130 / 132
5章 2年1学期
130話 精神修行の理由
しおりを挟む
「すす、すっげぇープレッシャーだな」
「ここ、怖いです!!シャーリーは逃げたいです」
みんなで武器を構えるけど、誰一人として震えていない者はいません。
立っているのもつらいほどで、身体全体が震えてしまうんです。
「でも、それはあたし以外なんだよね」
これが精神修行の成果なんだと感じてて、頑張っていて良かったと、心底ホッとしていたよ。
「いいかお前たち、今から行うのは最終段階に行った者に行う試練で、そこにすらいけないお前たちでは、かなり無理がある。しかしっ!レベルが上がっても精神修行が進んでいないのなら、その余裕はない」
ノヴァ様は説明を始めたけど、その話を普通に聞けるのはあたしだけで、みんなは震えててそれどころじゃないよ。
本来なら、滝をみる訓練の次に行く予定だったらしく、エメローネ様までガッカリしていますよ。
「ちょっと待ってくださいまし!無茶ですわよそんなの」
「無茶は承知だ!だが1ヶ月使って、あそこに連れて行くことも出来ないんじゃ間に合わない。だから、今から強制的にあそこに行って貰い、一度精神を研ぎ澄まして貰うぞ」
ノヴァ様が言い終わるのと同時に、あの空間に入りました。
でも、さっき入った時と違うのは、入る為にノヴァ様が殺気を放った事だった。
みんなを見たら、気絶はしてないけど誰一人動けないよ。
「意識を飛ばさないだけマシだな、もし精神修行自体をしてなかったら、倒れていたぞ」
「ぐっ!ぐるじぃ~」
「自業自得だ、レベルアップをお願いしてきた、エメローネ様に申し訳ないと思わないのか」
かなりお怒りのノヴァ様は、これが本当の無我の境地だと、みんなに説明を始めたんだ。
あたしはもう知ってるし、空気が重くまとわりついているみんなと違い、普通にこの空間でも動けてるんだよ。
「わかったか?精神が安定していると、バーバラの様に平気で動ける、お前たちは未熟なんだよ」
みんなは、動けないなりに頑張っていますけど、動けないのは場外で倒れてるレンスロットと同じで、あれと同じとか言われてしまったんだよ。
「きつい言い方だが、本来なら一人一人指導していくつもりだった。接触しすぎると、あいつのような奴らが来てうるさいから、お前たちの頑張りに期待したんだ。期待外れでガッカリだよ」
レンスロットが担架で運ばれているのをノヴァ様はため息を付いて眺めてた。
これからの訓練は、あたしだけが行う事になると、凄く残念そうにノヴァ様は言いました。
みんなは、反論したそうな顔をしていたけど、口も動かせない程で何も言えませんよ。
「そろそろ戻るか、この後ほんとの訓練を始めるからな」
空間が元に戻ると、あたしは息が切れてしまったよ。
ノヴァ様の隣に立っていたエメローネ様は、額に汗を浮かべてて辛そうにしてた。
そして、ローナたちはその場に座り込んでしまったね。
「やっぱり無理がありましたね、ごめんなさい皆さん、そのまま休んでください」
急に優しい口調になったノヴァ様は、あたしを呼んで訓練を始めようと言い出します。
みんなは動けず、その場に寝転んで倒れてしまった。
「じゃあ始めようかバーバラ」
「ちょっ!ちょっと待ってくださいまし」
あたしの個人指導が始まろうとした時、何とか身体を起こしてローナが声を掛けて来た。
起き上がるのも精一杯の中、ローナは参加したいと言い出します。
「無理しなくていいよ、君たちは普通に滝でも見ててくれればいい」
「そ、そう言うわけにはいきませんわ!わたくしたちは十騎士ですのよ」
「でも動けないでしょ、それなら邪魔をしないで滝を見てるのが良い」
ノヴァ様はあたしの邪魔だと、ローナたちを抱き上げて運び始めました。
あたしは、エメローネ様の横に移動して良いのかと聞きます。
「仕方ないだろう、レベルは申し分ないにも関わらず、あの状態だ」
「ですけど、少し厳し過ぎます」
「それだけ、ワタシたちの立場は厳しいんだ。お前なら分かるだろう?」
エメローネ様は、魔弾ガンの事を言ってて、あたしには十分分かったのよ。
あれを乱射されたら、今のローナたちは命を落とす、それほどに無力なんです。
「ですけど、他の兵士だって」
「そこも白騎士は考えているんだ。他の兵士には、壁に使った素材の盾を準備している」
「正面からの攻撃を防ぐ為ですか?」
「ああ、しかしワタシたちは、守るだけでは駄目なのだ」
あたしたちは、兵士たちの見本にならなければいけないと、エメローネ様は真剣な表情でかなり辛そうです。
「で、出来るでしょうか?」
「なんだバーバラ不安そうだな、強敵と戦えるんだからもっと嬉しそうにしろ。攻めて来たあいつらを蹴散らし、次はブルー殿に勝つ、そして次は白騎士に挑むんだ」
エメローネ様は、昔見せた少女の様な顔をしていました。
目標が見つかりうれしいんですね。
「でも、ほんとにあそこに行っただけで強くなったんですか?あたしは変わらないような気がしますけど」
力が強くなったわけでも、早くなった訳でもありません。
それなのに、5人で戦って負けてるワイバーンに勝てるのでしょうか。
レベルは上がってるので、きっと勝てるのかもしれないけど、とても信じられなかった。
