22 / 132
2章 1年1学期前半
22話 僕たちの6日間攻略その1
しおりを挟む
「さてみんな、今日から6日間みっちり強敵と戦うよ」
こんなに早く新しいダンジョンに行けるのは嬉しいけど、僕の使役しているモンスターたちは、なんだか不思議そうな顔です。
生活ダンジョン内はとても静かで、なにが気になっているのか、僕も不思議でみんなと同じにクビを傾げたよ。
「我が主、発言をお許しくだされ」
「何かなスライム騎士のピエール君」
そんな空気を断ち切ったのは、喋れる様になったスライム騎士のピエール君です。と言いますか、今はレベルが上がってみんな喋る事が出来るんだ。
「発言を許して頂きありがとうございます」
「良いんだよ、みんなも遠慮なく意見を頂戴ね」
レベルが200を超えたあたりから、みんなしっかりと喋れるようになって、今ではワイワイ楽しく話しをしていますよ。
ちなみに名前の方はお約束の奴で、僕は気に入ってて、呼ぶ度にニヤニヤです。
「主もご存じの通り、我らの数は200です。例え上位龍数体が相手でも負けませぬぞ、強敵とは誰を指しているのですか?」
ピエール君からの質問にみんなも頷いていますが、その為の新しいダンジョンなんだ。
ピエール君が話したように僕のモンスターは200匹いて、最初のメンバーはそのままだけど、各種5体ずつそろえています。
「うんうん、みんなの気持ちは分かるよ、僕たちは大所帯になったもんね」
「それだけではありませぬ、種族も揃え我らに隙はございません」
ピエールの言う通り、種別にミスリル騎士とゴールド騎士、それとプラチナ騎士がいます。
そして新たな仲間の火龍とゴーレム、リザードマンに鬼神がいて、そのほかに生きてる武器のリビング系モンスターがソードとアックス、ジャベリンにスタッフです。
「更には、単体で戦えませぬが、補佐役として背中に背負う、属性別のエレメンタルクリスタルのモンスターがたち。その強化があれば、どんな敵にも対処できます」
「確かに僕たちには敵はいない。でもそれは、レジェンドでも星の低いモンスターとしか戦かってないからだよ」
ここにいない研究者のモンスターもいて、例えレジェンドと言っても負ける事はない。だからみんなは不思議みたいだよ。
「しかし我が主」
「例えばだよピエール、上位龍ならば7つ星でだろうと複数体だろうと、僕たちは勝利出来る。みんなそれだけ強くなって自信もあるよね」
でもねと僕は注意する。それはあくまでもふつうの上位クラスの話で、星が1つ上がると、たちまち難しくなる。
僕が言ってるドラゴン種は、2つ星の上がった9つ星で、神龍と言われる属性を持ったドラゴンたちがそれにあたるんだ。
「麒麟やタイダルスイリュウ、他にもまだまだいて、今回はそいつらと戦うよ」
「そ、そんなの聞いてないウサ」
「むふふ~みんなには言ってなかったけど、僕が400レベルを超えた時、あるボーナス項目にポイントが使える様になってね。それを馬車で試したら出てくるようになった、それはこれです!」
僕は自分のステータスを開きみんなに見せますが、僕にしか見えませんから反応は薄くて誰もツッコミをくれません。
主従関係だから仕方ないけど、喋る様になってそんな欲が出てる僕は、親密度を上げる為にも挑戦したいんだ。
「あの、我が主?」
「ごめんごめんピエール、みんなには見えないよね」
「そうニャよ、ますたぁも人が悪いニャ」
「あはは、ごめんね。僕の覚えたのは広範囲フロア化って言って、階層を丸ごと部屋に出来るんだ。それを300階分繋げて、膨大な広さの階にしてみた。そこには神と言われる龍が住むようになって、雷を纏ったユニコーンとか、とてつもない大きさの龍とかがいるんだよ」
広範囲フロアには、珍しく説明文があったから分かったんだ。読んで聞かせるとみんなかなり緊張し始め、震えるメンバーまで出て来たね。
今までで一番大きいモンスターは、ロックギガントドラゴンの40mでした。それを遙かに超える龍もいると書かれているんです。
「そ、そんなのに勝てるピョン?」
「それはわからないよラビー・・・僕も時間をかけないと勝てないと思ったから、この機会に戦ってみたい。みんなはどう思う?」
僕は、自分だけでなくみんなの意見を聞きす。みんなは僕が主なので絶対に反対はしませんから、まずは意見を聞かないと言ってくれません。
