわ、でも心から信じられなかった、それほどの事を人族はしてるの。
「お疲れさまでしたマリアンナ様」
「ディラ、でもこれからよ」
学園側もきっとそこら辺が落としどころと思っていたからあんなに簡単だったのよ、でも次の問題は大変よ、何せ嫌がってる彼に強要するんだからね。
「出来ましたら私がしたかったです」
「ダメよディラ、理由もなくそれは出来ないわ、セバスだって成功するかどうか」
セバスは私たちと違って周期でしか子供を授かりません、時期になったのだけどいい相手がいなかったし、極秘の調査も頼んだから今しかないのよ。
「それはそうですが、私は羨ましくてしかたないですよマリアンナ様」
「わたくしだってそうよ!でも危険な調査だし、優先してあげたいでしょ」
ユーヤ君はどうしてか交配を嫌がってるわ、マリアの話ではユーヤ君の村がそう言った感じだったそうなの、最近は少し良くなったらしいけどまだダメみたい、でも彼の優秀さを考えると絶対に必要な事なのよね。
「少しずつ、そう少しずつ行くわよディラ!」
「はい、その時はよろしくお願いしますマリアンナ様」
こうしてわたくしたちの作戦は進みます、ユーヤ君との子供、そう考えただけでも体が熱くなるわね。
「どうしてですかマリアンナ様!」
わたくしは今学園にいますわ、理由はユーヤ君です、彼が授業で色々やらかしているんですのよ。
「当たり前でしょう、彼はマリアの護衛騎士ですわよ、護衛が離れてどうします」
今学園側はユーヤ君の技術を提供してほしいと言ってきています、無理もないですわ彼は魔法薬で使われている魔法の構成式の欠点を見つけ改善し効力の上がった魔法薬を作ったのよ、そして魔道具でも同じことをしたわ。
それだけでは終わらず、戦略の授業で変わった作戦を説明し教師を驚かせ、魔導巨神の授業で模擬ゴーレムを200体以上を倒したと言います、そして極めつけはあの元Aランク冒険者教師であるバリミアです、彼女の強さはSSランクといってもいいくらいだと評判だったのよ、その彼女に圧勝したというのです、そんなこと現役冒険者を探してもいませんわよ。
「で、ですが彼が研究に参加してくれれば多大な進展ですよ」
「それは分かっています、ですが娘の護衛が離れては困りますわ、あなた達は公爵家であるわたくしの娘マリアよりも研究を取るというのかしら?」
私の言葉で皆が口を閉ざしたわ、わたくしだってユーヤ君にはそっちの方が良いかもとか思っていますわよ、ですが彼に強要はしたくないの、それをするとわたくしたちの前からいなくなってしまうのではないかと不安なのよ。
「嫌がる顔も見たいのだけどね、ふふ」
学園側に聞こえないように呟きましたわ、マリアの護衛で良かったですわね、でも教師たちもこれで引き下がるほど彼の価値を過小評価はしてないわ。
「で、では護衛に支障のない程度なら問題ないですかなマリアンナ様」
「ええ校長さんそれなら問題は無いわ、でも強要はダメよ!あくまでも教育の中でやって頂戴」
わたくしはクギを差しておきました、授業にならなくなったら大変ですし、それが分からない彼ではないわ。
もし彼がそれを知ったらここを去るかもしれない、そんなことはさせたくないの、せっかく親しくなって楽しいのですもの。
「それは勿論です、ですがそろそろ」
校長のアンサがそう言ってあの教師たちが部屋に入ってきたわ、それもかなり興奮してね。
「「話は終わったか校長!!」」
「まあまてバリミア、それにジャジャル」
そうなのよ、ユーヤ君に圧倒されたバリミアに魔導巨神の魔法繊維を改良されたジャジャル、この二人がわたくしがここに来た一番の理由です。
「落ち着いていられるかよ校長!こっちは何日待ったと思ってるんだ、早く進めてくれ」
バリミアがそう言って校長に詰め寄ってるわ、わたくしも忙しいからやっと時間を作れたのよ。
