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2章 知名度広がる
21話 困った訓練
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拠点が決まり、それぞれの部屋も選んだんだが、そこにはPTにいないケーオンまで入っていた。
「なぁケーオン、お前はここには住まないだろう?」
「なに言ってる、リューブが住むなら一緒に住むに決まってる」
「いやいや、ケーオンは副ギルドマスターだろう」
「一つの拠点に入ってはいけないなんて規則はない、だから問題はないのさ」
規則が無くても、関係のない者が滞在するのは良くないと指摘したんだが、結婚するのだから関係はあるとか言われてしまった。
ここで断ると、約束を守れない大人と子供たちに思われてしまうので、それ以上は言い返せなくなってしまい、ケーオンは俺の隣の部屋に住む事になった。
「やれやれ、これは後3つは部屋が必要だな」
「分かってるじゃない、覚悟しなさいよリューブ」
「メメルたちが引いてくれたから良かったんだぞケーオン、そうでなかったら争奪戦で大変な事になってた」
マリューナが離れた部屋に子供たちを集めてくれたのも良かったが、3階の俺の部屋の下にマリューナの部屋があるのは、あまり深く理由を聞く気になれなかった。
説得されたメメルたちがニヤニヤしていたのもあったからで、下手な事は出来ないと思ってため息が出てしまった。
「それじゃあ、アタシは荷物を持ってくる」
「俺たちは、早速訓練施設で特訓を始めるか」
「「「「「はいリューブ師匠」」」」」
訓練に対しては良い返事をみんなはして来て、俺たちは訓練場に移動したんだが、いつも以上に俺の肩に乗ったり、手を握って放さなかった。
ケーオンがギルド職員二人といなくなったこの機会を逃さないのは当然かもしれないが、スリスリと顔を摺り寄せてきたのは困ったよ。
「お前たち、そういう事をするなら今後禁止するぞ」
「「「「「だって~」」」」」
「だってじゃない、マリューナもみんなの見本とならないといけないのに、君が同じことをしていてはダメだろう」
「リューブさん、ワタシたちはあなたが好きなんです、ケーオンさんの様な人がまだ3人もいると分かった今、遅れを取るわけにはいかないんです」
真剣な顔で言われてしまったが、ケーオンたちとマリューナたちでは年齢が違うし、若いんだから良い男を探す方が良いと伝えたんだ。
しかし、近くにいるのだから探す必要はないとか本気の目で言われ、俺はかなり戸惑ったよ。
「ちょっと待て、まずは落ち着こう」
「落ち着いてるわよリューブ師匠、だから訓練を始めましょ」
「ブラヌの言う通りですよ、楽しみにしていたんですからね」
「まてまて、お前たちの考えは分かってるぞ、ケーオンが気を使ってなかったから、先に進みたいんだろう」
ドキッとしたのか、みんなが俺から顔を背けて来て、気が扱えても手を出す気はないと宣言した。
前から言っている事だが、みんなは娘の様に思っていて、結婚する相手とは思っていないし、ケーオン以外の結婚相手が来た所でそれは変わらないと強めに伝えた。
「リューブ師匠がその気でなくても良いんです、妾でも良いから一緒にしてください」
「メメル・・・もしかして、お前たち捨てられると思ってるのか?」
「「「「「うっ!」」」」」
「そうか、結婚したらそっちに忙しくなるから、みんなの訓練が中断すると思っていたんだな」
奴隷と言うのはそう言うモノだし、召使いとして残すか売り払うかのどちらかなんだ。
俺の場合、卒業としてしまえば捨てるのと同じになり、そんな事はしないと言っても他の結婚相手は分からないから心配だったんだ。
「そんな事は絶対にない・・・っと、言葉で言っても不安は解消できないんだろうな」
「ご、ごめんなさいリューブ師匠、信じてない訳じゃないんです、でも結婚相手がどうしてもと言ってきたら分からないじゃないですか」
「そうよ、どちらか一方しか取れないのなら、昔の女を取るのは当り前よ」
「昔の女って、言い方が悪いなブラヌ・・・とはいえ、確かに可能性が無い訳じゃない」
昔の仲間はそんな事はしないんだが、年月は人を変えるモノだし、アイツらは思い込んだら他人の意見を聞かない性格だった。
だから肉体関係と言う絆が欲しいと言う事で、みんなの訓練が進めない状態でお願いされた。
「悪いんだが、身体を重ねてもそれほど絆は生まれないぞ、俺の場合はな」
「「「「「な、何で」」」」」
