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2章 知名度広がる
32話 王族には敵が多い
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サリーヌ様たちが寝静まった頃、俺は外に多くの気が集まりだしたから屋上に移動していた。
「まさか、こんな形で再会するとはな」
遠くから現れたのは、シスターや神父の服を着た者たちで、その先頭にはライジングランサーの回復魔法士をしていたミューンがいた。
教会の連中が襲撃に来たのは気の気配で分かるが、理由は分からないからまずそれを聞こうと塔から降りたんだ。
「出てきましたわねリューブ」
「ミューン、これは何の騒ぎなんだ?」
「しらばっくれないでほしいですわ、あなたの使っている気功術は悪なのです」
「まさかとは思うが、魔族が使ってるからとか言わないよな?」
それしかないとかミューンが言って来て、俺は教会こそが悪だったと理解した。
気功術は、俺が召喚者だから分かった事で、そもそも気功術という呼び名は俺が付けたんだ。
「魔王をあなたが倒したのは聞きましたわ、でもそれは猿芝居だったのですわね」
「なるほど、同じ力を使ってるから仲間と思ってるのか」
「思ってるのではなく、まさに仲間なのですわ」
教会は魔族が気功術を使っている事を知ってて、それでも魔族の被害を見て見ぬふりしていたことが分かった。
どれだけの人が苦しんだと思ってるのかと、俺は言葉に出しながら怒りが爆発しない様に抑えた。
「分かっていませんわねリューブ、人なんて道具なのですわよ」
「お前、本気で言ってるのか?そろそろ俺も限界だぞ」
「あなたの実力は見ましたわ、だから今日は特別な物を用意しましたのよ」
「後ろの奴らの事を言ってるなら、その1万倍は連れてこないと俺は倒せないぞ」
気の数を数え、100人いるのは分かっていたが、ミューンは笑って100人で十分と言って来たよ。
甘く見ている訳でなく、ミューンはしごくまじめな表情をしていたから、気功術でも使って来るのかと質問したんだ。
「あらあら、そんな悪の力は使いませんわ、ワタクシたちが使うのは聖なる力ですわ」
「聖なる力って、聖属性の魔法でも使うのか?それなら全然足りないぞ」
「違いますわ、ワタクシたちが使うのは命そのものです」
ミューンは笑顔で手を挙げ、それを見た後ろの奴らは、雄たけびを上げて身体が大きく膨れ上がりバケモノに変身した。
戦闘力を上げる為、身体に負荷をかける変身だが、普通の人にそんな事が出来る訳もなく、出来た理由が一つしかないから怒りが更に増したよ。
「お前、獣人と人を合成したな」
「ふふふ、ご名答よリューブ、これは魔族に対抗する為の聖なる行いですわよ」
「良く言うな、後ろの奴らは元には戻れないし、1日と経たずに絶命するだろう」
「魔族に対抗する為ですわ、だからあなたの力は悪なのです」
言い分がめちゃくちゃで、俺は呆れてしまったんだが、ミューンが化け物の1体を呼び俺はゾッとした。
強さを感じたからではなく、その容姿を見てもしやと思ったからだ。
「リュ、リュ~ブゥ~」
「お前、もしかしてケンスダか?」
「ふふふ、良く分かったわねリューブ、そうよ、この子はケンスダなの」
「ミューン、仲間を化け物に変えたのかよ」
仲間ではなく、奴隷を実験に使って道具としているとか言って来て、俺はもう我慢の限界だった。
怒りを解放し、魔王を倒した時の様に髪と目が変化したよ。
「白い髪に青い目、それがあなたの真の姿なのねリューブ」
「この姿はな、怒りの戦士の状態なだけで、本当の姿なんてものじゃない」
「そう言う割に、凄い力を感じるわよリューブ」
「そうだろうな、この姿になった俺は、すべてを破壊しないと収まらない」
この世界に来た時、俺は一方的な召喚と適当な対応に怒って変身したが、その時は怒りの度合いが軽かったから落ち着く事も出来たんだ。
だが、今回は許せる範囲を超えていて、気の弾を空に作り始めた。
「すべてを破壊ねぇ・・・出来るかしらねぇ」
「合成したケンスダや他の連中は確かに強いだろう、獣人の力で変身して更に強さを上げてるからな」
