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3章 第1次世界大戦
55話 告白したのはそっち
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アチシこと、ミンミントウ国の王女ピリピリカリス・マイ・ロロロスは、フェリトスの使者様と謁見するこの日を楽しみにしていたのです。アチシに贈り物をくれた初めての人で、他国から来る男性のジルベルト様と言う人なのです。
早く来てほしいのですっと、2階から窓を眺めていると、見知らぬ馬車がアチシの屋敷の前に止まったのです。どんなお方なのかも見ない内に、アチシは部屋を飛び出して玄関に急ぎ向かったのです。
「ひ、姫様!?廊下を走ってはいけません」
廊下の途中でアチシのメイドのメイリーラナとすれ違って注意をされたのですが、アチシは急いでいると返して走ったのです、早くしないとお父様との謁見に向かってしまうから会えないのです。
後ろではしたないと、メイリーラナの声が聞こえ追いかけて来るのが分かったのです、後ろで子供みたいと言われたです。どうせアチシは成人して1年経ったとは思えない容姿で、誰が見ても子供にしか見えないのですっと、プンプン怒りながら走ったのです。
「姫様、せめてスカートを上げて走ってください、危ないですよ」
「ドレスが大きいのがいけないのです、それよりもメイリーラナ急ぐです」
アチシに大きくなってほしくて、服はいつも大きめの物が用意されるのです、アチシにとっていつもの事なので、踏みつけて転ぶことはないのです。
ふっふっふっと、アチシはスカートを踏まない様に蹴って得意げに見せたのです、そして目的の場所に到着して階段に向かい下を見たのです。
「どなたがジルベルト様なのです?」
2階の階段の手すりから身を乗り出し下を見たのですが、そこには知らない方が数名いて分からず、更に身を乗り出したのですけど、その中にカッコイイ男性がいて、絶対その方だとジッと見たのです。
背の高いその方がジルベルト様だと嬉しくて、執事のササルトルが案内を始めたのを見て、アチシは更に身を乗り出し、そのまま落ちてしまったのです。
頭から落ちてしまったアチシは、直ぐに目を瞑って床に当たる瞬間が来るのを待ったのです、それはとても痛くて怖いのです、だからアチシはそこで死んでしまうんだと泣いたのです。
「おっとと!!」
そんな覚悟をしたアチシの身体がふわっとした瞬間、誰かの声が少し上から聞こえ、アチシは落ちる感覚が無くなったのです。恐る恐る目を開けると、そこには男性の顔があってビックリです。
ジルベルト様よりは子供っぽいし、顔もいまいちで背も低いけど、助けてもらったから悪くは言わず、アチシはお礼は伝えたのです。ジルベルト様だったらもっと良かったのにとか思ってないのですよ。
「姫様ご無事ですか!!」
階段を下りて来たメイリーラナは、彼の手からアチシを奪うように抱きしめてくれたのです。あまりにも声が大きかったせいで、ササルトルたちも振り返って戻って来てしまったのです。
そしてカッコイイあの人も戻って来て、アチシは注目されてとても恥ずかしくなってしまったです。そんな誰もがアチシの心配をしてくれる中で、ジルベルト様と数名の女性たちはアチシを助けてくれた人の方に集まったのです。
「さすがジルね、良くキャッチしたわ」
「それはそうですよ、ジルベルトさんに出来ない事はないです」
「それは言い過ぎだララフォート、俺が最後に歩いていたから気付いただけさ」
背の高いカッコイイ方は、ジルベルト様ではなくララフォート様と言う方だったのをその時に知り、アチシは凄くガッカリして小さい方の男性を見たのです。しかも助けた小さな男性の方がジルベルト様だったとか、もっとガッカリですよ。
