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10章魔王

210話 アイアンソウルの録画

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録画は相変わらずの31階から39階をうろうろしている者が多かったが、やっとボス部屋を確認して戻る者が出てきた。

その後はサッツたちを見てハラハラした後、アイアンソウルが録画に入っていた。


ミキ
「やっと本腰の入ったPTね、楽しみだわ」









俺はCランクPT、アイアンソウルのリーダーをしているラッシュです。




ボイル
「いやーやっぱミスリル装備はちがうな、なあラッシュ」

ラッシュ
「ああ、そうだな、しかし魔力を使い過ぎるな」


俺は魔力があまり高くないので魔力アップの指輪を付けているがまだちょっとキツイ、すぐ疲れる。


ボイル
「そうか?闘気術のオーラと同じ感じだけどな」


ボイルも同じでMPは低いので指輪を装備しています、ですが平気なようで、昨日の試し切りで平然としていた。


ラッシュ
「闘気術って俺は出来ないからなー」

ボイル
「う~ん、簡単に説明すると普通の時は少なく流して、攻撃時に一気に流すんだよ」

ラッシュ
「一気に流すってどうやるんだよ、魔力なんて貯めておけないだろ」

ボイル
「え!出来るぞ、こうやって力を入れる感じで」



簡単にやっていた、俺はボイルに指導を受けながらモンスターと戦って何とか出来るようになった。


ラッシュ
「ここで昼食にしよう」

ボイル
「やったぜ!いいタイミングで至高の罠があったな」

テルム
「ん、最高」


気持ちは分かる、この罠にはホントに助けられているからな。

冒険をしていると食事が簡素になってしまうのはどうしようもない。

食事を済ませ、2時間の監禁時はボイルと魔力操作の練習をした。




ラッシュ
「シュルーテ集まってるとこに魔法を頼む、ガッテムは護衛だ」


しばらく進んで入った部屋に、モンスターが10匹以上いたので近くにいた敵以外をシュルーテの魔法で倒し、俺とボイルとテルムで残りと戦い殲滅した。


ガッテム
「フム、やはり装備が変わると楽だのう」

シュルーテ
「そうですね、早く私も装備してみたいです」

テルム
「うん、羨ましい」


みんなの眼がキラキラしている、俺たちの計画では明日に40階のボスを倒し、41階から出るミスリルボールと言うモンスターでみんなの装備を整える予定なのだ。




ラッシュ
「はぁー『スラッシュ』」

ボイル
「おお!一撃かよ」


俺は石のようなブロック3つが、くっ付いているモンスターを戦技で倒すことができた、それも一撃だ。


ラッシュ
「ボイルのおかげで魔力の心配がないからな、戦技も大分慣れてきた」

ボイル
「そうか、よかったじゃないか、俺もうかうかしてられないな」

ラッシュ
「無理はするなよボイル、あ!階段だな、次の階で野営にしよう」


このダンジョンは、次の階の入り口が安全地帯になっている。

普通は探さないといけなかったり、その階には無かったりするのだ。


ボイル
「はぁ~ケイイチさんの夕食が恋しいな」

テルム
「そう、また食べたい」

ガッテム
「そうじゃのう、酒も旨かったのう」

シュルーテ
「もう、みんなして・・・でもまた遠征をしてくれないかなー」


みんなの気持ちもわかるな、俺とボイルのミスリルだってあの遠征があったから手に入れられた。


ラッシュ
「ギルドマスターがまた言い出すんじゃないかな」


俺がそう言うとみんなが笑い出した。


ボイル
「確かになーその時は頼むぜ、ラッシュ」


俺は頷いて了承をした、次はもっと先の遠征になるはずだ、絶対に参加したい。




次の日俺たちは順調に進み昼食を取ってからボスに挑むことになった。


ラッシュ
「じゃあ作戦通り、ボイルがピラミットハウスを足止めし、アイアンパペット・アイアンボックスの順で相手をする」



ボイル
「出来るだけ早く頼むぜみんな」


ボイルが扉を開け俺たちは戦闘を開始した。


シュルーテ
「詠唱開始します」

ラッシュ
「シュルーテを頼んだぞテルム、行くぞガッテム」

ガッテム
「おう!いくぞい『岩石弾』」


ガッテムがハンマーを地面にたたきつけて岩がアイアンパペットに飛んで行き、アイアンパペットが腕でガードしている。

俺はそれを見ながらアイアンパペットに近づき攻撃をした。


ラッシュ
「くらえぇー『パワースラッシュ』」


俺の戦技でアイアンパペットの左足を切断し、その後すぐシュルーテの上級魔法が直撃しガッテムと俺がトドメをさして倒すことが出来た。


ラッシュ
「よし順調だな、ボイルは・・・まだ平気か」


ボイルの方を確認したら敵の攻撃を躱しながら攻撃を当て、距離を取って戦っていた。


ラッシュ
「テルム戦技だ、ガッテムシュルーテを頼むぞ」


ガッテム
「おう任せろ」

テルム
「行く『ライトニングアロー』」


俺はテルムの戦技が飛んで行くのを見ていた、アイアンボックスが動かずに丸くなって防御していた。


ラッシュ
「雷が弱点か⁉︎それなら『雷電斬』」


雷の斬撃を飛ばしアイアンボックスをその場に留め確実にダメージを当てていった。


テルム
「ん、一撃で倒す『スクリューアロー』」


アイアンボックスの体の真ん中に穴が開いて消滅した。

ダメージを食らっていたとはいえ致死量のダメージを当てるとは
ラッシュ
「さすがだなテルム、よし!ボイルに合流だ」


俺たちがボイルの方を見ると、何とボイルがピラミットハウスを倒していた。


ラッシュ
「ボイルすごいじゃないか!」

ボイル
「いや、俺はいつも通りに戦ってただけだ、ミスリル装備のおかげだな」


確かに、俺もみんなと戦ったが一人でも行けると思ってはいた、これほどの違いがあるんだな。

俺たちはドロップ品を回収して次の部屋で転移してギルドに向かった。








ケイイチ
「・・・」
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