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2章 知名度広がる
28話 訓練の仕方
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訓練場に入って直ぐに紙スキルで鎮静化の紙を飛ばし、気が暴走しそうな冒険者のおでこに貼り付けたが、おでこに付けられた冒険者はその場に気絶して倒れたよ。
「ど、どうなってるの?」
「皆さん、リューブさんが来てくれましたよ」
「「「「「え?」」」」」
光の剣のメンバーが、目をまん丸にして俺を見てきたが、その表情を見てなのかその後直ぐに頭を下げて謝って来た。
謝るくらいならやってほしくなかったが、何がいけなかったのか分かっているのかも疑問だったよ。
「お前たち、何が悪かったのか分かってるのか?」
「それは・・・勝手に気功術を教えたからですわね」
「違う、俺が怒っているのは、安全対策を取っていなかったから怒ってるんだ」
仲間を貶されたら怒るのは当たり前だが、その後が悪いと全員を正座させた。
教えるなら、怒りよりも安全を考えろと叱りつけ、仲間を貶された腹いせに使うんじゃないと怒ったよ。
「そんな、オレたちはそんなつもりじゃ」
「そのつもりが無くても、今倒れてる彼らは危険な状態だった、それは未熟なお前たちが犯した罪だ」
「そ、そこまで言わなくても良いじゃない、あたいたちだって色々あったのよ」
「それは分かっている、仲間を貶されて我慢できなかったんだろうが、それなら教えるのではなく見せつければ良かったんだ」
一番やってはいけない事で、相手に誘導されてしまったんだ。
強くなる為に使われそうになったのをここでやっと知り、そう言う事だったのかと反省してくれた。
「分かってもらった所で、今後教えるのは禁止だからな」
「「「「「はい、すみません」」」」」
「分かれば良い、じゃあそいつらを起こすから、謝罪してちゃんと訓練を進めろ」
「「「「「え!」」」」」
それはそうだろうっと、責任を持つと言う事はそういう事だと教えたんだ。
それが嫌なら今後は頭に血を昇らせず、仲間で話し合ってから決めろと指示を出し、動かない光の剣のメンバーを置いて、俺は一人ずつおでこの紙を剥がしていった。
「お、おれたちは」
「ちょっと眠ってもらっただけだ、訓練を再開しよう」
「あ、ああそうだったな・・・目を閉じて集中だったな」
「ああそうだ、ゆっくり深呼吸だぞ」
一人ずつ声を掛けゆっくりと説明していくと、やっと光の剣のメンバーも動き始め訓練が進み、それのおかげか気の暴走は無く直ぐに気を感じる者が出てきたんだ。
これで訓練は終わりと言う所で、訓練を受けた奴らが光の剣のメンバーに謝って来た。
「この感覚を覚えたら分かる、お前たちは強くなったんだな」
「分かってくれれば良い、これからもお互い頑張ろうぜ」
「そうだな、どちらが先に9つ星になるか勝負だ」
ライバルという奴だったのが分かった瞬間だが、そんな青春な光景は思いもよらない事の前兆だった。
もう良いかと俺が声を掛けて退出しようとしたら、全員が俺に頭を下げてお礼を言ってきたんだ。
「おれたち、あなたがいなければ死んでいました」
「気にするな、俺は教えた者として責任を取っただけだ」
「いえ、誰にでも出来る事ではないのは分かります、本当にありがとうございました」
囲まれ頭を下げてお礼を言われるだけなら良かったんだが、自分たちの未熟さを知り指導してほしいとお願いされた。
俺は断り、指導なら映像を見ろと言ってそそくさと訓練場を出たよ。
「ちょっとリューブさん、良いんですか」
「これ以上付き合ってられない、俺たちには予定があるだろうキンブル」
「そうですけど、あれだけお願いされたのに、どうしてダメなんですか」
「あいつらは調子に乗るからな、これ以上の力は問題だ」
最初の訓練の怖さを知ったのだから、後は自己責任とキンブルに伝えた。
頑張ってほしいとキンブルは訓練場の方に視線を向けたが、それもあいつら次第だった。
