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2章 1年1学期前半
47話 バックボーンの正体
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「ど、どうなってるのよこれ!?」
最初に声を出せたのはロジーナで、大きな声を上げてしまいみんなでビクッてしちゃいました。
ワタシもやっと正気を取り戻したので、驚いているティアちゃんに謝ります。
「ビックリするのは当然ですから、気にしなくて良いですよシーラさん」
「そう言ってくれて助かるわティアちゃん」
驚いて当然な光景が建物の中に広がっていたのよ、とても綺麗な通路に部屋がとても輝いていたの。
本来ならボロボロな床や壁や天井が目に入るはずだったのよ。でも、ワタシたちは驚いてしまったわけで、聞かずにはいられませんでしたよ。
「ね、ねぇティアちゃん、どうして建物の中がこんなに綺麗なの?」
「ふふふ、そうですよね不思議ですよね。これは外から見ても分からないよう、壁に魔法を掛けてあるんです」
笑いながら説明をしてくれたティアちゃんは、サラッとすごい事ですよねっと先に進んで行きます。
それだけじゃ説明不足なのは言うまでもないので、ワタシは急ぎティアちゃんの横に走り、どうしてそんな事をするのかと聞いてみました。
「ふふふ、そうですよね不思議ですよね」
「笑ってないで教えてよ、どうしてそんな細工を?」
「それを教えるのは、ちゃんとした契約してからですよ」
横を歩くティアちゃんは落ち付ける場所で話そうと言ってきます。
それはワタシを緊張させるのに十分な言葉で、背中に嫌な汗が流れてしまったわ。
「ず、ずいぶん綺麗な部屋ね」
「あのあの、ソファーもふかふかです」
「ん、最高」
そんなワタシの気持ちも、応接室に入ると何処かに飛んで行ってしまう程、綺麗で見惚れてしまったんですよ。
「王宮とかだったらきっとこんな感じなんでしょうね」
入ったことはないけど、物語とかに出て来そうな煌びやか差があって、ネムとロジーナはフカフカなソファーに座ってくつろぎ、アーロとワタシは壁の絵や台座に乗ってるツボを眺めたの。
ほんとにここは孤児院なのかと、ふたりで悩んでしまったわ。
「お茶が入りましたよ、お二人もこちらに座ってください」
ティアちゃんがコップの乗ったトレーを持ち、ロジーナとネムの向かいに座ったわ。
お茶は人数分あるみたいだけど、それだけではなく焼き菓子まで用意してくれたのよ。
「それって、もしかして砂糖が使われてる?」
「そうですよ、ここでは3時のおやつに食べています」
お菓子が無くなると思ったアーロとワタシは急いで座ったけど、先にお菓子を一口食べたネムとロジーナが動かなかったわ。
そんなに美味しいのかとアーロと食べたのだけど、とても甘くておいしかったのよ。
「お口に合って良かったです、こちらもどうぞ」
「ここここれって紅茶じゃない!?こんな高い物どうして出せるのよ!」
香りにいち早く気づいたロジーナは、カップを掴み掲げるくらい驚き、ネムは一気に飲んで確かめていたわ。
確かに紅茶で間違いないらしく、ネムはカップの底を叩いて飲み干したわ。
「ふふふ、お代わり要りますか?」
「ん、ください」
ティアちゃんがお代わりを注いでくれたのだけど、ティアちゃんがカップに入れていたモノに目が止まったわ。
四角くて白い物体のそれは、お菓子にも使われてる高級品です。
「それって、もしかして砂糖!?どうしてそんな高級な物があるのよ」
「シーラさんたちが驚くのも無理ありませんけど、あたいたちも2ヶ月前まではこんなじゃなかったんです。ある人が助けてくれて変わりました」
紅茶を一口飲んでどこか遠くを見ているティアちゃんは、きっと助けてくれたある人に感謝を込めているんだと思ったわ。