「そうか、バーバラはそんなに試したいか。ちょうど良い相手がそこにいるぞ、武器を使わずに倒してしまえ」
エメローネ様が親指を立てた先には、担架で運ばれたはずのレンスロットがいた。
レンスロットはあろうことか、みんなを運んでいるノヴァ様の不意を突こうと、槍を向けてたんだよ。
槍を構え走っているところを見て、エメローネ様が領域を展開させ、時間をあたしにくれた。
「く~ら~い~な~さ~い~」
「おそ!?」
「なんとも間抜けだよな、やってしまえよバーバラ」
「はい!」
走ってきているはずのレンスロットは、スローな喋りと動きに見えて、あたしはその間に入って構えた。
レンスロットは、それにも気づいてない感じで、先ほどのノヴァ様の様に槍の軌道を変えて見た。
「出来た」
「見事じゃないか、白騎士も見てるぞ」
エメローネ様の視線の先には、こちらを見てるノヴァ様がいました。
仮面で表情は見えないけど、喜んでくれてる気がして、あたしはとても嬉しかった。
「でも、エメローネ様の様に自在には入れません」
「それはそうだろう、これからは白騎士の指導の元で精進するんだな」
「えっ!?」
エメローネ様の言葉は、どうやらあたしがノヴァ様の弟子になった事を意味しているらしく、頑張れと激励されました。
「い、良いのでしょうか?」
「何を言ってるんだバーバラ、お前は皆に反対されても頑張ったのだぞ、もっと誇っていい」
そうなのかな?っと、あたしは嬉しさが来ないままで戸惑います。
あれだけノヴァ様の弟子になりたかったのに、あたしはどうしてこんな気持ちなのか分からなかった。
「なんだ、あまり嬉しそうじゃないな」
「エメローネ様、あたしは皆と一緒に強くなりたいです。だから、弟子になるのならみんなも」
「そうかそうか、それならお前から白騎士にお願いして来い、きっと許してくれるぞ」
ノヴァ様が優しい方なのは知っていたから、エメローネ様の言う様に許可は出ると、嬉しくなって走ります。
運ばれて床に倒れてるみんなに、説教をしてるノヴァ様にお願いしました。
「バーバラはそれで良いのかい?せっかく習得したのに、この子たちに合わせたら遅れるよ?」
「それでも、あたしは皆と一緒が良いんです、お願いします」
「分かったよバーバラ」
みんなでノヴァ様の弟子になり、精神修行にも力が入る事になると、あたしは嬉しかった。
ですけどね、エメローネ様も同行して、ある場所に着いたら不思議と落ち着けの。
そこはバラ園の中で、訓練には似合わないと感じたよ。
「あのノヴァ様、ここで訓練をしますの?」
「そうだねローナ、ここに隠してあるダンジョンで、精神修行をしてもらう」
そこのダンジョンでは、時間が圧縮されてるらしく、遅れた時間を取り戻せると、にこやかに教えてくれたのよ。
「そ、そんなところがあるのなら、最初から」
「ローナ、君はまだ分かってないみたいだね。これはあくまでも最後の手段で、乱用はしてはいけないんだ」
「ですけど・・・すみませんでしたわ」
「分かれば良いよ。ちなみにこのダンジョンの中では、精神も凝縮されるからね」
常時領域に中にいるような状態だと知り、そんなすごい所なのかと、みんなでビックリしました。
エメローネ様まで一緒に入ったその中の訓練で、あたしたちは最強と思える強さを身に付ける事が出来たんです。
「ここ、怖いです!!シャーリーは逃げたいです」
みんなで武器を構えるけど、誰一人として震えていない者はいません。
立っているのもつらいほどで、身体全体が震えてしまうんです。
「でも、それはあたし以外なんだよね」
これが精神修行の成果なんだと感じてて、頑張っていて良かったと、心底ホッとしていたよ。
「いいかお前たち、今から行うのは最終段階に行った者に行う試練で、そこにすらいけないお前たちでは、かなり無理がある。しかしっ!レベルが上がっても精神修行が進んでいないのなら、その余裕はない」
ノヴァ様は説明を始めたけど、その話を普通に聞けるのはあたしだけで、みんなは震えててそれどころじゃないよ。
本来なら、滝をみる訓練の次に行く予定だったらしく、エメローネ様までガッカリしていますよ。
「ちょっと待ってくださいまし!無茶ですわよそんなの」
「無茶は承知だ!だが1ヶ月使って、あそこに連れて行くことも出来ないんじゃ間に合わない。だから、今から強制的にあそこに行って貰い、一度精神を研ぎ澄まして貰うぞ」
ノヴァ様が言い終わるのと同時に、あの空間に入りました。
でも、さっき入った時と違うのは、入る為にノヴァ様が殺気を放った事だった。
みんなを見たら、気絶はしてないけど誰一人動けないよ。
「意識を飛ばさないだけマシだな、もし精神修行自体をしてなかったら、倒れていたぞ」
「ぐっ!ぐるじぃ~」
「自業自得だ、レベルアップをお願いしてきた、エメローネ様に申し訳ないと思わないのか」
かなりお怒りのノヴァ様は、これが本当の無我の境地だと、みんなに説明を始めたんだ。
あたしはもう知ってるし、空気が重くまとわりついているみんなと違い、普通にこの空間でも動けてるんだよ。
「わかったか?精神が安定していると、バーバラの様に平気で動ける、お前たちは未熟なんだよ」
みんなは、動けないなりに頑張っていますけど、動けないのは場外で倒れてるレンスロットと同じで、あれと同じとか言われてしまったんだよ。
