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3章 1年2学期
100話 訓練がお休みに
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「これは、参ったな」
俺とモンドルは、いつものトレーニング室に来ている。
しかし、今回はいつもと違って、訓練に必死な騎士たちであふれていたよ。
「そうだなサイラス。これはちょっと訓練出来ないな」
いつもは終業式が終わると、生徒たちは故郷に帰ったりしてガラガラに空いていたんだ。
しかし、今年は違うようで訓練をしている生徒でいっぱいだった。
「どうするよサイラス」
「仕方ないだろモンドル、体力づくりは諦めて武技の錬磨でもしよう」
オレたちはトレーニング室を出て訓練場に向かった。
しかし、こちらも沢山の生徒が訓練をしていて、それを見てやっと分かったよ。
「みんなミスリルの鉱石を持ってる・・・サイラスこれって」
「そうだなモンドル、ジャンガル先生の演説が効いている。こいつらは休みの間に自分を鍛えようとしているんだ」
実技の最後の授業で、珍しくジャンガル先生が黒板の前に生徒たちを集合させた。
そして、肉体の数値が高いとレベルアップ時に得だと、みんなに説明したんだ。
「あれは凄かったよな」
「そうだなモンドル。それのせいで今があるわけだ」
それだけの話ならば、みんなも訓練をさせたいだけとか思っただろう。
しかし、次の話でみんなは目を覚ましたんだ。
「見てない者もいるだろうから説明するが、中ボス部屋の使い方が発見された。今までのモンスターよりも低コストで強いのが生まれてくる、その影響は大きくダンジョンは手強くなるぞ。そこで実技の教師で相談し対策を考えた」
ジャンガル先生が小さな魔法鞄から取り出したのは、ミスリルの装備と鉱石だった。
それも人数分が用意され、教師たちの本気度が感じられたんだ。
「見ての通りミスリル鉱石を用意した。これで訓練をするぞ」
みんなはジャンガル先生の言葉よりも、鉱石を見て唾を飲んで緊張した。
どれだけの費用を使っているのか、それだけ実技の教師たちは本気なんだと、話しを聞いていた皆が肌で感じたんだ。
そして、更にジャンガル先生は鉱石よりもすごい物を取り出して続けたんだ。
「この鉱石に魔力を一定以上注げる者には、このミスリル装備を支給する」
ミスリル鉱石を加工した装備、それを提供すると宣言したんだ。
それを聞き反対する者はいない。プラチナソードよりも上の装備が手に入るのだから、当然だれもが必死と言う訳だな。
「本来ミスリルは魔力を注ぐものだが、闘気を注いでも良いぞ。まぁ肉体を鍛えてないお前たちでは体が持たんだろうが、魔力よりは良いかもしれんな」
がははと笑われ、生徒たちがそのままのはずもなく、やってやると燃え上がった。
生徒の焚きつけが終わり、ジャンガル先生が走り出した。生徒もそれを追いかけたんだが、結果ほとんどの生徒が倒れてしまう。
「昨日トレーニング室がガラガラだったのは、みんな動けなかったからだったんだな」
「そうだなモンドル、筋肉痛で動けなかったんだろうよ」
誰もが部屋から出られず、俺たちは訓練出来た。ちなみに俺とモンドルは、最後まで先生について行き、その日に装備を貰ったぞ。
授業が始まる休日明け、そこから俺たちの装備はさらに上がる、楽しみで仕方ない。
「まぁタダでミスリル装備を使えるんだもんな、誰だってがんばるよなサイラス」
「そうだなモンドル。それに壊しても、経費は実技の教師が持つとも言っていた。それだけジャンガル先生たちは本気なんだろう」
ダンジョン科は今、中ボスの件でお祭り騒ぎだと聞いている。
生徒も教師も自分のダンジョンを改造しているそうだ。
「俺たちは、かなり前からそれ以上と戦っていたんだがな」
