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1章 派遣
15話 みんなで街に行こう
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盗賊たちが来て初めての休みの日、僕は2週間に1度の街に行く事になっていたんだけど、どういう訳かアルシュナたちも同行することになりました。
「キョウコが一緒なのはいつもの事だけど、どうして今回一緒なの?」
「良いじゃないアレスト、みんな試験に受かったから少し外を見たいのよ」
「それは分かるけどさ、ミネルビルがちょっと変じゃない?」
僕にくっ付くキョウコにくっ付いているのがミネルビルで、いつの間にそんなに仲が良くなったんだとツッコみました。
でも、夜にお話をして仲良くなったと言うだけで、他のメンバーはニヤニヤするだけだったよ。
「絶対それだけじゃないでしょ」
「まぁ良いじゃない、アタシの一番はアレストよ」
「それなら良いけど、ミネルビルも一緒とかさすがに困るよ」
教え子に手を出すとか、ちょっと僕としては抵抗があり、キョウコが許しても僕は説得する気でいます。
でも、それは無いとかミネルビルも言っているので良いですが、未来を見るのが怖くて確認できていません。
「今のうちに対処するべきなんだろうけど、本当に怖いね」
気が向いたら見ようと、僕は後回しにして工事が進んでいない道を歩き、今回は5日の旅をすることを知らせたんだ。
長旅になると知って、大変という言葉をみんなが発したんだけど、どうしてかその表情が過酷ではなく、何かを期待している感じで、僕はなんで?っと思ったよ。
「みんな分かってるの?冒険者の旅という物の体験なんだよ」
「分かってるぜ、どんとこいだ!」
「そうね、やっと冒険者らしくなってきたわね」
「頑張る」
みんなはやる気を出してくれてるだけかと思うかもだけど、その視線がキョウコに向いていて違和感を持ちました。
いったい何をしたんだと聞いたけど、教えてはくれなくて、僕は仕方なく未来を見る事にしたんだ。
「うわ~そういう事かぁ~」
みんなの未来を見て、その会話から僕は納得しました。
僕とキョウコの夜の行為に期待しているみたいで、僕はドスモスとは違うと言いたかったよ。
「長期なら分かるけど、四六時中盛ってないんだよ」
たかが5日くらいなら我慢とかのレベルではなく、僕は紳士に取り組む事を心の中で宣言しました。
そして、休憩の際には道の端に家を建て、今後の工事に役立てようと思ったんだ。
「それにしても、あの晩にそんな事があったんだね」
みんなの会話を思い返し、僕とキョウコの行為だけではなく、ミネルビルとキョウコがそんな事をしていたのかと、ちょっと想像してしまいました。
過去を見る事の出来ない僕は、ちょっと勿体ないとは思ったけど、ドスモスたちが4人で行っている時に見ているので、別に珍しくはないと気持ちを切り替えたよ。
「さてみんな、歩いている時も注意が必要だけど、それはどうしてかな?」
「それは・・・遠距離からの攻撃があるかもしれないからです」
「よくできましたアルシュナ、なのでレニーは周囲を警戒するんだよ」
「は、はいなの」
気を引き締めて貰い、僕たちの歩きの旅が進み、昼食に宿泊用の建物を建てて驚かれながら、僕はサンドイッチを頬張っていました。
夕食時も同じ感じだったけど、ここで違ったのはミネルビルが模擬戦の申し出をしてきた事だったね。
「ずっと何も無いからさ、ダメか?」
「確かに歩くだけだもんね、じゃあ木の剣を作って身体を動かそうか」
「やったぜ!」
「じゃあ、あそこの木を切ろうか」
適当な木が生えていたので、僕の主武器である短剣できり倒したら、全員にドン引きされました。
これくらい上級者なら誰でも出来るのに、みんなはまだまだだねっと、倒した木をちゃちゃっと削って斧の形にしたよ。
「どうせだから全員分の武器の形のを作ったけど・・・やっぱり驚くんだね」
「そ、それはそうだぜアレスト」
「そうですよ、普通出来ないと思います」
レベルが低ければそうだけど、僕の言っているのは5つ星以上なので、普通ではないから当然かっと納得したよ。
それでも、戦闘訓練を始められるので、希望者の相手をする事にしたけど、アルシュナが追加されただけでした。
「さて、いつでも良いよミネルビル」
「おう、肩を借りるぜ」
木の斧を構え僕に突撃してきたけど、まずは未来を見ずにそのまま受けて対応しました。
上段からの振り降ろしに下段からの振り上げと、基本を守った動きでとても良いと褒めたんだよ。
「褒めるのは早いぜアレスト、ここからが本番だっ!」
「うおっ!」
横振りの薙ぎ払いと見せかけて、斧を軸に回し蹴りを繰り出して来て、僕も驚いて上半身を後ろに倒してギリギリで躱したんだ。
更にそれでは終わりではなく、バランスを崩して動けない僕に、斧が振り下ろされたんだ。
「蹴りを入れた後直ぐに1の型で攻撃、最高の攻撃だったねミネルビル」
「くっ躱されたか」
「ミネルビル、今のは見事だったけど、狙った場所が悪かったね」
ミネルビルは、どうしてか急所である心臓や頭を狙わず、わざわざ足を狙ってしまい、斧を躱した僕に心臓を突かれ負けてしまった。
それは、人を傷つけたことのない人が良くやってしまう事で、それが無ければ僕に1本取る事が出来たんだ。
「みんなもそうかもだけど、人を殺めた事が無いのが原因だね」
「し、仕方ねぇだろう」
「ミネルビル、そう言えるのは今だけだよ、冒険者ならいつかその経験をして乗り越えないといけない、そうじゃないと自分の命を落とすんだ」
その段階になったかと、僕はちょっと心配になってきました。
ミネルビルとアルシュナは、年齢的にも経験しても良いだろうが、レニーたちにはまだ早いと僕は心配なんだ。
「でも、体験するならみんな一緒の方が良いかな」
「負けちゃったねミネルビル」
「アルシュナ、仇頼むぜ」
次の相手であるアルシュナが前に出てきて木の剣を構えたけど、既に集中していて僕はゾクッとしたよ。
アルシュナは既に覚悟が出来ている様で、僕を殺す気で切りかかってきて、それは仲間を守ると言う覚悟が見え、相手よりも味方の命を優先する気持ちが伝わってきたんだ。
「さすが勇者、勇気があるね」
「アレストさん、行きます」
「うん、良いよアルシュナ」
アレストの初撃の構えは横で、明らかに次の攻撃がある構えでした。
そして、最初の一撃はとても早く、ミネルビルが驚くほどに鋭い一撃で、それで終わってもおかしくありませんでしたよ。
「凄い振り切りだねアルシュナ」
「それを避けるアレストさんも流石です」
「腰を落とす動作があったからね、来るタイミングが分かったんだよ」
「そうでしたか、まだまだですねワタシも」
僕が2撃目があると思っていた所をアルシュナは突いて来て、最初の攻撃に全神経を詰めてきた様で、ここでアルシュナが降参してきました。
まだまだ敵わないと笑顔で言っていたけど、人を殺める覚悟の確認をしたようにも見えたんだ。
「これなら少しは安心かな」
ミネルビルたちに迎えられるアルシュナを見て、街でも何か起きそうと勘が働き、念の為に未来予知をしようと建てたばかりの宿泊施設に入って確認したんだ。
そして、みんなには試練が待ち受けているのとが分かり、僕はちょっと緊張したよ。
「全部を無かった事には出来ない・・・そうすると、危険は少なからず残ってしまうね」
お風呂に入り、それでも最小限になるように何度も繰り返して見て、まだ最適な道は見つかりません。
ここまで長く未来予知をしたのはドスモスたちの時以来で、久しぶりに頭が痛くなってきたよ。
「まだ1万回程度だし、もっと詰めないとね」
アルシュナたちの未来の為に、僕はできうる限り良い方向でこの事件を使おうと、ベッドに横になりました。
夢でも見る事の出来る未来予知は、朝になって10万回を超えても満足できず、街に着くまで僕は見る事になったよ。
「キョウコが一緒なのはいつもの事だけど、どうして今回一緒なの?」
「良いじゃないアレスト、みんな試験に受かったから少し外を見たいのよ」
「それは分かるけどさ、ミネルビルがちょっと変じゃない?」
僕にくっ付くキョウコにくっ付いているのがミネルビルで、いつの間にそんなに仲が良くなったんだとツッコみました。
でも、夜にお話をして仲良くなったと言うだけで、他のメンバーはニヤニヤするだけだったよ。
「絶対それだけじゃないでしょ」
「まぁ良いじゃない、アタシの一番はアレストよ」
「それなら良いけど、ミネルビルも一緒とかさすがに困るよ」
教え子に手を出すとか、ちょっと僕としては抵抗があり、キョウコが許しても僕は説得する気でいます。
でも、それは無いとかミネルビルも言っているので良いですが、未来を見るのが怖くて確認できていません。
「今のうちに対処するべきなんだろうけど、本当に怖いね」
気が向いたら見ようと、僕は後回しにして工事が進んでいない道を歩き、今回は5日の旅をすることを知らせたんだ。
長旅になると知って、大変という言葉をみんなが発したんだけど、どうしてかその表情が過酷ではなく、何かを期待している感じで、僕はなんで?っと思ったよ。
「みんな分かってるの?冒険者の旅という物の体験なんだよ」
「分かってるぜ、どんとこいだ!」
「そうね、やっと冒険者らしくなってきたわね」
「頑張る」
みんなはやる気を出してくれてるだけかと思うかもだけど、その視線がキョウコに向いていて違和感を持ちました。
いったい何をしたんだと聞いたけど、教えてはくれなくて、僕は仕方なく未来を見る事にしたんだ。
「うわ~そういう事かぁ~」
みんなの未来を見て、その会話から僕は納得しました。
僕とキョウコの夜の行為に期待しているみたいで、僕はドスモスとは違うと言いたかったよ。
「長期なら分かるけど、四六時中盛ってないんだよ」
たかが5日くらいなら我慢とかのレベルではなく、僕は紳士に取り組む事を心の中で宣言しました。
そして、休憩の際には道の端に家を建て、今後の工事に役立てようと思ったんだ。
「それにしても、あの晩にそんな事があったんだね」
みんなの会話を思い返し、僕とキョウコの行為だけではなく、ミネルビルとキョウコがそんな事をしていたのかと、ちょっと想像してしまいました。
過去を見る事の出来ない僕は、ちょっと勿体ないとは思ったけど、ドスモスたちが4人で行っている時に見ているので、別に珍しくはないと気持ちを切り替えたよ。
「さてみんな、歩いている時も注意が必要だけど、それはどうしてかな?」
「それは・・・遠距離からの攻撃があるかもしれないからです」
「よくできましたアルシュナ、なのでレニーは周囲を警戒するんだよ」
「は、はいなの」
気を引き締めて貰い、僕たちの歩きの旅が進み、昼食に宿泊用の建物を建てて驚かれながら、僕はサンドイッチを頬張っていました。
夕食時も同じ感じだったけど、ここで違ったのはミネルビルが模擬戦の申し出をしてきた事だったね。
「ずっと何も無いからさ、ダメか?」
「確かに歩くだけだもんね、じゃあ木の剣を作って身体を動かそうか」
「やったぜ!」
「じゃあ、あそこの木を切ろうか」
適当な木が生えていたので、僕の主武器である短剣できり倒したら、全員にドン引きされました。
これくらい上級者なら誰でも出来るのに、みんなはまだまだだねっと、倒した木をちゃちゃっと削って斧の形にしたよ。
「どうせだから全員分の武器の形のを作ったけど・・・やっぱり驚くんだね」
「そ、それはそうだぜアレスト」
「そうですよ、普通出来ないと思います」
レベルが低ければそうだけど、僕の言っているのは5つ星以上なので、普通ではないから当然かっと納得したよ。
それでも、戦闘訓練を始められるので、希望者の相手をする事にしたけど、アルシュナが追加されただけでした。
「さて、いつでも良いよミネルビル」
「おう、肩を借りるぜ」
木の斧を構え僕に突撃してきたけど、まずは未来を見ずにそのまま受けて対応しました。
上段からの振り降ろしに下段からの振り上げと、基本を守った動きでとても良いと褒めたんだよ。
「褒めるのは早いぜアレスト、ここからが本番だっ!」
「うおっ!」
横振りの薙ぎ払いと見せかけて、斧を軸に回し蹴りを繰り出して来て、僕も驚いて上半身を後ろに倒してギリギリで躱したんだ。
更にそれでは終わりではなく、バランスを崩して動けない僕に、斧が振り下ろされたんだ。
「蹴りを入れた後直ぐに1の型で攻撃、最高の攻撃だったねミネルビル」
「くっ躱されたか」
「ミネルビル、今のは見事だったけど、狙った場所が悪かったね」
ミネルビルは、どうしてか急所である心臓や頭を狙わず、わざわざ足を狙ってしまい、斧を躱した僕に心臓を突かれ負けてしまった。
それは、人を傷つけたことのない人が良くやってしまう事で、それが無ければ僕に1本取る事が出来たんだ。
「みんなもそうかもだけど、人を殺めた事が無いのが原因だね」
「し、仕方ねぇだろう」
「ミネルビル、そう言えるのは今だけだよ、冒険者ならいつかその経験をして乗り越えないといけない、そうじゃないと自分の命を落とすんだ」
その段階になったかと、僕はちょっと心配になってきました。
ミネルビルとアルシュナは、年齢的にも経験しても良いだろうが、レニーたちにはまだ早いと僕は心配なんだ。
「でも、体験するならみんな一緒の方が良いかな」
「負けちゃったねミネルビル」
「アルシュナ、仇頼むぜ」
次の相手であるアルシュナが前に出てきて木の剣を構えたけど、既に集中していて僕はゾクッとしたよ。
アルシュナは既に覚悟が出来ている様で、僕を殺す気で切りかかってきて、それは仲間を守ると言う覚悟が見え、相手よりも味方の命を優先する気持ちが伝わってきたんだ。
「さすが勇者、勇気があるね」
「アレストさん、行きます」
「うん、良いよアルシュナ」
アレストの初撃の構えは横で、明らかに次の攻撃がある構えでした。
そして、最初の一撃はとても早く、ミネルビルが驚くほどに鋭い一撃で、それで終わってもおかしくありませんでしたよ。
「凄い振り切りだねアルシュナ」
「それを避けるアレストさんも流石です」
「腰を落とす動作があったからね、来るタイミングが分かったんだよ」
「そうでしたか、まだまだですねワタシも」
僕が2撃目があると思っていた所をアルシュナは突いて来て、最初の攻撃に全神経を詰めてきた様で、ここでアルシュナが降参してきました。
まだまだ敵わないと笑顔で言っていたけど、人を殺める覚悟の確認をしたようにも見えたんだ。
「これなら少しは安心かな」
ミネルビルたちに迎えられるアルシュナを見て、街でも何か起きそうと勘が働き、念の為に未来予知をしようと建てたばかりの宿泊施設に入って確認したんだ。
そして、みんなには試練が待ち受けているのとが分かり、僕はちょっと緊張したよ。
「全部を無かった事には出来ない・・・そうすると、危険は少なからず残ってしまうね」
お風呂に入り、それでも最小限になるように何度も繰り返して見て、まだ最適な道は見つかりません。
ここまで長く未来予知をしたのはドスモスたちの時以来で、久しぶりに頭が痛くなってきたよ。
「まだ1万回程度だし、もっと詰めないとね」
アルシュナたちの未来の為に、僕はできうる限り良い方向でこの事件を使おうと、ベッドに横になりました。
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