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11章決戦

259話 魔力操作と武器

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孤児院で夕食を食べ風呂を済ませて録画を見た。


フルーティア
「こ、これはすごいわね!」

ケイイチ
「まあね、録画は・・・おお!40階の録画が5件で30階が10件だな」

ミキ
「そ、そんなにあるの!30階はあまり変わらないけど、40階は随分増えたわね」


確かにレベルが上がって奥に行く探索者が増えているのかもしれない。


ケイイチ
「30階は武具集めだろうから外すか、40階はボスが2件に先に行くPTが3件か」


ボス戦はやはり何人かが負傷して何とか倒して次の部屋で戻って行った、先に進んだPTは前にボスを倒したPTが傷を治して入ってきたようだった。


ミキ
「この人探索中もドロップ品を他の人に拾って貰ってるわね」

サーニャン
「ほんとですね、なぜでしょうか?」


前に他の人に拾わせていたのを思い出したのかミキとサーニャンがいやそうな顔をしている。


フルーティア
「多分ですが、この人は貴族なのかもしれません、服が他の人より上等なものを使っています」


なるほど、身分が違うから雑用はやらないと。


ミキ
「いやな感じ!同じ冒険者なのに、ねケイイチ」


ミキが俺に抱き着いて言ってきた、そう言えば俺も貴族だっけな。


サーニャン
「マスターはそんなことしませんよ」


そう言ってサーニャンもハグしてきた、またこの流れですか。


ケイイチ
「今日は領主の仕事に行くから無理だぞ、みんな」


俺がそう言ったのだがしばらく離してくれなかった、でも寝るときになったら素直に離れてくれた。

領主の仕事では緩衝材などの量産の書類が入っていた、国王様が注文したのだろうか?




次の日になり朝食を摂っているとヴェルティナたちが転移してきた。


ケイイチ
「ヴェル学園は今日はないのかい?」

ヴェルティナ
「いいのですわ学園なんて、行っても友達とお話をするだけですわ、それよりもケイイチの訓練の方が重要ですわよ」


俺が思うに学園は貴族同士の関係を築くものだろうからヴェルには必要だろう。


ケイイチ
「今日はそれでいいけど、今後は学園を優先する事、じゃないと訓練はやめるからね」

ヴェルティナ
「う、わ、分かりましたわ、今後はそうしますわ」

ケイイチ
「よしよし、ではみんな魔力操作を見せてくれるかな?」


ヴェルを撫でながらみんなに言って確認をした、みんなできるようになっていた、レベルを聞いたら6だそうだ。


ケイイチ
「グレイブは苦手だって言ってたから心配してたけど、出来るじゃないか」

グレイブ
「ああ、ケイイチの教え方が簡単で分かりやすかったんだ、その、ありがとう」


グレイブがお礼を言って頭を下げてきた、こんな性格だったかな?まあいいか。


ケイイチ
「みんな出来てるみたいだね、じゃあそれが有効に使える武器を渡します」


ミスリル武器だ、だが全部のではなく部分武器の方にした、卒業の時に付与付きミスリルを渡す予定だ。


ガンザ
「こ、これはミスリルですか」

ケイイチ
「そうだね、せっかく魔力操作を覚えたんだそれを使いこなしてこそだろ?」


鉄装備より流れ易く抵抗がない感じなんだよねぇ、まあそれ以外もミスリルは青白く光けど。

ちなみに鉄装備に限界まで魔力を流したら、赤くなってきて溶け出した。


デュレ
「で、ですがこんな高価な物、私たちなどが使ってもいいのですか?」

ケイイチ
「ああ問題ないよ、これからも訓練を頑張ってくれ」

ファレラ
「後で返せって言ってこないでよね」


ファレラが怒りながら言ってきたが顔は嬉しそうだった。


ケイイチ
「言わないから平気だよ、それにここを卒業する時にも渡すものがあるしね」

ファレラ
「そ、そうなの・・・綺麗な剣ねぇ」


みんな渡した片手剣を眺めているがそろそろ行こう、俺は転移を始め今日も30階だ、武器に慣れたら40階にしてもいいだろう。



しばらく1体ずつの戦闘をしていたのだが入った部屋でモンスターが2体の場所があった。

俺たちはちょっと注意していたがグレイブがしっかり指示を出していた。


グレイブ
「サーラそっちの奴を麻痺させガンザたちと一緒に倒せ、姫様と俺はこっちの奴をたたきますぞ」

サーラ
「はい!たぁっ」


サーラが返事をして麻痺付きの手裏剣とクナイを投げてモンスターを止めていた、メイド服で手裏剣とクナイってちょっと変わった感じだ、忍び服とか贈った方がいいだろうか?

欄を見たらあるにはある、だけどそれを渡すと俺が召喚者だってわかってしまう、今度考えておくなか。


俺が考えている内もグレイブの指示でみんながいい連携を取っている。


ケイイチ
「うんうん、これならそうそう俺たちの出番はないね」

ミキ
「そうね、じゃあフルーティアもう一度魔力操作をして行くわよ」

フルーティア
「ええお願い」


おれたちの出番はそうそうない、ミキとフルーティアは個人の訓練をしていて俺とサーニャンでみんなを見ている事が多くなっていた。


サーニャン
「大人数が襲ってこない限り平気ですねマスター」

ケイイチ
「そ、そうだねサーニャン」


サーニャン言葉にフラグじゃないよねっと考えるのを止め、緊張を強めたが無事訓練は終了した。
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