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1章 知名度アゲアゲ
12話 女性には色々ある
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リューブさんたちの宿に到着し、私はすっごく香りの良いお茶を貰って事情を聞きました。
「女性としての振る舞いの指導ですか」
「そうだ、他にも髪型を整えたり、化粧なども教えてあげてほしい」
「そういう事ですか」
女性しか分からない月のモノなどもそれに含まれるだろうけど、男性のリューブさんでは難しいと言うのが分かりました。
誰かを雇うのは確定で、丁度良いから声を掛けたと私の答えを待っていますよ。
「私が断ったら、他の人を探すんですよね」
「そうなるんだが、なかなか人選が難しいんだ」
「あの男たちを倒した力の事ですか?」
「それもあるが、子供たちの着ている服も普通じゃないのは見て分かるだろう、そう言った秘密があるんだよ」
それを守れる人でないといけないし、私はたまたま助けた人だから、丁度良いから話を持ち掛けたと言って来たのよ。
私が裏切ったらどうするのか聞くと、エルフの二人がそんな事は無いと断言してくれたわ。
「どうして分かるのよ、私はそんなお人好しじゃないわよ」
「でも」
「とても優しい人」
「や、優しいって、会ったばかりなのにどうして分かるのよ」
なんとなくっと言うのがエルフの二人の答えで、リューブさんはそれを信じて提案して来ていました。
信じてくれるのは嬉しかったけど、私にはライジングランサーのPTが待っていて、どうしたものかと悩んでしまったわ。
「何か先約があるのかな?」
「すみません、私には待っている仲間がいるんです」
「そうだったのか、一人だったからてっきり」
「ごめんなさい、早く言えば良かったですね」
そう言って断ったのだけど、申し訳なさそうにするリューブさんの顔を見て、私はどうしてか涙が出てきてしまったの。
止まらない涙を見て、子供たちも心配してくれて、本当の仲間なら彼女たちの様に心配してくれると思ったのよ。
「何やら溜め込んでいたのかな、今は泣くと良いよ」
「す、すみばせん」
「気にするな、昼食の用意をして来るから、みんなは彼女を見てあげてくれ」
リューブさんは、気を利かせてくれて部屋を出て行き、子供たちに頭を撫でられ、私は溜めていた気持ちを全て出しました。
騙されて仲間になり、その後は勝手にレベルを上げる様に言われ、何もうまく行かないから私はもう限界だったんです。
「もう故郷に帰ろうかな」
「そんなのダメよ」
「そうですよ、こんなに苦しんでるんです、仕返しをしましょう」
「仕返しって言っても、私に出来る事なんて何もないわ」
容姿で勧誘されただけの自分がとても嫌で、それでも捨てられるのが嫌だったから条件を貰ったけど、見返してやるなんて考えた事もありませんでした。
一緒に強くなろうと言われ、彼女たちの復讐のお話を聞きました。
「そう、みんな大変だったのね」
「そうなのよ、だから人気者になって見返してやるのよ」
「その為には、ワタシたちはお化粧とか髪型も変えなくてはいけなくて、あなたが必要なんです」
「わ、私が必要」
ケンスダさんにも言われたけど、彼女たちの真剣な目と比べたら全然違いました。
先にこの子たちに会っていれば、身体目当てだったあの男の言葉なんて聞かなかったと反省したのよ。
「そうなのよ、奴隷商のお化粧は凄くてね、落としてから何度も試したけど上手く行かないの」
「映像の人気は上がりっぱなしだけど、リューブ師匠はもっと上を目指してます」
「だから」
「お願い」
そこまで言ってくれる子供たちを見て、私はライジングランサーを取る気持ちがとても薄れて来て、見返してやると言う気持ちが増しました。
どうせ、私がいなくても他の人を雇って終わりだし、頼ってくれる所に入るのが良いと考えを変えたのよ。
「でも、私もお化粧はあまり得意じゃないわよ」
「それなら平気よ」
「そうです、これから覚えれば良いし、ダンジョンに入るからほどほどで良いんですよ」
「それなら、いつもしてるお化粧で十分ね」
髪型のほうが重要な様で、キモノと言う変わった服に合う髪型のお話を始めたの。
冒険者が日頃よくする髪型【後ろで縛る】とクビ元が出てしまい、子供たちは痩せているはから見栄えが悪いと指摘してきたわ。
「リューブ師匠と同じにしたいのに、まだまだワタシたちは肉が付いてないんです」
「それを誤魔化す為の髪型となると・・・やっぱりそのまま降ろしているのが良いけど、それじゃダメなのよね?」
4人に頷かれ、それなら一部分だけを編む髪型にする事にして、まずメメルちゃんに試したの。
耳の上から編んで後ろにリボンを付けると、ブラヌちゃんたちが可愛いと絶賛したわ。
「次アタシ」
「ずるい」
