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9章試験

194話 俺たちが帰った後イーネたち

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ケイイチさんたちが帰った後、私たちはサラさんと姫様に質問をされました。

まあ尋問ですねあれは。


サラ
「さあ聞きましょうか、なぜ報告しなかったのですか」

イーネ
「そ、それはケイイチさんに許可を貰ったのが、昨日だったので今日報告しようと思ってました」

サラ
「そうですか、でも報告は出来たでしょう、なぜしなかったのです」

イーネ
「ケイイチさんに止まられていました」


本当は言われていません、私はケイイチさんから食材を渡された時、耳打ちで

ケイイチ
「俺のせいにしていいからね」

と言われてしまいました。


サラ
「・・・分かりました、それはもういいでしょう、明日から料理長と作ってください」

イーネ・ミルーネ・サイカ
「「「はい」」」

サラ
「それと今後なのですが、3国からの大使を乗せてそれぞれ向かって貰いますからそのつもりで」

ミルーネ
「あのサラさん、私たち以外の人員も何人か乗せて貰えますか?」

サラ
「そうでしたね、3人ずつ付けますから、中の説明を出来るように教育してください」


私たちはそう言われて退出しました。




イーネ
「はぁ~怖かったー」

ミルーネ
「ほんとねー、それにしてもイーネ、よくあんなこと言ったわね、ケイイチさんに後で怒られるわよ」

イーネ
「平気よ、だってケイイチさんに言われたんだもん、俺のせいにしていいって」

ミルーネ
「え!いつよそれ」

イーネ
「さっき食材を渡された時よ」

ミルーネ
「はぁー出来る男ねー」

イーネ
「まあ姫様と婚約するほどの人だからねー」

ミルーネ
「いいわねー姫様あんな人を夫に持てて」

イーネ
「でも大変よ振り回されて」

ミルーネ
「・・・ふふ、たしかにね、でも私たちの布団は死守出来たわね」

イーネ
「あれだって、ケイイチさんが多めに渡してくれて、サラさんも使ってくださいって言ったからかもよ」

ミルーネ
「確かにそうかもしれないわね・・・ああ向こうにいる間に襲っちゃえばよかったかなー」


ミルーネが危ない事を言っています、どうせ止められましたよあの二人に。


イーネ
「サイカもお菓子を見つからないようにするのよ」

サイカ
「分かってるよー、これはケイイチさんのせいに出来ないもんね」


まあ見つかっても卒業祝いですから、何とかなると思いますけどね。

私たちはそれぞれの部屋に入って布団を出そうと鞄の中を確認しました。


イーネ
「あれ?タンスとか他にも色々、あ!手紙が入ってる」


私は手紙を読みました。



ケイイチより

イーネ卒業おめでとう、城に戻ったら色々大変だろうけど挫けずがんばってね。

もし辛くなったりしたらこっちに来てもいいからね、転移の魔道具はマジックバックに入れたからさ。

それとローナの専属になった事で、サラさんの次に狙われるかもしれない、身を守る腕輪を入れたから装備してね、使い方は別の紙に書いてあるからよく読んでください。



 PS

辛くなくても食事やお風呂を使いに転移してきていいからね、気軽に使ってください、口が堅かったら仲間もいいからね。


イーネ
「・・・ふふ、何だか母さんみたいね、それになに最後のこれ、行きたくなっちゃったじゃない」


私が読み終わって布団とタンスを変えているとドアが急に開けられました、入ってきたのはミルーネとサイカだった。


ミルーネ
「イーネ手紙読んだ」

イーネ
「ええ読んだわよ」

サイカ
「やっぱりーみんな貰ってるんだね」

ミルーネ
「行くわよイーネ」

イーネ
「え~行くのー」

ミルーネ
「当たり前じゃない、こんなにしてくれたのよ、お礼を言わなきゃダメよ」


私は渋々付き合って転移しました。


イーネ
「・・・ここって私が使ってた部屋?」

ミルーネ
「どうして、だって私たちの使ってた物って、あのマジックバックに入ってたんじゃ」


二人も自分が使っていた部屋を確認しにいきました。


イーネ
「どうだった二人とも」

ミルーネ
「そのままだったわ」

サイカ
「どういう事かなー」


私たちはケイイチさんの部屋に行きましたがいなかったので食堂に向かいました。


シューミ
「あら!ほんとに来ましたね、食事の用意が出来てますから食べていきますか?」


何故だかシューミさんが待っていました、聞いたらケイイチさんに言われていたそうです。

そして、私たちの部屋は誰も使わないようにしてくれて、私たちが使っていいそうです。



食事とお風呂に入って私の使っていた部屋に集まりました。


イーネ
「ほんとにあったわ、転移水晶」


私が使っていたクローゼットの中に戻る為の転移水晶が入っていました。


ミルーネ
「ケイイチさんには敵わないわね」

サイカ
「そうだねー」

イーネ
「また会いにくればいいわよ、いつでも来れるし」

ミルーネ
「そうね、その時はお礼を言わないとね」


私たちは転移して城に戻りました。


ミルーネ
「おやすみイーネ」

サイカ
「イーちゃんおやすみー」


二人が帰ったので私は寝間着に着替えて布団に入りました。


イーネ
「ん!何だか前のよりも寝心地良いような気がするけど、気のせいよね」


私はすぐに眠りにつきました。




次の日二人に会って最初の言葉が


ミルーネ・サイカ
「「私ケイイチさんの妻になりたい」」

でした。


どうやら布団もいままでよりも良い物だったようです。


ミルーネ
「あんな気の利いた優しい男はいないわ、妾でもなんでもしてもらいましょう」


っとミルーネが付け加えてきました。
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