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1章 生き甲斐
17話 カード使用訓練
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新たな仲間が入団し、獣人の村襲撃に対しての準備に掛かろうと皆を集めた。
「さてみんな、5種のカードは覚えたかな?」
最初に教えたのは、カードが大まかに5種類に分かれている事で、フェニックスフェザーとウサミナルは頷いてくれた。
他のメンバーは何とか覚えている程度で、目が泳いでたから使用させるには不安があったよ。
「いきなり全部は難しいからね、少しずつ覚えよう」
「「「「「すみません」」」」」
「謝らなくて良いよ、全部覚えなくても出来る事はあるからね」
全部を覚えてるメンバーとは違う役割はいくらでもあり、まず簡単な事から始まめる事にして、アイテムカードの食材と料理を出した。
黒板にカードを貼り付けて見せると、獣人のみんなは小さなカードに注目して、納得してたよ。
「流石獣人だね、こんなに小さくても見えるんだね」
「当然にゃ」
「そうみゃよアレシュ、獣人なら誰でも見えるみゃ」
「うんうん、じゃあアイテムカードを使用する時の合言葉は何だったかな?」
トーニャに聞いたのに、今まで話してたトーニャは目を逸らしてきた、まだ覚えてないんだねっと、合言葉を教えた。
名称は入れなくても使えるので【使用・発動・召喚・装備・設置】だけを伝え、その内の【使用】がアイテムと教えたんだ。
「村の支援では主軸だから、絶対忘れないようにな」
「分かったみゃが、他はいらないのではないかみゃ?」
「モンスターは既に移動が終わってるから、トーニャがそう思うのも分かるが、追加召喚や支援の魔法も使えた方が良いだろう」
装備は出しておけば良いが、エネルギーも充填しておきたいし、やれる事が増えれば幅が広がる。
本場のカードゲームでは、50枚のデッキで戦う事になるが、ここではいくらでも出せるし、プレイヤーも複数人が一緒に戦うから、負ける気がしなかった。
「だからな、出来れば全員が覚えて欲しい」
「ど、努力するみゃ」
「まぁまだまだ先の話しだけどな」
今回は食材と料理が出せれば良いから、皆で覚えようとカードを渡した。
自分たちの前に置かれたテーブルの上に食材と料理が出て来ると、凄いの一言が飛び交ったけど、ここで更なる補足を伝える為、黒板に文字を書いたんだ。
「あ、アレシュ?」
「みんな、料理にステータスアップの効果があるのは知ってるよね?」
「「「「「え?」」」」」
「え?・・・もしかして気付いてなかったか?」
身体が軽くなったりしていたはずなのに、誰も気付いてなかったのは、身体能力の高い獣人だったからなのかと思ったけど、どうやら俺のマッサージが原因の様だった。
身体の疲れが吹き飛んだ事で、少ない数値が上がっても分からなかったんだ。
「そうだったんだな」
「あれは凄いからにゃ~」
「全くみゃ」
「じゃあ、改めて数値を教えるけど、大体1割から2割がレア度2の料理で、星が上がると1割アップと考えてくれ」
食事をしただけでそこまで上がるのかとみんなは言いたげだったが、話しはその先に進み皆からそっちでツッコミを貰った。
ステータスが上がらないのは食材カードだが、同時に複数をカードの状態で使用する事で料理に変化し、その効果は普通の料理カードの3倍はあると教えたんだ。
「そんなに驚く事か?」
「それはそうにゃよアレシュ、料理を食べただけで魔法付与と同じくらいの効果にゃのに、更に上があるとか異常にゃ」
「そうは言ってもな、カードゲームでは揃えるのが大変だし、本来はモンスターに与えて戦うんだぞ」
今更だが、俺のカードダスで出て来るカードは、向こうの世界で大人気だったカードゲーム【ユグドラシルバトル】と言って、多彩な戦略のぶつかり合いが楽しいゲームだ。
モンスターにカードを上乗せし、弱いモンスターでも戦える仕様だから、いくらでも強くなれると締め括った。
「更に付け加えるとな、モンスターを進化させる事も可能だ」
「「「「「うぇっ!!」」」」」
簡単に強くなれるのが進化で、大抵はそうして戦うのが基本だ。
