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2章 知名度広がる
24話 限界を超えて
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大人はみんな嫌い、だってアタシたち子供を物の様に扱うし、リューブ師匠の様に優しくないのよ。
「ほらほら、攻撃が単調よ、もっとフェイントを入れなさいよリーダーさん」
「こ、このガキ、ちょこまかと」
「そんな事言ってる暇があるなら、もっとスキルを使いなさいよリーダーさん」
8つ星のリーダーを相手に、アタシは全然余裕だけど油断は出来なかったわ。
チラッと横目で見ると、リューブ師匠の使っている映像折り鶴が飛んでいて、これも投稿されるからなのよ。
「かっこよく可愛く映ってほしいわね」
「こ、この!よそ見をしてるんじゃねぇぞガキ」
「はいはい、そう言うなら一撃でも入れて見なさいな」
ほらほらっと、わざと隙を作ってあげてるのに、相手はそこに入れる事が出来ずにいました。
隙の感覚が狭すぎるせいで気づかない様で、この程度で良いのかと思ってしまったわ。
「ミルとコルも魔法の打ち合いでつまらなそうね」
離れている場所で魔法が打ち消し合っていて、下級とは言えちゃんと戦えてるのが羨ましかったわ。
メメルも2人を相手にしているから、アタシよりも戦っている感じがかっこよかったわね。
「リーダー相手だから、アタシが一番と思ってたのに、期待外れよあなた」
「な、なんだと、俺だって上位のスキルが使えればお前なんて敵じゃねぇんだ、この広場が悪いんだよ」
「じゃあ使いなさいよ、ここはリューブ師匠が守っているから壊れないわよ」
「え!・・・そんな事出来る訳」
それが出来るからリューブ師匠は凄いし、それに気づけないからこいつらはダメだったのよ。
気功術を覚えていなくても、何かの力を感じる事は出来るはずで、今の上位者はそれを感じられない実力者ばかりだからガッカリだったわ。
「まったく、大人は夜にお酒を飲んでるからダメなのよ、もっと訓練しなさいよね」
「な、何だと・・・良いだろう、そうまで言うなら見せてやる」
「良いじゃない、丁度5分経つからアタシも本気が出せるわ」
「後悔しやがれ」
闘気を溜め始めた男から風が吹き荒れて来て、確かに凄いと答えて置いたわ。
力で言ったら、10階のボスだったアントキングの100倍くらいの力を感じたけど、アタシはその更に100倍は強かったから、光の剣が振られてきても鉄扇で余裕で受けたのよ。
「それで全力なのね」
「な、何で無傷なんだ」
「だって、あなた弱いモノ、これじゃ傷なんてつかないわよ」
「そ、そんなばかなっ!俺の最強の技だぞ」
それはご愁傷様っと、力なく膝を付いた相手に言葉を贈り、反撃できなかったけど褒めてもらうためにリューブ師匠に視線を向けたわ。
リューブ師匠は笑顔で手を振ってくれて、アタシは嬉しくなって走ってリューブ師匠に抱き付いたわ。
「よしよし、よくやったなブラヌ」
「当たり前よ、でももっと撫でて」
「はいはい、みんなもお疲れ様」
メメルたちも集まってきて、相手は全員その場で崩れ落ちて倒れていたわ。
順番に撫でて貰い、ちょっとつまらないと伝えたら、広場を借りてゲームをしようと提案してくれたの。
「何をするのかしらリューブ師匠」
「それはなブラヌ、追いかけっこだ」
「「「「「追いかけっこ?」」」」」
「ああ、俺がみんなを追いかけて捕まえるんだ」
それのどこが楽しいのかと思ったけど、5分間逃げ切ればリューブ師匠がなんでも1つお願いを聞いてくれる事になり、アタシたちは参加を宣言したわ。
全力で逃げてもリューブ師匠なら簡単に捕まえる事が出来てしまうから、アタシたちは作戦を考える為に時間を貰ったの。
「それで、どうするのよブラヌ」
「アタシに聞かないでよメメル、考えるのは苦手なのよ」
「じゃあ、一番年長者のマリューナは何かないかしら?」
「そうね、5分なら強化魔法の時間内だし、一人に絞って行くのが良いと思うわ」
ミルとコルは攻撃魔法で足止めをすると提案して来て、問題はメメルとアタシどちらに絞るかになったわ。
動きはアタシの方が早いけど、メメルは相手の気の動きに敏感だから、避けるのは得意だったのよ。