「ははは、アレシャスは鬼畜だからな。それでどうするよサイラス、この状態でオレたちが訓練をしたら」
「そうだなモンドル、注目の的だし嫌われそうだ」
ミスリル装備を貰った者たちは他にもいるが、俺たちの様に姿を見せずに自重しているんだ。
訓練を諦め、連携の話し合いをするために会議室を借りることにして移動した。しかし、会議室は全部使用中となっていて、2人で焦ったぞ。
「ど、どうなってるんだ?」
「俺に聞くなよモンドル、こっちが聞きたい」
俺たちは、空き室の鍵を借りる為受付に向かったんだが、空のボックスを眺めて呆然としてしまった。
会議室が全部使用中なのを初めてみたよ。
「サイラスにモンドル、それは魔法科が使っているからですわよ」
後ろからそんな声が聞こえ、振りむくとシェネルたちがいた。
3人はやれやれって顔をしていて、事情を聞いてない俺とモンドルは、それを見て何となく分かったよ。
「もしかしてそっちでもか?」
「ええその通りですわよサイラス。ミスリル装備に補助魔法の優位性、それに付け加えて連携のいろはですわ」
シェネルが呆れていて、俺たちも納得だ。
俺たちは、かなり前からそれを実践していて、みんなは教えてもらってやっと分かった様なんだ。
「きっと会議室を今使っているのは、ミスリルを貰ったPTですわよ、連携の話し合いをしているのですわ」
「なるほど。有効に使えなければ、貰った装備も覚えた武技や魔法だって意味がない。俺たちが散々思わされたことだな」
そこまで考えがまとまれば、その先にあるある事に気づくのは簡単だ。
そう思っているのは、シェネルたちも同じで頷いて来たよ。
「気づいたようですわねサイラス。そうですわよ、これはアレシャスが何かしたのですわ」
シェネルたちは分かったようだが、モンドルは分からないとか言っている。
俺は簡単に説明したが、要はアレシャスが仕組んだことだと言う事だ。
「中ボスを公表するのは、エマルって伯爵家の長女だが、あれはアレシャスが言わせてるんだ」
「それは分かるけどさ、それが何だよ」
「分かりませんのモンドル」
分からないとモンドルは答えたが、簡単な話なんだ。
アイツは目立つことはしたくないらしいが、手加減はもっとしたくないらしい。
「あいつはダンジョンを良くしたいが為、普通科の生徒を強化し始めたのさ」
「そう言う事か」
「ダンジョン科の教師が協力しないと見て、不人気の実技の教師を使うとはな」
「そうですわねサイラス、これはひと荒れしますわよ」
他の者たちが強くなるのに、シェネルは嬉しそうだ。
まぁ、それは俺たち全員が思っていた事で、ニヤニヤが止まらないぞ。
「学園なんて、ただ顔を売る為の場所だと思っていたが、楽しくなってきたなシェネル」
「そうですわねサイラス。ずっと1位を取るのも優越感があって良いですが、残るのが手の内が分かっているロッツェーネとブイロネでしたもの。これで少しは歯ごたえが出てきますわ」
俺もそれには賛成で、モンドルとの決勝ばかりで新しさを見いだせないでいたんだ。
モンドルとは、いつも拮抗していて楽しいんだが、それはいつも訓練でやり合っている事だ。
「この後どうするかな、何処も空いてないんじゃダンジョンにでも行くか?」
「あらあらサイラス、それはヤボって物ですわよ」
シェネルは右手を差し出し、ちょっとニヤケ顔をして来た。
それが何を意味するのか、それが分からなくて首を傾げてしまった。
「シェネル、何だよその手は」
「ダンジョンは明日でも良いじゃありませんのサイラス、それよりもお買い物につき合ってくださらない騎士様?」
俺とモンドルは顔を見合ってしまった。
ロッツェーネもブイロネまで同じ感じで手を差し出してきて、俺たちはもう引くことが出来ない状態になったんだ。
「まぁたまにはそれも良いよなサイラス」
「そ、そうだなモンドル」
ちょっとテレながら俺はシェネルの手を取り、モンドルはロッツェーネとブイロネをエスコートした。
馬車の中では、新しいスイーツが王都で話題だとか、行き先話題で盛り上がった。
服屋とかも何軒も周り楽しい休日が過ごせたよ。
俺とモンドルは、いつものトレーニング室に来ている。
しかし、今回はいつもと違って、訓練に必死な騎士たちであふれていたよ。
「そうだなサイラス。これはちょっと訓練出来ないな」
いつもは終業式が終わると、生徒たちは故郷に帰ったりしてガラガラに空いていたんだ。
しかし、今年は違うようで訓練をしている生徒でいっぱいだった。
「どうするよサイラス」
「仕方ないだろモンドル、体力づくりは諦めて武技の錬磨でもしよう」
オレたちはトレーニング室を出て訓練場に向かった。
しかし、こちらも沢山の生徒が訓練をしていて、それを見てやっと分かったよ。
「みんなミスリルの鉱石を持ってる・・・サイラスこれって」
「そうだなモンドル、ジャンガル先生の演説が効いている。こいつらは休みの間に自分を鍛えようとしているんだ」
実技の最後の授業で、珍しくジャンガル先生が黒板の前に生徒たちを集合させた。
そして、肉体の数値が高いとレベルアップ時に得だと、みんなに説明したんだ。
「あれは凄かったよな」
「そうだなモンドル。それのせいで今があるわけだ」
それだけの話ならば、みんなも訓練をさせたいだけとか思っただろう。
しかし、次の話でみんなは目を覚ましたんだ。
「見てない者もいるだろうから説明するが、中ボス部屋の使い方が発見された。今までのモンスターよりも低コストで強いのが生まれてくる、その影響は大きくダンジョンは手強くなるぞ。そこで実技の教師で相談し対策を考えた」
ジャンガル先生が小さな魔法鞄から取り出したのは、ミスリルの装備と鉱石だった。
それも人数分が用意され、教師たちの本気度が感じられたんだ。
「見ての通りミスリル鉱石を用意した。これで訓練をするぞ」
みんなはジャンガル先生の言葉よりも、鉱石を見て唾を飲んで緊張した。
どれだけの費用を使っているのか、それだけ実技の教師たちは本気なんだと、話しを聞いていた皆が肌で感じたんだ。
そして、更にジャンガル先生は鉱石よりもすごい物を取り出して続けたんだ。
「この鉱石に魔力を一定以上注げる者には、このミスリル装備を支給する」
ミスリル鉱石を加工した装備、それを提供すると宣言したんだ。
それを聞き反対する者はいない。プラチナソードよりも上の装備が手に入るのだから、当然だれもが必死と言う訳だな。
「本来ミスリルは魔力を注ぐものだが、闘気を注いでも良いぞ。まぁ肉体を鍛えてないお前たちでは体が持たんだろうが、魔力よりは良いかもしれんな」
がははと笑われ、生徒たちがそのままのはずもなく、やってやると燃え上がった。
生徒の焚きつけが終わり、ジャンガル先生が走り出した。生徒もそれを追いかけたんだが、結果ほとんどの生徒が倒れてしまう。
「昨日トレーニング室がガラガラだったのは、みんな動けなかったからだったんだな」
「そうだなモンドル、筋肉痛で動けなかったんだろうよ」
誰もが部屋から出られず、俺たちは訓練出来た。ちなみに俺とモンドルは、最後まで先生について行き、その日に装備を貰ったぞ。
授業が始まる休日明け、そこから俺たちの装備はさらに上がる、楽しみで仕方ない。
「まぁタダでミスリル装備を使えるんだもんな、誰だってがんばるよなサイラス」
「そうだなモンドル。それに壊しても、経費は実技の教師が持つとも言っていた。それだけジャンガル先生たちは本気なんだろう」
ダンジョン科は今、中ボスの件でお祭り騒ぎだと聞いている。
生徒も教師も自分のダンジョンを改造しているそうだ。
「俺たちは、かなり前からそれ以上と戦っていたんだがな」
「ははは、アレシャスは鬼畜だからな。それでどうするよサイラス、この状態でオレたちが訓練をしたら」
「そうだなモンドル、注目の的だし嫌われそうだ」
ミスリル装備を貰った者たちは他にもいるが、俺たちの様に姿を見せずに自重しているんだ。
訓練を諦め、連携の話し合いをするために会議室を借りることにして移動した。しかし、会議室は全部使用中となっていて、2人で焦ったぞ。
「ど、どうなってるんだ?」
「俺に聞くなよモンドル、こっちが聞きたい」
俺たちは、空き室の鍵を借りる為受付に向かったんだが、空のボックスを眺めて呆然としてしまった。
会議室が全部使用中なのを初めてみたよ。
「サイラスにモンドル、それは魔法科が使っているからですわよ」
後ろからそんな声が聞こえ、振りむくとシェネルたちがいた。
3人はやれやれって顔をしていて、事情を聞いてない俺とモンドルは、それを見て何となく分かったよ。
「もしかしてそっちでもか?」
「ええその通りですわよサイラス。ミスリル装備に補助魔法の優位性、それに付け加えて連携のいろはですわ」
シェネルが呆れていて、俺たちも納得だ。
俺たちは、かなり前からそれを実践していて、みんなは教えてもらってやっと分かった様なんだ。
「きっと会議室を今使っているのは、ミスリルを貰ったPTですわよ、連携の話し合いをしているのですわ」
「なるほど。有効に使えなければ、貰った装備も覚えた武技や魔法だって意味がない。俺たちが散々思わされたことだな」
そこまで考えがまとまれば、その先にあるある事に気づくのは簡単だ。
そう思っているのは、シェネルたちも同じで頷いて来たよ。
「気づいたようですわねサイラス。そうですわよ、これはアレシャスが何かしたのですわ」
シェネルたちは分かったようだが、モンドルは分からないとか言っている。
俺は簡単に説明したが、要はアレシャスが仕組んだことだと言う事だ。
「中ボスを公表するのは、エマルって伯爵家の長女だが、あれはアレシャスが言わせてるんだ」
「それは分かるけどさ、それが何だよ」
「分かりませんのモンドル」
分からないとモンドルは答えたが、簡単な話なんだ。
アイツは目立つことはしたくないらしいが、手加減はもっとしたくないらしい。
「あいつはダンジョンを良くしたいが為、普通科の生徒を強化し始めたのさ」
「そう言う事か」
「ダンジョン科の教師が協力しないと見て、不人気の実技の教師を使うとはな」
「そうですわねサイラス、これはひと荒れしますわよ」
他の者たちが強くなるのに、シェネルは嬉しそうだ。
まぁ、それは俺たち全員が思っていた事で、ニヤニヤが止まらないぞ。
「学園なんて、ただ顔を売る為の場所だと思っていたが、楽しくなってきたなシェネル」
「そうですわねサイラス。ずっと1位を取るのも優越感があって良いですが、残るのが手の内が分かっているロッツェーネとブイロネでしたもの。これで少しは歯ごたえが出てきますわ」
俺もそれには賛成で、モンドルとの決勝ばかりで新しさを見いだせないでいたんだ。
モンドルとは、いつも拮抗していて楽しいんだが、それはいつも訓練でやり合っている事だ。
「この後どうするかな、何処も空いてないんじゃダンジョンにでも行くか?」
「あらあらサイラス、それはヤボって物ですわよ」
シェネルは右手を差し出し、ちょっとニヤケ顔をして来た。
それが何を意味するのか、それが分からなくて首を傾げてしまった。
「シェネル、何だよその手は」
「ダンジョンは明日でも良いじゃありませんのサイラス、それよりもお買い物につき合ってくださらない騎士様?」
俺とモンドルは顔を見合ってしまった。
ロッツェーネもブイロネまで同じ感じで手を差し出してきて、俺たちはもう引くことが出来ない状態になったんだ。
「まぁたまにはそれも良いよなサイラス」
「そ、そうだなモンドル」
ちょっとテレながら俺はシェネルの手を取り、モンドルはロッツェーネとブイロネをエスコートした。
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