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3章 知名度戦争でもアゲアゲ
62話 リューブさんに指名された四天王
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ブラヌが勝利し、勝ち越した状態でワタシの番になったけど、リューブさんの治療がまだ終わってなくて、ちょっと早すぎると思っていました。
「このままだと、疲れが残ってしまうかもしれませんね」
そんな事にはさせないっと、ワタシはブラヌと交代して舞台に上がり、相手を睨んだのだけど、相手は空を飛んで待ち構えていたわ。
ワタシの相手は、リューブさんが戦争中に呼ぶほど信頼されている魔族で、ちょっと羨ましかったんです。
「ほら、あんたも来なさいよ、空で楽しもうや」
「そうね、その方が楽しそうね」
会場の天井は200mほどの高さがあり、その範囲で飛んで戦う事になりました。
時間をかける事が出来そうで、身体を浮かせて舞台のちょっと高い位置で気を溜め始めたのよ。
「あら?そんな低い位置で良いんかいな」
「ええ、気功波の打ち合いをしましょう」
「観客に当たらんようにやな、良いやないか、気に入ったであんた」
相手も了承したので、ワタシたちは開始と同時に連続で気功波の撃ち合いを始めました。
強さは互角とマリューナが司会者に伝え、会場も盛り上がりを見せますが、風圧だけなのでそれほどの迫力がなく、ワタシもまだ本気ではありませんでした。
「やるやないか、さすがリュウの弟子やな」
「それはどうも、でもまだまだいけますよ」
「せやろな、ほんなら、これならどうや」
グリーナスが気功波を打つのを止め、強めの技を準備してきたので、ワタシも気を溜めたんです。
大きなのが来ると思っていたら、グリーナスは翼を大きく広げ羽根に気を纏わせて飛ばしてきました。
「これは逃げるしかないわ」
かなりの数で、ワタシは咄嗟に気功波を打ったけど、羽根の方が強くて弾かれてしまったわ。
だから逃げたのだけど、羽根はそのまま追いかけて来て、ワタシは場外の壁ギリギリを飛んで羽根を壁に刺して逃れたのよ。
「へぇ~やるじゃん」
「こ、これくらいは出来るわよ、今度はこっちが」
「あいにくやけど、これでしまいや【孤高波】」
「くっ」
口を大きく開けたグリーナスは、口から気功波を打ってきて、ワタシは鉄扇で防御したんだけど、威力が強くて鉄扇が壊れ着物まで貫通したわ。
リューブさんの装備を壊すとか、かなりの威力に驚いたけど、それ以上に右肩を貫かれて動かせなくて焦ったのよ。
「ふむ、さすがリュウの弟子、まだ致命傷ではないんやな」
「ま、まだまだいけるわよ」
「あんた、あたいを甘く見てるやろ」
「な、何を言ってるの、ワタシはいつも本気でやってるわよ」
ドキッとしたワタシは、咄嗟にそう返したのだけど、グリーナスは嘘と見抜いてきました。
本当なら、空での戦いに乗らず、ワタシは舞台から撃ち合いをすれば良かったんです。
「気を余計に使うのにあんたはそれをしなかった、なんでや」
「それは」
「当てたろか、あんたはこの後戦うリュウに休む時間を与えたかったんやろ?」
「な、何でそれを」
そんな事、見ていれば分かるとリューブさんに視線を動かして来て、いまだに回復をしているリューブさんの疲労まで言い当てて来たわ。
半分くらいの気しか残ってないから、魔王様に有利とか言って笑ってきたのよ。
「だから、あんたは少しでも時間を掛けたくて、わざと空の戦いに了承したんや」
「だ、だったら何よ、それでもワタシは勝って見せるわよ」
「いいや、あんたは分かっていたはずや、空を飛んだばかりじゃ勝てないってな」
その通りだったけど、相手が強力な技を繰り出してくれば勝算はあったのよ。
でも、グリーナスはそれを読んでいて、小技で攻めて来て消耗を誘って来たの。
「最初の打ち合いで勝負は決まっていたんや」
「そこまで読んでいたなんて、さすがリューブさんが指名しただけの事はあるわね」
「当たり前や、あたいは四天王の中で最強やで」
