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12章学園大会
294話 教えてよね
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魔法芸術の競技が始まりしばらく予選を見ていて俺は頭を抱えた。
ケイイチ
「俺、やり過ぎたかも」
選手の子供が魔法を使って自分の周囲に水を浮かせて動かしていたり、ポーズをとっている石像を作っているのだがはっきり言ってしょぼい。
今会場に出ている子は水魔法で雨を降らせるだけだし、前の子は小さなラビットの石像をいくつか作ってそれを走らせていた。
それを司会の女性と解説者の男性が説明して盛り上げているが反応はあまり良くない。
ミキ
「そ、そうね、でも良かったじゃない!これでケイトは通過確実よ」
シーリュ
「そ、そんなにすごい物を作るのか!」
シーリュが驚いて言ってきた、俺が考えに考え何とか出来るようになったものだからね。
ケイイチ
「まあね、ケイトにはさ」
俺は日本で見た動いているように見える絵を再現した、原理は良く解らなかったが魔法を複数使い、遠くからでも見える様に大きな板を回転させその上に光の線を作ると何とかできた、前座はそれだ。
はっきり言って今出ている子たちと難易度が全然違う!魔法を複数使うのは言うまでもないがそれを操作するのもかなり難しいのだ。
ケイイチ
「っとこんな感じなんだ」
ガル
「魔法を複数使うって、すごいですね!これは他の子達は敵いませんね」
ケイイチ
「ああ、しかもそれは前座なんだ、その後に俺の故郷で良く見た物を魔法で再現したんだよ」
俺がそう言ったらサッツたちが笑っていた。
サッツ
「それはさすがにやり過ぎでしたね、でもケイイチさんらしいですよ」
シーリュ
「そうだな、見るのが楽しみだぜ、ハッキリ言ってそれ以外は見ててつまらない、ガル菓子をくれよ」
サッツたちは予選をチラチラ見ながらお菓子を食べてしゃべり始めてしまった。
たまに良く出来た石像や、雪を降らせたりとちょっと高度なことをしている子がいて周りが驚いていた。
あれくらいなら教えなくてもヴェルたちはできただろうね、それで観客が騒ぐなんてケイトたちが出てきたらどうなるんだよ。
ケイイチ
「どうしてみんな言ってくれなかったのかな?」
飛空艇で散々モーリスたちは見ていたのだ、だが何も助言してくれなかった。
離れて見てた時驚いていたかもしれないけど、その程度だ、一言やり過ぎですって言ってほしかった。
サーニャン
「おそらくマスターが教えていたからではないでしょうか」
ミキ
「そうねそれが一番可能性があるわ」
みんなが頷いている、聞いたら俺が考えた物なら優勝確実と思って自分の意見を言わなかったと言われた。
頑張って考えたのに、それはないよね。
ケイイチ
「た、確かに俺は非常識で変わったことするけど、モーリスたちはそんなに知らないだろ」
フルーティア
「ケイイチ知らなかったの?モーリスたちはヴェルティナ様たちに聞いてたわよ」
なんだと!?・・・知らなかった。
ミキ
「確実に勝つためにヴェルティナたちが助言をしないように言ってたのかもね」
確かにあり得る話だね・・・ん?でもおかしくないかな?。
ケイイチ
「それじゃあさっきなんであんなに動揺してたんだよ」
ミキ
「それは子供だからでしょ、大会で緊張してたところに予期しないことが起こったら、対処するのは経験が必要よ、ケイイチみたいに落ち着いてすぐ対策を言える人はそういないわ」
確かにそうかもしれない・・・まあいいか、これで勝てるのは解ったし大会を楽しもう。
他の競技もやり過ぎたのは確実だね、うん考えないようにしよう、うんうん。
ケイイチ
「そうだね、じゃあ安心して楽しもう、丁度ケイトが出てきたよ」
アイリ
「あ!ほんとだ!?がんばれーケイトー!」
アイリの声にケイトが反応して手を振ってくれた、随分落ち着いている、あのすぐ緊張するケイトが手を振る余裕があるとはね、集中スキルを使ったのだろう。
ちなみに瞑想でも落ち着くことは出来る、しかし瞑想はちゃんと座らないと効果がないのだ、集中は立っていても意識して使っていれば効果がある。
ケイイチ
「俺、やり過ぎたかも」
選手の子供が魔法を使って自分の周囲に水を浮かせて動かしていたり、ポーズをとっている石像を作っているのだがはっきり言ってしょぼい。
今会場に出ている子は水魔法で雨を降らせるだけだし、前の子は小さなラビットの石像をいくつか作ってそれを走らせていた。
それを司会の女性と解説者の男性が説明して盛り上げているが反応はあまり良くない。
ミキ
「そ、そうね、でも良かったじゃない!これでケイトは通過確実よ」
シーリュ
「そ、そんなにすごい物を作るのか!」
シーリュが驚いて言ってきた、俺が考えに考え何とか出来るようになったものだからね。
ケイイチ
「まあね、ケイトにはさ」
俺は日本で見た動いているように見える絵を再現した、原理は良く解らなかったが魔法を複数使い、遠くからでも見える様に大きな板を回転させその上に光の線を作ると何とかできた、前座はそれだ。
はっきり言って今出ている子たちと難易度が全然違う!魔法を複数使うのは言うまでもないがそれを操作するのもかなり難しいのだ。
ケイイチ
「っとこんな感じなんだ」
ガル
「魔法を複数使うって、すごいですね!これは他の子達は敵いませんね」
ケイイチ
「ああ、しかもそれは前座なんだ、その後に俺の故郷で良く見た物を魔法で再現したんだよ」
俺がそう言ったらサッツたちが笑っていた。
サッツ
「それはさすがにやり過ぎでしたね、でもケイイチさんらしいですよ」
シーリュ
「そうだな、見るのが楽しみだぜ、ハッキリ言ってそれ以外は見ててつまらない、ガル菓子をくれよ」
サッツたちは予選をチラチラ見ながらお菓子を食べてしゃべり始めてしまった。
たまに良く出来た石像や、雪を降らせたりとちょっと高度なことをしている子がいて周りが驚いていた。
あれくらいなら教えなくてもヴェルたちはできただろうね、それで観客が騒ぐなんてケイトたちが出てきたらどうなるんだよ。
ケイイチ
「どうしてみんな言ってくれなかったのかな?」
飛空艇で散々モーリスたちは見ていたのだ、だが何も助言してくれなかった。
離れて見てた時驚いていたかもしれないけど、その程度だ、一言やり過ぎですって言ってほしかった。
サーニャン
「おそらくマスターが教えていたからではないでしょうか」
ミキ
「そうねそれが一番可能性があるわ」
みんなが頷いている、聞いたら俺が考えた物なら優勝確実と思って自分の意見を言わなかったと言われた。
頑張って考えたのに、それはないよね。
ケイイチ
「た、確かに俺は非常識で変わったことするけど、モーリスたちはそんなに知らないだろ」
フルーティア
「ケイイチ知らなかったの?モーリスたちはヴェルティナ様たちに聞いてたわよ」
なんだと!?・・・知らなかった。
ミキ
「確実に勝つためにヴェルティナたちが助言をしないように言ってたのかもね」
確かにあり得る話だね・・・ん?でもおかしくないかな?。
ケイイチ
「それじゃあさっきなんであんなに動揺してたんだよ」
ミキ
「それは子供だからでしょ、大会で緊張してたところに予期しないことが起こったら、対処するのは経験が必要よ、ケイイチみたいに落ち着いてすぐ対策を言える人はそういないわ」
確かにそうかもしれない・・・まあいいか、これで勝てるのは解ったし大会を楽しもう。
他の競技もやり過ぎたのは確実だね、うん考えないようにしよう、うんうん。
ケイイチ
「そうだね、じゃあ安心して楽しもう、丁度ケイトが出てきたよ」
アイリ
「あ!ほんとだ!?がんばれーケイトー!」
アイリの声にケイトが反応して手を振ってくれた、随分落ち着いている、あのすぐ緊張するケイトが手を振る余裕があるとはね、集中スキルを使ったのだろう。
ちなみに瞑想でも落ち着くことは出来る、しかし瞑想はちゃんと座らないと効果がないのだ、集中は立っていても意識して使っていれば効果がある。
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