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2章 1年1学期前半
23話 僕たちの6日間攻略その2
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「そらっ!このっそれそれー」
魔法銃の引き金を引いき、僕は声が出てしまう。それだけ相手に当たるから気持ちだけは上がるんだ。
でもね、魔法の弾での攻撃はそれほど効かず、やっぱりまだ改良が必要と反省点が頭を過り、それを考えたくないだけなんだよ。
「だけど、ロスタイム無しで連射が出来るのは助かる。このまま撃ち続けるよ」
ニャンコたちの超級魔法も、2発が命中しダメージはかなり蓄積させてる。
もし近づいての攻撃しか出来なかったなら、今頃火龍たちの様に黒焦げになっていたよ。
「魔法銃で撃てるのが初級魔法だけなのが原因だけど、それでも牽制にはなってる。ほらっこっちを狙ってこい!!」
これで青白い光がなくなれば刀を抜き、溜めている闘気をお見舞いしてやる。
超級武技は反動が大きいけど、その威力なら絶対に倒せると信じて銃を撃ちます。
「ぜぇ、ぜぇ~ぜぇ~」
「これはウルフ隊の体力勝負かな、頑張ってウォルフ」
「わ、ワフゥ~」
ウォルフを撫でて励ましそろそろ交代を考えた。ウルフ隊は僕を乗せてずっと走り通しで、既に3体がスタミナを使い果たし、撤退しようとした所で雷に打たれてしまったんだ。
残るウルフはウォルフとライガーで、そろそろ乗り換えないと雷に追いつかれてきました。
「戦い始めて5時間、麒麟の雷も光を失ってきて、もう少しだよみんな」
「ウ、ウサウサ」
「ガ、ガウ」
みんなの元気がないと感じた僕は、ライガーに交代するタイミングで、勝負に出ようと攻撃を止めて闘気を溜める事に専念したんだ。
「光も点滅し始めてる。がんばってライガー」
「ガウ!主の為なら、この命尽きるまで走るガウ」
「うわっ!?」
ライガーがかなり意気込んで駆け抜けますが、速度は今のままで維持して欲しかったよ。
急な加速に落ちそうになって、集中が解除されて闘気の溜めが止まった、僕の集中力が足りないせいだと反省したよ。
「闘気はまだ残ってる、もっと集中しないとダメだね」
再度の集中を始めて5時間の闘気をぶつけてやると、僕は刀に手を添え全身に闘気を流して合図を待った。
「我が主!間に合いましたか」
「スライム騎士!それに火龍隊も来たね」
ナイスタイミングっと、僕は親指を立てて勝ちを確信しました。
僕の作戦は、ニャンコ部隊の魔法攻撃と僕のとどめの攻撃だけじゃなく、追加攻撃も用意していたんだ。
「時間を掛けたのは、何も相手が弱るまで待つだけじゃない。みんな今こそ総攻撃だ!!」
一度脱落してもボーナスポイントの救済があるから、2時間すれば再度の入場が可能でHPが半分で突入できる。
でも、半分のHPでは危険だから、1時間を使い生活ダンジョンで研究をしている、フォックスウーマンたちに治療をして貰ってた。
「回復アイテムがモンスターに効かないのが一番の問題だったけど、時間を掛けて復帰できるなら、僕たちは負けない」
回復魔法なら治せるから、それが判明して撤退させた火龍の様にコボルトとリザードマンに魔法で治療してもらってもいて、後方にみんなも走って来てた。
2手3手先を考えた作戦で、ボーナスポイントを有効活用した戦闘スタイル。これが僕たちの力なんだよ。
「マスター!テキ、ヨワッテキタ」
足の遅いゴーレム部隊と火龍隊が見えてきた時、リビングソードの報告が念話で届きます。麒麟を見ると確かに光が消えかかっていて、麒麟自身もヨロヨロしていたんだ。
これは準備の出来てるメンバーだけで仕掛け、それでもダメならゴーレムと火龍に任せるべきだと、僕は皆に声を掛け刀を抜きました。
「もう少しだ、押し込むよ」
纏わせていた闘気を爆発させ、一撃の威力を上げて武技【横一文字】を飛ばした。その後にスライム騎士たちが鬼神と一緒に斬り掛かり、ニャンコの土魔法で麒麟を串刺しです。
「ウチたちも行くにゃ」
「ニャんも行くニャ、リビング隊来いニャ」
「「「「「ラジャラジャ」」」」」
そこに更なる追加攻撃が加わった。リビング隊とケットシーの合体技でとどめとばかりに斬りかかり、麒麟はさすがに動かなくなったよ。
でも、消滅はしないからまだ倒せてない。
「マスター」
「主、お待たせガウ」
ゴーレム隊と火龍が追いつき攻撃を仕掛けたんだけど、麒麟の最後の足掻きなのか、大きな雷が麒麟を覆ったんだ。
ゴーレム隊と火龍隊はそれに焼かれて戻ってしまい、みんなからダメかもと言った雰囲気が出て来ます。
「みんなまだだよ。お待たせ」
僕はこの為に5時間も闘気を溜めていた。反動の少ない遠距離武技を最初に使い、その後に本命の超級武技を用意していたんだ。
刀の超級武技【森羅万象】を放ち、とても大きな縦の斬撃が麒麟を襲い消滅していったんだよ。
「やった、やったよみんな」
この武技は通常攻撃の50倍の威力があり、その斬撃は地を切り裂き空の雲すら斬っていた。でもそれは僕の未熟さが招いた事で、的を絞れず制御が出来ていない事が実感できた。
「まぁ刀スキルが7の僕にはまだ早いって所かな?闘気を上げて補強したけど、それでもまだダメなんだね」
身体の反動も大きく、魔力や闘気で補強しないと筋肉は裂け、ものすごい痛みを生じるんだ。更に威力も弱く10倍くらいになってしまい、反動だけが残る。
未熟な時には使うなと言う事が良く分かったと、僕は精進する事を決めたよ。
「やったウサ?」
「消滅したピョン、倒したピョン」
反省している僕が刀を鞘に納めていると、みんなは倒したと喜びの声を上げていました。
僕も参加したいけど、既に反動が来ていて体が痛くて動くのが辛かった。
「か、身体が痛い」
「主」
「マスター」
「ウサ~」
「ニャア~」
ヨロヨロとみんなの集まる場所に向かったけど、限界だった僕は倒れる様にライガーの背中に乗せてもらい、喜びを皆と分かち合ったんだ。
初の神龍討伐、これは喜ばないわけないよね。
「マスター平気ニャン?」
「うん、なんとかねケッシー」
ケットシーたちが僕の心配をしてくれて、他のメンバーも気付いて注目してきます。みんなにも平気な事を伝えピエールからドロップ品を受け取った。
「これで更にすごい装備が作れる、みんなありがとう」
一番近くにいたピエールは、我が主あっての拙者たちと言って来たけど、僕は皆がいるからここまで来れたと思ってる。
自分で回復魔法を掛けて思うんだ。僕一人じゃ絶対倒せなかった、みんなの力のおかげなんだよ。
「そうでしょうか?」
「そうだよピエール、みんなもほんとにありがとね」
再度の感謝を言葉で伝え、ライガーに倒れ込みます。回復の出来るメンバーが僕の代わりに魔法を掛けてくれたけど、それを受けてやっぱりみんながいて良かったと思ったんだ。
明日もみんなで頑張ろうと寝たままでみんなに伝え、嫌そうな顔を可愛いと思いながら見ていました。
「ちょっと怖いウサ」
「平気ニャ、今回みたいにマスターがなんとかしてくれるニャよ」
「そうでゴザルな、頼りにしているでゴザルよ主」
寝たままなので威厳は無いけど、僕は皆に倒して見せると約束した。麒麟を最初にしたのも、次が海の中にいる相手だったからで、麒麟装備が出来上がれば必ず倒せるんだ。
「僕、もう限界みたい、ライガーあとはお願い」
「ガウ、お任せあれ」
ウトウトして来て、絶対倒そうともう一度言う前に僕の意識は無くなりました。目を覚ました時、学園のベッドの上で僕は不安になった。
「誰もいない、あの漫画みたいに天井も見たことないよ」
40坪の部屋の中に僕1人と思ってたけど違った。ギュウギュウになって寝ているモンスターのみんなが床にいたんだ。
隊の中から1体が選ばれてるのか全員ではなかったけど、それも僕を思っていてくれてると嬉しかった。
「一人だと凄く広く感じたこの部屋だけど、今は狭く感じる・・・みんなありがとうね」
ベッドから届く位置のケットシーとウルフを撫でて、僕ももう一度寝ようと横になります。明日はまた激しい戦いになるのが予想出来るけど、こんなに僕を思ってくれるみんながいれば、絶対に負けない。
「やっぱり強敵と戦って良かった、これからもみんなと一緒に頑張っていけるよ」
僕は、またウトウトしながら、満足の行く答えを出していました。
魔法銃の引き金を引いき、僕は声が出てしまう。それだけ相手に当たるから気持ちだけは上がるんだ。
でもね、魔法の弾での攻撃はそれほど効かず、やっぱりまだ改良が必要と反省点が頭を過り、それを考えたくないだけなんだよ。
「だけど、ロスタイム無しで連射が出来るのは助かる。このまま撃ち続けるよ」
ニャンコたちの超級魔法も、2発が命中しダメージはかなり蓄積させてる。
もし近づいての攻撃しか出来なかったなら、今頃火龍たちの様に黒焦げになっていたよ。
「魔法銃で撃てるのが初級魔法だけなのが原因だけど、それでも牽制にはなってる。ほらっこっちを狙ってこい!!」
これで青白い光がなくなれば刀を抜き、溜めている闘気をお見舞いしてやる。
超級武技は反動が大きいけど、その威力なら絶対に倒せると信じて銃を撃ちます。
「ぜぇ、ぜぇ~ぜぇ~」
「これはウルフ隊の体力勝負かな、頑張ってウォルフ」
「わ、ワフゥ~」
ウォルフを撫でて励ましそろそろ交代を考えた。ウルフ隊は僕を乗せてずっと走り通しで、既に3体がスタミナを使い果たし、撤退しようとした所で雷に打たれてしまったんだ。
残るウルフはウォルフとライガーで、そろそろ乗り換えないと雷に追いつかれてきました。
「戦い始めて5時間、麒麟の雷も光を失ってきて、もう少しだよみんな」
「ウ、ウサウサ」
「ガ、ガウ」
みんなの元気がないと感じた僕は、ライガーに交代するタイミングで、勝負に出ようと攻撃を止めて闘気を溜める事に専念したんだ。
「光も点滅し始めてる。がんばってライガー」
「ガウ!主の為なら、この命尽きるまで走るガウ」
「うわっ!?」
ライガーがかなり意気込んで駆け抜けますが、速度は今のままで維持して欲しかったよ。
急な加速に落ちそうになって、集中が解除されて闘気の溜めが止まった、僕の集中力が足りないせいだと反省したよ。
「闘気はまだ残ってる、もっと集中しないとダメだね」
再度の集中を始めて5時間の闘気をぶつけてやると、僕は刀に手を添え全身に闘気を流して合図を待った。
「我が主!間に合いましたか」
「スライム騎士!それに火龍隊も来たね」
ナイスタイミングっと、僕は親指を立てて勝ちを確信しました。
僕の作戦は、ニャンコ部隊の魔法攻撃と僕のとどめの攻撃だけじゃなく、追加攻撃も用意していたんだ。
「時間を掛けたのは、何も相手が弱るまで待つだけじゃない。みんな今こそ総攻撃だ!!」
一度脱落してもボーナスポイントの救済があるから、2時間すれば再度の入場が可能でHPが半分で突入できる。
でも、半分のHPでは危険だから、1時間を使い生活ダンジョンで研究をしている、フォックスウーマンたちに治療をして貰ってた。
「回復アイテムがモンスターに効かないのが一番の問題だったけど、時間を掛けて復帰できるなら、僕たちは負けない」
回復魔法なら治せるから、それが判明して撤退させた火龍の様にコボルトとリザードマンに魔法で治療してもらってもいて、後方にみんなも走って来てた。
2手3手先を考えた作戦で、ボーナスポイントを有効活用した戦闘スタイル。これが僕たちの力なんだよ。
「マスター!テキ、ヨワッテキタ」
足の遅いゴーレム部隊と火龍隊が見えてきた時、リビングソードの報告が念話で届きます。麒麟を見ると確かに光が消えかかっていて、麒麟自身もヨロヨロしていたんだ。
これは準備の出来てるメンバーだけで仕掛け、それでもダメならゴーレムと火龍に任せるべきだと、僕は皆に声を掛け刀を抜きました。
「もう少しだ、押し込むよ」
纏わせていた闘気を爆発させ、一撃の威力を上げて武技【横一文字】を飛ばした。その後にスライム騎士たちが鬼神と一緒に斬り掛かり、ニャンコの土魔法で麒麟を串刺しです。
「ウチたちも行くにゃ」
「ニャんも行くニャ、リビング隊来いニャ」
「「「「「ラジャラジャ」」」」」
そこに更なる追加攻撃が加わった。リビング隊とケットシーの合体技でとどめとばかりに斬りかかり、麒麟はさすがに動かなくなったよ。
でも、消滅はしないからまだ倒せてない。
