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3章 知名度戦争でもアゲアゲ
53話 ザナルカド戦は魔族の独壇場
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あたいは、リュウとの約束を果たして、ニコニコして部隊に戻ったんや。
「隊長、どうでしたか?」
「成功やでグラサーもういつでも攻めてヨシや」
「そうですか、部下も久しぶりに発散できると喜んでいます」
空に集まるあたいの部隊100人は、鍛錬の成果を早く見せたいと息巻いていたんや。
勇者に負けて、プライドは打ち砕かれたあたいたちやけど、気功術の使い方をその勇者に教わり自信を取り戻したんや。
「さぁ行くでお前たち」
「イエス・マム」
部下の返事を聞き、あたいは先頭で敵に向かい飛んで行ったんや。
人種の鐘も鳴っていたから、後方からも大砲が飛んできていたし、教会の飛空艇からも飛んできていて、あたいたちは双方から攻撃されている様な状態やった。
「だがしかし、魔族の力を見せつけるには持って来いやっ!」
前方の弾を素手でぶち壊し、あたいはさらに前進したんや。
部下も同じく弾を粉砕し、後方から向かって来た大砲は、振り向きもしないで躱して見せたんや。
「いいでお前たち、鍛錬の成果が十分に出ているやないか」
「当然ですよ隊長、これは我らの救世主リュウ様も見ているのです、無様な姿など見せられません」
「せやなグラサーその通りや」
この戦いは、人種に再戦を伝えると同時に教会を駆逐する事で、間違っても失敗なんて許されなかったんや。
計画では、この戦いが終わった後になる予定やったけど、前倒しになったから部下たちの鍛錬不足が心配やったが、いらぬ心配やった。
「そうと分かれば、予定通りツーマンセルで各個撃破するんや」
「了解、聞いたなお前たち、敵の飛空艇を打ち漏らすなよ」
「「「「「イエス・マイロード」」」」」
部下が別れ、各自の目標である飛空艇に突撃していき、あたいは副隊長のグラサーと共に一番大きな飛空艇に向かい飛んだんや。
大砲も一番多く飛んできたけど、二人で全て砕いて見せ、これで終わりかと突撃して飛空艇に風穴を開けてやったんや。
「どうや、これが魔族の力やっ!」
「隊長、さすがに大きいからまだ飛んでいます、もう一度行きましょう」
「そうやな・・・っと言いたかったんやが、出てきたでグラサー」
動力源部分を貫けば終わっていたんやけど、わざとそうしないであいつらが出て来るのをあたいは待っていたんや。
見事にそいつらは出て来て、あたいはその姿を見て怒りがこみ上げて来たで。
「あれが超化人種ですか、なんともおぞましい」
「せやな、こんな物に同胞が使われていたなんて、本当に胸糞が悪いで」
「早く屠って解放してあげましょう、見ているだけでも辛いです」
グラサーの言う通り、超化人種の中から苦しいと聞こえて来ていて、早く楽にしてやらなくてはいけなかったんや。
身体はデカく気もかなり持っていたんやが、知性は無く攻撃が単調で一撃を躱して反撃すると倒せるが、倒せば倒しただけ悔しくてたまらなかったんや。
「弱い、弱すぎるでこいつら」
「確かに、こんな物を作る為に同胞が犠牲になったと思うと、怒りしかこみ上げてきませんね」
「そうや、戦いとは相手との競り合いが楽しいんや、それなのにこいつらからは何も感じない、胸糞悪いだけや」
同胞の声も聞いてて良い感情は持てないし、戦いが楽しくないなんて初めてだったんや。
勇者との戦いはとても楽しかったし、負けても清々しかったのを思い出し、これが終わればまた楽しい戦いが出来ると心を切り替えたんや。
「これで全部です隊長」
「ヨシ、それなら落としにかかるでグラサー」
「イエス・ユア・ハイネス」
グラサーが所定の位置に着き、あたいは気を口に集めて高め始めたんや。
前に立つグラサーは、両手を上にあげて魔法陣を展開し、あたいはその大きな魔法陣に向けて、新たな必殺技【孤高波】を口から発射し、魔法陣で更に威力を上げて巨大な飛空艇を丸ごと飲み込んだんや。
「跡形もないですね、さすがです隊長」
「はぁっはぁっはぁっ・・・どんなもんや」
大量の気を使う技で、空を飛ぶのもきつくなるほどに大変なんやけど、これをリュウに見せるのがあたいの第一目標やから、無理してでも達成したんや。
部下の方も全て飛空艇を落としていて、後は島に降りて掃討戦だけが残ったんや。
「ちょっと休みたいけど、まだまだいくでグラサー」