みんなの表情はバラバラで、これが見たかったと、僕は心の中でニヤリとします。
「怖いピョン・・・でも、主と一緒なら頑張るピョン」
「ありがとラビー」
他のみんなも同じ意見のようで、頑張ろうとみんなから声が上がりました。
しっかりとみんなの気持ちを聞けて、僕は凄く嬉しなって、絶対倒すと宣言しました。
話すようになってみんなの性格も分かって来たけど、とても頼りになる仲間になった感じです。
「それでね、今回作ったダンジョンは6つあるから、みんな覚悟してね」
「主、それってつまり、1日1体を相手にすると言うことでゴザルか?かなりの強敵なのでゴザルよね?」
「そうだよ鬼神レッド君、そう言った神龍は各属性に1体いる。それをこの6日間で倒そうと思ってて、まずはじめは雷の神龍麒麟だね、さぁみんな張り切っていこー!」
僕のかけ声にみんなは引いていたけど、やっぱり抵抗はしないんだ。嫌そうなのに手を挙げてかけ声を揃えてきます。
麒麟は他の神龍に比べれば小さく、50キロ四方のダンジョンになってる。天井も高さが50キロある広範囲フロアだと、探す方が大変だよとみんなに教えました。
「まぁ、僕がいれば居場所はわかるけど、さて勝てるかな」
撤退も考慮しての小型狙いで、果たして9つ星がどれほど違うのか、ドキドキしてダンジョンに入ります。
そこは僕が作った、切り立った山のフロアで、雷雲がピカピカと凄い場所です。
「ここが広範囲フロアでゴザルか・・・ダンジョンとは思えないでゴザル」
鬼神のレッド君がみんなを代表して言ってくれましたが、僕も自分で作ったけど驚いていますよ。
高い崖や山以外にも森や川も作っていて、それが全て一体のモンスターの為にあるんだ。
「そう考えれば、相手がどれほどの力を秘めてるのかが想像できる」
空は雲が掛かり嵐が来そうな雰囲気で、この戦いが激戦になるのを感じさせます。
「雷の龍だからかな?今雷が落ちてる場所にいるから、みんな行くよ」
山の頂上に雷が落ちていて、僕たちはそこに向かったんだ。そして2時間をかけ到着すると、見事なたてがみの馬がいました。
「青白い光を纏った白いユニコーン、あれが目標だよみんな」
僕たちを見ても感心がない相手だけど、僕らには関係ない。相手は神と名の付く格上、気にしないで武器を構え臨戦態勢です。
でも、そのタイミングで麒麟が「ヒヒーン」と鳴くと、辺りに雷が落ちてきたんです。
「感心がなかった訳じゃなく、この為に溜めてたのか」
僕は躱す事が出来たけど、ラビットマンとスライム騎士、それとゴールド騎士とプラチナ騎士がまともに食らい倒れて戻って行った。
「くっ流石と言った感じだ、重傷者は撤退!戦えるメンバーは突撃するよ」
コボルトとリザードマンもかなりのダメージを受けたので、退避して回復を指示した。
残りの火龍・ゴーレム・ウルフ・ニャンコマジシャン・ケットシー・リビングモンスター(ソード・ジャベリン・スタッフ)エレメンタルクリスタル65体で突撃しました。
「まだまだ負けてませんギャン!」
「食らうギャオ!」
指示出しの後、麒麟を引き付ける為に火龍隊5体が麒麟を囲み、一斉に噛みつき攻撃を仕掛けました。引き付けではなく、それで終わっていたと思える攻撃だった。
「やったウサ?」
「どうニャろう?」
「いや、ダメだ!!」
火龍たちの牙は麒麟に届きませんでした。火龍のみんなは麒麟の纏っていた雷に焼かれその場に倒れてしまい、更に悪い事に青白い光は増して言ったんだ。
「あの防御をどうにかしないと・・・ゴレムスっ!ゴーレム部隊で火龍隊を運んでコボルトたちと合流して回復して来て、鬼神は護衛にあたって下がるんだ」
みんな返事を聞き、僕はケットシーと牽制に走った。
ニャンコマジシャン隊はエレメンタル隊を背中に背負って土魔法を準備し、リビング隊は麒麟をそのまま攻撃し始める。
「リビング隊は雷が効かないとは言え、このままだと決定打がない。ウルフ隊僕を乗せて」
「「「「「ワオォォーン」」」」」
ウルフ隊の1体に僕は乗り突撃した。ケットシー隊とリビング隊も後に続き僕たちの反撃が始まった。リビング隊は唯一雷が効かないモンスターで、更には雷のエネルギーを地面に逃がしてくれる。
「このまま行けば、あの光は消せる。今は辛抱の時間だ」