「マスター」
「主、お待たせガウ」
ゴーレム隊と火龍が追いつき攻撃を仕掛けたんだけど、麒麟の最後の足掻きなのか、大きな雷が麒麟を覆ったんだ。
ゴーレム隊と火龍隊はそれに焼かれて戻ってしまい、みんなからダメかもと言った雰囲気が出て来ます。
「みんなまだだよ。お待たせ」
僕はこの為に5時間も闘気を溜めていた。反動の少ない遠距離武技を最初に使い、その後に本命の超級武技を用意していたんだ。
刀の超級武技【森羅万象】を放ち、とても大きな縦の斬撃が麒麟を襲い消滅していったんだよ。
「やった、やったよみんな」
この武技は通常攻撃の50倍の威力があり、その斬撃は地を切り裂き空の雲すら斬っていた。でもそれは僕の未熟さが招いた事で、的を絞れず制御が出来ていない事が実感できた。
「まぁ刀スキルが7の僕にはまだ早いって所かな?闘気を上げて補強したけど、それでもまだダメなんだね」
身体の反動も大きく、魔力や闘気で補強しないと筋肉は裂け、ものすごい痛みを生じるんだ。更に威力も弱く10倍くらいになってしまい、反動だけが残る。
未熟な時には使うなと言う事が良く分かったと、僕は精進する事を決めたよ。
「やったウサ?」
「消滅したピョン、倒したピョン」
反省している僕が刀を鞘に納めていると、みんなは倒したと喜びの声を上げていました。
僕も参加したいけど、既に反動が来ていて体が痛くて動くのが辛かった。
「か、身体が痛い」
「主」
「マスター」
「ウサ~」
「ニャア~」
ヨロヨロとみんなの集まる場所に向かったけど、限界だった僕は倒れる様にライガーの背中に乗せてもらい、喜びを皆と分かち合ったんだ。
初の神龍討伐、これは喜ばないわけないよね。
「マスター平気ニャン?」
「うん、なんとかねケッシー」
ケットシーたちが僕の心配をしてくれて、他のメンバーも気付いて注目してきます。みんなにも平気な事を伝えピエールからドロップ品を受け取った。
「これで更にすごい装備が作れる、みんなありがとう」
一番近くにいたピエールは、我が主あっての拙者たちと言って来たけど、僕は皆がいるからここまで来れたと思ってる。
自分で回復魔法を掛けて思うんだ。僕一人じゃ絶対倒せなかった、みんなの力のおかげなんだよ。
「そうでしょうか?」
「そうだよピエール、みんなもほんとにありがとね」
再度の感謝を言葉で伝え、ライガーに倒れ込みます。回復の出来るメンバーが僕の代わりに魔法を掛けてくれたけど、それを受けてやっぱりみんながいて良かったと思ったんだ。
明日もみんなで頑張ろうと寝たままでみんなに伝え、嫌そうな顔を可愛いと思いながら見ていました。
「ちょっと怖いウサ」
「平気ニャ、今回みたいにマスターがなんとかしてくれるニャよ」
「そうでゴザルな、頼りにしているでゴザルよ主」
寝たままなので威厳は無いけど、僕は皆に倒して見せると約束した。麒麟を最初にしたのも、次が海の中にいる相手だったからで、麒麟装備が出来上がれば必ず倒せるんだ。
「僕、もう限界みたい、ライガーあとはお願い」
「ガウ、お任せあれ」
ウトウトして来て、絶対倒そうともう一度言う前に僕の意識は無くなりました。目を覚ました時、学園のベッドの上で僕は不安になった。
「誰もいない、あの漫画みたいに天井も見たことないよ」
40坪の部屋の中に僕1人と思ってたけど違った。ギュウギュウになって寝ているモンスターのみんなが床にいたんだ。
隊の中から1体が選ばれてるのか全員ではなかったけど、それも僕を思っていてくれてると嬉しかった。
「一人だと凄く広く感じたこの部屋だけど、今は狭く感じる・・・みんなありがとうね」
ベッドから届く位置のケットシーとウルフを撫でて、僕ももう一度寝ようと横になります。明日はまた激しい戦いになるのが予想出来るけど、こんなに僕を思ってくれるみんながいれば、絶対に負けない。
「やっぱり強敵と戦って良かった、これからもみんなと一緒に頑張っていけるよ」
僕は、またウトウトしながら、満足の行く答えを出していました。
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