「そう・・・ねぇお願いがあるんだけど、聞いてくれないかしら?」
リューブさんが休める様、最後の試合は明日にしてもらえないか提案しました。
でも、メリットがないから断られてしまい、ワタシも当然と壊れた鉄扇を構えたのよ。
「無理をするなや、もう勝負はきまったんや」
「いいえ、ワタシはまだ立っているし、降参なんてしないわよ」
「そうか、このまま逃げて時間を稼ぐつもりやな、あいにくやけど時間を稼いでも無駄やで」
「ど、どういう事よ」
それは、2時間も回復に時間をかけている事が原因で、それだけ深い傷をアシャラが受けていたのよ。
死んでもおかしくなかった彼女は今、リューブさんの回復功でなんとか持ちこたえている状態で、回復にはまだまだ掛かると言って来たわ。
「つまり、このままあたいが勝てば、不戦勝で魔王様が勝つんや」
「そんな、リューブさんが不戦勝なんて、ワタシが逃げ切れば」
「だから無駄なんや、あんたの傷も相当やからな」
流血がひどく、ワタシもフラフラして来て、1時間逃げれれば良い方と言われたわ。
1時間では回復は出来ず、結局不戦勝になると言われ、ワタシは自分の作戦がダメだったことを悔やんだわ。
「そう悔やむ必要はないやん、あたいたちが勝利しても、報酬は食料だけやで」
「いいえ、リューブさんが負けると言うのがダメなんです、あの人は最強なんですよ」
「それはあたいも同感や・・・せやから、あたいは不戦勝をねらったんやで」
誰か一人でも大怪我をさせる計画を立てていたらしく、それが見事に成功したと言って来たわ。
ポーションや回復魔法でも治せない程の深手を負わせれば、リューブさんが全力で回復に専念する、そこを狙われたんです。
「あの子には悪い事をしたとは思ってる、だけどリュウに戦いを挑むより1000倍マシなんや」
「それは分かります、リューブさんには勝てませんよね」
「せやな、今回出た選手全員だってムリや」
「あははっ!同感だわ」
笑った時、肩の痛みが響いてかなりの激痛が流れて来て、ワタシは膝を付いてしまいました。
そんなワタシにグリーナスは降りて来て肩を貸してくれて、ワタシは降参を宣言しましたよ。
「これであたいたちの勝利やな」
「悔しいけど、仕方ないですね」
「せやけど、あんたなかなかやるやん、孤高波を受けてその程度って洒落にならんでほんま」
「メメルよ、それにワタシの力じゃないわ、リューブさんの鉄扇と着物のおかげよ」
その服と武器かっと、グリーナスは興味津々で、この後着てみたいと言って来たので、キンブルさんに頼んで用意してもらう事になったわ。
ちょっと仲良くなれたから、負けても悔いはなかったのだけど、そんなワタシたちの前に、ワタシと同じくらいの少女が歩いて来たのよ。
「いい勝負じゃったな」
「はい魔王様、とても楽しい勝負やったで」
「うむ、そなたも良く戦ったのう」
「あ、あなたが魔王なんですか?」
とても小さな少女で、本当に魔王なのかと疑問に思ってしまったわ。
会場も同じで、今まで姿を見せなかったのはそんな姿だったからなのかと司会の人が叫んでいました。
「うむ、実はワシは2代目なのじゃよ」
「そ、そうなんですか?」
「先代の父は、そこのリュウに討伐されてのう、ワシがその後を継いだんじゃが色々尽くしてくれた恩人なのじゃ」
魔王が言うには、先代魔王は力こそすべてと言うスタンスで、食糧難であろうと戦いを止めなかったらしく、止めてくれたのがリューブさんだったんです。
魔族を纏める為、この子が魔王を継いで安定したそうだけど、それでも食料はまだ足りないから要求したと言って来たわ。
「じゃ、じゃあ、疲れてる状態でもリューブさんが勝っていたんじゃ」
「そうじゃな、ワシの強さはミジンコレベルじゃよ」
「そうだったのね、通りで気を探っても強い人がいないわけだわ」
ブラヌが呆れていたけど、それも作戦だとワタシたちは思っていて、それもあってリューブさんには万全な状態でいてほしかったんです。
何もかも相手の作戦通りになっていて、勝てなかったのが良く分かったわ。
「まぁ安心するのじゃ、そちらの要求して来た品は売ってやるのじゃよ」