ケットシー隊と遠目からの魔法銃攻撃に切り替えた僕は、銃を乱射した。ニャンコたちの土魔法が突破口になってくれると信じて、闘気も同時に溜め始めます。
こんなに早く新しいダンジョンに行けるのは嬉しいけど、僕の使役しているモンスターたちは、なんだか不思議そうな顔です。
生活ダンジョン内はとても静かで、なにが気になっているのか、僕も不思議でみんなと同じにクビを傾げたよ。
「我が主、発言をお許しくだされ」
「何かなスライム騎士のピエール君」
そんな空気を断ち切ったのは、喋れる様になったスライム騎士のピエール君です。と言いますか、今はレベルが上がってみんな喋る事が出来るんだ。
「発言を許して頂きありがとうございます」
「良いんだよ、みんなも遠慮なく意見を頂戴ね」
レベルが200を超えたあたりから、みんなしっかりと喋れるようになって、今ではワイワイ楽しく話しをしていますよ。
ちなみに名前の方はお約束の奴で、僕は気に入ってて、呼ぶ度にニヤニヤです。
「主もご存じの通り、我らの数は200です。例え上位龍数体が相手でも負けませぬぞ、強敵とは誰を指しているのですか?」
ピエール君からの質問にみんなも頷いていますが、その為の新しいダンジョンなんだ。
ピエール君が話したように僕のモンスターは200匹いて、最初のメンバーはそのままだけど、各種5体ずつそろえています。
「うんうん、みんなの気持ちは分かるよ、僕たちは大所帯になったもんね」
「それだけではありませぬ、種族も揃え我らに隙はございません」
ピエールの言う通り、種別にミスリル騎士とゴールド騎士、それとプラチナ騎士がいます。
そして新たな仲間の火龍とゴーレム、リザードマンに鬼神がいて、そのほかに生きてる武器のリビング系モンスターがソードとアックス、ジャベリンにスタッフです。
「更には、単体で戦えませぬが、補佐役として背中に背負う、属性別のエレメンタルクリスタルのモンスターがたち。その強化があれば、どんな敵にも対処できます」
「確かに僕たちには敵はいない。でもそれは、レジェンドでも星の低いモンスターとしか戦かってないからだよ」
ここにいない研究者のモンスターもいて、例えレジェンドと言っても負ける事はない。だからみんなは不思議みたいだよ。
「しかし我が主」
「例えばだよピエール、上位龍ならば7つ星でだろうと複数体だろうと、僕たちは勝利出来る。みんなそれだけ強くなって自信もあるよね」
でもねと僕は注意する。それはあくまでもふつうの上位クラスの話で、星が1つ上がると、たちまち難しくなる。
僕が言ってるドラゴン種は、2つ星の上がった9つ星で、神龍と言われる属性を持ったドラゴンたちがそれにあたるんだ。
「麒麟やタイダルスイリュウ、他にもまだまだいて、今回はそいつらと戦うよ」
「そ、そんなの聞いてないウサ」
「むふふ~みんなには言ってなかったけど、僕が400レベルを超えた時、あるボーナス項目にポイントが使える様になってね。それを馬車で試したら出てくるようになった、それはこれです!」
僕は自分のステータスを開きみんなに見せますが、僕にしか見えませんから反応は薄くて誰もツッコミをくれません。
主従関係だから仕方ないけど、喋る様になってそんな欲が出てる僕は、親密度を上げる為にも挑戦したいんだ。
「あの、我が主?」
「ごめんごめんピエール、みんなには見えないよね」
「そうニャよ、ますたぁも人が悪いニャ」
「あはは、ごめんね。僕の覚えたのは広範囲フロア化って言って、階層を丸ごと部屋に出来るんだ。それを300階分繋げて、膨大な広さの階にしてみた。そこには神と言われる龍が住むようになって、雷を纏ったユニコーンとか、とてつもない大きさの龍とかがいるんだよ」
広範囲フロアには、珍しく説明文があったから分かったんだ。読んで聞かせるとみんなかなり緊張し始め、震えるメンバーまで出て来たね。
今までで一番大きいモンスターは、ロックギガントドラゴンの40mでした。それを遙かに超える龍もいると書かれているんです。
「そ、そんなのに勝てるピョン?」
「それはわからないよラビー・・・僕も時間をかけないと勝てないと思ったから、この機会に戦ってみたい。みんなはどう思う?」
僕は、自分だけでなくみんなの意見を聞きす。みんなは僕が主なので絶対に反対はしませんから、まずは意見を聞かないと言ってくれません。