「ふふふ、そうでしょう、これは教会の奥の手なのよ」
「自信たっぷりな所悪いがなミューン、そいつらが通用するのは、気を身体に纏わせる事が出来る魔族までだ」
俺は勿論、メメルたちや光の剣のメンバーですら倒せないと教え、それが本当だと言う証拠に、空の気の弾を弾けさせ後ろの奴らを雨の様に降らせた気弾で瞬殺した。
塵も残らなかったから、ミューンが何が起きたのか分からず呆然としていたよ。
「どうだ、これでもまだやるのか?」
「な、何をしましたのリューブ」
「お前が言った悪の力の実力だよ」
「そ、そんなはずありませんわ、気功術は身体能力を上げるだけのはずです」
それは、気を纏うだけの魔族だけの話で、自在に操り体外に放出する事が出来たらこんなモノと心の中で説明した。
教える義理は無いから、その程度で勝てると思うなと忠告したよ。
「ふ、ふふふ・・・まだ終わっていませんわ、ケンスダ行きなさい」
「リュ~リュ~ブゥゥ~」
「鳴き声みたいに俺を呼ぶなよ、気持ち悪い」
そんなに俺が憎かったのかと、元リューブだったモノの拳を指一本で止めて呟いた。
衝撃で俺の後方に風が吹き荒れるほどの威力だったから、ミューンがかなりびっくりしていたよ。
「なんだ、気功術は身体能力が上がるんだろう、これくらい出来なくてどうする」
「これくらいって、生まれ変わったケンスダは、10つ星に匹敵する強さですのよ」
「それを超えているってだけだろう、簡単な事だぞミューン」
「そんな事ありえませんわ、あなた何者ですのよ」
今更な事を言われたが、俺が元勇者と知ってるはずなので、教える事無く指を弾いてケンスダの拳を吹き飛ばした。
腕を無くし、俺の名前を叫んで痛がってきたが、とても不愉快に聞こえて更に怒りが増したよ。
「もういい、お前は死ねよケンスダ」
指から気を伸ばし、剣の様にしてケンスダだった怪物の首を切断した。
ボトリと頭が落ち身体も後ろ向きに倒れ、ミューンはそれを見て腰を抜かして座り込んだよ。
「さぁ、次はお前だミューン」
「ちょっ、待ちなさいリューブ、ワタクシを殺したら教会が黙っていませんわよ」
「それこそ今更だろうミューン、ここに来たのはサリーヌ様が目的だろう?」
「そ、それは」
王族に手を掛けようとした時点で、教会は俺たちの敵であり容赦する必要はなかった。
どうせこの後内戦に入るんだろうと伝えたら、ミューンは目を泳がせて否定してきたよ。
「だからな、お前には教会に戻って止める様に言う仕事が残っている」
「そ、そんな事」
「出来ないのなら、この場で死んでもらうぞ、どうせ内戦が起きても瞬殺だ」
「な、何でそこまでの自信がありますの」
変な事を言ってきたので、俺は後ろの塔に振り返り、これが答えと伝えた。
今までにない力をサリーヌ様は持っていて、これからどんどんと俺が出すから勝てないとはっきりと言ってやったんだ。
「どうして、何であの女にそこまでしますの」
「簡単だよミューン、彼女はお前と違って俺を信じてくれた、裏切る事も無いから力を貸すのさ」
「わ、ワタクシたちだって、あなたにここまでの力があると知っていれば」
「分かってないなミューン、知らなくても信じてくれたから俺は力を貸してるんだ」
知ってからすり寄って来る奴らを信じられる訳ないっと、ミューンを睨んでお前の事だと無言で知らせた。
ミューンは、怖くなったのか漏らしてしまったが、その程度で怖がるのなら出て来るなと思ったよ。
「ああ、もう一つ言わないといけない事があったよミューン」
「ま、まだありますの」
「教会が行っている研究だが、止めないと俺が教会をぶち壊しに行くぞ」
人種と獣人を犠牲にする研究なんて俺は絶対に許せないし、今すぐに壊してしまいたいがみんなを置いて行くわけにはいかないからミューンに命令した。
教会は、全世界に広がっている組織だが、俺の力を使えばすぐに壊せるので、止めなかったら即座に壊しに行くと宣言したんだ。
「そ、そんな事出来るわけありませんわ」
「そう言うだろうと思ってな、王都にある大聖堂を今から壊す、帰って何でこんな事になったのか教えてやれ」
「そ、そうすれば、ワタクシは死ななくて済みますの?」
「それは教会次第だろう、お前の事なんてしらん」
