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最終章 終焉
373話 何故に?
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俺たちは今ベルメルテ城の地下に来ていて、そこは騎士たちの訓練場になっています。
ケイイチ
「どうしてこうなったかな?」
俺の前には100くらいの騎士たちが並んでいます、ある事が理由で1人ずつ相手をする事になってしまいました。
ケイイチ
「まあほんとは数日後になるはずだったからこれくらいはいいけどさ」
それは一時間前の事です。
ケイイチ
「どうもケリューさん、突然すみません」
ケリュー
「いえいえ、ケイイチ殿でしたらいつでも歓迎ですわ、それとお隣に座られている方たちはどなたですか?」
ケイイチ
「俺の妻たちですよ」
みんなを紹介したんだけど嫁と言う単語を聞いてからケリューさんの様子が変わり始めていた、なんでだ?
ケイイチ
「それでですね戦争の状況が変わりまして、少し早いのですが進軍の準備をお願いしたいのです」
ケリュー
「なるほど・・・ではケイイチ殿、結婚の準備をしましょう」
ケイイチ
「え!?な、なんでそうなるんですか」
俺は質問をぶつけたがケリューさんは何でって顔している。
ケリュー
「だってあなたはあたしに贈り物を沢山くれたではないですか、試合も断らずしていただきあたしより強いのも分かっています、あれは戦争が始まったら結婚しようというお話ではなかったのですか?」
凄い事を言ってきました、ケリューさんが話してくれたがこの国の騎士は結婚の申し込みで試合をする事がよくあるそうです。
ケイイチ
「誤解ですよ、だってあれは戦争に参加をしてくれるからとお礼代わりにしていた物ですからね」
ケリュー
「どうしてもあたしを貰ってくれないのですか?だから他の嫁の方たちを連れてきたのですか?」
潤んだ目で見てきたのですが・・・みんなを連れてきたのはそういった理由ではない、この後ジェヴァットたちの所に行くから全員で来ているだけだ。
ケイイチ
「申し訳ないですけど、嫁を増やす予定はないです、ごめんなさい」
ケリュー
「そ、そんな!?・・・分かりました、では我が国のお断りの儀式をいたしましょう」
そう、そんな事があって俺は今訓練場に立っている。
騎士A
「行くぞ、この人でなし!ケリュー様ほどの魅力ある人の心をもて遊んだことを後悔させてやるぞ」
そう言って試合は始まった、そして俺は罵声を聞きながら倒して行きました。
どうやら罵声を言うのは儀式の様で、みんな同じことを言っていた、途中違う事を言っていた人もいたけど、恐らくほんとにケリューさんの事を好きだったんじゃないかな?
そしてやっと99人を倒し最後の人だ、どうやら最後は本人らしい。
ケリュー
「ほんとにお強いですねケイイチ殿」
ケイイチ
「まあそうですね、でもほんとすみません、まさかケリューさんが俺の事を好きだとは思わなかったんですよ」
ケリュー
「そうでしたか、ケイイチ殿には短い時間だったかもしれませんがあたしには十分な時間でした、あれほど優しくしてくれて親しく話してくれる方はいませんでしたからね」
それから結構話した、どうやら貴族の位やケリューさんの強さに押されて男性が近寄ってこなかったらしい、十分綺麗なんだけど勿体ないね、これからは俺に罵声を言った人たちの中から見つけてください。
ケリュー
「では行きますが、最後の勝負はどちらかがまいったと言うまでですからね」
ケイイチ
「え!?」
ケリュー
「当然です、そしてケイイチ殿が降参した場合、自動的にあたしを嫁にしなくてはいけません」
んなバカな!じゃあダメージを与えて意識を奪ってもダメって事じゃん、そしてケリューさんが折れなければだめって事でしょ。
そうか⁉︎普通は100人を相手にしてたらヘトヘトのはずなんだ、そして最後に振った相手が出てきて気がすむまでボコボコにするって感じがこの儀式の本当の形なんだ。
ケリュー
「行きます!はあぁぁー」
ケイイチ
「うぅ~」
俺はしばらく受けに回った、だって倒したら降参の言葉を聞くためにケリューさんが起きるのを待たないといけないし、起きた後再び戦うかもしれないって事でしょ。
ケイイチ
「これって普通はいつ終わるんですか?」
戦いながら俺が聞くと攻撃しながらケリューさんが答えてくれた。
ケリュー
「それは断られた相手の気が済むまでです、だああぁぁー!」
ケイイチ
「う、そうですかそうですよね・・・それでケリューさん気が済みましたか?」
俺は解っているのだが聞いてみた、だってかれこれ30分は戦っているんだよ。
ケリュー
「そんなわけないでしょ!あたしがどんな気持ちでいたか解りますか、ケイイチ殿がいつ来るかと心待ちにして祈ったほどですよ、それを・・・だりゃあー!」
凄く気合の入った剣が振り下ろされてくる、まあ普通に受けているんだけど、その度ケリューさんの目から涙が飛んでくる、俺を目掛けて剣を振ってはいるんだけど少しズレたりもしていた。
ケイイチ
「どうしてこうなったかな?」
俺の前には100くらいの騎士たちが並んでいます、ある事が理由で1人ずつ相手をする事になってしまいました。
ケイイチ
「まあほんとは数日後になるはずだったからこれくらいはいいけどさ」
それは一時間前の事です。
ケイイチ
「どうもケリューさん、突然すみません」
ケリュー
「いえいえ、ケイイチ殿でしたらいつでも歓迎ですわ、それとお隣に座られている方たちはどなたですか?」
ケイイチ
「俺の妻たちですよ」
みんなを紹介したんだけど嫁と言う単語を聞いてからケリューさんの様子が変わり始めていた、なんでだ?
ケイイチ
「それでですね戦争の状況が変わりまして、少し早いのですが進軍の準備をお願いしたいのです」
ケリュー
「なるほど・・・ではケイイチ殿、結婚の準備をしましょう」
ケイイチ
「え!?な、なんでそうなるんですか」
俺は質問をぶつけたがケリューさんは何でって顔している。
ケリュー
「だってあなたはあたしに贈り物を沢山くれたではないですか、試合も断らずしていただきあたしより強いのも分かっています、あれは戦争が始まったら結婚しようというお話ではなかったのですか?」
凄い事を言ってきました、ケリューさんが話してくれたがこの国の騎士は結婚の申し込みで試合をする事がよくあるそうです。
ケイイチ
「誤解ですよ、だってあれは戦争に参加をしてくれるからとお礼代わりにしていた物ですからね」
ケリュー
「どうしてもあたしを貰ってくれないのですか?だから他の嫁の方たちを連れてきたのですか?」
潤んだ目で見てきたのですが・・・みんなを連れてきたのはそういった理由ではない、この後ジェヴァットたちの所に行くから全員で来ているだけだ。
ケイイチ
「申し訳ないですけど、嫁を増やす予定はないです、ごめんなさい」
ケリュー
「そ、そんな!?・・・分かりました、では我が国のお断りの儀式をいたしましょう」
そう、そんな事があって俺は今訓練場に立っている。
騎士A
「行くぞ、この人でなし!ケリュー様ほどの魅力ある人の心をもて遊んだことを後悔させてやるぞ」
そう言って試合は始まった、そして俺は罵声を聞きながら倒して行きました。
どうやら罵声を言うのは儀式の様で、みんな同じことを言っていた、途中違う事を言っていた人もいたけど、恐らくほんとにケリューさんの事を好きだったんじゃないかな?
そしてやっと99人を倒し最後の人だ、どうやら最後は本人らしい。
ケリュー
「ほんとにお強いですねケイイチ殿」
ケイイチ
「まあそうですね、でもほんとすみません、まさかケリューさんが俺の事を好きだとは思わなかったんですよ」
ケリュー
「そうでしたか、ケイイチ殿には短い時間だったかもしれませんがあたしには十分な時間でした、あれほど優しくしてくれて親しく話してくれる方はいませんでしたからね」
それから結構話した、どうやら貴族の位やケリューさんの強さに押されて男性が近寄ってこなかったらしい、十分綺麗なんだけど勿体ないね、これからは俺に罵声を言った人たちの中から見つけてください。
ケリュー
「では行きますが、最後の勝負はどちらかがまいったと言うまでですからね」
ケイイチ
「え!?」
ケリュー
「当然です、そしてケイイチ殿が降参した場合、自動的にあたしを嫁にしなくてはいけません」
んなバカな!じゃあダメージを与えて意識を奪ってもダメって事じゃん、そしてケリューさんが折れなければだめって事でしょ。
そうか⁉︎普通は100人を相手にしてたらヘトヘトのはずなんだ、そして最後に振った相手が出てきて気がすむまでボコボコにするって感じがこの儀式の本当の形なんだ。
ケリュー
「行きます!はあぁぁー」
ケイイチ
「うぅ~」
俺はしばらく受けに回った、だって倒したら降参の言葉を聞くためにケリューさんが起きるのを待たないといけないし、起きた後再び戦うかもしれないって事でしょ。
ケイイチ
「これって普通はいつ終わるんですか?」
戦いながら俺が聞くと攻撃しながらケリューさんが答えてくれた。
ケリュー
「それは断られた相手の気が済むまでです、だああぁぁー!」
ケイイチ
「う、そうですかそうですよね・・・それでケリューさん気が済みましたか?」
俺は解っているのだが聞いてみた、だってかれこれ30分は戦っているんだよ。
ケリュー
「そんなわけないでしょ!あたしがどんな気持ちでいたか解りますか、ケイイチ殿がいつ来るかと心待ちにして祈ったほどですよ、それを・・・だりゃあー!」
凄く気合の入った剣が振り下ろされてくる、まあ普通に受けているんだけど、その度ケリューさんの目から涙が飛んでくる、俺を目掛けて剣を振ってはいるんだけど少しズレたりもしていた。
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