みんなの表情はバラバラで、これが見たかったと、僕は心の中でニヤリとします。
「怖いピョン・・・でも、主と一緒なら頑張るピョン」
「ありがとラビー」
他のみんなも同じ意見のようで、頑張ろうとみんなから声が上がりました。
しっかりとみんなの気持ちを聞けて、僕は凄く嬉しなって、絶対倒すと宣言しました。
話すようになってみんなの性格も分かって来たけど、とても頼りになる仲間になった感じです。
「それでね、今回作ったダンジョンは6つあるから、みんな覚悟してね」
「主、それってつまり、1日1体を相手にすると言うことでゴザルか?かなりの強敵なのでゴザルよね?」
「そうだよ鬼神レッド君、そう言った神龍は各属性に1体いる。それをこの6日間で倒そうと思ってて、まずはじめは雷の神龍麒麟だね、さぁみんな張り切っていこー!」
僕のかけ声にみんなは引いていたけど、やっぱり抵抗はしないんだ。嫌そうなのに手を挙げてかけ声を揃えてきます。
麒麟は他の神龍に比べれば小さく、50キロ四方のダンジョンになってる。天井も高さが50キロある広範囲フロアだと、探す方が大変だよとみんなに教えました。
「まぁ、僕がいれば居場所はわかるけど、さて勝てるかな」
撤退も考慮しての小型狙いで、果たして9つ星がどれほど違うのか、ドキドキしてダンジョンに入ります。
そこは僕が作った、切り立った山のフロアで、雷雲がピカピカと凄い場所です。
「ここが広範囲フロアでゴザルか・・・ダンジョンとは思えないでゴザル」
鬼神のレッド君がみんなを代表して言ってくれましたが、僕も自分で作ったけど驚いていますよ。
高い崖や山以外にも森や川も作っていて、それが全て一体のモンスターの為にあるんだ。
「そう考えれば、相手がどれほどの力を秘めてるのかが想像できる」
空は雲が掛かり嵐が来そうな雰囲気で、この戦いが激戦になるのを感じさせます。
「雷の龍だからかな?今雷が落ちてる場所にいるから、みんな行くよ」
山の頂上に雷が落ちていて、僕たちはそこに向かったんだ。そして2時間をかけ到着すると、見事なたてがみの馬がいました。
「青白い光を纏った白いユニコーン、あれが目標だよみんな」
僕たちを見ても感心がない相手だけど、僕らには関係ない。相手は神と名の付く格上、気にしないで武器を構え臨戦態勢です。
でも、そのタイミングで麒麟が「ヒヒーン」と鳴くと、辺りに雷が落ちてきたんです。
「感心がなかった訳じゃなく、この為に溜めてたのか」
僕は躱す事が出来たけど、ラビットマンとスライム騎士、それとゴールド騎士とプラチナ騎士がまともに食らい倒れて戻って行った。
「くっ流石と言った感じだ、重傷者は撤退!戦えるメンバーは突撃するよ」
コボルトとリザードマンもかなりのダメージを受けたので、退避して回復を指示した。
残りの火龍・ゴーレム・ウルフ・ニャンコマジシャン・ケットシー・リビングモンスター(ソード・ジャベリン・スタッフ)エレメンタルクリスタル65体で突撃しました。
「まだまだ負けてませんギャン!」
「食らうギャオ!」
指示出しの後、麒麟を引き付ける為に火龍隊5体が麒麟を囲み、一斉に噛みつき攻撃を仕掛けました。引き付けではなく、それで終わっていたと思える攻撃だった。
「やったウサ?」
「どうニャろう?」
「いや、ダメだ!!」
火龍たちの牙は麒麟に届きませんでした。火龍のみんなは麒麟の纏っていた雷に焼かれその場に倒れてしまい、更に悪い事に青白い光は増して言ったんだ。
「あの防御をどうにかしないと・・・ゴレムスっ!ゴーレム部隊で火龍隊を運んでコボルトたちと合流して回復して来て、鬼神は護衛にあたって下がるんだ」
みんな返事を聞き、僕はケットシーと牽制に走った。
ニャンコマジシャン隊はエレメンタル隊を背中に背負って土魔法を準備し、リビング隊は麒麟をそのまま攻撃し始める。
「リビング隊は雷が効かないとは言え、このままだと決定打がない。ウルフ隊僕を乗せて」
「「「「「ワオォォーン」」」」」
ウルフ隊の1体に僕は乗り突撃した。ケットシー隊とリビング隊も後に続き僕たちの反撃が始まった。リビング隊は唯一雷が効かないモンスターで、更には雷のエネルギーを地面に逃がしてくれる。
「このまま行けば、あの光は消せる。今は辛抱の時間だ」