だって凄く想いが籠っている感じが伝わって来たんですよ。
ティアちゃんから聞けそうもない空気を感じて、ワタシは白い砂糖を手に取って見たけど、こんなに白い砂糖は始めて見ました。
「ハチミツを使うのではなくて砂糖なんて・・・ある人って貴族なのは分かるけど、それでもこれは」
隣で同じ様に砂糖をジッと見てるアーロに視線を向けると頷いてきて、焼き菓子にも使われていて、これはほんとにすごいと思ったわね。
ネムが更にお代わりを貰おうとしたので、叩いて止め話を進める事にしたわ。ここに来る前は断る事も考えていたけど、これなら平気そうでホッとしましたね。
「それでティアちゃん、ワタシたちはなにをどこまで教えれば良いのかしら?」
ギルドで詳細を聞いても、子供に教えるとしか聞いてないので、ワタシは勝手に文字の読み書きだと思っています。
将来を考えれば、それは絶対に覚えておいた方が良いですからね。
「そうですね・・・戦いの基礎は全てと言っておきます」
「あのねティアちゃん、気持ちは分かるのだけどモンスターと戦うのはやめた方が良いわ。剣術や魔法のスキルを覚えても子供たちだけじゃ危険よ、護身用なら護衛を雇った方が良いわ」
ティアちゃんは、きっと外で薬草やモンスターを倒してお金を稼ごうとしているのよ。
今ここが綺麗なのはある人が関係しているけど、それがずっと続くかは分からない。
「余裕があるうちに考えるのは偉いと思うわ。だけど危険すぎるわ」
それが伝わって来たからワタシは反対した。
外はそれだけ危険で子供がどれだけ強くなったとしても、それで万全と言える状態にはならない。
「そうですよね、普通はそう思いますよね」
「どうしてそんな反応なの?外に出ようとしてるんじゃないの?」
「普通はそう考えますよね。でも、あたいたちに必要なのは、より強いスキルや魔法の技術で、それを使ってある場所でもっと活動する為なんですよ」
ティアちゃんの決意の籠った羊皮紙がテーブルに置かれ、ワタシはその内容を読みました。
それは間違いなく契約書で、普通の物なんですけど、なんでか迫力がありましたね。
「これにサインしろって事?」
「そうです、これから話す事はより深い事情です」
これにサインをすれば、ワタシたちは契約したことになり、ティアちゃんたちにスキルや魔法を教える事になる。
でもそれは凄く躊躇う事で、どうしようってみんなの顔色を覗いてしまったわ。
「今から話すことを口外してほしくないんです。もしそれが嫌でしたら、何も言わずあたいたちに指導をしてください、お金はちゃんと払います」
またワタシの勘違いだったと、自分の直感が正しかったのをゾクっとして実感したわ。
サインをするのなら、この案件に深くかかわる事になり、それはかなりあぶない橋を渡る事だったと、ほんとに震えて来たんですよ。
「ちょっと考えさせてもらえる?」
「ええいいですよ」
流石に直ぐにはサインが出来ず、ティアちゃんに話し合う時間をもらったの。
ソファーから立ち上がり、ティアちゃんから少し離れてみんなでしゃがんで顔を合わせたわ。
「どうするのよシーラ」
「どうもこうもないわよロジーナ、あの感じだとギルドマスターが知ってる所までが分かると思う。でもそうすると引き返せないのは分かるでしょ、これはその瀬戸際よ」
ワタシはすごく悩み頭を抱えたわ。ティアちゃんたちは真剣で出来ることなら協力したいの。
でも、リーダーとしてみんなを危険に晒したくないのよ。
「このままでもお金は貰えるわ。だけどそれでいいとは思えないのよ」
このまま黙って指導するのが妥当だとは思うわ。
それでも生活に支障が出ないほどの報酬は期待できる。だって、砂糖を孤児院に与えているほどの貴族が後ろにいるんですからね。
「ここは黙って指導を」
「ああ、言い忘れましたけど」
ワタシが結論を出そうとした時、のんびりと紅茶を飲んでいたティアちゃんがこちらを向き、補足のお話をして来たわ。
ワタシはそれを聞いて、自分の出そうとした答えを引き下げて悩んでしまったわ。
「報酬が10倍!?」
「ええ、それ位にはなります。簡単に計算してですから、それ以上は約束しますよ」
ごくりとワタシたちは体から熱が引いて行くのを感じました。
サインをしたら報酬は10倍になる。そんな事を言われたら誰だって考えを変えてしまうわ。
「こうなったらあれしかないわね。ネム、精霊はなんて言ってるかしら?」
ワタシは判断に迷ってしまい、神頼みならぬ精霊頼みをする事にしたわ。
前にもそれに助けてもらった事があって、きっと良い方向に導いてくれる。そう信じてみんなもネムに注目したわ。
「う~ん」
「どうなのよネム」
「ロジーナはせっかち、今聞いてる」
ネムのう~んっと考え込んでいます。それは精霊と話している動作で、しばらくして良好な感じだと答えてくれたわ。
「ワタシたちが約束を破らなければ良いのよね?」
「ん、それが良い。お菓子も美味しいし最高」
ネムの一言が気になりますが、ワタシはサインをすることにしたの。
ティアちゃんも喜んでくれて、これからよろしくって挨拶も貰えた。
「実を言いますよ、あたいは断られると思っていました。こんな胡散臭い話信用できないですよね?」
「そうね、ワタシたちが精霊に聞けなかったら、きっと賛成は出来なかったわね」
ティアちゃんは頷き紅茶を飲んでブツブツと何かを言っていました。
それでも、これからはワタシたちはここで指導をします。
「これからよろしくね」
「お願いしますね。では、まずはあたいたちを助けてくれている方のお話から入りましょう。彼は貴族でもダンジョンを作れる方で、とてもすごい人なんですよ」
「「「「だ、ダンジョン貴族!?」」」」
本物の貴族が後ろにいたのは、今日一番の驚きでした。
でも、そこからの説明はもっとすごくて、報酬が高い事が納得できましたね。
最初に声を出せたのはロジーナで、大きな声を上げてしまいみんなでビクッてしちゃいました。
ワタシもやっと正気を取り戻したので、驚いているティアちゃんに謝ります。
「ビックリするのは当然ですから、気にしなくて良いですよシーラさん」
「そう言ってくれて助かるわティアちゃん」
驚いて当然な光景が建物の中に広がっていたのよ、とても綺麗な通路に部屋がとても輝いていたの。
本来ならボロボロな床や壁や天井が目に入るはずだったのよ。でも、ワタシたちは驚いてしまったわけで、聞かずにはいられませんでしたよ。
「ね、ねぇティアちゃん、どうして建物の中がこんなに綺麗なの?」
「ふふふ、そうですよね不思議ですよね。これは外から見ても分からないよう、壁に魔法を掛けてあるんです」
笑いながら説明をしてくれたティアちゃんは、サラッとすごい事ですよねっと先に進んで行きます。
それだけじゃ説明不足なのは言うまでもないので、ワタシは急ぎティアちゃんの横に走り、どうしてそんな事をするのかと聞いてみました。
「ふふふ、そうですよね不思議ですよね」
「笑ってないで教えてよ、どうしてそんな細工を?」
「それを教えるのは、ちゃんとした契約してからですよ」
横を歩くティアちゃんは落ち付ける場所で話そうと言ってきます。
それはワタシを緊張させるのに十分な言葉で、背中に嫌な汗が流れてしまったわ。
「ず、ずいぶん綺麗な部屋ね」
「あのあの、ソファーもふかふかです」
「ん、最高」
そんなワタシの気持ちも、応接室に入ると何処かに飛んで行ってしまう程、綺麗で見惚れてしまったんですよ。
「王宮とかだったらきっとこんな感じなんでしょうね」
入ったことはないけど、物語とかに出て来そうな煌びやか差があって、ネムとロジーナはフカフカなソファーに座ってくつろぎ、アーロとワタシは壁の絵や台座に乗ってるツボを眺めたの。
ほんとにここは孤児院なのかと、ふたりで悩んでしまったわ。
「お茶が入りましたよ、お二人もこちらに座ってください」
ティアちゃんがコップの乗ったトレーを持ち、ロジーナとネムの向かいに座ったわ。
お茶は人数分あるみたいだけど、それだけではなく焼き菓子まで用意してくれたのよ。
「それって、もしかして砂糖が使われてる?」
「そうですよ、ここでは3時のおやつに食べています」
お菓子が無くなると思ったアーロとワタシは急いで座ったけど、先にお菓子を一口食べたネムとロジーナが動かなかったわ。
そんなに美味しいのかとアーロと食べたのだけど、とても甘くておいしかったのよ。
「お口に合って良かったです、こちらもどうぞ」
「ここここれって紅茶じゃない!?こんな高い物どうして出せるのよ!」
香りにいち早く気づいたロジーナは、カップを掴み掲げるくらい驚き、ネムは一気に飲んで確かめていたわ。
確かに紅茶で間違いないらしく、ネムはカップの底を叩いて飲み干したわ。
「ふふふ、お代わり要りますか?」
「ん、ください」
ティアちゃんがお代わりを注いでくれたのだけど、ティアちゃんがカップに入れていたモノに目が止まったわ。
四角くて白い物体のそれは、お菓子にも使われてる高級品です。
「それって、もしかして砂糖!?どうしてそんな高級な物があるのよ」
「シーラさんたちが驚くのも無理ありませんけど、あたいたちも2ヶ月前まではこんなじゃなかったんです。ある人が助けてくれて変わりました」
紅茶を一口飲んでどこか遠くを見ているティアちゃんは、きっと助けてくれたある人に感謝を込めているんだと思ったわ。
だって凄く想いが籠っている感じが伝わって来たんですよ。
ティアちゃんから聞けそうもない空気を感じて、ワタシは白い砂糖を手に取って見たけど、こんなに白い砂糖は始めて見ました。
「ハチミツを使うのではなくて砂糖なんて・・・ある人って貴族なのは分かるけど、それでもこれは」
隣で同じ様に砂糖をジッと見てるアーロに視線を向けると頷いてきて、焼き菓子にも使われていて、これはほんとにすごいと思ったわね。
ネムが更にお代わりを貰おうとしたので、叩いて止め話を進める事にしたわ。ここに来る前は断る事も考えていたけど、これなら平気そうでホッとしましたね。
「それでティアちゃん、ワタシたちはなにをどこまで教えれば良いのかしら?」
ギルドで詳細を聞いても、子供に教えるとしか聞いてないので、ワタシは勝手に文字の読み書きだと思っています。
将来を考えれば、それは絶対に覚えておいた方が良いですからね。
「そうですね・・・戦いの基礎は全てと言っておきます」
「あのねティアちゃん、気持ちは分かるのだけどモンスターと戦うのはやめた方が良いわ。剣術や魔法のスキルを覚えても子供たちだけじゃ危険よ、護身用なら護衛を雇った方が良いわ」
ティアちゃんは、きっと外で薬草やモンスターを倒してお金を稼ごうとしているのよ。
今ここが綺麗なのはある人が関係しているけど、それがずっと続くかは分からない。
「余裕があるうちに考えるのは偉いと思うわ。だけど危険すぎるわ」
それが伝わって来たからワタシは反対した。
外はそれだけ危険で子供がどれだけ強くなったとしても、それで万全と言える状態にはならない。
「そうですよね、普通はそう思いますよね」
「どうしてそんな反応なの?外に出ようとしてるんじゃないの?」
「普通はそう考えますよね。でも、あたいたちに必要なのは、より強いスキルや魔法の技術で、それを使ってある場所でもっと活動する為なんですよ」
ティアちゃんの決意の籠った羊皮紙がテーブルに置かれ、ワタシはその内容を読みました。
それは間違いなく契約書で、普通の物なんですけど、なんでか迫力がありましたね。
「これにサインしろって事?」
「そうです、これから話す事はより深い事情です」
これにサインをすれば、ワタシたちは契約したことになり、ティアちゃんたちにスキルや魔法を教える事になる。
でもそれは凄く躊躇う事で、どうしようってみんなの顔色を覗いてしまったわ。
「今から話すことを口外してほしくないんです。もしそれが嫌でしたら、何も言わずあたいたちに指導をしてください、お金はちゃんと払います」
またワタシの勘違いだったと、自分の直感が正しかったのをゾクっとして実感したわ。
サインをするのなら、この案件に深くかかわる事になり、それはかなりあぶない橋を渡る事だったと、ほんとに震えて来たんですよ。
「ちょっと考えさせてもらえる?」
「ええいいですよ」
流石に直ぐにはサインが出来ず、ティアちゃんに話し合う時間をもらったの。
ソファーから立ち上がり、ティアちゃんから少し離れてみんなでしゃがんで顔を合わせたわ。
「どうするのよシーラ」
「どうもこうもないわよロジーナ、あの感じだとギルドマスターが知ってる所までが分かると思う。でもそうすると引き返せないのは分かるでしょ、これはその瀬戸際よ」
ワタシはすごく悩み頭を抱えたわ。ティアちゃんたちは真剣で出来ることなら協力したいの。
でも、リーダーとしてみんなを危険に晒したくないのよ。
「このままでもお金は貰えるわ。だけどそれでいいとは思えないのよ」
このまま黙って指導するのが妥当だとは思うわ。
それでも生活に支障が出ないほどの報酬は期待できる。だって、砂糖を孤児院に与えているほどの貴族が後ろにいるんですからね。
「ここは黙って指導を」
「ああ、言い忘れましたけど」
ワタシが結論を出そうとした時、のんびりと紅茶を飲んでいたティアちゃんがこちらを向き、補足のお話をして来たわ。
ワタシはそれを聞いて、自分の出そうとした答えを引き下げて悩んでしまったわ。
「報酬が10倍!?」
「ええ、それ位にはなります。簡単に計算してですから、それ以上は約束しますよ」
ごくりとワタシたちは体から熱が引いて行くのを感じました。
サインをしたら報酬は10倍になる。そんな事を言われたら誰だって考えを変えてしまうわ。
「こうなったらあれしかないわね。ネム、精霊はなんて言ってるかしら?」
ワタシは判断に迷ってしまい、神頼みならぬ精霊頼みをする事にしたわ。
前にもそれに助けてもらった事があって、きっと良い方向に導いてくれる。そう信じてみんなもネムに注目したわ。
「う~ん」
「どうなのよネム」
「ロジーナはせっかち、今聞いてる」
ネムのう~んっと考え込んでいます。それは精霊と話している動作で、しばらくして良好な感じだと答えてくれたわ。
「ワタシたちが約束を破らなければ良いのよね?」
「ん、それが良い。お菓子も美味しいし最高」
ネムの一言が気になりますが、ワタシはサインをすることにしたの。
ティアちゃんも喜んでくれて、これからよろしくって挨拶も貰えた。
「実を言いますよ、あたいは断られると思っていました。こんな胡散臭い話信用できないですよね?」
「そうね、ワタシたちが精霊に聞けなかったら、きっと賛成は出来なかったわね」
ティアちゃんは頷き紅茶を飲んでブツブツと何かを言っていました。
それでも、これからはワタシたちはここで指導をします。
「これからよろしくね」
「お願いしますね。では、まずはあたいたちを助けてくれている方のお話から入りましょう。彼は貴族でもダンジョンを作れる方で、とてもすごい人なんですよ」
「「「「だ、ダンジョン貴族!?」」」」
本物の貴族が後ろにいたのは、今日一番の驚きでした。
でも、そこからの説明はもっとすごくて、報酬が高い事が納得できましたね。
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