「部下に任せて休まれた方が」
「何を言うんやグラサーこれはあたいたちの復活戦やで、そんな無様なマネが出来るわけないやろう」
「それもそうですね、では自分が補佐をいたします」
気を極力使わずに戦えば良いだけで、超化人種を倒した今それも可能だったんだ。
島に降りて、普通の兵士が囲んで来たんやけど、グラサーの軽めの気功波で一掃出来たんや。
「何年たっても弱いですね人種は」
「せやな・・・でも、リュウの率いる部隊はそうはいかんで」
「分かっています、試合が楽しみですね」
予定では、10人の代表者を出す予定で、グラサーもその一人だったんや。
1対1でのバトルでは、溜めの長い孤高波も使えないから、どんな戦いが出来るのか楽しみで仕方なかったんや。
「そうや、こんな奴らで時間を使っている場合ではないでグラサー」
「あれですか、ですがそれを使ったら、もう気は使えませんよ」
「グラサー今使わずにいつ使うんや」
「ど、どうなっても知りませんからね」
ザコ兵士なんていくら来ても怖くなかったあたいは、止めてくれたグラサーの作った魔法陣の上に乗り、地面に気を放出したんや。
魔法陣から多数の気功弾が出現し空に飛んで行き、あたいの気は全てそれに使ってしまったんや。
「はぁっはぁっはぁっ・・・こ、これでどうや」
「教会も他の建物も全て壊れました、成功ですよ隊長」
「そ、それは良かった」
これで復讐も終わったと思ったあたいは、その場に膝を付いて息を整えたんやけど、それは油断になったんや。
遠くから火魔法の矢が飛んできて、あたいはそれに気づくのが遅れ避ける事が出来ず、グラサーが身代わりに矢を受けてしまったんや。
「グラサー!」
「ぐっ!この矢、気の障壁を貫いてきました、お気を付けください隊長」
「だれや、誰がこんな事を」
「くっくっく、それはワタクシよ」
瓦礫の影から出てきたのは、あたいが見た事のある奴で、怒りが一気に上昇したんや。
その女は、リューブと名前を変え冒険者として頑張っていたあたいたちの救世主を追放したPTの女で、名前はミューンと言う奴やった。
「お前、良くもグラサーをやってくれたな」
「安心してくださいまし、あなたも同じく動けなくして差し上げますわ、この破魔矢でね」
「くそっ!気を使い過ぎて身体が動かへん」
矢を向けられ、今にも放たれそうなのに、あたいはもう動く事が出来なかったんや。
グラサーの忠告を聞いて、普通に殲滅戦をしていれば良かったのに、相手を甘く見てしまったんや。
「そんなに悲しそうな顔をしないで、直ぐに改造して最強の化け物にしてあげる」
「まさか、仲間が捉えられるようになったのは、その矢のせいか」
「そうよ、魔族の癖に頭が良いじゃない、これなら良い実験体になるわね」
矢はあたいに向けて放たれ、グラサーが何とか動いてまたかばってくれたけど、次はないのがグラサーの気の低さで分かったんや。
更なる矢が引かれ、あたいはおしまいと女を睨みつけたら女は笑ってきたんや。
「ゾクゾクするわねその顔、最高よあなた、ワタクシのペットにならない?」
「絶対にごめんやね、死んでも嫌や」
「あら残念、でも安心して、改造した後ワタクシが可愛がってあげるわ」
笑いながら女は矢を放ってきて、ゆっくりに見える矢がだんだん近づいて来て、自分の身体に刺さるまでを見ていたんやけど、その矢はあたいには届かなかったんや。
女も驚いていたんやけど、あたいは嬉しくて動かない身体が口惜しかったで。
「どどど、どうしてあなたがここにいますの」
「ミューン、俺は言ったよな、二度と顔を見せるなと」
「ひっ!待って」
「待てるかよ、死ね」
あたいの孤高波並みの気功波があの女に放たれ、女は島の半分と共に消えていったんや。
振り返るそのお方を見て、あたいは敵わないと思う前にかっこいいと思ってしまったんや。
「良かった、何とか間に合ったな」
「リュウ様、どうしてここに」
「グリーナスたちを助けに来たのさ、そっちの部下を治したら逃げるぞ」
人種の部隊が島に降りてあたいたちを探そうとしていて、捕虜になるわけにはいかないからリュウ様が来たんや。
部下は殲滅戦で忙しく動いていて、グラサーを治したリュウ様はあたいとグラサーを担いで飛んで逃げたんや。
「リュウ様、誰かに見られたら」
「それはない、今飛んでる映像板は、俺の作った折り鶴だからな」
「で、でも飛空艇からとか見られる可能性が」
「お前たちが捕まるよりマシだ、平気だから黙って捕まっていろ」