なははっと笑って来る魔王は、ワタシから見ても可愛い存在で、ちょっと嫉妬してしまったわ。
でも、これで戦いは終わり、みんなでゆっくり暮らせる毎日が戻って来ると安心したんです。
「このままだと、疲れが残ってしまうかもしれませんね」
そんな事にはさせないっと、ワタシはブラヌと交代して舞台に上がり、相手を睨んだのだけど、相手は空を飛んで待ち構えていたわ。
ワタシの相手は、リューブさんが戦争中に呼ぶほど信頼されている魔族で、ちょっと羨ましかったんです。
「ほら、あんたも来なさいよ、空で楽しもうや」
「そうね、その方が楽しそうね」
会場の天井は200mほどの高さがあり、その範囲で飛んで戦う事になりました。
時間をかける事が出来そうで、身体を浮かせて舞台のちょっと高い位置で気を溜め始めたのよ。
「あら?そんな低い位置で良いんかいな」
「ええ、気功波の打ち合いをしましょう」
「観客に当たらんようにやな、良いやないか、気に入ったであんた」
相手も了承したので、ワタシたちは開始と同時に連続で気功波の撃ち合いを始めました。
強さは互角とマリューナが司会者に伝え、会場も盛り上がりを見せますが、風圧だけなのでそれほどの迫力がなく、ワタシもまだ本気ではありませんでした。
「やるやないか、さすがリュウの弟子やな」
「それはどうも、でもまだまだいけますよ」
「せやろな、ほんなら、これならどうや」
グリーナスが気功波を打つのを止め、強めの技を準備してきたので、ワタシも気を溜めたんです。
大きなのが来ると思っていたら、グリーナスは翼を大きく広げ羽根に気を纏わせて飛ばしてきました。
「これは逃げるしかないわ」
かなりの数で、ワタシは咄嗟に気功波を打ったけど、羽根の方が強くて弾かれてしまったわ。
だから逃げたのだけど、羽根はそのまま追いかけて来て、ワタシは場外の壁ギリギリを飛んで羽根を壁に刺して逃れたのよ。
「へぇ~やるじゃん」
「こ、これくらいは出来るわよ、今度はこっちが」
「あいにくやけど、これでしまいや【孤高波】」
「くっ」
口を大きく開けたグリーナスは、口から気功波を打ってきて、ワタシは鉄扇で防御したんだけど、威力が強くて鉄扇が壊れ着物まで貫通したわ。
リューブさんの装備を壊すとか、かなりの威力に驚いたけど、それ以上に右肩を貫かれて動かせなくて焦ったのよ。
「ふむ、さすがリュウの弟子、まだ致命傷ではないんやな」
「ま、まだまだいけるわよ」
「あんた、あたいを甘く見てるやろ」
「な、何を言ってるの、ワタシはいつも本気でやってるわよ」
ドキッとしたワタシは、咄嗟にそう返したのだけど、グリーナスは嘘と見抜いてきました。
本当なら、空での戦いに乗らず、ワタシは舞台から撃ち合いをすれば良かったんです。
「気を余計に使うのにあんたはそれをしなかった、なんでや」
「それは」
「当てたろか、あんたはこの後戦うリュウに休む時間を与えたかったんやろ?」
「な、何でそれを」
そんな事、見ていれば分かるとリューブさんに視線を動かして来て、いまだに回復をしているリューブさんの疲労まで言い当てて来たわ。
半分くらいの気しか残ってないから、魔王様に有利とか言って笑ってきたのよ。
「だから、あんたは少しでも時間を掛けたくて、わざと空の戦いに了承したんや」
「だ、だったら何よ、それでもワタシは勝って見せるわよ」
「いいや、あんたは分かっていたはずや、空を飛んだばかりじゃ勝てないってな」
その通りだったけど、相手が強力な技を繰り出してくれば勝算はあったのよ。
でも、グリーナスはそれを読んでいて、小技で攻めて来て消耗を誘って来たの。
「最初の打ち合いで勝負は決まっていたんや」
「そこまで読んでいたなんて、さすがリューブさんが指名しただけの事はあるわね」
「当たり前や、あたいは四天王の中で最強やで」
「そう・・・ねぇお願いがあるんだけど、聞いてくれないかしら?」
リューブさんが休める様、最後の試合は明日にしてもらえないか提案しました。
でも、メリットがないから断られてしまい、ワタシも当然と壊れた鉄扇を構えたのよ。
「無理をするなや、もう勝負はきまったんや」
「いいえ、ワタシはまだ立っているし、降参なんてしないわよ」
「そうか、このまま逃げて時間を稼ぐつもりやな、あいにくやけど時間を稼いでも無駄やで」
「ど、どういう事よ」
それは、2時間も回復に時間をかけている事が原因で、それだけ深い傷をアシャラが受けていたのよ。
死んでもおかしくなかった彼女は今、リューブさんの回復功でなんとか持ちこたえている状態で、回復にはまだまだ掛かると言って来たわ。
「つまり、このままあたいが勝てば、不戦勝で魔王様が勝つんや」
「そんな、リューブさんが不戦勝なんて、ワタシが逃げ切れば」
「だから無駄なんや、あんたの傷も相当やからな」
流血がひどく、ワタシもフラフラして来て、1時間逃げれれば良い方と言われたわ。
1時間では回復は出来ず、結局不戦勝になると言われ、ワタシは自分の作戦がダメだったことを悔やんだわ。
「そう悔やむ必要はないやん、あたいたちが勝利しても、報酬は食料だけやで」
「いいえ、リューブさんが負けると言うのがダメなんです、あの人は最強なんですよ」
「それはあたいも同感や・・・せやから、あたいは不戦勝をねらったんやで」
誰か一人でも大怪我をさせる計画を立てていたらしく、それが見事に成功したと言って来たわ。
ポーションや回復魔法でも治せない程の深手を負わせれば、リューブさんが全力で回復に専念する、そこを狙われたんです。
「あの子には悪い事をしたとは思ってる、だけどリュウに戦いを挑むより1000倍マシなんや」
「それは分かります、リューブさんには勝てませんよね」
「せやな、今回出た選手全員だってムリや」
「あははっ!同感だわ」
笑った時、肩の痛みが響いてかなりの激痛が流れて来て、ワタシは膝を付いてしまいました。
そんなワタシにグリーナスは降りて来て肩を貸してくれて、ワタシは降参を宣言しましたよ。
「これであたいたちの勝利やな」
「悔しいけど、仕方ないですね」
「せやけど、あんたなかなかやるやん、孤高波を受けてその程度って洒落にならんでほんま」
「メメルよ、それにワタシの力じゃないわ、リューブさんの鉄扇と着物のおかげよ」
その服と武器かっと、グリーナスは興味津々で、この後着てみたいと言って来たので、キンブルさんに頼んで用意してもらう事になったわ。
ちょっと仲良くなれたから、負けても悔いはなかったのだけど、そんなワタシたちの前に、ワタシと同じくらいの少女が歩いて来たのよ。
「いい勝負じゃったな」
「はい魔王様、とても楽しい勝負やったで」
「うむ、そなたも良く戦ったのう」
「あ、あなたが魔王なんですか?」
とても小さな少女で、本当に魔王なのかと疑問に思ってしまったわ。
会場も同じで、今まで姿を見せなかったのはそんな姿だったからなのかと司会の人が叫んでいました。
「うむ、実はワシは2代目なのじゃよ」
「そ、そうなんですか?」
「先代の父は、そこのリュウに討伐されてのう、ワシがその後を継いだんじゃが色々尽くしてくれた恩人なのじゃ」
魔王が言うには、先代魔王は力こそすべてと言うスタンスで、食糧難であろうと戦いを止めなかったらしく、止めてくれたのがリューブさんだったんです。
魔族を纏める為、この子が魔王を継いで安定したそうだけど、それでも食料はまだ足りないから要求したと言って来たわ。
「じゃ、じゃあ、疲れてる状態でもリューブさんが勝っていたんじゃ」
「そうじゃな、ワシの強さはミジンコレベルじゃよ」
「そうだったのね、通りで気を探っても強い人がいないわけだわ」
ブラヌが呆れていたけど、それも作戦だとワタシたちは思っていて、それもあってリューブさんには万全な状態でいてほしかったんです。
何もかも相手の作戦通りになっていて、勝てなかったのが良く分かったわ。
「まぁ安心するのじゃ、そちらの要求して来た品は売ってやるのじゃよ」
なははっと笑って来る魔王は、ワタシから見ても可愛い存在で、ちょっと嫉妬してしまったわ。
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