「ミルたちもお願い」
「はいはい、順番にね」
同じ髪型だとつまらないし、ダメな髪型も見ておいた方が良いから、ツインテールやお団子風にもしてみました。
どれも可愛いのだけど、首元がどうしても気になりましたね。
「昼食持ってきたぞ・・・って、随分みんな可愛くなったな」
「「「「リューブ師匠」」」」
「ふむ、やはり髪型が違うとまた可愛さが変わるな」
可愛いぞっと、みんなをほめちぎるリューブさんは、子供たちの親そのものであり、このPTに入ってその幸せを分けてほしいと思ったわ。
首元が見える髪型でも、リューブさんは首に巻くマフラーを使えばいけると言ってくれて、みんなの可愛さが更に増す案がどんどん出てきたのよ。
「本当にあの子たちの事を思っている人なんですね」
ボソッと口に出してしまうほどに眩しくて、私は自分からPTに入れてほしいとお願いしました。
ライジングランサーには脱退書を送る事にして、私は金の卵に入る事にしたんです。
「「やったー」」
「良かったわ」
「これで全部解決ですねリューブ師匠」
「そうだなメメル、歓迎するよマリューナ」
名前を呼ばれ握手を求められた時、本当に歓迎されているのが分かる笑顔を貰い、私は本当にバカだったのだと実感しました。
世間知らずなのは仕方なかったけど、もう少し考えるべきだったと握手を交わし、次は間違わないと決意したんです。
「マリューナの歓迎会になるなら、昼食はもう少し豪華にしたいな」
「「賛成」」
「そんな、そこまでしてもらわなくても」
「みんなの時もそうだったんだ、マリューナだけ違うのはおかしいだろう」
食事屋に行き、子供たちは沢山食べたと話していて、そんな歓迎もライジングランサーではなかったと涙が出てきたわ。
あの男の部屋に連れていかれ、軽い食事の後ベッドにいったから、本当に身体目当てだったのだとがっかりしたのよ。
「じゃあ、みんなで外に食べに行くか」
「「「「は~い」」」」
「でも、せっかく作ってもらった料理が」
「それなら問題ない、俺の紙スキルで作った紙にしまえば悪くならない」
小さな紙を出したリューブさんは、料理にその紙を付け料理が吸い込まれて行きました。
収納スキルみたいなモノと言う説明を受けたけど、聞いた事もない能力で凄いと思ったわ。
「ぬふふ~まだまだ驚くのは早いわよマリューナ」
「そうですよ、リューブ師匠はもっと凄いんです」
「うん」
「驚きっぱなし」
慣れるまで大変とか言われ、私はちょっと不安になったけど、みんなが支えてくれるから怖くなかったわ。
「女性としての振る舞いの指導ですか」
「そうだ、他にも髪型を整えたり、化粧なども教えてあげてほしい」
「そういう事ですか」
女性しか分からない月のモノなどもそれに含まれるだろうけど、男性のリューブさんでは難しいと言うのが分かりました。
誰かを雇うのは確定で、丁度良いから声を掛けたと私の答えを待っていますよ。
「私が断ったら、他の人を探すんですよね」
「そうなるんだが、なかなか人選が難しいんだ」
「あの男たちを倒した力の事ですか?」
「それもあるが、子供たちの着ている服も普通じゃないのは見て分かるだろう、そう言った秘密があるんだよ」
それを守れる人でないといけないし、私はたまたま助けた人だから、丁度良いから話を持ち掛けたと言って来たのよ。
私が裏切ったらどうするのか聞くと、エルフの二人がそんな事は無いと断言してくれたわ。
「どうして分かるのよ、私はそんなお人好しじゃないわよ」
「でも」
「とても優しい人」
「や、優しいって、会ったばかりなのにどうして分かるのよ」
なんとなくっと言うのがエルフの二人の答えで、リューブさんはそれを信じて提案して来ていました。
信じてくれるのは嬉しかったけど、私にはライジングランサーのPTが待っていて、どうしたものかと悩んでしまったわ。
「何か先約があるのかな?」
「すみません、私には待っている仲間がいるんです」
「そうだったのか、一人だったからてっきり」
「ごめんなさい、早く言えば良かったですね」
そう言って断ったのだけど、申し訳なさそうにするリューブさんの顔を見て、私はどうしてか涙が出てきてしまったの。
止まらない涙を見て、子供たちも心配してくれて、本当の仲間なら彼女たちの様に心配してくれると思ったのよ。
「何やら溜め込んでいたのかな、今は泣くと良いよ」
「す、すみばせん」
「気にするな、昼食の用意をして来るから、みんなは彼女を見てあげてくれ」
リューブさんは、気を利かせてくれて部屋を出て行き、子供たちに頭を撫でられ、私は溜めていた気持ちを全て出しました。
騙されて仲間になり、その後は勝手にレベルを上げる様に言われ、何もうまく行かないから私はもう限界だったんです。
「もう故郷に帰ろうかな」
「そんなのダメよ」
「そうですよ、こんなに苦しんでるんです、仕返しをしましょう」