なんだか怒っている感じで、リュウ様もこんな風になるのかと意外だったんや。
結局、誰にも見られずに済み、あたいは無事部隊に戻る事が出来たんやけど、せっかくリュウ様に運ばれたのに抱き着いてなかった自分に後悔したんや。
「隊長、どうでしたか?」
「成功やでグラサーもういつでも攻めてヨシや」
「そうですか、部下も久しぶりに発散できると喜んでいます」
空に集まるあたいの部隊100人は、鍛錬の成果を早く見せたいと息巻いていたんや。
勇者に負けて、プライドは打ち砕かれたあたいたちやけど、気功術の使い方をその勇者に教わり自信を取り戻したんや。
「さぁ行くでお前たち」
「イエス・マム」
部下の返事を聞き、あたいは先頭で敵に向かい飛んで行ったんや。
人種の鐘も鳴っていたから、後方からも大砲が飛んできていたし、教会の飛空艇からも飛んできていて、あたいたちは双方から攻撃されている様な状態やった。
「だがしかし、魔族の力を見せつけるには持って来いやっ!」
前方の弾を素手でぶち壊し、あたいはさらに前進したんや。
部下も同じく弾を粉砕し、後方から向かって来た大砲は、振り向きもしないで躱して見せたんや。
「いいでお前たち、鍛錬の成果が十分に出ているやないか」
「当然ですよ隊長、これは我らの救世主リュウ様も見ているのです、無様な姿など見せられません」
「せやなグラサーその通りや」
この戦いは、人種に再戦を伝えると同時に教会を駆逐する事で、間違っても失敗なんて許されなかったんや。
計画では、この戦いが終わった後になる予定やったけど、前倒しになったから部下たちの鍛錬不足が心配やったが、いらぬ心配やった。
「そうと分かれば、予定通りツーマンセルで各個撃破するんや」
「了解、聞いたなお前たち、敵の飛空艇を打ち漏らすなよ」
「「「「「イエス・マイロード」」」」」
部下が別れ、各自の目標である飛空艇に突撃していき、あたいは副隊長のグラサーと共に一番大きな飛空艇に向かい飛んだんや。
大砲も一番多く飛んできたけど、二人で全て砕いて見せ、これで終わりかと突撃して飛空艇に風穴を開けてやったんや。
「どうや、これが魔族の力やっ!」
「隊長、さすがに大きいからまだ飛んでいます、もう一度行きましょう」
「そうやな・・・っと言いたかったんやが、出てきたでグラサー」
動力源部分を貫けば終わっていたんやけど、わざとそうしないであいつらが出て来るのをあたいは待っていたんや。
見事にそいつらは出て来て、あたいはその姿を見て怒りがこみ上げて来たで。
「あれが超化人種ですか、なんともおぞましい」
「せやな、こんな物に同胞が使われていたなんて、本当に胸糞が悪いで」
「早く屠って解放してあげましょう、見ているだけでも辛いです」
グラサーの言う通り、超化人種の中から苦しいと聞こえて来ていて、早く楽にしてやらなくてはいけなかったんや。
身体はデカく気もかなり持っていたんやが、知性は無く攻撃が単調で一撃を躱して反撃すると倒せるが、倒せば倒しただけ悔しくてたまらなかったんや。
「弱い、弱すぎるでこいつら」
「確かに、こんな物を作る為に同胞が犠牲になったと思うと、怒りしかこみ上げてきませんね」
「そうや、戦いとは相手との競り合いが楽しいんや、それなのにこいつらからは何も感じない、胸糞悪いだけや」
同胞の声も聞いてて良い感情は持てないし、戦いが楽しくないなんて初めてだったんや。
勇者との戦いはとても楽しかったし、負けても清々しかったのを思い出し、これが終わればまた楽しい戦いが出来ると心を切り替えたんや。
「これで全部です隊長」
「ヨシ、それなら落としにかかるでグラサー」
「イエス・ユア・ハイネス」
グラサーが所定の位置に着き、あたいは気を口に集めて高め始めたんや。
前に立つグラサーは、両手を上にあげて魔法陣を展開し、あたいはその大きな魔法陣に向けて、新たな必殺技【孤高波】を口から発射し、魔法陣で更に威力を上げて巨大な飛空艇を丸ごと飲み込んだんや。
「跡形もないですね、さすがです隊長」
「はぁっはぁっはぁっ・・・どんなもんや」
大量の気を使う技で、空を飛ぶのもきつくなるほどに大変なんやけど、これをリュウに見せるのがあたいの第一目標やから、無理してでも達成したんや。
部下の方も全て飛空艇を落としていて、後は島に降りて掃討戦だけが残ったんや。
「ちょっと休みたいけど、まだまだいくでグラサー」
「部下に任せて休まれた方が」
「何を言うんやグラサーこれはあたいたちの復活戦やで、そんな無様なマネが出来るわけないやろう」