「きつい言い方だが、本来なら一人一人指導していくつもりだった。接触しすぎると、あいつのような奴らが来てうるさいから、お前たちの頑張りに期待したんだ。期待外れでガッカリだよ」
レンスロットが担架で運ばれているのをノヴァ様はため息を付いて眺めてた。
これからの訓練は、あたしだけが行う事になると、凄く残念そうにノヴァ様は言いました。
みんなは、反論したそうな顔をしていたけど、口も動かせない程で何も言えませんよ。
「そろそろ戻るか、この後ほんとの訓練を始めるからな」
空間が元に戻ると、あたしは息が切れてしまったよ。
ノヴァ様の隣に立っていたエメローネ様は、額に汗を浮かべてて辛そうにしてた。
そして、ローナたちはその場に座り込んでしまったね。
「やっぱり無理がありましたね、ごめんなさい皆さん、そのまま休んでください」
急に優しい口調になったノヴァ様は、あたしを呼んで訓練を始めようと言い出します。
みんなは動けず、その場に寝転んで倒れてしまった。
「じゃあ始めようかバーバラ」
「ちょっ!ちょっと待ってくださいまし」
あたしの個人指導が始まろうとした時、何とか身体を起こしてローナが声を掛けて来た。
起き上がるのも精一杯の中、ローナは参加したいと言い出します。
「無理しなくていいよ、君たちは普通に滝でも見ててくれればいい」
「そ、そう言うわけにはいきませんわ!わたくしたちは十騎士ですのよ」
「でも動けないでしょ、それなら邪魔をしないで滝を見てるのが良い」
ノヴァ様はあたしの邪魔だと、ローナたちを抱き上げて運び始めました。
あたしは、エメローネ様の横に移動して良いのかと聞きます。
「仕方ないだろう、レベルは申し分ないにも関わらず、あの状態だ」
「ですけど、少し厳し過ぎます」
「それだけ、ワタシたちの立場は厳しいんだ。お前なら分かるだろう?」
エメローネ様は、魔弾ガンの事を言ってて、あたしには十分分かったのよ。
あれを乱射されたら、今のローナたちは命を落とす、それほどに無力なんです。
「ですけど、他の兵士だって」
「そこも白騎士は考えているんだ。他の兵士には、壁に使った素材の盾を準備している」
「正面からの攻撃を防ぐ為ですか?」
「ああ、しかしワタシたちは、守るだけでは駄目なのだ」
あたしたちは、兵士たちの見本にならなければいけないと、エメローネ様は真剣な表情でかなり辛そうです。
「で、出来るでしょうか?」
「なんだバーバラ不安そうだな、強敵と戦えるんだからもっと嬉しそうにしろ。攻めて来たあいつらを蹴散らし、次はブルー殿に勝つ、そして次は白騎士に挑むんだ」
エメローネ様は、昔見せた少女の様な顔をしていました。
目標が見つかりうれしいんですね。
「でも、ほんとにあそこに行っただけで強くなったんですか?あたしは変わらないような気がしますけど」
力が強くなったわけでも、早くなった訳でもありません。
それなのに、5人で戦って負けてるワイバーンに勝てるのでしょうか。
レベルは上がってるので、きっと勝てるのかもしれないけど、とても信じられなかった。
「そうか、バーバラはそんなに試したいか。ちょうど良い相手がそこにいるぞ、武器を使わずに倒してしまえ」
エメローネ様が親指を立てた先には、担架で運ばれたはずのレンスロットがいた。
レンスロットはあろうことか、みんなを運んでいるノヴァ様の不意を突こうと、槍を向けてたんだよ。
槍を構え走っているところを見て、エメローネ様が領域を展開させ、時間をあたしにくれた。
「く~ら~い~な~さ~い~」
「おそ!?」
「なんとも間抜けだよな、やってしまえよバーバラ」
「はい!」
走ってきているはずのレンスロットは、スローな喋りと動きに見えて、あたしはその間に入って構えた。
レンスロットは、それにも気づいてない感じで、先ほどのノヴァ様の様に槍の軌道を変えて見た。
「出来た」
「見事じゃないか、白騎士も見てるぞ」
エメローネ様の視線の先には、こちらを見てるノヴァ様がいました。
仮面で表情は見えないけど、喜んでくれてる気がして、あたしはとても嬉しかった。
「でも、エメローネ様の様に自在には入れません」
「それはそうだろう、これからは白騎士の指導の元で精進するんだな」
「えっ!?」
エメローネ様の言葉は、どうやらあたしがノヴァ様の弟子になった事を意味しているらしく、頑張れと激励されました。
「い、良いのでしょうか?」
「何を言ってるんだバーバラ、お前は皆に反対されても頑張ったのだぞ、もっと誇っていい」
そうなのかな?っと、あたしは嬉しさが来ないままで戸惑います。
あれだけノヴァ様の弟子になりたかったのに、あたしはどうしてこんな気持ちなのか分からなかった。
「なんだ、あまり嬉しそうじゃないな」
「エメローネ様、あたしは皆と一緒に強くなりたいです。だから、弟子になるのならみんなも」
「そうかそうか、それならお前から白騎士にお願いして来い、きっと許してくれるぞ」
ノヴァ様が優しい方なのは知っていたから、エメローネ様の言う様に許可は出ると、嬉しくなって走ります。
運ばれて床に倒れてるみんなに、説教をしてるノヴァ様にお願いしました。
「バーバラはそれで良いのかい?せっかく習得したのに、この子たちに合わせたら遅れるよ?」