彼女の国アンサンジャバルは獣人の国でもトップの力を持っているわ、まぁ主に戦闘技術だけどね、そこと交渉し超級戦技を覚えるのは戦闘職の夢なの、彼の精と交換っで優秀な者に訓練させるって話なのよ。
「それよりもこっちじゃ!彼の技法があれば次の大会で必ずや採用される、多大な功績が目の前なのじゃぞ!」
ジャジャルが言っているのも分かります、ジャジャルが何年も研究しやっと出来た重層魔法繊維、それを軽く超えた繊維を作って見せたのよ。
「分かった分かった、どうでしょうかマリアンナ様」
「わたくしもバリミア先生の国とは有効な関係を築きたいわ、戦技も魅力よ」
「そうだろ!」
バリミア先生が嬉しそうに尻尾を振ってるわ、今にもユーヤ君に飛びつきそうね、ここにはいないけれど。
「でもね、彼はそっちの方にあまり積極的ではないの、だからもう少し時間を頂戴」
「そ、そんな!?」
バリミア先生がしょんぼりしてるわ、でもこれは重要よ、彼が嫌がることはしたくないもの。
「じゃ、じゃあワシの方は」
「そちらはすでに技法を教えて貰ったのでしょ、それ以上を彼が教えなかったのだもの分かるわよね?」
そう言ったらジャジャルも暗くなり始めたわ、強要してはダメなのが分かるわよね。
「彼は人族を信用してほしいそうですよ、皆その意味が分かりますね」
「「「「「!?」」」」」
みんながすごい顔してますわね、わたくしが押した人族って事で誰も言わなかったけど、やはり警戒していたのね。
「彼と直接接した人は分かるでしょ、だから信用してあげてちょうだい、そうすればきっと・・・ね」
そうなのよ、普通は精も技法も彼が本気になって交渉をしたらこちらが巻き上げられるほどの物よ、でも彼は笑顔でいるだけ、きっと信用してほしいんだわ、エニルアが言ってたもの。
「分かりました、みなもいいな彼は人族だが悪い者ではない、技術を搾り取ろうとするな、誠意をもって接するように」
校長は分かったようね、人族が技術を持っていればそれを出来るだけ取り込まないと危険よ、そう言ったあぶない奴らが人族なの、でも私は最近考えを変えたわ、彼のような人族もいるもの、わたくしの街の騎士にも何人かいるわ、でも心から信じられなかった、それほどの事を人族はしてるの。
「お疲れさまでしたマリアンナ様」
「ディラ、でもこれからよ」
学園側もきっとそこら辺が落としどころと思っていたからあんなに簡単だったのよ、でも次の問題は大変よ、何せ嫌がってる彼に強要するんだからね。
「出来ましたら私がしたかったです」
「ダメよディラ、理由もなくそれは出来ないわ、セバスだって成功するかどうか」
セバスは私たちと違って周期でしか子供を授かりません、時期になったのだけどいい相手がいなかったし、極秘の調査も頼んだから今しかないのよ。
「それはそうですが、私は羨ましくてしかたないですよマリアンナ様」
「わたくしだってそうよ!でも危険な調査だし、優先してあげたいでしょ」
ユーヤ君はどうしてか交配を嫌がってるわ、マリアの話ではユーヤ君の村がそう言った感じだったそうなの、最近は少し良くなったらしいけどまだダメみたい、でも彼の優秀さを考えると絶対に必要な事なのよね。
「少しずつ、そう少しずつ行くわよディラ!」
「はい、その時はよろしくお願いしますマリアンナ様」
こうしてわたくしたちの作戦は進みます、ユーヤ君との子供、そう考えただけでも体が熱くなるわね。
0
お気に入りに追加
2,376
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~
暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。
しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。
もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる