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5章 2年1学期
122話 新学年
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「これは・・・ちょっと参ったね」
僕は今、大講堂で新1年生の代表演説を聞いています。
僕の時は、誰だったのか忘れましたが、今期の代表はシャルティルなんです。
「シャルティルが代表なのは当然かもだし、そこはすごいねって思うんだけど」
僕が困っているのは、そこではない2つで、1つは新1年生の半数近くがいなくなっている事と、もう一つは、僕を見ている人が沢山いる事です。
「どうして僕に注目するんだよ、あの子たちがここに入れたのは、白騎士のおかげなのに~」
「だから言ったのですよアレシャス様」
他の噂で僕に注目が集まってしまったと、シャンティが教えてくれて納得です。
「勲章を貰ったのが、僕のダンジョンに入ってたメンバーだったからなの?」
「はい、あれで分からない人はいませんよ」
今の女帝に不満を抱いている貴族がいなくなり、今が成り上がるチャンスと、誰もが思ってて、僕に注目してるようです。
「でも、アレシャス様はそれを力に変えようとしていますよね?」
「そうだよシャンティ、団結力をあげるには今がチャンスなんだ。壇上のシャルティルが言ってるようにね」
シャルティルの演説は、マリア様を先頭に、さらなる国の発展を願うモノで、それはダンジョンの探求になるわけですが、純血派を追い詰めるモノでもありました。
「随分挑発的ですけど、良いのですか?」
「中ボスの使い方を発見したからね、気持ちは大きく行く事になったんだ」
「アレシャス様、また注目させる相手が出来たとか思ってますね」
心を読まれて、僕は少し咳き込みます。
この国が誕生して、もうすぐ500年が経ちますが、それまでずっと研究がされていたにも関わらず、誰も出来なかった事が発見され、新たな時代の幕開けだと、シャルティルが宣言したんだ。
「当然でしょ、王族が目立った方が良いに決まってるよ」
「そうですね、それに他国が魔道具科として参加するのも、時代の変化を感じます。他国が協力関係を築きたいと願っている今が動く時ですね」
「そうだねシャンティ、その為にも頑張らないとだよ」
シャンティが言うように、今回の襲撃で身の潔白を示す為、他国が協力を求めてきたんだ。
情報を探るためって考えもありますが、参加を許可した国は選んでいて、魔道具の研究が活発なあそこ以外に、ガルランティスという国が入っています。
「あそこですか、正直魔族は危険だと思います」
「一緒にダンジョンを良くして行こうって、姿勢を作っているんだよシャンティ。あそこは魔王が統治してるから、扱い的には他よりも楽なんだ」
マリア様は、どんな人でも優れた人材なら、拒絶しないで取り入れると宣言しました。
それは他国でも同じで、魔族の生徒は騎士として入学しています。
「かなり危険ではあると思いますが」
「そうだねシャンティ、でも力を分け与えれば関係も変わってくるよ。今までは、こちらが持ちすぎていたんだ」
純血派はそう言った考えの人が多く、秘匿している事が多すぎました。
だから占領しても「取られた」と、怒りと復讐を抱いて思い込んでしまったんだ。
「マリア様も、そこを考えて動いてくれてる」
「反抗されても、それを抑える力を持っていますからね」
国が変わったと見せる為、それが一番の狙いがあると、2人で入学式を見ています。
今年は新しい校長や教師と、かなりの人員が変わってしまった。
「全員を捕まえる事が出来なかったと聞いていますが」
「うん、事前に決まっていたのか、ワイバーンで運んだらしくてね」
ほとんどの反逆者は、捕まえて情報は得られました。
でも、肝心な人員は取られてしまい、僕としてはかなりの路線変更を強いられた。
そのせいで十騎士の人達には、苦行をしてもらう予定で、後のお詫びも考えています。
「やり過ぎになる予感ですね」
「そうでもないよシャンティ、さすがに国の代表だからね、それ相応の装備は当然さ」
入学式が終わり、移動が始まったけど、僕たちのお話は終わりません。
ワイバーンを使われたのが一番の痛手で、今後はどう出て来るのか不安になるんです。
でも、負けるわけにはいきませんし、僕はそれなりの全力を考え、やり甲斐をかんして張り切っています。
「前任者のバルサハル先生に代わって、自分がこの学年の担任になったダーマだ、ここにくる前は小さな街で教師をしていた、よろしく」
教室に戻った僕たちには、新しい担任の先生が自己紹介をしてくれました。
名前はダーマさんと言う、ダークエルフの先生で、この学年だからなにも言いませんが、他の学年だったら、相当非難されているかもしれない、ダンジョンの事を知らない他種族の女性です。
「それでは、明日から使う事になる新しい教科書を配るぞ。これは白騎士様が作った物だからな、みんなよく読んでおくようにしろよ」
先生が一人ずつに教科書を配ってくれて、これは顔と名前を覚えるためかもしれないと、彼女の熱心さを感じました。
ちなみに、どうしてそう思うかと言いますと、僕に配ってくれた時に、かなり見てきたからですね。
「さて、授業は明日からだが、その事でここのリーダーをしてる3人に聞きたいことがある、この後会議室に来てくれるか」
この学年の派閥である、リーダー3人と補佐を1人ずつ呼び出し、エマルは僕と一緒に会議室に向かったんだ。
「さてと・・・君たちに集まって貰ったのは他でもない。1年に入学した数名の事なんだが、君たちの放課後の同好会に参加させてほしいのだ」
ダーマ先生は、そう言って名前の書いてある紙を配ってくれました。
それにはシャルティルの他に2人、子爵家の生徒の名前がありました。
「先生、どうしてこの二人ですの?シャルティル様は分かりますわ、ですけど後の二人は名前も知りませんわよ」
「ケリー気持ちは分かるぞ、あたしもこの二人が選ばれたのは正直驚きだ。理由としては、純血派と混血派を平等に選んだらしく、どちらも相当な田舎の貴族だ」
ダーマ先生が資料を見て、頭に手を置いて、困った感じを見せて来た。
僕はこの話を聞いて納得してて、襲撃の手伝いをした純血派の、挽回の機会を作ったんだ。
「純血派は、かなり肩身が狭くなっているからな、今残っている生徒は平等なんだと、誰もが分かって貰う為の対策だ」
「なるほどですわ、どちらの生徒も同じくらいの貴族を入れたいのですわね」
「だが新任先生よ、混血派にはシャルティル様がいるだろ、これでは公平ではないぞ」
「シャルティル様は、ちょっと立場が違うぞジャケン。そのふたりをまとめる役で、女帝様の命で行っていると、強調させるお役目があるんだ」
もちろん、他国の騎士たちもダンジョンに入る事になり、そこら変もよく考えてほしいとお願いされます。
僕はなるほどっと頷き、白騎士の時に学園の会議で聞いた内容が、本格的に進み始めてニッコリです。
教科書も全学年同じ物を配布し、ここから新たなスタートをすると表しているんですよ。
「あの~それだけ大事となると、この同好会に入れない生徒から不満が出ませんか?」
「そこも考えているぞライラ、同好会を正式にクラブとして採用する。もちろんここに入れることはしないが、他の生徒たちも自分たちで作って良い事にするんだ」
「なるほどな、集まり研究を出来るようにするわけか」
「そうだジャケン、ここの代表が他のクラブを視察する話にもなっていてな、そのための教師も補充したよ」
今回教師の補充はかなりの数行いました。
その中には、僕のモンスターたちもいて、魔道具や魔法と、様々な研究を進める為に来ているんだ。
それに、魔道具科の建物も学園に造っていて、増えた魔法科と騎士科の宿泊施設も増設しました。
「見張りみたいな物でしょうか・・・なるほどですわ、それでわたくしたちのクラブには、ダーマ先生が付くと言うことですわね」
「さすがだなケリー話しが早くて助かるよ、これからよろしく」
簡素にダーマ先生が挨拶をして、僕たちのクラブに名前を付けてもらいました。
ダンジョン解明クラブだそうです。
「それで・・・視察はアレシャスが行くとして、姫様たちにはどこまでを教えるんだ?」
ジャケンが勝手に僕が行く事にして来た、反論した僕の言葉は無視され、他のみんなも話しを進めて来て、ダーマ先生以外は僕を見てません。
ちょっと不思議そうな先生は、僕を変な目で見て来るので、僕の方もムシを決め込みます。
「この集まりに参加するのですから、もちろんわたくしたちが知ってるところまでですわよね?」
「まぁそうだな、そうしないとこちらが進まないだろうし、そこの先生にも教えないといけないな」
「そうだねぇ、きっと驚くよね」
皆がダーマ先生に視線を向け、何とも悲しそうな顔をします。
先生は、これから僕の秘密を話すから、洗礼を受けると可哀そうな目を向けているんだ。
「な、なんだよその目は、どういうことなんだ?」
「まぁそれは、そこの隠れたリーダーに聞くと良いぞ、そうだよなケリー」
「そうですわね、これも恒例行事ですわ」
みんなは、そう言って説明を僕に丸投げで、仕方なく僕は説明を始めます。
段々と顔色を変えていくダーマ先生は、僕に対する視線もいたくなってきて、ある位置までで線を引き止めたんだ。
つまり、信用が出来るまではレベルを上げず、普通に製作するまでに留めようと考えました。
「なるほど、隠しているというわけだな」
「はい、先生もそこら辺は気を付けてくださいね?」
「了解したアレシャス、アタシは秘密は守るぞ」
ダーマ先生は、自信たっぷりで約束してくれて、これからのクラブが楽しみと言ってくれます。
僕もそこは信用して、これからよろしくと握手を交わしたんだ。
「じゃあアレシャス、今後の予定も変えないんだな?」
「ジャケンとケリーの予定は変わらないよ。問題は僕の方かな、きっとシャルティル様に譲ることになると思うよ」
シャルティルは、フルーツの事を気にしていました。
美味しい物に興味を持っていて、そちらの発表を任せる予定なんです。
「ふむ・・・そう言うことだダーマ先生、今後ともよろしく」
「ええジャケン・・・でもよくわからんな、もう少し詳しく話してくれないか?」
皆がまた僕に丸投げをして、仕方なくダーマ先生に追加の説明を始めます。
それは、僕がダンジョンの先を知っている事だったので、凄く驚かれてしまったよ。
僕は今、大講堂で新1年生の代表演説を聞いています。
僕の時は、誰だったのか忘れましたが、今期の代表はシャルティルなんです。
「シャルティルが代表なのは当然かもだし、そこはすごいねって思うんだけど」
僕が困っているのは、そこではない2つで、1つは新1年生の半数近くがいなくなっている事と、もう一つは、僕を見ている人が沢山いる事です。
「どうして僕に注目するんだよ、あの子たちがここに入れたのは、白騎士のおかげなのに~」
「だから言ったのですよアレシャス様」
他の噂で僕に注目が集まってしまったと、シャンティが教えてくれて納得です。
「勲章を貰ったのが、僕のダンジョンに入ってたメンバーだったからなの?」
「はい、あれで分からない人はいませんよ」
今の女帝に不満を抱いている貴族がいなくなり、今が成り上がるチャンスと、誰もが思ってて、僕に注目してるようです。
「でも、アレシャス様はそれを力に変えようとしていますよね?」
「そうだよシャンティ、団結力をあげるには今がチャンスなんだ。壇上のシャルティルが言ってるようにね」
シャルティルの演説は、マリア様を先頭に、さらなる国の発展を願うモノで、それはダンジョンの探求になるわけですが、純血派を追い詰めるモノでもありました。
「随分挑発的ですけど、良いのですか?」
「中ボスの使い方を発見したからね、気持ちは大きく行く事になったんだ」
「アレシャス様、また注目させる相手が出来たとか思ってますね」
心を読まれて、僕は少し咳き込みます。
この国が誕生して、もうすぐ500年が経ちますが、それまでずっと研究がされていたにも関わらず、誰も出来なかった事が発見され、新たな時代の幕開けだと、シャルティルが宣言したんだ。
「当然でしょ、王族が目立った方が良いに決まってるよ」
「そうですね、それに他国が魔道具科として参加するのも、時代の変化を感じます。他国が協力関係を築きたいと願っている今が動く時ですね」
「そうだねシャンティ、その為にも頑張らないとだよ」
シャンティが言うように、今回の襲撃で身の潔白を示す為、他国が協力を求めてきたんだ。
情報を探るためって考えもありますが、参加を許可した国は選んでいて、魔道具の研究が活発なあそこ以外に、ガルランティスという国が入っています。
「あそこですか、正直魔族は危険だと思います」
「一緒にダンジョンを良くして行こうって、姿勢を作っているんだよシャンティ。あそこは魔王が統治してるから、扱い的には他よりも楽なんだ」
マリア様は、どんな人でも優れた人材なら、拒絶しないで取り入れると宣言しました。
それは他国でも同じで、魔族の生徒は騎士として入学しています。
「かなり危険ではあると思いますが」
「そうだねシャンティ、でも力を分け与えれば関係も変わってくるよ。今までは、こちらが持ちすぎていたんだ」
純血派はそう言った考えの人が多く、秘匿している事が多すぎました。
だから占領しても「取られた」と、怒りと復讐を抱いて思い込んでしまったんだ。
「マリア様も、そこを考えて動いてくれてる」
「反抗されても、それを抑える力を持っていますからね」
国が変わったと見せる為、それが一番の狙いがあると、2人で入学式を見ています。
今年は新しい校長や教師と、かなりの人員が変わってしまった。
「全員を捕まえる事が出来なかったと聞いていますが」
「うん、事前に決まっていたのか、ワイバーンで運んだらしくてね」
ほとんどの反逆者は、捕まえて情報は得られました。
でも、肝心な人員は取られてしまい、僕としてはかなりの路線変更を強いられた。
そのせいで十騎士の人達には、苦行をしてもらう予定で、後のお詫びも考えています。
「やり過ぎになる予感ですね」
「そうでもないよシャンティ、さすがに国の代表だからね、それ相応の装備は当然さ」
入学式が終わり、移動が始まったけど、僕たちのお話は終わりません。
ワイバーンを使われたのが一番の痛手で、今後はどう出て来るのか不安になるんです。
でも、負けるわけにはいきませんし、僕はそれなりの全力を考え、やり甲斐をかんして張り切っています。
「前任者のバルサハル先生に代わって、自分がこの学年の担任になったダーマだ、ここにくる前は小さな街で教師をしていた、よろしく」
教室に戻った僕たちには、新しい担任の先生が自己紹介をしてくれました。
名前はダーマさんと言う、ダークエルフの先生で、この学年だからなにも言いませんが、他の学年だったら、相当非難されているかもしれない、ダンジョンの事を知らない他種族の女性です。
「それでは、明日から使う事になる新しい教科書を配るぞ。これは白騎士様が作った物だからな、みんなよく読んでおくようにしろよ」
先生が一人ずつに教科書を配ってくれて、これは顔と名前を覚えるためかもしれないと、彼女の熱心さを感じました。
ちなみに、どうしてそう思うかと言いますと、僕に配ってくれた時に、かなり見てきたからですね。
「さて、授業は明日からだが、その事でここのリーダーをしてる3人に聞きたいことがある、この後会議室に来てくれるか」
この学年の派閥である、リーダー3人と補佐を1人ずつ呼び出し、エマルは僕と一緒に会議室に向かったんだ。
「さてと・・・君たちに集まって貰ったのは他でもない。1年に入学した数名の事なんだが、君たちの放課後の同好会に参加させてほしいのだ」
ダーマ先生は、そう言って名前の書いてある紙を配ってくれました。
それにはシャルティルの他に2人、子爵家の生徒の名前がありました。
「先生、どうしてこの二人ですの?シャルティル様は分かりますわ、ですけど後の二人は名前も知りませんわよ」
「ケリー気持ちは分かるぞ、あたしもこの二人が選ばれたのは正直驚きだ。理由としては、純血派と混血派を平等に選んだらしく、どちらも相当な田舎の貴族だ」
ダーマ先生が資料を見て、頭に手を置いて、困った感じを見せて来た。
僕はこの話を聞いて納得してて、襲撃の手伝いをした純血派の、挽回の機会を作ったんだ。
「純血派は、かなり肩身が狭くなっているからな、今残っている生徒は平等なんだと、誰もが分かって貰う為の対策だ」
