上 下
292 / 380
12章学園大会

292話 退散したら

しおりを挟む
大会が始まるまで後4日、俺たちが到着して17日が経った、まだ向こうから何もしかけてこない。


サイガ
「何も仕掛けてこないなつまらん、ケイイチ俺たちも模擬戦をするぞ」


大会までまだ日があるので飛空艇の中でヴェルたちの練習を見ていた、ただ競技に出る子よりも見るメンバーが増え、分担して今は見ていて俺はいま手が空いている。


ケイイチ
「そうだな、じゃあ少し離れたとこでやろう」


俺たちはヴェルたちの邪魔にならないように離れて手合わせをした。


サイガ
「はぁっはぁっはぁっやはりまだ届かんか、レベルを上げたいとこだな」

ケイイチ
「十分強いと思うけどね、じゃあ明日はイーレとケンを連れてダンジョンに行って来るかい?」


俺の提案にサイガは嬉しそうな顔をして笑っていた。


サイガ
「ほんとか、よし行って来るぞ」


その後休憩をして練習を見たのだがその時ヴェルが言ってきた。


ヴェルティナ
「ケイイチあの人は何者ですの、ケイイチと戦っていた時剣が見えなかったですわ」

ケイイチ
「ああ、俺の知り合いで今南の魔王の所にいる者だよ」

ヴェルティナ
「ああ、あの変わり者の魔族で有名な魔王ジェヴァットですか」


魔王って聞いて驚かないんだね、まあローナが前に話してくれた知ってる魔王ってのがそのジェヴァットだったと前に聞いたからヴェルが聞いて驚かないのも分かるけど。


ケイイチ
「そんなに変わり者って言われてるのかい?」

ヴェルティナ
「そうですわね、戦闘を好まず自治領の民たちの事を思っている魔族ってだけですわ、わたくしはそうは思っていませんわ、上に立つ者として当然ですわよ」


なるほどね、昨日もジェヴァットの所に行って報告を聞いたけど民を思っていて良い人だ、新しく出来た村にも移住を開始したらしく、新しく畑を追加した位だからね。


ヴェルティナ
「でも一番驚いたのがそんな彼を軽くあしらっていたケイイチですわ」


ヴェルがそう言うと他のみんなも頷いていた、聞き耳を立てていたのかみんな。


デュレ
「それはそうですよ、クリスタルの鎧を蹴りで壊すほどですよケイイチさんは」

ファレラ
「何それ!デュレ詳しく話しなさいよ」

ネスティ
「お、俺も聞きたい!?クリスタルってあの超固いのですよね」


みんながデュレの方に集まって行った、これは俺のとこにくるのはすぐだろうか?離れよう。


ミキ
「ケイイチも大変ね」

フルーティア
「そうね、でも逃げてるけどどうせ食事中に捕まるわよ、あれ」


遠くでミキとフルーティアが俺の方を見ていた・・・何となく何を話してるのかわかるね、サーニャンとキャンキャイのとこにでも行ってくるかな。

俺はサーニャンとキャンキャイの所に行き進捗状況を聞き退避することに成功した、キャンキャイはすでに村に戻っていて結構加工が進んでいたよ、さすがだね。

軽く加工の改善策を伝えると結構時間が経ったので俺たちは戻ることにした。


さあ、もう俺の話題は終わっているよねっと思い転移したのだが、食堂に入るとすぐに囲まれた。


ファレラ
「ケイイチさん⁉︎私をよ、嫁に貰ってください」

デュレ
「ず、ズルいですよファレラ⁉︎わ、私もおねがいします」

ネスティ
「そんなことより、クリスタルの鎧を持ってるってほんとですか!?見せてください」

ヘキル
「それよりもクリスタルのドラゴンを倒した話をしてください」

ケーラ
「それはさっき聞いたでしょヘキル、ここは魔族の将軍を倒した話よ!姫を守る騎士って感じで素敵!」


質問攻めに合いました、ミキとフルーティアが疲れた顔をしているってことは・・・話したのね、二人も連れて行くべきだったかな。

ファレラとデュレの告白は丁重に断りみんなに冒険の話をし、最後にクリスタルの鎧を出してミスリルの剣で切って見せた、蹴ると飛空艇に損傷を与えてしまうからだ。

みんな凄く驚き喜んでくれた、うん、今までで一番騒いだと確信をもって言えるほどだったね。



D P収入

15日分
2億3870万P


DP使用
ダンジョン村用畑
10万P


残りDP残り7億5733万P

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。 牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子 信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。 初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった *** 異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います

Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月
ファンタジー
異世界へと転生した有名料理人は、この世界では最強でした。しかし自分の事を理解していない為、自重無しの生活はトラブルだらけ。しかも、いつの間にかハーレムを築いてます。平穏無事に、夢を叶える事は出来るのか!?

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

異世界転生!ハイハイからの倍人生

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。 まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。 ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。 転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。 それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...

生活魔法は万能です

浜柔
ファンタジー
 生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。  それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。  ――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

処理中です...