「そうですよね、頑張ってほしいです」
「それもそうだが、俺たちもこれから大変だぞキンブル」
「そうですね、皇女様との交渉ですよね」
「そっちじゃない、外の村から出ている依頼を受けるんだよ」
村の支援をする事が分かり、キンブルもちょっとやる気を出してくれた。
冒険者ギルドに来たのもその為だったので、受付に行き受付嬢に依頼書を選んでもらった。
「この4つか」
「はい、近くの村と言う事でしたので、各方角で1つずつ選びました」
「そうか、一番滞っているのを受ける」
「それでしたら、北の村【ホオズ】ですね」
畑を荒らすボアの討伐で、メメルたちが張り切りだした。
あいつらと違う、みんなは張り切ってはいるが冷静で、みんなで意見を出し始めたよ。
「どうだキンブル、みんなは違うだろう」
「そうですけど、リューブさんちょっと親父くさいですよ」
「良いんだよ、俺はみんなの親代わりなんだ」
奴隷として買ったが、もうその事を思う者はいないし、ベベールドに戻ったら解放して卒業するのも良いかもしれない。
そんな事が頭に浮かんだ時、俺はケンスダたちを思い出し躊躇った。
「さすがに3回目だからな・・・もうごめんだと思っていたんだな」
みんなはそんな事しないと思ってはいるが、心のどこかで不安があり躊躇ったんだ。
しかし、みんなを信じる事で吹っ切る事が出来るから、戻ったら覚悟して奴隷商の元に行こうと決めた。
「それでリューブ師匠、旅の間の訓練は何をするのよ」
「簡単だぞブラヌ、気を広範囲に広げて歩くんだ」
「そ、それって大変なんじゃ」
「大変でない訓練はないし、これが出来ればダンジョンでは敵なしだ」
気の索敵は円状で広がるんだが、敵の位置が分かるだけでなく強さや種類も分かるんだ。
索敵魔法よりも有能で、訓練が大変なのは良く分かった様で、ブラヌは目を輝かせた。
「時々俺がテストするから、何処に何があるのかを答える様にな」
「うへぇ~きつそうね」
「でも、ブラヌちゃん顔がニヤニヤしてるわね」
「それはそうでしょマリューナ、また新しい事が出来るようになるのよ、楽しみで仕方ないわ」
メメルたちもやる気で、教えがいがあって俺も楽しみだから、明日が楽しみになったよ。
本来は今日移動する予定だったが、宿に戻ると立派な馬車が止まっていて、キンブルが驚いているから予想は出来たよ。
「お転婆とは聞いていたが、サリーヌ様は予想以上だな」
「い、急いで部屋に行きましょう」
「そうだな、行くぞ」
宿に入り、俺たちが借りた部屋に向かうと、部屋の前にメイドが2人立っていて、扉をノックして俺たちが戻ってきたことを報告していた。
俺たちの部屋なのに、入って良いと中から聞こえ俺たちはメイドが開けた扉を通ったんだ。
「リューブ殿、それに金の卵の者たち、良くまいったである」
「サリーヌ様、どうしてこのような場所に、謁見は7日後でしょう」
「硬い事を申すなキンブル、7日も待てるわけないである」
キンブルとのやり取りを見て、部屋にいるメイドや執事が疲れた顔をしている理由が分かり、大変なんだろうと思ったよ。
しかし、手間が省けたから、このまま交渉しようとしたんだが、キンブルが余計な事を言った為、大変な事態がさらに加速したよ。
「い、依頼に同行って、それはさすがに危険だ」
「危険は承知である、それにそなたらの実力を測るのに丁度良いである」
「それはそうかもしれないが」
メイドと執事に止める様に視線を向けたが、ため息を付いて諦めている感じで、最後の頼みのキンブルに視線を移した。
しかし、キンブルは実力を見せるという話に納得していて、品物も存分に使おうと前向きだった。
「本気かキンブル」
「勿論ですよリューブさん、これだけ安全な旅はありませんし、商品の説明も省けます」
「7日が4日になると言いたいわけか」
「そうですリューブさん」
言葉で説明するよりも、使って貰った方が早いと言う所は俺も納得で、護衛の訓練にもなるから一緒に行く事になった。
しかし、メイドと執事の人数は制限してもらう様に伝えたら、それは困ると睨まれてしまったよ。
「ここにいる10人はさすがに多すぎだ、4人までに抑えてくれ、じゃないとこの話は無しだ」
「そ、そんな」
「良いであるマリネル、セバサスも良いであるな」
「仕方ありませぬな、人選しておきますじゃ」
サリーヌ様の一言で終わったが、メイドと執事は相当焦っていて、これは不備があったら文句を言われると力が入った。
準備をしたばかりだが、サリーヌ様たち用の品も準備しようと、サリーヌ様たちの退出後に俺は紙スキルを使って作って行ったんだ。
「ど、どうなってるの?」
「皆さん、リューブさんが来てくれましたよ」
「「「「「え?」」」」」
光の剣のメンバーが、目をまん丸にして俺を見てきたが、その表情を見てなのかその後直ぐに頭を下げて謝って来た。
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「それは分かっている、仲間を貶されて我慢できなかったんだろうが、それなら教えるのではなく見せつければ良かったんだ」
一番やってはいけない事で、相手に誘導されてしまったんだ。
強くなる為に使われそうになったのをここでやっと知り、そう言う事だったのかと反省してくれた。
「分かってもらった所で、今後教えるのは禁止だからな」
「「「「「はい、すみません」」」」」
「分かれば良い、じゃあそいつらを起こすから、謝罪してちゃんと訓練を進めろ」
「「「「「え!」」」」」
それはそうだろうっと、責任を持つと言う事はそういう事だと教えたんだ。
それが嫌なら今後は頭に血を昇らせず、仲間で話し合ってから決めろと指示を出し、動かない光の剣のメンバーを置いて、俺は一人ずつおでこの紙を剥がしていった。
「お、おれたちは」
「ちょっと眠ってもらっただけだ、訓練を再開しよう」
「あ、ああそうだったな・・・目を閉じて集中だったな」
「ああそうだ、ゆっくり深呼吸だぞ」
一人ずつ声を掛けゆっくりと説明していくと、やっと光の剣のメンバーも動き始め訓練が進み、それのおかげか気の暴走は無く直ぐに気を感じる者が出てきたんだ。
これで訓練は終わりと言う所で、訓練を受けた奴らが光の剣のメンバーに謝って来た。
「この感覚を覚えたら分かる、お前たちは強くなったんだな」
「分かってくれれば良い、これからもお互い頑張ろうぜ」
「そうだな、どちらが先に9つ星になるか勝負だ」
ライバルという奴だったのが分かった瞬間だが、そんな青春な光景は思いもよらない事の前兆だった。
もう良いかと俺が声を掛けて退出しようとしたら、全員が俺に頭を下げてお礼を言ってきたんだ。
「おれたち、あなたがいなければ死んでいました」
「気にするな、俺は教えた者として責任を取っただけだ」
「いえ、誰にでも出来る事ではないのは分かります、本当にありがとうございました」
囲まれ頭を下げてお礼を言われるだけなら良かったんだが、自分たちの未熟さを知り指導してほしいとお願いされた。
俺は断り、指導なら映像を見ろと言ってそそくさと訓練場を出たよ。
「ちょっとリューブさん、良いんですか」
「これ以上付き合ってられない、俺たちには予定があるだろうキンブル」
「そうですけど、あれだけお願いされたのに、どうしてダメなんですか」
「あいつらは調子に乗るからな、これ以上の力は問題だ」
最初の訓練の怖さを知ったのだから、後は自己責任とキンブルに伝えた。
頑張ってほしいとキンブルは訓練場の方に視線を向けたが、それもあいつら次第だった。
「そうですよね、頑張ってほしいです」
「それもそうだが、俺たちもこれから大変だぞキンブル」
「そうですね、皇女様との交渉ですよね」
「そっちじゃない、外の村から出ている依頼を受けるんだよ」
村の支援をする事が分かり、キンブルもちょっとやる気を出してくれた。
冒険者ギルドに来たのもその為だったので、受付に行き受付嬢に依頼書を選んでもらった。
「この4つか」
「はい、近くの村と言う事でしたので、各方角で1つずつ選びました」