「だってそうだろう、一晩の関係なんてよくある事だ」
お金を払えば出来る事で、俺はそれを絆とは呼ばないし、そんな程度なら簡単に捨てる。
それを聞いてみんなはしょんぼりとしてしまったが、師匠と弟子の関係でかなりの絆は生まれているのに、なんで気づかないのかと聞いてしまった。
「だって」
「才能がないと捨てられる」
「まったく、そんな事する訳ないだろう」
それだけ不安になるほどの勢いがケーオンにはあり、それなら他の方法はあれしかないと提案する事にしたよ。
皆を俺の子供として教会に認めてもらう事で、金さえ払えばすぐに出来る事だった。
「じゃあ、今からみんなで行くか」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよリューブさん」
「なんだマリューナ、もしかして嫌なのか?」
「そうじゃありません、教会の登録って祝福って事ですよね」
それは、神にも認められる登録であり、それにはかなりの金額が必要だった。
最低でも、一人金貨10枚は掛かるからマリューナは止めていて、大金過ぎると言って来たんだ。
「なんだ、君たちの不安はその程度なのか?」
「そ、そう言う訳ではなく、勿体ないと言ってるんです」
「そんな事は無いぞマリューナ、登録をしたらみんなとは正式な家族だ、それは絆になるだろう」
師匠と弟子以上の関係とは、夫婦以外で思いつくのは親友か家族しかなく、その1つが容易に出来るのだから提案したんだ。
大金を掛ければ掛けるほど、その絆は強くなるし、そもそも師匠と弟子という絆も加わって、もうそれ以上は無いと言える状態だと説明したよ。
「これでも不服か?」
「そこまでワタシたちを想ってくれていたんですね」
「みんなは知らないかもしれないが、俺の意見と言うのは、いままで何処へ行っても否定されてきたんだ」
奴隷だったメメルたちだけが信じてくれて、マリューナもそれに習った様に信じて受け入れてくれた。
結婚を約束したケーオンたちですら分かってくれなかった事で、それは凄く嬉しかったんだ。
「だからな、みんなが不安に思っているのなら、金なんていくら掛かっても良いんだよ」
「それなら、妻にすると言う手が一番な気がするけど」
「その場合、俺が10歳の子供の弟子に手を出したことになり、世間的に死んでしまう」
王族などは年齢差があっても婚約はするが、俺は平民でみんなは今注目されている冒険者だった。
俺を良しと思わない者が出て来て、襲撃されるのもごめんだし、その機会に国に取り込もうとしてくる奴らも出て来るから拒否したんだ。
「そこまでしますかね?」
「そう言うのが国なのさマリューナ、それにみんなにはそんなしがらみを持って欲しくない」
「そんな事言われたら、もうこれ以上言えないじゃないですか」
「だから、それしか方法はないのさ」
それだけ選択肢があるわけでもなく、マリューナは悩んだ挙句諦めたよ。
メメルたちもそれに賛成して、俺の子供として登録をする事になった。
「先ぶれも必要だから、明日教会に行く事になるから、それまでは訓練をするぞ」
「「「「はいパパ」」」」
「いや、パパは止めてくれ、今まで通り師匠で頼む」
とても恥ずかしいし、それを聞いたケーオンが悪乗りしてきそうだから即座に止め、メメルたちがニヤニヤしている間に訓練方法を説明した。
指先に集めて収束した気のエネルギーを飛ばしたり、剣の様に手から伸ばしたりする例をやって見せた後、みんなは出来るかと聞いてみた。
「出来た人が目の前にいるんだもの、それなら出来るわよ」
「言っておくがなブラヌ、気の操作はそう簡単じゃないからな」
「分かってるわ、そこはしっかり教えてねパパ」
調子に乗っているのは分かったが、その元気もいつまで続くのかと思える訓練が始まり、1時間くらいで全員が疲れて倒れたよ。
気を外に出すだけでも大変なのに、変化させるのはそれだけ特別と倒れているみんなに説明した。
「く、くそぉ~もう少しちゃんと出来ると思ったのに~」
「みんなはこのまま休んでいてくれ、俺は教会に知らせを出してくるよ」
「「「「「は~い」」」」」
ついて来たそうな顔をするメメルとマリューナを置いて、俺は教会に一人で行き明日登録をする事を知らせた。
普通に喜んでくれたが、大金が手に入るから喜んでいて、それで良いのかとツッコみたい気持ちを抑えて教会を出たよ。
「本当に神が祝福をくれる訳じゃないのにな・・・後はケーオンたちとの結婚だが、それはさすがに逃げられないんだよな」