しかし、上級者は時魔法で退化させてくるから、装備や料理を使って戦うスタイルが好まれ、どちらを使うかの戦略バトルが楽しいと人気だった。
「倒されたモンスターは進化した姿から戻ってしまうけど、カードに戻せばもう一度召喚出来るんだ」
「それって、永久に戦えるんですウサ?」
「そうじゃないよウサミナル、召喚された後に倒されるとカードも一緒に消滅してしまうんだ」
そのカードは無くなり、文字通り使えなくなるから、倒される前に戻す為の合言葉【帰還】をここで教えた。
更にやる事が増えたので、使える人はいなかったけど、正直倒されるほどの強者がいるとは思えなかったんだ。
「それはマズイのではないですウサ?」
「だからねウサミナル、他のカードで回復してあげれば良いのさ」
「なるほど、分かったウサ」
今使えない作戦よりも、使える方法で幅を広げる作戦で行く事にして、みんなも納得してくれたから練習を始めたんだ。
とはいえ、使うのは魔法カードなので、復唱だけの訓練になり、直ぐに終わる事になったよ。
「発動は出来そうだから、次は種類だよみんな」
「「「「「まだあるの!」」」」」
「当然だ、回復と防壁は必須だし、後はバフ効果付与だな」
モンスターの支援もあるけど、村を守る為でもあるので、種類をいくつか黒板に書いて見せた。
回復が状態異常回復の【リカバリー】と単体超回復【ハイヒール】と広範囲回復魔法【エリアヒール】を書いたら、それだけで限界と言われたよ。
「仕方ない、一人一種類を覚えようか」
「「「「「すみません」」」」」
「謝らなくていいぞみんな、出来る事を出来る人でやれば良いのさ」
それほど苦戦する事は予想してないし、そうだとしても俺が増援を出せば良いだけなので、みんなには無理はさせないつもりだった。
ダンジョンで経験値を得て、カードの絶対数を増やす予定でもあり、合言葉を復唱してもらった。
「さて、覚えてない人達は、料理を作りに行こうか」
「「「「「は、はい」」」」」
「良い返事だな、そのイキだぞ」
新メンバーと覚えられなかったみんなは、そんな事で良いのかと不安そうだったけど、指揮官が大切と伝えておいた。
でも、その結果は数日後に分かり、みんなは安心する事になるんだ。
「さてみんな、5種のカードは覚えたかな?」
最初に教えたのは、カードが大まかに5種類に分かれている事で、フェニックスフェザーとウサミナルは頷いてくれた。
他のメンバーは何とか覚えている程度で、目が泳いでたから使用させるには不安があったよ。
「いきなり全部は難しいからね、少しずつ覚えよう」
「「「「「すみません」」」」」
「謝らなくて良いよ、全部覚えなくても出来る事はあるからね」
全部を覚えてるメンバーとは違う役割はいくらでもあり、まず簡単な事から始まめる事にして、アイテムカードの食材と料理を出した。
黒板にカードを貼り付けて見せると、獣人のみんなは小さなカードに注目して、納得してたよ。
「流石獣人だね、こんなに小さくても見えるんだね」
「当然にゃ」
「そうみゃよアレシュ、獣人なら誰でも見えるみゃ」
「うんうん、じゃあアイテムカードを使用する時の合言葉は何だったかな?」
トーニャに聞いたのに、今まで話してたトーニャは目を逸らしてきた、まだ覚えてないんだねっと、合言葉を教えた。
名称は入れなくても使えるので【使用・発動・召喚・装備・設置】だけを伝え、その内の【使用】がアイテムと教えたんだ。
「村の支援では主軸だから、絶対忘れないようにな」
「分かったみゃが、他はいらないのではないかみゃ?」
「モンスターは既に移動が終わってるから、トーニャがそう思うのも分かるが、追加召喚や支援の魔法も使えた方が良いだろう」
装備は出しておけば良いが、エネルギーも充填しておきたいし、やれる事が増えれば幅が広がる。
本場のカードゲームでは、50枚のデッキで戦う事になるが、ここではいくらでも出せるし、プレイヤーも複数人が一緒に戦うから、負ける気がしなかった。
「だからな、出来れば全員が覚えて欲しい」
「ど、努力するみゃ」
「まぁまだまだ先の話しだけどな」
今回は食材と料理が出せれば良いから、皆で覚えようとカードを渡した。
自分たちの前に置かれたテーブルの上に食材と料理が出て来ると、凄いの一言が飛び交ったけど、ここで更なる補足を伝える為、黒板に文字を書いたんだ。
「あ、アレシュ?」
「みんな、料理にステータスアップの効果があるのは知ってるよね?」
「「「「「え?」」」」」
「え?・・・もしかして気付いてなかったか?」
身体が軽くなったりしていたはずなのに、誰も気付いてなかったのは、身体能力の高い獣人だったからなのかと思ったけど、どうやら俺のマッサージが原因の様だった。
身体の疲れが吹き飛んだ事で、少ない数値が上がっても分からなかったんだ。
「そうだったんだな」
「あれは凄いからにゃ~」
「全くみゃ」
「じゃあ、改めて数値を教えるけど、大体1割から2割がレア度2の料理で、星が上がると1割アップと考えてくれ」
食事をしただけでそこまで上がるのかとみんなは言いたげだったが、話しはその先に進み皆からそっちでツッコミを貰った。
ステータスが上がらないのは食材カードだが、同時に複数をカードの状態で使用する事で料理に変化し、その効果は普通の料理カードの3倍はあると教えたんだ。
「そんなに驚く事か?」
「それはそうにゃよアレシュ、料理を食べただけで魔法付与と同じくらいの効果にゃのに、更に上があるとか異常にゃ」
「そうは言ってもな、カードゲームでは揃えるのが大変だし、本来はモンスターに与えて戦うんだぞ」
今更だが、俺のカードダスで出て来るカードは、向こうの世界で大人気だったカードゲーム【ユグドラシルバトル】と言って、多彩な戦略のぶつかり合いが楽しいゲームだ。
モンスターにカードを上乗せし、弱いモンスターでも戦える仕様だから、いくらでも強くなれると締め括った。
「更に付け加えるとな、モンスターを進化させる事も可能だ」
「「「「「うぇっ!!」」」」」
簡単に強くなれるのが進化で、大抵はそうして戦うのが基本だ。
しかし、上級者は時魔法で退化させてくるから、装備や料理を使って戦うスタイルが好まれ、どちらを使うかの戦略バトルが楽しいと人気だった。
「倒されたモンスターは進化した姿から戻ってしまうけど、カードに戻せばもう一度召喚出来るんだ」
「それって、永久に戦えるんですウサ?」
「そうじゃないよウサミナル、召喚された後に倒されるとカードも一緒に消滅してしまうんだ」
そのカードは無くなり、文字通り使えなくなるから、倒される前に戻す為の合言葉【帰還】をここで教えた。
更にやる事が増えたので、使える人はいなかったけど、正直倒されるほどの強者がいるとは思えなかったんだ。
「それはマズイのではないですウサ?」
「だからねウサミナル、他のカードで回復してあげれば良いのさ」
「なるほど、分かったウサ」
今使えない作戦よりも、使える方法で幅を広げる作戦で行く事にして、みんなも納得してくれたから練習を始めたんだ。
とはいえ、使うのは魔法カードなので、復唱だけの訓練になり、直ぐに終わる事になったよ。
「発動は出来そうだから、次は種類だよみんな」
「「「「「まだあるの!」」」」」
「当然だ、回復と防壁は必須だし、後はバフ効果付与だな」
モンスターの支援もあるけど、村を守る為でもあるので、種類をいくつか黒板に書いて見せた。
回復が状態異常回復の【リカバリー】と単体超回復【ハイヒール】と広範囲回復魔法【エリアヒール】を書いたら、それだけで限界と言われたよ。
「仕方ない、一人一種類を覚えようか」
「「「「「すみません」」」」」
「謝らなくていいぞみんな、出来る事を出来る人でやれば良いのさ」
それほど苦戦する事は予想してないし、そうだとしても俺が増援を出せば良いだけなので、みんなには無理はさせないつもりだった。
ダンジョンで経験値を得て、カードの絶対数を増やす予定でもあり、合言葉を復唱してもらった。
「さて、覚えてない人達は、料理を作りに行こうか」
「「「「「は、はい」」」」」
「良い返事だな、そのイキだぞ」
新メンバーと覚えられなかったみんなは、そんな事で良いのかと不安そうだったけど、指揮官が大切と伝えておいた。
でも、その結果は数日後に分かり、みんなは安心する事になるんだ。
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