仲間だったケンスダを道具の様に扱う奴なんてしらないっと、俺は塔に戻って寝る事にした。
次の日、何事もなく旅は始まったが、今頃王都では大騒ぎだろうと心の中だけで思っていたよ。
「まさか、こんな形で再会するとはな」
遠くから現れたのは、シスターや神父の服を着た者たちで、その先頭にはライジングランサーの回復魔法士をしていたミューンがいた。
教会の連中が襲撃に来たのは気の気配で分かるが、理由は分からないからまずそれを聞こうと塔から降りたんだ。
「出てきましたわねリューブ」
「ミューン、これは何の騒ぎなんだ?」
「しらばっくれないでほしいですわ、あなたの使っている気功術は悪なのです」
「まさかとは思うが、魔族が使ってるからとか言わないよな?」
それしかないとかミューンが言って来て、俺は教会こそが悪だったと理解した。
気功術は、俺が召喚者だから分かった事で、そもそも気功術という呼び名は俺が付けたんだ。
「魔王をあなたが倒したのは聞きましたわ、でもそれは猿芝居だったのですわね」
「なるほど、同じ力を使ってるから仲間と思ってるのか」
「思ってるのではなく、まさに仲間なのですわ」
教会は魔族が気功術を使っている事を知ってて、それでも魔族の被害を見て見ぬふりしていたことが分かった。
どれだけの人が苦しんだと思ってるのかと、俺は言葉に出しながら怒りが爆発しない様に抑えた。
「分かっていませんわねリューブ、人なんて道具なのですわよ」
「お前、本気で言ってるのか?そろそろ俺も限界だぞ」
「あなたの実力は見ましたわ、だから今日は特別な物を用意しましたのよ」
「後ろの奴らの事を言ってるなら、その1万倍は連れてこないと俺は倒せないぞ」
気の数を数え、100人いるのは分かっていたが、ミューンは笑って100人で十分と言って来たよ。
甘く見ている訳でなく、ミューンはしごくまじめな表情をしていたから、気功術でも使って来るのかと質問したんだ。
「あらあら、そんな悪の力は使いませんわ、ワタクシたちが使うのは聖なる力ですわ」
「聖なる力って、聖属性の魔法でも使うのか?それなら全然足りないぞ」
「違いますわ、ワタクシたちが使うのは命そのものです」
ミューンは笑顔で手を挙げ、それを見た後ろの奴らは、雄たけびを上げて身体が大きく膨れ上がりバケモノに変身した。
戦闘力を上げる為、身体に負荷をかける変身だが、普通の人にそんな事が出来る訳もなく、出来た理由が一つしかないから怒りが更に増したよ。
「お前、獣人と人を合成したな」
「ふふふ、ご名答よリューブ、これは魔族に対抗する為の聖なる行いですわよ」
「良く言うな、後ろの奴らは元には戻れないし、1日と経たずに絶命するだろう」
「魔族に対抗する為ですわ、だからあなたの力は悪なのです」
言い分がめちゃくちゃで、俺は呆れてしまったんだが、ミューンが化け物の1体を呼び俺はゾッとした。
強さを感じたからではなく、その容姿を見てもしやと思ったからだ。
「リュ、リュ~ブゥ~」
「お前、もしかしてケンスダか?」
「ふふふ、良く分かったわねリューブ、そうよ、この子はケンスダなの」
「ミューン、仲間を化け物に変えたのかよ」
仲間ではなく、奴隷を実験に使って道具としているとか言って来て、俺はもう我慢の限界だった。
怒りを解放し、魔王を倒した時の様に髪と目が変化したよ。
「白い髪に青い目、それがあなたの真の姿なのねリューブ」
「この姿はな、怒りの戦士の状態なだけで、本当の姿なんてものじゃない」
「そう言う割に、凄い力を感じるわよリューブ」
「そうだろうな、この姿になった俺は、すべてを破壊しないと収まらない」
この世界に来た時、俺は一方的な召喚と適当な対応に怒って変身したが、その時は怒りの度合いが軽かったから落ち着く事も出来たんだ。
だが、今回は許せる範囲を超えていて、気の弾を空に作り始めた。
「すべてを破壊ねぇ・・・出来るかしらねぇ」
「合成したケンスダや他の連中は確かに強いだろう、獣人の力で変身して更に強さを上げてるからな」
「ふふふ、そうでしょう、これは教会の奥の手なのよ」
「自信たっぷりな所悪いがなミューン、そいつらが通用するのは、気を身体に纏わせる事が出来る魔族までだ」
俺は勿論、メメルたちや光の剣のメンバーですら倒せないと教え、それが本当だと言う証拠に、空の気の弾を弾けさせ後ろの奴らを雨の様に降らせた気弾で瞬殺した。
塵も残らなかったから、ミューンが何が起きたのか分からず呆然としていたよ。
「どうだ、これでもまだやるのか?」
「な、何をしましたのリューブ」
「お前が言った悪の力の実力だよ」
「そ、そんなはずありませんわ、気功術は身体能力を上げるだけのはずです」
それは、気を纏うだけの魔族だけの話で、自在に操り体外に放出する事が出来たらこんなモノと心の中で説明した。
教える義理は無いから、その程度で勝てると思うなと忠告したよ。
「ふ、ふふふ・・・まだ終わっていませんわ、ケンスダ行きなさい」
「リュ~リュ~ブゥゥ~」
「鳴き声みたいに俺を呼ぶなよ、気持ち悪い」
そんなに俺が憎かったのかと、元リューブだったモノの拳を指一本で止めて呟いた。
衝撃で俺の後方に風が吹き荒れるほどの威力だったから、ミューンがかなりびっくりしていたよ。
「なんだ、気功術は身体能力が上がるんだろう、これくらい出来なくてどうする」
「これくらいって、生まれ変わったケンスダは、10つ星に匹敵する強さですのよ」
「それを超えているってだけだろう、簡単な事だぞミューン」
「そんな事ありえませんわ、あなた何者ですのよ」
今更な事を言われたが、俺が元勇者と知ってるはずなので、教える事無く指を弾いてケンスダの拳を吹き飛ばした。
腕を無くし、俺の名前を叫んで痛がってきたが、とても不愉快に聞こえて更に怒りが増したよ。
「もういい、お前は死ねよケンスダ」
指から気を伸ばし、剣の様にしてケンスダだった怪物の首を切断した。
ボトリと頭が落ち身体も後ろ向きに倒れ、ミューンはそれを見て腰を抜かして座り込んだよ。
「さぁ、次はお前だミューン」
「ちょっ、待ちなさいリューブ、ワタクシを殺したら教会が黙っていませんわよ」
「それこそ今更だろうミューン、ここに来たのはサリーヌ様が目的だろう?」
「そ、それは」
王族に手を掛けようとした時点で、教会は俺たちの敵であり容赦する必要はなかった。
どうせこの後内戦に入るんだろうと伝えたら、ミューンは目を泳がせて否定してきたよ。
「だからな、お前には教会に戻って止める様に言う仕事が残っている」
「そ、そんな事」
「出来ないのなら、この場で死んでもらうぞ、どうせ内戦が起きても瞬殺だ」
「な、何でそこまでの自信がありますの」
変な事を言ってきたので、俺は後ろの塔に振り返り、これが答えと伝えた。
今までにない力をサリーヌ様は持っていて、これからどんどんと俺が出すから勝てないとはっきりと言ってやったんだ。
「どうして、何であの女にそこまでしますの」
「簡単だよミューン、彼女はお前と違って俺を信じてくれた、裏切る事も無いから力を貸すのさ」
「わ、ワタクシたちだって、あなたにここまでの力があると知っていれば」
「分かってないなミューン、知らなくても信じてくれたから俺は力を貸してるんだ」
知ってからすり寄って来る奴らを信じられる訳ないっと、ミューンを睨んでお前の事だと無言で知らせた。
ミューンは、怖くなったのか漏らしてしまったが、その程度で怖がるのなら出て来るなと思ったよ。
「ああ、もう一つ言わないといけない事があったよミューン」
「ま、まだありますの」
「教会が行っている研究だが、止めないと俺が教会をぶち壊しに行くぞ」
人種と獣人を犠牲にする研究なんて俺は絶対に許せないし、今すぐに壊してしまいたいがみんなを置いて行くわけにはいかないからミューンに命令した。
教会は、全世界に広がっている組織だが、俺の力を使えばすぐに壊せるので、止めなかったら即座に壊しに行くと宣言したんだ。
「そ、そんな事出来るわけありませんわ」
「そう言うだろうと思ってな、王都にある大聖堂を今から壊す、帰って何でこんな事になったのか教えてやれ」
「そ、そうすれば、ワタクシは死ななくて済みますの?」
「それは教会次第だろう、お前の事なんてしらん」
仲間だったケンスダを道具の様に扱う奴なんてしらないっと、俺は塔に戻って寝る事にした。
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