「それもそうですね、では自分が補佐をいたします」
気を極力使わずに戦えば良いだけで、超化人種を倒した今それも可能だったんだ。
島に降りて、普通の兵士が囲んで来たんやけど、グラサーの軽めの気功波で一掃出来たんや。
「何年たっても弱いですね人種は」
「せやな・・・でも、リュウの率いる部隊はそうはいかんで」
「分かっています、試合が楽しみですね」
予定では、10人の代表者を出す予定で、グラサーもその一人だったんや。
1対1でのバトルでは、溜めの長い孤高波も使えないから、どんな戦いが出来るのか楽しみで仕方なかったんや。
「そうや、こんな奴らで時間を使っている場合ではないでグラサー」
「あれですか、ですがそれを使ったら、もう気は使えませんよ」
「グラサー今使わずにいつ使うんや」
「ど、どうなっても知りませんからね」
ザコ兵士なんていくら来ても怖くなかったあたいは、止めてくれたグラサーの作った魔法陣の上に乗り、地面に気を放出したんや。
魔法陣から多数の気功弾が出現し空に飛んで行き、あたいの気は全てそれに使ってしまったんや。
「はぁっはぁっはぁっ・・・こ、これでどうや」
「教会も他の建物も全て壊れました、成功ですよ隊長」
「そ、それは良かった」
これで復讐も終わったと思ったあたいは、その場に膝を付いて息を整えたんやけど、それは油断になったんや。
遠くから火魔法の矢が飛んできて、あたいはそれに気づくのが遅れ避ける事が出来ず、グラサーが身代わりに矢を受けてしまったんや。
「グラサー!」
「ぐっ!この矢、気の障壁を貫いてきました、お気を付けください隊長」
「だれや、誰がこんな事を」
「くっくっく、それはワタクシよ」
瓦礫の影から出てきたのは、あたいが見た事のある奴で、怒りが一気に上昇したんや。
その女は、リューブと名前を変え冒険者として頑張っていたあたいたちの救世主を追放したPTの女で、名前はミューンと言う奴やった。
「お前、良くもグラサーをやってくれたな」
「安心してくださいまし、あなたも同じく動けなくして差し上げますわ、この破魔矢でね」
「くそっ!気を使い過ぎて身体が動かへん」
矢を向けられ、今にも放たれそうなのに、あたいはもう動く事が出来なかったんや。
グラサーの忠告を聞いて、普通に殲滅戦をしていれば良かったのに、相手を甘く見てしまったんや。
「そんなに悲しそうな顔をしないで、直ぐに改造して最強の化け物にしてあげる」
「まさか、仲間が捉えられるようになったのは、その矢のせいか」
「そうよ、魔族の癖に頭が良いじゃない、これなら良い実験体になるわね」
矢はあたいに向けて放たれ、グラサーが何とか動いてまたかばってくれたけど、次はないのがグラサーの気の低さで分かったんや。
更なる矢が引かれ、あたいはおしまいと女を睨みつけたら女は笑ってきたんや。
「ゾクゾクするわねその顔、最高よあなた、ワタクシのペットにならない?」
「絶対にごめんやね、死んでも嫌や」
「あら残念、でも安心して、改造した後ワタクシが可愛がってあげるわ」
笑いながら女は矢を放ってきて、ゆっくりに見える矢がだんだん近づいて来て、自分の身体に刺さるまでを見ていたんやけど、その矢はあたいには届かなかったんや。
女も驚いていたんやけど、あたいは嬉しくて動かない身体が口惜しかったで。
「どどど、どうしてあなたがここにいますの」
「ミューン、俺は言ったよな、二度と顔を見せるなと」
「ひっ!待って」
「待てるかよ、死ね」
あたいの孤高波並みの気功波があの女に放たれ、女は島の半分と共に消えていったんや。
振り返るそのお方を見て、あたいは敵わないと思う前にかっこいいと思ってしまったんや。
「良かった、何とか間に合ったな」
「リュウ様、どうしてここに」
「グリーナスたちを助けに来たのさ、そっちの部下を治したら逃げるぞ」
人種の部隊が島に降りてあたいたちを探そうとしていて、捕虜になるわけにはいかないからリュウ様が来たんや。
部下は殲滅戦で忙しく動いていて、グラサーを治したリュウ様はあたいとグラサーを担いで飛んで逃げたんや。
「リュウ様、誰かに見られたら」
「それはない、今飛んでる映像板は、俺の作った折り鶴だからな」
「で、でも飛空艇からとか見られる可能性が」
「お前たちが捕まるよりマシだ、平気だから黙って捕まっていろ」
なんだか怒っている感じで、リュウ様もこんな風になるのかと意外だったんや。
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