正直、アチシの好みギリギリって感じですけど、命を助けて貰った時にアチシの肌にも触れたお方ですから、婚約者としてギリギリ合格なのです。
立ち上がったアチシは、ジルベルト様の前に来て手を差し出したのです、そして申し出は受けると宣言なのですよ。
「申し出?」
「未婚の女性の肌に男性が触れるのは、アチシたちの国では婚約の申し出なのです。プレゼントも事前に貰っていますから、断る必要はないのです」
アチシの解説を聞いても、ジルベルト様はアチシの手を取らなかったのです。どうしてなのです?っと頭を傾けると、ジルベルト様も同時に頭を傾けたのです。
婚約してくれるのでしょうっと聞いてみると、ジルベルト様は申し込みはしてないと返してきて、アチシはびっくりして手を引っ込められずに固まってしまったのです。どうしてこうなってしまったのか、アチシは説明を求めたのですよ。
「そう言われてもな、俺は友好国の王族に品物を送っていただけで、婚約とか考えてない」
「で、でも個人にあんなに多くは送らないのです。それに・・・肌にも触れたのですよ」
「あれは不可抗力だろう、命を助ける為に仕方なかったし、贈り物が多かったのはそれだけ新しい品物が多かっただけだ」
「そ、そんな・・・じゃあ」
アチシはどうすれば良いのか分からなくなり、力が抜けてその場に【ペタン】と座って、涙を流して泣いてしまったのです。
肌を触れられたアチシは、もう誰も婚約を申し込んで来ないのです。ジルベルト様と会える楽しい日のはずが、アチシの最悪の日になってしまったと涙が止まらないのです。
贈り物を送って来て申し込みをして来たのはそっちなのにと、アチシはワ~ンっと泣いて抗議したのです。そんなアチシをメイリーラナが頭を撫でてくれたのです。
「他国の人には分かりません、もう行きましょう姫様」
「うぅ~・・・はいです」
泣き止んだアチシは、しょんぼりと立ち上がり階段の方に向かったのです。アチシに残った道は、愛のない政略結婚だけになってしまったのです、もう恋は出来ないとまた涙がでてきたのです。
落ち込んで部屋に戻っても、アチシはベッドに顔を埋めて泣くばかりで、もう諦めてしまったのです。
「姫様」
「メイリーラナ、あなたも自分の部屋に戻って良いのです。今日アチシは寝るだけなのです」
「まだ昼にもなってないのにですか?」
昼食にはジルベルト様たちを歓迎する食事会が開かれる予定です。でも国の行事なのでアチシが行かなくても良いのですと、不貞腐れた返事を返してふて寝です。
それでもメイリーラナは部屋を出なかったのです、お茶を淹れてくれて飲みましょうと誘って来たのです。アチシは嫌だと返事を返したのです、お茶はジルベルト様が贈ってくれた品で、先ほどの事を思い出してしまうのです。
「それを言ったらベッドもですよ姫様」
痛い所をメイリーラナは突いて来るから、アチシは嫌な顔をしてメイリーラナを睨んだです。テーブルにはお茶以外にもお菓子が沢山用意されていたのですが、アチシの部屋には、ジルベルト様から貰った品が沢山あって、何処を見ても目に映るのです。それだけ沢山の品を貰っていたのだと、アチシは改めて思い、そして勘違いしても仕方ないと、口に出して文句を言ったのです。
「好意の証として相手に品物を贈るのは当然ですからね」
「そうなのですよメイリーラナっ!!王族であるアチシを狙うのなら、それなりの品が必要です。だから勘違いをしても仕方ないのです」
品の数も質もすごいのがいけないと、アチシはベッドから起き上がり、そのまま上に立ったのです。そしてメイリーラナの用意してくれたお茶を飲み、アチシは元気を取り戻し、仕返しを思い付いてニヤリとしたのです。メイリーラナはそれを見て嫌そうですけど、アチシは絶対に引かないのです。
「仕返しなんてダメですよ姫様」
「乙女心を弄んだ罰なのです。今の段階で婚約は勘違いでも、それを決めるのはまだ早いのです」