「じゃあ、メメルが逃げるべきね」
「ちょっと待ってブラヌ、ここは二人で逃げましょう」
「それは無理よメメル、あんた一人の方が良いわ」
「いいえ、リューブ師匠相手に一人じゃ勝てないわ」
それはアタシも思っていた事だけど、それが出来ないから一人に絞っていて、メメルもそれは分かっているから意見を聞いてから反対する事にしたの。
でも、メメルの提案した内容は、かなり無茶な事だったから驚いたわよ。
「しょ、正気なのメメル」
「ブラヌ、これくらいしないとリューブ師匠からは逃げられない、そうでしょう?」
「まぁそうだけど、だからってみんなの気を強化してない一人に集めるって言うのは、さすがに危険よ」
「そうしなければ、ワタシはブラヌに付いて行けないわ、魔法強化をしたブラヌとはそれくらいの差があるのよ」
アタシを高く評価してくれて嬉しかったけど、メメルに負担が凄くかかるから止めたのよ。
成功すればというのが入るし、確かにリューブ師匠から逃げ切るにはそれしかないけど、そこまでする理由がなかったわ。
「ただの遊びよメメル、そこまでする必要はないわ」
「ブラヌ、ワタシはどうしても勝ちたいの」
「お願いを聞いてもらうのはとても魅力的だけど、身体を壊したら意味がないわ」
「そうじゃないわブラヌ、ワタシは自分が何処まで出来るのかを試したいのよ」
気の応用に入ってから、アタシも色々出来るから楽しくて、今の自分の限界は試してみたかったわ。
その機会をリューブ師匠が作ってくれたのが、先ほどの8つ星との戦いだったけど、あまりにも弱くてリューブ師匠が出て来てくれたのだとメメルは話して来たわ。
「広場を気で守っていたのも、きっとワタシたちが無理をすると思ったからよ」
「たしかに」
「それはあり得る」
「だからね、それに応えたいのよブラヌ」
頑張り屋のメメルらしい答えで、アタシたちもそれには賛成だったわ。
だけどね、無理をするのは違うと思って反対したのよ。
「無理じゃないわよブラヌ、リューブ師匠ならギリギリを狙って来るはずだもの」
「そうだけど、3人分となると本当にきついわよ」
「でも、出来ない訳じゃない、ワタシはリューブ師匠を信じるわ」
それが答えとは限らないのに、それしか方法がないとメメルは信じて止まらなかったわ。
でも、アタシたちに出来る最高の方法だから、みんなもそれを疑わないし、アタシもそれしかないと思っていたわ。
「メメル、辛かったら言うのよ」
「分かってるわブラヌ、ありがとう」
「お礼は終わってからね、絶対ご褒美をもらうわよ」
一人でもクリアできればアタシたちの勝ちだけど、本当に出来るのかはメメル次第で、リューブ師匠の開始の合図を聞いて構えたわ。
8つ星を前にした時にはない、とてつもない威圧感が伝わってきて、マリューナの魔法が付与されても勝てる気がしなかったわね。
「じゃあ、先に行くからメメルは無理しないでね」
「うん、絶対に耐えて見せるわ」
「良い返事ね」
3人の気を受け始めたメメルは、とても辛そうな顔をし始め、アタシは時間を稼ぐ為にリューブ師匠に向かって走りました。
一人で向かって行くのは無謀でダメな事だけど、そうでないのはリューブ師匠にはお見通しで、アタシの攻撃を避けながらもメメルから目を離しませんでしたよ。
「さすがリューブ師匠、余裕で避けるのね」
「それもそうだが、ブラヌたちが期待に応えてくれてるのが嬉しくてな、目を離せなかった」
「それは良かった、だったらアタシも見てくださいよ」
鉄扇の武技【紙吹雪】を使い、アタシとリューブ師匠の周りに紙の竜巻を起こしました。
外に出ようとすれば、鉄よりも強度のある紙に切り裂かれるから、外のメメルたちには何も出来ない状態に出来たのよ。
「どうよリューブ師匠」
「上手く気を扱えてるなブラヌ、ちゃんと訓練してて偉いぞ」
「褒めるのはまだ早いわ、準備は整ったのよ」
「それは外の気で分かるよ、本当に君たちは俺を喜ばしてくれるな」
とても嬉しそうにしてきて、アタシを捕まえる事も出来るはずなのにリューブ師匠は動かなかったわ。
紙吹雪の効果が消えると、メメルの準備も終わっていて、その後ろには倒れた3人の姿が見えたわね。
「メメル、出来たのかしら?」
「見て分かるだろうブラヌ、成功したのさ」
