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8章最終層の探索

134話 村を歩きます

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次の日はまだ話し合いをするそうなので、俺たちは村を見て回ることにした、木で出来ている建物が結構建っていてもう村と言っても十分なほどだ、しばらく歩くと剣とペンの交差している看板のある建物を発見した。


ケイイチ
「冒険者ギルドの建物がもう出来ているんだな」

ミキ
「ええそうね、初めは出張所だったらしいわよ」


ミキの話を聞きながら中に入ってみた、作りはフェルトのギルドと同じだ、違うところと言えば受付が1個しかなかったことかな。

受付には見たことのある人が居た、フェルトで受付をしていた獣人の人だ、名前は確かサミアさんだったかな。


サミア
「あらー、ケイイチさんじゃないですかー、お久しぶりですー」


相変わらずの呑気な口調で喋ってきたな。


ケイイチ
「どうもサミアさん、フェルトで見かけないのでどうしたのかと思いましたよ」

サミア
「そうなのー、初めは出張所でー他の人が担当だったんだけどー、人が多くなってー新しく建物を建てるからー、増員で何人か呼ばれたのー」


何でも他の支部からも何人か来ているらしい、ほとんどが新人でまだまだ使えないって、愚痴をこぼしていた。

俺は差し入れにお菓子の詰め合わせを5袋渡してギルドを出た。

他にも武具屋や宿屋など冒険者が使うであろう店が建っていた、俺たちが村を歩いていると羊の群れのメンバーに会った。


サッツ
「あ!ケイイチさん奇遇ですね」

ケイイチ
「やあサッツ、俺たちは村を散歩してたんだよ、そっちはどうだい?」

シーリュ
「俺たちはケイイチさんが置いた柵の見張りだよ、宴会の後にやってたんだぜ」

ケイイチ
「それはご苦労さん」

アイリ
「それが仕事だからねー今から食事を摂って寝るのー」

ケイイチ
「そうなのか、俺たちも今から昼食だからさ、一緒に食べようか」


3人が頷いたので適当な食事屋に入って昼食を食べた、眠そうだったので早めに済ませようとしたけど、サッツたちが話を聞きたいらしく、話が盛り上がってしばらく店にいた、俺は店員にチップを多めに渡しておいた。


サッツ
「じゃあ明日はよろしくお願いしますね」

ケイイチ
「ああよろしくね、ちゃんと寝て明日に備えるんだよ」

シーリュ
「分かってるって、それじゃ」

アイリ
「お休みなさーい」


サッツたちと別れる際、明日ダンジョンに一緒に入る約束を交わした、ミーネルさんたちが転移で帰るならば、設置だけしておけば平気だろう。

会議をしている家に入ると、この村の村長をしている人を紹介された、そういえば挨拶してなかったね。


村長
「村長を任されているトールズといいます、よろしくお願いしますケイイチ様」


村長は40歳くらいのおじさんでイケメンだった、髪は茶色で少し白髪が見えていた苦労してるのかな?

身長は俺と同じくらいで体格はほっそりしていた、なんでもフェルトの街の住民代表でこの村に来て、村に来た人たちの中から選ばれたそうだ。


ケイイチ
「大変でしょうがよろしくお願いします、トールズさん」


俺は握手を交わして話し合いで決まったことを確認した、ミーネルさんに明日のダンジョンに行くことを伝えると悔しそうにしながら了承していたね。

ミーネルさんたちは明日、フェルトに帰るそうなので明日は会えそうもない。

この家に転移水晶を設置しておくように言われたのですぐに置いた。


ケイイチ
「ミーネルさん60階までの資料を昨日の夜のうちに作ったから見てね」

ミーネル
「お、そうかじゃあ私の部屋に行くぞ」


ミーネルさんに渡したら部屋に誘われ口頭で説明させられた。

その時にミーネルさんの秘蔵の酒を飲ませてもらった、強いが飲みやすいものだったね。

報告は酒を飲みながらだったがなかなか楽しかった、ミーネルさんも終始楽しそうに聞いていた、ほんとに戦闘好きだねこの人は、俺たちが寝床に着いたのは真夜中になったよ。


次の日の朝、サッツたちと合流し何階を探索するかを聞いたら、31階から進んで付与武具を手に入れるか、30階のボスでマジックバックを手に入れるかで、意見が分かれていて俺たちの意見を聞きたいらしい。
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