「仕返しって言っても、私に出来る事なんて何もないわ」
容姿で勧誘されただけの自分がとても嫌で、それでも捨てられるのが嫌だったから条件を貰ったけど、見返してやるなんて考えた事もありませんでした。
一緒に強くなろうと言われ、彼女たちの復讐のお話を聞きました。
「そう、みんな大変だったのね」
「そうなのよ、だから人気者になって見返してやるのよ」
「その為には、ワタシたちはお化粧とか髪型も変えなくてはいけなくて、あなたが必要なんです」
「わ、私が必要」
ケンスダさんにも言われたけど、彼女たちの真剣な目と比べたら全然違いました。
先にこの子たちに会っていれば、身体目当てだったあの男の言葉なんて聞かなかったと反省したのよ。
「そうなのよ、奴隷商のお化粧は凄くてね、落としてから何度も試したけど上手く行かないの」
「映像の人気は上がりっぱなしだけど、リューブ師匠はもっと上を目指してます」
「だから」
「お願い」
そこまで言ってくれる子供たちを見て、私はライジングランサーを取る気持ちがとても薄れて来て、見返してやると言う気持ちが増しました。
どうせ、私がいなくても他の人を雇って終わりだし、頼ってくれる所に入るのが良いと考えを変えたのよ。
「でも、私もお化粧はあまり得意じゃないわよ」
「それなら平気よ」
「そうです、これから覚えれば良いし、ダンジョンに入るからほどほどで良いんですよ」
「それなら、いつもしてるお化粧で十分ね」
髪型のほうが重要な様で、キモノと言う変わった服に合う髪型のお話を始めたの。
冒険者が日頃よくする髪型【後ろで縛る】とクビ元が出てしまい、子供たちは痩せているはから見栄えが悪いと指摘してきたわ。
「リューブ師匠と同じにしたいのに、まだまだワタシたちは肉が付いてないんです」
「それを誤魔化す為の髪型となると・・・やっぱりそのまま降ろしているのが良いけど、それじゃダメなのよね?」
4人に頷かれ、それなら一部分だけを編む髪型にする事にして、まずメメルちゃんに試したの。
耳の上から編んで後ろにリボンを付けると、ブラヌちゃんたちが可愛いと絶賛したわ。
「次アタシ」
「ずるい」
「ミルたちもお願い」
「はいはい、順番にね」
同じ髪型だとつまらないし、ダメな髪型も見ておいた方が良いから、ツインテールやお団子風にもしてみました。
どれも可愛いのだけど、首元がどうしても気になりましたね。
「昼食持ってきたぞ・・・って、随分みんな可愛くなったな」
「「「「リューブ師匠」」」」
「ふむ、やはり髪型が違うとまた可愛さが変わるな」
可愛いぞっと、みんなをほめちぎるリューブさんは、子供たちの親そのものであり、このPTに入ってその幸せを分けてほしいと思ったわ。
首元が見える髪型でも、リューブさんは首に巻くマフラーを使えばいけると言ってくれて、みんなの可愛さが更に増す案がどんどん出てきたのよ。
「本当にあの子たちの事を思っている人なんですね」
ボソッと口に出してしまうほどに眩しくて、私は自分からPTに入れてほしいとお願いしました。
ライジングランサーには脱退書を送る事にして、私は金の卵に入る事にしたんです。
「「やったー」」
「良かったわ」
「これで全部解決ですねリューブ師匠」
「そうだなメメル、歓迎するよマリューナ」
名前を呼ばれ握手を求められた時、本当に歓迎されているのが分かる笑顔を貰い、私は本当にバカだったのだと実感しました。
世間知らずなのは仕方なかったけど、もう少し考えるべきだったと握手を交わし、次は間違わないと決意したんです。
「マリューナの歓迎会になるなら、昼食はもう少し豪華にしたいな」
「「賛成」」
「そんな、そこまでしてもらわなくても」
「みんなの時もそうだったんだ、マリューナだけ違うのはおかしいだろう」
食事屋に行き、子供たちは沢山食べたと話していて、そんな歓迎もライジングランサーではなかったと涙が出てきたわ。
あの男の部屋に連れていかれ、軽い食事の後ベッドにいったから、本当に身体目当てだったのだとがっかりしたのよ。
「じゃあ、みんなで外に食べに行くか」
「「「「は~い」」」」
「でも、せっかく作ってもらった料理が」
「それなら問題ない、俺の紙スキルで作った紙にしまえば悪くならない」
小さな紙を出したリューブさんは、料理にその紙を付け料理が吸い込まれて行きました。
収納スキルみたいなモノと言う説明を受けたけど、聞いた事もない能力で凄いと思ったわ。
「ぬふふ~まだまだ驚くのは早いわよマリューナ」
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相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
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