「なるほどですわ、どちらの生徒も同じくらいの貴族を入れたいのですわね」
「だが新任先生よ、混血派にはシャルティル様がいるだろ、これでは公平ではないぞ」
「シャルティル様は、ちょっと立場が違うぞジャケン。そのふたりをまとめる役で、女帝様の命で行っていると、強調させるお役目があるんだ」
もちろん、他国の騎士たちもダンジョンに入る事になり、そこら変もよく考えてほしいとお願いされます。
僕はなるほどっと頷き、白騎士の時に学園の会議で聞いた内容が、本格的に進み始めてニッコリです。
教科書も全学年同じ物を配布し、ここから新たなスタートをすると表しているんですよ。
「あの~それだけ大事となると、この同好会に入れない生徒から不満が出ませんか?」
「そこも考えているぞライラ、同好会を正式にクラブとして採用する。もちろんここに入れることはしないが、他の生徒たちも自分たちで作って良い事にするんだ」
「なるほどな、集まり研究を出来るようにするわけか」
「そうだジャケン、ここの代表が他のクラブを視察する話にもなっていてな、そのための教師も補充したよ」
今回教師の補充はかなりの数行いました。
その中には、僕のモンスターたちもいて、魔道具や魔法と、様々な研究を進める為に来ているんだ。
それに、魔道具科の建物も学園に造っていて、増えた魔法科と騎士科の宿泊施設も増設しました。
「見張りみたいな物でしょうか・・・なるほどですわ、それでわたくしたちのクラブには、ダーマ先生が付くと言うことですわね」
「さすがだなケリー話しが早くて助かるよ、これからよろしく」
簡素にダーマ先生が挨拶をして、僕たちのクラブに名前を付けてもらいました。
ダンジョン解明クラブだそうです。
「それで・・・視察はアレシャスが行くとして、姫様たちにはどこまでを教えるんだ?」
ジャケンが勝手に僕が行く事にして来た、反論した僕の言葉は無視され、他のみんなも話しを進めて来て、ダーマ先生以外は僕を見てません。
ちょっと不思議そうな先生は、僕を変な目で見て来るので、僕の方もムシを決め込みます。
「この集まりに参加するのですから、もちろんわたくしたちが知ってるところまでですわよね?」
「まぁそうだな、そうしないとこちらが進まないだろうし、そこの先生にも教えないといけないな」
「そうだねぇ、きっと驚くよね」
皆がダーマ先生に視線を向け、何とも悲しそうな顔をします。
先生は、これから僕の秘密を話すから、洗礼を受けると可哀そうな目を向けているんだ。
「な、なんだよその目は、どういうことなんだ?」
「まぁそれは、そこの隠れたリーダーに聞くと良いぞ、そうだよなケリー」
「そうですわね、これも恒例行事ですわ」
みんなは、そう言って説明を僕に丸投げで、仕方なく僕は説明を始めます。
段々と顔色を変えていくダーマ先生は、僕に対する視線もいたくなってきて、ある位置までで線を引き止めたんだ。
つまり、信用が出来るまではレベルを上げず、普通に製作するまでに留めようと考えました。
「なるほど、隠しているというわけだな」
「はい、先生もそこら辺は気を付けてくださいね?」
「了解したアレシャス、アタシは秘密は守るぞ」
ダーマ先生は、自信たっぷりで約束してくれて、これからのクラブが楽しみと言ってくれます。
僕もそこは信用して、これからよろしくと握手を交わしたんだ。
「じゃあアレシャス、今後の予定も変えないんだな?」
「ジャケンとケリーの予定は変わらないよ。問題は僕の方かな、きっとシャルティル様に譲ることになると思うよ」
シャルティルは、フルーツの事を気にしていました。
美味しい物に興味を持っていて、そちらの発表を任せる予定なんです。
「ふむ・・・そう言うことだダーマ先生、今後ともよろしく」
「ええジャケン・・・でもよくわからんな、もう少し詳しく話してくれないか?」
皆がまた僕に丸投げをして、仕方なくダーマ先生に追加の説明を始めます。
それは、僕がダンジョンの先を知っている事だったので、凄く驚かれてしまったよ。
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