遠目からでも分かるほどにメメルの気は激しく湧き上がってて、アタシは勝ちを確信したわ。
あれなら逃げるだけなら出来るだろうと、残り2分に集中したのよ。
「ほらほら、攻撃が単調よ、もっとフェイントを入れなさいよリーダーさん」
「こ、このガキ、ちょこまかと」
「そんな事言ってる暇があるなら、もっとスキルを使いなさいよリーダーさん」
8つ星のリーダーを相手に、アタシは全然余裕だけど油断は出来なかったわ。
チラッと横目で見ると、リューブ師匠の使っている映像折り鶴が飛んでいて、これも投稿されるからなのよ。
「かっこよく可愛く映ってほしいわね」
「こ、この!よそ見をしてるんじゃねぇぞガキ」
「はいはい、そう言うなら一撃でも入れて見なさいな」
ほらほらっと、わざと隙を作ってあげてるのに、相手はそこに入れる事が出来ずにいました。
隙の感覚が狭すぎるせいで気づかない様で、この程度で良いのかと思ってしまったわ。
「ミルとコルも魔法の打ち合いでつまらなそうね」
離れている場所で魔法が打ち消し合っていて、下級とは言えちゃんと戦えてるのが羨ましかったわ。
メメルも2人を相手にしているから、アタシよりも戦っている感じがかっこよかったわね。
「リーダー相手だから、アタシが一番と思ってたのに、期待外れよあなた」
「な、なんだと、俺だって上位のスキルが使えればお前なんて敵じゃねぇんだ、この広場が悪いんだよ」
「じゃあ使いなさいよ、ここはリューブ師匠が守っているから壊れないわよ」
「え!・・・そんな事出来る訳」
それが出来るからリューブ師匠は凄いし、それに気づけないからこいつらはダメだったのよ。
気功術を覚えていなくても、何かの力を感じる事は出来るはずで、今の上位者はそれを感じられない実力者ばかりだからガッカリだったわ。
「まったく、大人は夜にお酒を飲んでるからダメなのよ、もっと訓練しなさいよね」
「な、何だと・・・良いだろう、そうまで言うなら見せてやる」
「良いじゃない、丁度5分経つからアタシも本気が出せるわ」
「後悔しやがれ」
闘気を溜め始めた男から風が吹き荒れて来て、確かに凄いと答えて置いたわ。
力で言ったら、10階のボスだったアントキングの100倍くらいの力を感じたけど、アタシはその更に100倍は強かったから、光の剣が振られてきても鉄扇で余裕で受けたのよ。
「それで全力なのね」
「な、何で無傷なんだ」
「だって、あなた弱いモノ、これじゃ傷なんてつかないわよ」
「そ、そんなばかなっ!俺の最強の技だぞ」
それはご愁傷様っと、力なく膝を付いた相手に言葉を贈り、反撃できなかったけど褒めてもらうためにリューブ師匠に視線を向けたわ。
リューブ師匠は笑顔で手を振ってくれて、アタシは嬉しくなって走ってリューブ師匠に抱き付いたわ。
「よしよし、よくやったなブラヌ」
「当たり前よ、でももっと撫でて」
「はいはい、みんなもお疲れ様」
メメルたちも集まってきて、相手は全員その場で崩れ落ちて倒れていたわ。
順番に撫でて貰い、ちょっとつまらないと伝えたら、広場を借りてゲームをしようと提案してくれたの。
「何をするのかしらリューブ師匠」
「それはなブラヌ、追いかけっこだ」
「「「「「追いかけっこ?」」」」」
「ああ、俺がみんなを追いかけて捕まえるんだ」
それのどこが楽しいのかと思ったけど、5分間逃げ切ればリューブ師匠がなんでも1つお願いを聞いてくれる事になり、アタシたちは参加を宣言したわ。
全力で逃げてもリューブ師匠なら簡単に捕まえる事が出来てしまうから、アタシたちは作戦を考える為に時間を貰ったの。
「それで、どうするのよブラヌ」
「アタシに聞かないでよメメル、考えるのは苦手なのよ」
「じゃあ、一番年長者のマリューナは何かないかしら?」
「そうね、5分なら強化魔法の時間内だし、一人に絞って行くのが良いと思うわ」
ミルとコルは攻撃魔法で足止めをすると提案して来て、問題はメメルとアタシどちらに絞るかになったわ。
動きはアタシの方が早いけど、メメルは相手の気の動きに敏感だから、避けるのは得意だったのよ。
「じゃあ、メメルが逃げるべきね」
「ちょっと待ってブラヌ、ここは二人で逃げましょう」
「それは無理よメメル、あんた一人の方が良いわ」
「いいえ、リューブ師匠相手に一人じゃ勝てないわ」
それはアタシも思っていた事だけど、それが出来ないから一人に絞っていて、メメルもそれは分かっているから意見を聞いてから反対する事にしたの。
でも、メメルの提案した内容は、かなり無茶な事だったから驚いたわよ。
「しょ、正気なのメメル」
「ブラヌ、これくらいしないとリューブ師匠からは逃げられない、そうでしょう?」
「まぁそうだけど、だからってみんなの気を強化してない一人に集めるって言うのは、さすがに危険よ」
「そうしなければ、ワタシはブラヌに付いて行けないわ、魔法強化をしたブラヌとはそれくらいの差があるのよ」
アタシを高く評価してくれて嬉しかったけど、メメルに負担が凄くかかるから止めたのよ。
成功すればというのが入るし、確かにリューブ師匠から逃げ切るにはそれしかないけど、そこまでする理由がなかったわ。
「ただの遊びよメメル、そこまでする必要はないわ」
「ブラヌ、ワタシはどうしても勝ちたいの」
「お願いを聞いてもらうのはとても魅力的だけど、身体を壊したら意味がないわ」
「そうじゃないわブラヌ、ワタシは自分が何処まで出来るのかを試したいのよ」
気の応用に入ってから、アタシも色々出来るから楽しくて、今の自分の限界は試してみたかったわ。
その機会をリューブ師匠が作ってくれたのが、先ほどの8つ星との戦いだったけど、あまりにも弱くてリューブ師匠が出て来てくれたのだとメメルは話して来たわ。
「広場を気で守っていたのも、きっとワタシたちが無理をすると思ったからよ」
「たしかに」
「それはあり得る」
「だからね、それに応えたいのよブラヌ」
頑張り屋のメメルらしい答えで、アタシたちもそれには賛成だったわ。
だけどね、無理をするのは違うと思って反対したのよ。
「無理じゃないわよブラヌ、リューブ師匠ならギリギリを狙って来るはずだもの」
「そうだけど、3人分となると本当にきついわよ」
「でも、出来ない訳じゃない、ワタシはリューブ師匠を信じるわ」
それが答えとは限らないのに、それしか方法がないとメメルは信じて止まらなかったわ。
でも、アタシたちに出来る最高の方法だから、みんなもそれを疑わないし、アタシもそれしかないと思っていたわ。
「メメル、辛かったら言うのよ」
「分かってるわブラヌ、ありがとう」
「お礼は終わってからね、絶対ご褒美をもらうわよ」
一人でもクリアできればアタシたちの勝ちだけど、本当に出来るのかはメメル次第で、リューブ師匠の開始の合図を聞いて構えたわ。
8つ星を前にした時にはない、とてつもない威圧感が伝わってきて、マリューナの魔法が付与されても勝てる気がしなかったわね。
「じゃあ、先に行くからメメルは無理しないでね」
「うん、絶対に耐えて見せるわ」
「良い返事ね」
3人の気を受け始めたメメルは、とても辛そうな顔をし始め、アタシは時間を稼ぐ為にリューブ師匠に向かって走りました。
一人で向かって行くのは無謀でダメな事だけど、そうでないのはリューブ師匠にはお見通しで、アタシの攻撃を避けながらもメメルから目を離しませんでしたよ。
「さすがリューブ師匠、余裕で避けるのね」
「それもそうだが、ブラヌたちが期待に応えてくれてるのが嬉しくてな、目を離せなかった」
「それは良かった、だったらアタシも見てくださいよ」
鉄扇の武技【紙吹雪】を使い、アタシとリューブ師匠の周りに紙の竜巻を起こしました。
外に出ようとすれば、鉄よりも強度のある紙に切り裂かれるから、外のメメルたちには何も出来ない状態に出来たのよ。
「どうよリューブ師匠」
「上手く気を扱えてるなブラヌ、ちゃんと訓練してて偉いぞ」
「褒めるのはまだ早いわ、準備は整ったのよ」
「それは外の気で分かるよ、本当に君たちは俺を喜ばしてくれるな」
とても嬉しそうにしてきて、アタシを捕まえる事も出来るはずなのにリューブ師匠は動かなかったわ。
紙吹雪の効果が消えると、メメルの準備も終わっていて、その後ろには倒れた3人の姿が見えたわね。
「メメル、出来たのかしら?」
「見て分かるだろうブラヌ、成功したのさ」
遠目からでも分かるほどにメメルの気は激しく湧き上がってて、アタシは勝ちを確信したわ。
あれなら逃げるだけなら出来るだろうと、残り2分に集中したのよ。
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