「それでも、あたしは皆と一緒が良いんです、お願いします」
「分かったよバーバラ」
みんなでノヴァ様の弟子になり、精神修行にも力が入る事になると、あたしは嬉しかった。
ですけどね、エメローネ様も同行して、ある場所に着いたら不思議と落ち着けの。
そこはバラ園の中で、訓練には似合わないと感じたよ。
「あのノヴァ様、ここで訓練をしますの?」
「そうだねローナ、ここに隠してあるダンジョンで、精神修行をしてもらう」
そこのダンジョンでは、時間が圧縮されてるらしく、遅れた時間を取り戻せると、にこやかに教えてくれたのよ。
「そ、そんなところがあるのなら、最初から」
「ローナ、君はまだ分かってないみたいだね。これはあくまでも最後の手段で、乱用はしてはいけないんだ」
「ですけど・・・すみませんでしたわ」
「分かれば良いよ。ちなみにこのダンジョンの中では、精神も凝縮されるからね」
常時領域に中にいるような状態だと知り、そんなすごい所なのかと、みんなでビックリしました。
エメローネ様まで一緒に入ったその中の訓練で、あたしたちは最強と思える強さを身に付ける事が出来たんです。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。
幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。
しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。
それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。
成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。
そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。
他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。
そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。
寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。
しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず……
パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。
そんな俺に訪れた更なる不運。
レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。
一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に……
一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。
俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる!
戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。
手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。
宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。
極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。
もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね?
やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。
女子を囮にしながらの快進撃。
ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。
そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。
何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。
クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。
俺ができるのは宝箱を開けることくらい。
けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。
元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がる
ゆる弥
ファンタジー
転生した体はなんと骨だった。
モンスターに転生してしまった俺は、たまたま助けたテイマーにテイムされる。
実は前世が剣聖の俺。
剣を持てば最強だ。
最弱テイマーにテイムされた最強のスケルトンとの成り上がり物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる