上 下
40 / 41
2章 成果

40話 勇者オボロの正体

しおりを挟む
何とか間に合った俺は、頑張った王族セフェ・ブランソルを支え、目標であるオボロを睨んだよ。


「おいおい誰なんだい君は」
「俺を知らないのか?俺はアレシュだよ」
「アレシュ?・・・もしかして、僕たちにたてついてるあっちの勇者?」
「その通りだ、お前はもう終わりだ」


セフェ君をアイテムカード【世界樹の雫】で完全回復させて、俺は剣をオボロに向けた。
オボロは笑っていて平気そうだが、笑えなくなるのも直ぐと宣言してやったんだ。


「強気だね、僕を倒せると思ってるのかい?」
「倒せるさ、それも簡単にな」
「へぇ~やってみなよ」
「もうやってるよ」


俺の一声の直後、オボロの纏っていた金色の光が消え、同時にオボロが膝を付いて息を切らせた。
何が起きたのか分からず、オボロはサミエに視線を向けたが、サミエも何がどうなったのか分かってなかったよ。


「な、何をしたんだお前」
「簡単だ、お前に付いてた効果を解除したのさ」
「解除だと、そんな事出来るはずがない」
「それが出来るからやっている、もうお前は終わりだよ」


降伏するなら命は取らないと伝えたんだが、それで諦めるオボロではなく、なんと切り札はまだあると言ってきた。
立ち上がったオボロは、こんな窮地は何度も体験していると言ってきたよ。


「何を言ってるんだ?」
「僕はね、何度も同じように異世界に召喚されてるんだよ」
「なるほど、その都度強くなっていると言いたいのか」
「そういう事さ、だから瀕死の方が僕は強いんだよ」


最後の力を使ったのか、オボロの身体を七色の光が包み、その瞬間に姿が消えるほどの速度で俺を殴ろうとした。
その拳は俺には当たらず、地面にポトリと落ちてオボロはきょとんとしていたよ。


「ぼ、僕の腕が」
「どうしたオボロ、俺を殴るんじゃないのか?」
「おおお、お前何をしたんだ!!」
「そんなに驚く事じゃない、時間を止めて反撃しただけさ」


ここに来た時、既に魔法カードは発動させていて、相手が動いた瞬間発動して俺はそのまま持っていた剣で斬り付けたが、オボロは信じられないって顔をしてきたよ。
何度も召喚されてるのに知らないのかっと俺が呆れて聞いたら、オボロは斬られた腕を治すようにサミエに指示してきた。


「分かってるけど、今魔法を使ってるのに発動しないのよ」
「ど、どういう事だ」
「当然だろう、俺の仲間のナジナが邪魔しているからな」
「「なっ!」」


ここにはいないが、後方支援というユニークスキルが役に立っていた。
城の外でスキルを使ってくれていて、同時にカードも発動させてくれているから、お前たちはもうおしまいと降伏する様に警告した。


「言っておくが、これが最後の警告だ、次は命を貰うぞ」
「ぼ、僕は何度も召喚されてる本物の勇者だぞ、お前みたいなやつに負けるかよ」
「そうか、それならどうして膝を付いてるんだ?」


オボロの今の体勢は、俺に土下座する状態で自身でも気づいていなかった。
それは、遠くから見ているナジナの仕業であり、戦意喪失している証拠でもあったんだ。


「アイテムカード【土下座】はな、恐怖におびえてる奴に使うとそうなるんだよ」
「な、何でだ、動けよこのっ!」
「無理だ、お前は言葉では粋がっているが、俺に勝てないと思っているんだよ」


その証拠に、謝罪の言葉を言いたくて仕方ないだろうと聞くと、唇を噛んで堪えていた。
いつの間にかサミエも同じ体勢で、残るは裏切者の処分だった。


「おい、そこで逃げようとして動けないお前」
「は、はひっ!」
「よくもセフェ君をダマしたな」
「めめめ、滅相もありません、自分はそう見せただけです」


この期に及んで言い訳を言って来るイガラスは、成功して良かったとか笑っていたが、動けない時点で裏切っているのは明白だった。
魔法カード【拘束】は、敵となる者を縛る効果があり、イガラスに説明してやったよ。


「そ、そんな・・・違います自分は」
「違わないよ、カードは嘘をつかない、お前とは違ってな」
「く、くそっ!オボロ様助けて」


最後の頼みをオボロに伝え、サミエも同じだったんだが、二人はオボロの姿を見て顔を青くしていた。
オボロは、最後の手段と言って悪魔の姿に変身していて、魔王としても召喚されていたと告白していた。


「どうだ、これが勇者と魔王の合成体だ」
「ああ、俺の好きな漫画で神と魔と竜を合わせたのもあったが、それと似たようなモノだろう」
「そんなフィクションと一緒にするな、この形態になった僕を見て生きてる奴はいないんだよ」
「良くあるセリフだが、それは死亡フラグだぞ」


やれやれと思っている俺に向かい、立ち上がったオボロは3メートルにまで背丈が伸び、オーガの様にムキムキになっていて、オボロの拳が俺の顔面目掛けて繰り出された。
今度は時間を止めず拳は俺の顔面にヒットしたが、俺にはダメージは無くオボロは震えだしたよ。


「こ、渾身の一撃だったんだぞ、何で顔が吹き飛ばない」
「簡単な話だオボロ、俺がお前よりもはるかに強いんだよ」
「そ、そんな馬鹿な事があるか、この状態の僕は1億の攻撃力があるんだぞ」
「そうか、数値で分かってるなら教えてやるよ、俺の戦闘力は53億だ」


今の状態ではというのが加わるが、オボロに言う事は無いし、既にオボロは怯えて後ろに下がり始めた。
これで終わりと思ったんだが、オボロはサミエとイガラスを両手に掴み命を吸い取り始めたよ。


「「や、やめて」」
「お前たちの命、使わせてもらう」
「「そ、そんな」」


シワシワになって行く二人は、そのまま塵となって飛んで行き、オボロの手には大きな力の弾が生まれた。
それを俺に飛ばし倒そうという事だが、まだ分からないのかと呆れてしまったよ。


「笑っていられるのも今の内だ、この生命の弾はどんなモノでも破壊する、例え力が強くてもだ」
「そうかそうか、だったら繰り出してみろ、その時がお前の死ぬ時だ」
「ほざいてろよただの人間が」


確かに俺は普通の人間だったが、それでもオボロの様に腐ってはいなかった。
オボロが放った大きな力の弾は、俺にぶつかると逆方向に飛び始め、放った本人であるオボロを襲ったんだ。


「な、何でだ!」
「だから言っただろう、俺とは力の差があるんだよ」


少し胸に力を入れただけと伝えたら、そんな馬鹿なっと言いたげな顔をしながら弾に吸い込まれ、オボロは跡形もなく消えていった。
新たに生まれ変わったら、今度は真っ当な人間になれと言ってやったが、期待は出来なかったよ。


「さて、悪は滅んだし帰るか」
「あ、あの・・・あなたはいったい」
「俺は勇者になったアレシュだ、セフェ君もこれから大変だろうが、レイーナたちと共に頑張ってくれ」
「ど、どうして彼女の名前を」


逐一報告は受けていたから知っていたが、国を立て直すのは大変だからこれからも支援をする事を約束した。
会う事はないかもしれないが、これでアファロス王国も平和になり、予定していた平和宣言が出来ると転移したんだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう

サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」 万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。 地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。 これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。 彼女なしの独身に平凡な年収。 これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。 2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。 「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」 誕生日を迎えた夜。 突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。 「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」 女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。 しかし、降り立って彼はすぐに気づく。 女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。 これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。

モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow
ファンタジー
 1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。  各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。  ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。  その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。  彼らは通称カーヴァント。  カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。  カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。  しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。  また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。  探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。  つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。  数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。  月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。  彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。  そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。  勿論二世だ。  斗枡が持っている最大の能力はカード合成。  それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。  彼はその程度の認識だった。  実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。  単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。  つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。  また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。  斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?  女子が自然と彼の取り巻きに!  彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

深刻な女神パワー不足によりチートスキルを貰えず転移した俺だが、そのおかげで敵からマークされなかった

ぐうのすけ
ファンタジー
日本の社会人として暮らす|大倉潤《おおくらじゅん》は女神に英雄【ジュン】として18才に若返り異世界に召喚される。 ジュンがチートスキルを持たず、他の転移者はチートスキルを保持している為、転移してすぐにジュンはパーティーを追放された。 ジュンは最弱ジョブの投資家でロクなスキルが無いと絶望するが【経験値投資】スキルは規格外の力を持っていた。 この力でレベルを上げつつ助けたみんなに感謝され、更に超絶美少女が俺の眷属になっていく。 一方俺を追放した勇者パーティーは横暴な態度で味方に嫌われ、素行の悪さから幸運値が下がり、敵にマークされる事で衰退していく。 女神から英雄の役目は世界を救う事で、どんな手を使っても構わないし人格は問わないと聞くが、ジュンは気づく。 あのゆるふわ女神の世界管理に問題があるんじゃね? あの女神の完璧な美貌と笑顔に騙されていたが、あいつの性格はゆるふわJKだ! あいつの管理を変えないと世界が滅びる! ゲームのように普通の動きをしたら駄目だ! ジュンは世界を救う為【深刻な女神力不足】の改善を進める。 念のためR15にしてます。 カクヨムにも先行投稿中

処理中です...