「そうか、一番滞っているのを受ける」
「それでしたら、北の村【ホオズ】ですね」
畑を荒らすボアの討伐で、メメルたちが張り切りだした。
あいつらと違う、みんなは張り切ってはいるが冷静で、みんなで意見を出し始めたよ。
「どうだキンブル、みんなは違うだろう」
「そうですけど、リューブさんちょっと親父くさいですよ」
「良いんだよ、俺はみんなの親代わりなんだ」
奴隷として買ったが、もうその事を思う者はいないし、ベベールドに戻ったら解放して卒業するのも良いかもしれない。
そんな事が頭に浮かんだ時、俺はケンスダたちを思い出し躊躇った。
「さすがに3回目だからな・・・もうごめんだと思っていたんだな」
みんなはそんな事しないと思ってはいるが、心のどこかで不安があり躊躇ったんだ。
しかし、みんなを信じる事で吹っ切る事が出来るから、戻ったら覚悟して奴隷商の元に行こうと決めた。
「それでリューブ師匠、旅の間の訓練は何をするのよ」
「簡単だぞブラヌ、気を広範囲に広げて歩くんだ」
「そ、それって大変なんじゃ」
「大変でない訓練はないし、これが出来ればダンジョンでは敵なしだ」
気の索敵は円状で広がるんだが、敵の位置が分かるだけでなく強さや種類も分かるんだ。
索敵魔法よりも有能で、訓練が大変なのは良く分かった様で、ブラヌは目を輝かせた。
「時々俺がテストするから、何処に何があるのかを答える様にな」
「うへぇ~きつそうね」
「でも、ブラヌちゃん顔がニヤニヤしてるわね」
「それはそうでしょマリューナ、また新しい事が出来るようになるのよ、楽しみで仕方ないわ」
メメルたちもやる気で、教えがいがあって俺も楽しみだから、明日が楽しみになったよ。
本来は今日移動する予定だったが、宿に戻ると立派な馬車が止まっていて、キンブルが驚いているから予想は出来たよ。
「お転婆とは聞いていたが、サリーヌ様は予想以上だな」
「い、急いで部屋に行きましょう」
「そうだな、行くぞ」
宿に入り、俺たちが借りた部屋に向かうと、部屋の前にメイドが2人立っていて、扉をノックして俺たちが戻ってきたことを報告していた。
俺たちの部屋なのに、入って良いと中から聞こえ俺たちはメイドが開けた扉を通ったんだ。
「リューブ殿、それに金の卵の者たち、良くまいったである」
「サリーヌ様、どうしてこのような場所に、謁見は7日後でしょう」
「硬い事を申すなキンブル、7日も待てるわけないである」
キンブルとのやり取りを見て、部屋にいるメイドや執事が疲れた顔をしている理由が分かり、大変なんだろうと思ったよ。
しかし、手間が省けたから、このまま交渉しようとしたんだが、キンブルが余計な事を言った為、大変な事態がさらに加速したよ。
「い、依頼に同行って、それはさすがに危険だ」
「危険は承知である、それにそなたらの実力を測るのに丁度良いである」
「それはそうかもしれないが」
メイドと執事に止める様に視線を向けたが、ため息を付いて諦めている感じで、最後の頼みのキンブルに視線を移した。
しかし、キンブルは実力を見せるという話に納得していて、品物も存分に使おうと前向きだった。
「本気かキンブル」
「勿論ですよリューブさん、これだけ安全な旅はありませんし、商品の説明も省けます」
「7日が4日になると言いたいわけか」
「そうですリューブさん」
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しかし、メイドと執事の人数は制限してもらう様に伝えたら、それは困ると睨まれてしまったよ。
「ここにいる10人はさすがに多すぎだ、4人までに抑えてくれ、じゃないとこの話は無しだ」
「そ、そんな」
「良いであるマリネル、セバサスも良いであるな」
「仕方ありませぬな、人選しておきますじゃ」
サリーヌ様の一言で終わったが、メイドと執事は相当焦っていて、これは不備があったら文句を言われると力が入った。
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