ほんとにしてしまえば良いのだと、アチシは食事会に参加を決めたのです。国王であるお父様も、継承権の低いアチシが他国のジルベルト様に嫁ぐのは良い話だと、きっと了承してくれるのです。
そうと決まれば早速お父様に報告です、今頃食事会の準備をしているですから、そこで言ってしまうのです。
早く来てほしいのですっと、2階から窓を眺めていると、見知らぬ馬車がアチシの屋敷の前に止まったのです。どんなお方なのかも見ない内に、アチシは部屋を飛び出して玄関に急ぎ向かったのです。
「ひ、姫様!?廊下を走ってはいけません」
廊下の途中でアチシのメイドのメイリーラナとすれ違って注意をされたのですが、アチシは急いでいると返して走ったのです、早くしないとお父様との謁見に向かってしまうから会えないのです。
後ろではしたないと、メイリーラナの声が聞こえ追いかけて来るのが分かったのです、後ろで子供みたいと言われたです。どうせアチシは成人して1年経ったとは思えない容姿で、誰が見ても子供にしか見えないのですっと、プンプン怒りながら走ったのです。
「姫様、せめてスカートを上げて走ってください、危ないですよ」
「ドレスが大きいのがいけないのです、それよりもメイリーラナ急ぐです」
アチシに大きくなってほしくて、服はいつも大きめの物が用意されるのです、アチシにとっていつもの事なので、踏みつけて転ぶことはないのです。
ふっふっふっと、アチシはスカートを踏まない様に蹴って得意げに見せたのです、そして目的の場所に到着して階段に向かい下を見たのです。
「どなたがジルベルト様なのです?」
2階の階段の手すりから身を乗り出し下を見たのですが、そこには知らない方が数名いて分からず、更に身を乗り出したのですけど、その中にカッコイイ男性がいて、絶対その方だとジッと見たのです。
背の高いその方がジルベルト様だと嬉しくて、執事のササルトルが案内を始めたのを見て、アチシは更に身を乗り出し、そのまま落ちてしまったのです。
頭から落ちてしまったアチシは、直ぐに目を瞑って床に当たる瞬間が来るのを待ったのです、それはとても痛くて怖いのです、だからアチシはそこで死んでしまうんだと泣いたのです。
「おっとと!!」
そんな覚悟をしたアチシの身体がふわっとした瞬間、誰かの声が少し上から聞こえ、アチシは落ちる感覚が無くなったのです。恐る恐る目を開けると、そこには男性の顔があってビックリです。
ジルベルト様よりは子供っぽいし、顔もいまいちで背も低いけど、助けてもらったから悪くは言わず、アチシはお礼は伝えたのです。ジルベルト様だったらもっと良かったのにとか思ってないのですよ。
「姫様ご無事ですか!!」
階段を下りて来たメイリーラナは、彼の手からアチシを奪うように抱きしめてくれたのです。あまりにも声が大きかったせいで、ササルトルたちも振り返って戻って来てしまったのです。
そしてカッコイイあの人も戻って来て、アチシは注目されてとても恥ずかしくなってしまったです。そんな誰もがアチシの心配をしてくれる中で、ジルベルト様と数名の女性たちはアチシを助けてくれた人の方に集まったのです。
「さすがジルね、良くキャッチしたわ」
「それはそうですよ、ジルベルトさんに出来ない事はないです」
「それは言い過ぎだララフォート、俺が最後に歩いていたから気付いただけさ」
背の高いカッコイイ方は、ジルベルト様ではなくララフォート様と言う方だったのをその時に知り、アチシは凄くガッカリして小さい方の男性を見たのです。しかも助けた小さな男性の方がジルベルト様だったとか、もっとガッカリですよ。
正直、アチシの好みギリギリって感じですけど、命を助けて貰った時にアチシの肌にも触れたお方ですから、婚約者としてギリギリ合格なのです。
立ち上がったアチシは、ジルベルト様の前に来て手を差し出したのです、そして申し出は受けると宣言なのですよ。
「申し出?」
「未婚の女性の肌に男性が触れるのは、アチシたちの国では婚約の申し出なのです。プレゼントも事前に貰っていますから、断る必要はないのです」
アチシの解説を聞いても、ジルベルト様はアチシの手を取らなかったのです。どうしてなのです?っと頭を傾けると、ジルベルト様も同時に頭を傾けたのです。
婚約してくれるのでしょうっと聞いてみると、ジルベルト様は申し込みはしてないと返してきて、アチシはびっくりして手を引っ込められずに固まってしまったのです。どうしてこうなってしまったのか、アチシは説明を求めたのですよ。
「そう言われてもな、俺は友好国の王族に品物を送っていただけで、婚約とか考えてない」
「で、でも個人にあんなに多くは送らないのです。それに・・・肌にも触れたのですよ」
「あれは不可抗力だろう、命を助ける為に仕方なかったし、贈り物が多かったのはそれだけ新しい品物が多かっただけだ」
「そ、そんな・・・じゃあ」
アチシはどうすれば良いのか分からなくなり、力が抜けてその場に【ペタン】と座って、涙を流して泣いてしまったのです。
肌を触れられたアチシは、もう誰も婚約を申し込んで来ないのです。ジルベルト様と会える楽しい日のはずが、アチシの最悪の日になってしまったと涙が止まらないのです。
贈り物を送って来て申し込みをして来たのはそっちなのにと、アチシはワ~ンっと泣いて抗議したのです。そんなアチシをメイリーラナが頭を撫でてくれたのです。
「他国の人には分かりません、もう行きましょう姫様」
「うぅ~・・・はいです」
泣き止んだアチシは、しょんぼりと立ち上がり階段の方に向かったのです。アチシに残った道は、愛のない政略結婚だけになってしまったのです、もう恋は出来ないとまた涙がでてきたのです。
落ち込んで部屋に戻っても、アチシはベッドに顔を埋めて泣くばかりで、もう諦めてしまったのです。
「姫様」
「メイリーラナ、あなたも自分の部屋に戻って良いのです。今日アチシは寝るだけなのです」
「まだ昼にもなってないのにですか?」
昼食にはジルベルト様たちを歓迎する食事会が開かれる予定です。でも国の行事なのでアチシが行かなくても良いのですと、不貞腐れた返事を返してふて寝です。
それでもメイリーラナは部屋を出なかったのです、お茶を淹れてくれて飲みましょうと誘って来たのです。アチシは嫌だと返事を返したのです、お茶はジルベルト様が贈ってくれた品で、先ほどの事を思い出してしまうのです。
「それを言ったらベッドもですよ姫様」
痛い所をメイリーラナは突いて来るから、アチシは嫌な顔をしてメイリーラナを睨んだです。テーブルにはお茶以外にもお菓子が沢山用意されていたのですが、アチシの部屋には、ジルベルト様から貰った品が沢山あって、何処を見ても目に映るのです。それだけ沢山の品を貰っていたのだと、アチシは改めて思い、そして勘違いしても仕方ないと、口に出して文句を言ったのです。
「好意の証として相手に品物を贈るのは当然ですからね」
「そうなのですよメイリーラナっ!!王族であるアチシを狙うのなら、それなりの品が必要です。だから勘違いをしても仕方ないのです」
品の数も質もすごいのがいけないと、アチシはベッドから起き上がり、そのまま上に立ったのです。そしてメイリーラナの用意してくれたお茶を飲み、アチシは元気を取り戻し、仕返しを思い付いてニヤリとしたのです。メイリーラナはそれを見て嫌そうですけど、アチシは絶対に引かないのです。
「仕返しなんてダメですよ姫様」
「乙女心を弄んだ罰なのです。今の段階で婚約は勘違いでも、それを決めるのはまだ早いのです」
ほんとにしてしまえば良いのだと、アチシは食事会に参加を決めたのです。国王であるお父様も、継承権の低いアチシが他国のジルベルト様に嫁ぐのは良い話だと、きっと了承してくれるのです。
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