覚悟は出来ていて、幸せならそれで良いかと歩き始めたが、拠点の前に馬車が止まっていてそう言えばっと思い出したんだ。
拠点の中に入り、俺の予想通りの者が待っていて、教会の登録を決めて良かったと思ったよ。
「なぁケーオン、お前はここには住まないだろう?」
「なに言ってる、リューブが住むなら一緒に住むに決まってる」
「いやいや、ケーオンは副ギルドマスターだろう」
「一つの拠点に入ってはいけないなんて規則はない、だから問題はないのさ」
規則が無くても、関係のない者が滞在するのは良くないと指摘したんだが、結婚するのだから関係はあるとか言われてしまった。
ここで断ると、約束を守れない大人と子供たちに思われてしまうので、それ以上は言い返せなくなってしまい、ケーオンは俺の隣の部屋に住む事になった。
「やれやれ、これは後3つは部屋が必要だな」
「分かってるじゃない、覚悟しなさいよリューブ」
「メメルたちが引いてくれたから良かったんだぞケーオン、そうでなかったら争奪戦で大変な事になってた」
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説得されたメメルたちがニヤニヤしていたのもあったからで、下手な事は出来ないと思ってため息が出てしまった。
「それじゃあ、アタシは荷物を持ってくる」
「俺たちは、早速訓練施設で特訓を始めるか」
「「「「「はいリューブ師匠」」」」」
訓練に対しては良い返事をみんなはして来て、俺たちは訓練場に移動したんだが、いつも以上に俺の肩に乗ったり、手を握って放さなかった。
ケーオンがギルド職員二人といなくなったこの機会を逃さないのは当然かもしれないが、スリスリと顔を摺り寄せてきたのは困ったよ。
「お前たち、そういう事をするなら今後禁止するぞ」
「「「「「だって~」」」」」
「だってじゃない、マリューナもみんなの見本とならないといけないのに、君が同じことをしていてはダメだろう」
「リューブさん、ワタシたちはあなたが好きなんです、ケーオンさんの様な人がまだ3人もいると分かった今、遅れを取るわけにはいかないんです」
真剣な顔で言われてしまったが、ケーオンたちとマリューナたちでは年齢が違うし、若いんだから良い男を探す方が良いと伝えたんだ。
しかし、近くにいるのだから探す必要はないとか本気の目で言われ、俺はかなり戸惑ったよ。
「ちょっと待て、まずは落ち着こう」
「落ち着いてるわよリューブ師匠、だから訓練を始めましょ」
「ブラヌの言う通りですよ、楽しみにしていたんですからね」
「まてまて、お前たちの考えは分かってるぞ、ケーオンが気を使ってなかったから、先に進みたいんだろう」
ドキッとしたのか、みんなが俺から顔を背けて来て、気が扱えても手を出す気はないと宣言した。
前から言っている事だが、みんなは娘の様に思っていて、結婚する相手とは思っていないし、ケーオン以外の結婚相手が来た所でそれは変わらないと強めに伝えた。
「リューブ師匠がその気でなくても良いんです、妾でも良いから一緒にしてください」
「メメル・・・もしかして、お前たち捨てられると思ってるのか?」
「「「「「うっ!」」」」」
「そうか、結婚したらそっちに忙しくなるから、みんなの訓練が中断すると思っていたんだな」
奴隷と言うのはそう言うモノだし、召使いとして残すか売り払うかのどちらかなんだ。
俺の場合、卒業としてしまえば捨てるのと同じになり、そんな事はしないと言っても他の結婚相手は分からないから心配だったんだ。
「そんな事は絶対にない・・・っと、言葉で言っても不安は解消できないんだろうな」
「ご、ごめんなさいリューブ師匠、信じてない訳じゃないんです、でも結婚相手がどうしてもと言ってきたら分からないじゃないですか」
「そうよ、どちらか一方しか取れないのなら、昔の女を取るのは当り前よ」
「昔の女って、言い方が悪いなブラヌ・・・とはいえ、確かに可能性が無い訳じゃない」
昔の仲間はそんな事はしないんだが、年月は人を変えるモノだし、アイツらは思い込んだら他人の意見を聞かない性格だった。
だから肉体関係と言う絆が欲しいと言う事で、みんなの訓練が進めない状態でお願いされた。
「悪いんだが、身体を重ねてもそれほど絆は生まれないぞ、俺の場合はな」
「「「「「な、何で」」」」」
「だってそうだろう、一晩の関係なんてよくある事だ」
お金を払えば出来る事で、俺はそれを絆とは呼ばないし、そんな程度なら簡単に捨てる。
それを聞いてみんなはしょんぼりとしてしまったが、師匠と弟子の関係でかなりの絆は生まれているのに、なんで気づかないのかと聞いてしまった。
「だって」
「才能がないと捨てられる」
「まったく、そんな事する訳ないだろう」
それだけ不安になるほどの勢いがケーオンにはあり、それなら他の方法はあれしかないと提案する事にしたよ。
皆を俺の子供として教会に認めてもらう事で、金さえ払えばすぐに出来る事だった。
「じゃあ、今からみんなで行くか」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよリューブさん」
「なんだマリューナ、もしかして嫌なのか?」
「そうじゃありません、教会の登録って祝福って事ですよね」
それは、神にも認められる登録であり、それにはかなりの金額が必要だった。
最低でも、一人金貨10枚は掛かるからマリューナは止めていて、大金過ぎると言って来たんだ。
「なんだ、君たちの不安はその程度なのか?」
「そ、そう言う訳ではなく、勿体ないと言ってるんです」
「そんな事は無いぞマリューナ、登録をしたらみんなとは正式な家族だ、それは絆になるだろう」
師匠と弟子以上の関係とは、夫婦以外で思いつくのは親友か家族しかなく、その1つが容易に出来るのだから提案したんだ。
大金を掛ければ掛けるほど、その絆は強くなるし、そもそも師匠と弟子という絆も加わって、もうそれ以上は無いと言える状態だと説明したよ。
「これでも不服か?」
「そこまでワタシたちを想ってくれていたんですね」
「みんなは知らないかもしれないが、俺の意見と言うのは、いままで何処へ行っても否定されてきたんだ」
奴隷だったメメルたちだけが信じてくれて、マリューナもそれに習った様に信じて受け入れてくれた。
結婚を約束したケーオンたちですら分かってくれなかった事で、それは凄く嬉しかったんだ。
「だからな、みんなが不安に思っているのなら、金なんていくら掛かっても良いんだよ」
「それなら、妻にすると言う手が一番な気がするけど」
「その場合、俺が10歳の子供の弟子に手を出したことになり、世間的に死んでしまう」
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俺を良しと思わない者が出て来て、襲撃されるのもごめんだし、その機会に国に取り込もうとしてくる奴らも出て来るから拒否したんだ。
「そこまでしますかね?」
「そう言うのが国なのさマリューナ、それにみんなにはそんなしがらみを持って欲しくない」
「そんな事言われたら、もうこれ以上言えないじゃないですか」
「だから、それしか方法はないのさ」
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メメルたちもそれに賛成して、俺の子供として登録をする事になった。
「先ぶれも必要だから、明日教会に行く事になるから、それまでは訓練をするぞ」
「「「「はいパパ」」」」
「いや、パパは止めてくれ、今まで通り師匠で頼む」
とても恥ずかしいし、それを聞いたケーオンが悪乗りしてきそうだから即座に止め、メメルたちがニヤニヤしている間に訓練方法を説明した。
指先に集めて収束した気のエネルギーを飛ばしたり、剣の様に手から伸ばしたりする例をやって見せた後、みんなは出来るかと聞いてみた。
「出来た人が目の前にいるんだもの、それなら出来るわよ」
「言っておくがなブラヌ、気の操作はそう簡単じゃないからな」
「分かってるわ、そこはしっかり教えてねパパ」
調子に乗っているのは分かったが、その元気もいつまで続くのかと思える訓練が始まり、1時間くらいで全員が疲れて倒れたよ。
気を外に出すだけでも大変なのに、変化させるのはそれだけ特別と倒れているみんなに説明した。
「く、くそぉ~もう少しちゃんと出来ると思ったのに~」
「みんなはこのまま休んでいてくれ、俺は教会に知らせを出してくるよ」
「「「「「は~い」」」」」
ついて来たそうな顔をするメメルとマリューナを置いて、俺は教会に一人で行き明日登録をする事を知らせた。
普通に喜んでくれたが、大金が手に入るから喜んでいて、それで良いのかとツッコみたい気持ちを抑えて教会を出たよ。
「本当に神が祝福をくれる訳じゃないのにな・・・後はケーオンたちとの結婚だが、それはさすがに逃げられないんだよな」
覚悟は出来ていて、幸せならそれで良いかと歩き始めたが、拠点の前に馬車が止まっていてそう言えばっと思い出したんだ。
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