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1章 覚醒

5.2話(ノーム回2) ダンジョン探索

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「どりゃあぁぁー」


ワシたち5人はダンジョンの中をくまなく探索をしておる、今倒したのはモグリというモグラ種と言われるモンスターじゃ、メンバーは5号までじゃな全員が戦闘が出来るんじゃよ。

ワシが大剣、2号が魔法系3号と4号が斧を扱える、そして5号は収納持ちのシーフじゃ。


「いいぞい3号、とどめじゃ2号」

「おう『ファイアーブリット』」


そして2号が細く鋭い炎の棘を飛ばし遠くにいたゴブリンを倒したのじゃ。ワシたちがこれほどに強いとは自分でも驚いたぞい、これも新たな武器たちのおかげじゃな。


「フム、屑魔石が落ちたのう」

「そうじゃな、後はボロボロの短剣じゃ、こっちは溶かして使えばいいのう1号」


2号がどう使うか考えておるのう、屑と言っても魔石は貴重じゃ、森のモンスターでは取れんのじゃ、これで魔道具を作ることも出来るのう。


「20号が喜ぶのう2号や」

「そうじゃな1号、これで道具も使い易くなる、どんどん行くのじゃ」


まだ1階じゃからな、もっと深くを探索すればもっといい物があるかもしれん。今回は試しじゃ、しかしワシたちの実力が分かったからのう出来るだけの事はするつもりじゃ。


「お!?またあったぞい、しかし勿体ないのうつるはしを持ってくれば良かったぞい」

「ほんと、悔しい」


3号と4号がある物を見つけて悔しそうじゃ、ワシも悔しいぞい鉱石が掘れる鉱脈があるのに道具がないんじゃ、薬草などが取れる採取ポイントもあったのじゃが、そこはみんなで調べしっかり採取したのじゃよ、しかし道具がなければ出来んこともある。


「次に来る時はしっかりと準備してくればよかろう、お楽しみは今度じゃ」

「仕方ないのう、それなら次の探索は儂が志願するぞい」


4号がかなりやる気じゃな、次はワシがこれないじゃろうからのう、トホホじゃな、やはり村長になどなるのではなかったと後悔しておるよ、これからは戦闘が出来る者たちを組ませて定期的に来るべきじゃな。


「やっと3階か、かなり1フロアが広いのう」


今回は調査じゃ、なので端から端までを見て回っておるからなかなか時間がかかり進めん、このダンジョンはかなりの広さじゃ、恐らくワシたちの村が100個は入るのう。


「モンスターも今の所ゴブリンやモグラの類じゃな、次の部屋でしまいにするのじゃよ」


ワシの意見で皆が頷き進んだんじゃ、そして最後になる部屋の扉がかなり大きかったのじゃ、これは何かあるのう。


「みな気を引き締めるぞい」

「「「「おう!」」」」


ワシたちは扉を開けたのじゃ、中は大量のゴブリンと上位種であるジェネラルが1体いたのじゃ。


「これは・・・2号は大魔法の準備じゃ他の者は時間を稼ぐぞい」


ワシの作戦に皆が頷き、戦いは始まったのじゃ、まずは雑魚を蹴散らしワシが一人で大物と対峙じゃ。


「雑魚はどいてるのじゃああぁ!」


ゴブリンをワシの大剣で吹き飛ばし、予定通りジェネラルと戦ったのじゃ、さすがにジェネラルじゃワシたちの作戦を理解したのか、ザコゴブリンに大きな声を出して指示を出し始めたのじゃ、じゃがのう、その間に3号と5号がゴブリンを討伐しているのじゃよ、4号は2号の護衛で残しておる、これで雑魚を倒したも同然じゃ、問題はワシがジェネラルを抑えきれるかじゃな。


「ぎゃっぎゃっ」

「やるのうおぬし、じゃがワシたちの勝ちじゃ!スキル『タイフーンラッシュ』じゃ」


2号の魔法がもう少しで来るのじゃ、なのでワシは大技を使いジェネラルを吹き飛ばした、少しでも体勢を崩し命中率を上げる為じゃな、ちなみにワシだけでも倒せるんじゃよ。


「ギャギャ」

「今じゃ!2号」

「よし来た!『ドラゴンサンダー』」


上級じゃと!?中級で充分じゃよ2号、じゃがこれならダンジョン探索は進みそうじゃな。


「おお!?中魔石じゃ、これは当たりじゃな1号」

「上級を撃っても元気じゃな2号、まぁドロップ品が良くて何よりじゃ」


普通ジェネラルは小魔石じゃ、これは運が左右するがワシたちは運がいいのう、ドロップ品もジェネラルの大剣を手に入れたしのう。


「では帰って今後の話し合いじゃ、これからは採取隊も組まねばならんしな」


こうしてワシたちは頻繁にダンジョンを探索するようになったんじゃ、おかげで道具関係がかなり発展したぞい。


「どうじゃな2号ダンジョンの具合は」


あれからかなりダンジョンの探索が進んだんじゃ、リーダーを2号に任せ戦闘班と採取班3PTを3組作りローテーションを組んで進んでおる、ワシたちの村も800人を超えたんじゃよ。


「なかなか順調じゃよ、じゃがまだ下の階があるようじゃな」


頻繁に入ってはいるが武器や道具の開発がメインじゃからな、たいていが10階まで行って帰ってきてしまうのじゃ、2号の話ではもっと下があるじゃろうと言う話じゃ。


「ふむ、そろそろもっと下を調べてもいいかもしれんのう、良し!許可するぞい何処まで深いかは知らぬが15階まで進んでみるんじゃ、もしそれよりも深くあるようなら帰ってくるのじゃ」

「分かったぞい1号、装備を整えて明日向かって見るのじゃ」


2号が家を出て行ったぞい、ワシも行きたいのう、行きたいが人数が増えて更に村を出れないなってしもうた、それに今新たな建物を作っている最中なのじゃ。
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