ケットシー隊と遠目からの魔法銃攻撃に切り替えた僕は、銃を乱射した。ニャンコたちの土魔法が突破口になってくれると信じて、闘気も同時に溜め始めます。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
転生弁護士のクエスト同行記 ~冒険者用の契約書を作ることにしたらクエストの成功率が爆上がりしました~
昼から山猫
ファンタジー
異世界に降り立った元日本の弁護士が、冒険者ギルドの依頼で「クエスト契約書」を作成することに。出発前に役割分担を明文化し、報酬の配分や責任範囲を細かく決めると、パーティ同士の内輪揉めは激減し、クエスト成功率が劇的に上がる。そんな噂が広がり、冒険者は誰もが法律事務所に相談してから旅立つように。魔王討伐の最強パーティにも声をかけられ、彼の“契約書”は世界の運命を左右する重要要素となっていく。
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
俺、“飯狗頼忠(めしく よりただ)”は世間一般で【大ハズレ】と呼ばれるスキル【+1】を持つ男だ。
幸運こそ100と高いが、代わりに全てのステータスが1と、何をするにもダメダメで、ダンジョンとの相性はすこぶる悪かった。
しかし世の中には天から二物も三物ももらう存在がいる。
それが幼馴染の“漆戸慎(うるしどしん)”だ。
成績優秀、スポーツ万能、そして“ダンジョンタレント”としてクラスカースト上位に君臨する俺にとって目の上のたんこぶ。
そんな幼馴染からの誘いで俺は“宝箱を開ける係”兼“荷物持ち”として誘われ、同調圧力に屈して渋々承認する事に。
他にも【ハズレ】スキルを持つ女子3人を引き連れ、俺たちは最寄りのランクEダンジョンに。
そこで目の当たりにしたのは慎による俺TUEEEEE無双。
寄生上等の養殖で女子達は一足早くレベルアップ。
しかし俺の筋力は1でカスダメも与えられず……
パーティは俺を置いてズンズンと前に進んでしまった。
そんな俺に訪れた更なる不運。
レベルが上がって得意になった女子が踏んだトラップによる幼馴染とのパーティ断絶だった。
一切悪びれずにレベル1で荷物持ちの俺に盾になれと言った女子と折り合いがつくはずもなく、俺たちは別行動をとる事に……
一撃もらっただけで死ぬ場所で、ビクビクしながらの行軍は悪夢のようだった。そんな中響き渡る悲鳴、先程喧嘩別れした女子がモンスターに襲われていたのだ。
俺は彼女を囮に背後からモンスターに襲いかかる!
戦闘は泥沼だったがそれでも勝利を収めた。
手にしたのはレベルアップの余韻と新たなスキル。そしてアイアンボックスと呼ばれる鉄等級の宝箱を手に入れて、俺は内心興奮を抑えきれなかった。
宝箱。それはアイテムとの出会いの場所。モンスタードロップと違い装備やアイテムが低い確率で出てくるが、同時に入手アイテムのグレードが上がるたびに設置されるトラップが凶悪になる事で有名である。
極限まで追い詰められた俺は、ここで天才的な閃きを見せた。
もしかしてこのトラップ、モンスターにも向けられるんじゃね?
やってみたら案の定効果を発揮し、そして嬉しい事に俺のスキルがさらに追加効果を発揮する。
女子を囮にしながらの快進撃。
ステータスが貧弱すぎるが故に自分一人じゃ何もできない俺は、宝箱から出したアイテムで女子を買収し、囮役を引き受けてもらった。
そして迎えたボス戦で、俺たちは再び苦戦を強いられる。
何度削っても回復する無尽蔵のライフ、しかし激戦を制したのは俺たちで、命からがら抜け出したダンジョンの先で待っていたのは……複数の記者のフラッシュだった。
クラスメイトとの別れ、そして耳を疑う顛末。
俺ができるのは宝箱を開けることくらい。
けどその中に、全てを解決できる『鍵』が隠されていた。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がる
ゆる弥
ファンタジー
転生した体はなんと骨だった。
モンスターに転生してしまった俺は、たまたま助けたテイマーにテイムされる。
実は前世が剣聖の俺。
剣を持てば最強だ。
最弱テイマーにテイムされた最強のスケルトンとの成り上がり物語。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる