77 / 79
3章 平和への第一歩
66話 再会
しおりを挟む
「久しぶりねこの森」
私は父様と母様を肩に乗せ、ウインドシールドに乗って故郷の精霊の森に来ました、二人を安全に村に帰す為でもあります、森に入り知ってる光景が広がっていて、なんだかほんとに懐かしい気分です。
「ラリーファファ、すまないな」
「父様、何度も言ったでしょ謝るの私なの」
このやり取りはこれで5回目です、陣に帰った時に鳥かごから出た父様と母様を抱きしめたんですよ、そして謝ったの、私のせいでごめんねってさ。
「もう止めましょあなた、それにこうやって再会できたのよ、私は感謝したいわ」
私の顔に母様が抱き着いてきたわ、私は嬉しくてスリスリしたわよ。
「でも私は許さないわ、父様と母様にあんなことをしたんだからね・・・着いたわ」
少し飛ぶと私の故郷が見えて来たわ、あの時は遠くに感じて広いとも思ったのだけど、20mも無いわ。
「おおーフェーリア様、今度はどんな御用でしょうか?」
クリスタルの広場に降りると、兵士のエイトトファが飛んだままで跪いた姿勢を取ったわ、私って分からないのね。
「久しぶりねエイトトファ、私が分からない?」
そう言ったのだけど、どうやら分からないようよ、しばらく私をジッと見てやっとわかったみたい。
「ら、ラリーファファなのか?」
「そうよエイトトファ、デント隊長やウイファは元気かしら?それにタタファはまた怪我をしてない?」
気になったことを一度に言った為か、エイトトファが混乱しているわ、仕方ないので村長を呼ぶように言ったの、しばらくして飛んできてくれたけど、ウイファが私の顔に引っ付いてきたわ。
「もうっ!どうしてあたしに何も言わないで言っちゃったのよラリーファ、別れの挨拶くらいさせてよ!」
「ごめんねウイファ、あの時は急ぎだったの、元気にしてた?」
ウイファと少し話をしたけど、その間に村長たちが私と分かったみたい、そして跪いた状態で話が始まったわ。
「フェーリア、ベサーファファってのが私の父様と母様にひどい事をしたの、だから制裁をしたわ、あの人達は神の使いでも何でもないのよ」
私はステータスを見せました、称号を見て私が神の使いだと分かってもらう為ね。
「なるほど、しかしここがベサーファファ様の結界で守られているのは変わらん、それはどうするんじゃ?」
「それはね、もう必要ないのよ、あの結界は大怪鳥ラフォールって神鳥をここに釘付けにする為の結界だったの」
街に戻ってギルドで調べたわ、そうしたら昔は村や街を襲っていたんだけど、ベサーファファが森に結界を張った事でそれは無くなった、あいつは小精霊を餌に世界の被害を無くしたのよ、精霊の魔力が大好物だから森から出てくる小精霊を待ち構えて食べていたみたいなの、私が最初に追われたのはそれが理由よ。
「じゃ、じゃがベサーファファ様なら倒すことも出来たんじゃろう」
「村長、あの鳥は魔力を食べるの、大きな魔法は詠唱に時間が掛かる、それを食べられてしまって大きな魔法は使えないの、でも下級の魔法は威力が弱くて効かない、だからこの方法を取って世界を平和にしたって事で神の様な扱いを受けていた」
自分たちの天敵を小さな精霊に任せ、自分たちは外で気楽に暮らしていたの、研究して倒す方法を探さないで小精霊の被害なんてなんとも思ってなかったのよ。
「そうだったのですか」
「ええ、最近モンスターが多く出てたんじゃない?そいつらは大怪鳥ラフォールが居なくなったから、ここに来るようになっていたのよ」
結界でモンスターが来なかったわけではなく、大怪鳥ラフォールが森に入って小精霊を乱獲しないようにしていただけなの、1匹しか来なかったのはハグレ程度のモンスターがたまに来ていたからなのよ。
「今後はこの調子でモンスターは来るわ、だからもっと強い武器を使う事を進める、火を使ってるけど禁忌はもうないわ、使ってくれるわよね?」
村長に聞いてみました、もしこれで断られたら、私は希望した人たちを連れて砦に戻るわ、こんな危険な場所になんて置いておけないもの。
「すまぬが少し考えさせてくれ、いきなりすぎる」
「そう・・・じゃあ防衛だけでもして行くわ、武器は倉庫を作るからそこに入れるわね、もし私についてきたいって人がいるなら着いて来てね」
私は魔法で壁や倉庫を作りました、もちろんフェアリア用なのでとても小さいです、武器は小型のレールガンやシルフィートス銃ね。
「こんなところね、後は食事とかも改善しておくわね」
エネルギー施設を村の外に作り、色々改善しました、これで村の食事などが良くなります、生産もされるので村長に配るように言いました。
「相変わらずねぇラリーファ」
「大きくなっても私は私よウイファ・・・それで、ほんとに付いてこないの?」
私は父様と母様にもここに来る前に聞いているの、でも村に帰って暮らすって意見を曲げてくれなかったわ、ウイファも同じ感じです。
「どうしてもここがいいの?」
「そうよぉ、ここはねあたしたちの故郷だもの、危険でも離れることはしないわ、ラリーファは違うの?」
逆にウイファに聞かれてしまったわ、私は平和に暮らしたいからここは居場所ではありません。
「私は平和にのんびりと暮らしたいの、戦いのあるここは居場所じゃないわ」
「そうなのね・・・仕方ないわ」
ウイファが悲しそうな顔をして倉庫の中を確認しているわ、しっかりと仕事が出来るようになっていて嬉しいのだけど、一緒に暮らせないのは寂しいわね。
「父様たちも同じ意見なのよね」
「そう悲しい顔をするなラリーファ、もう禁忌は無いんだ、またここに来れば良い、いつだって歓迎するぞ」
「そうよラリーファ、もう会えないわけじゃないし子供の独り立ちが早まっただけよ、家には入れないけど、たまには会いに来てね」
父様と母様がそう言って私から離れ、ピンクの花の家に飛んで行きました、私はそれを見て泣きそうです。
「必ずまた来るわ父様母様、その時まで元気でね」
私は泣きそうなのを我慢しているので、それしか言えませんでした、そして作業を済ませて村を出たの。
「結局誰も付いてこなかったわ、でも防衛はしっかりとしたし平気よね」
すごく心配だけど仕方ありません、私はちょっともやもやしながら砦に飛びました。
私は父様と母様を肩に乗せ、ウインドシールドに乗って故郷の精霊の森に来ました、二人を安全に村に帰す為でもあります、森に入り知ってる光景が広がっていて、なんだかほんとに懐かしい気分です。
「ラリーファファ、すまないな」
「父様、何度も言ったでしょ謝るの私なの」
このやり取りはこれで5回目です、陣に帰った時に鳥かごから出た父様と母様を抱きしめたんですよ、そして謝ったの、私のせいでごめんねってさ。
「もう止めましょあなた、それにこうやって再会できたのよ、私は感謝したいわ」
私の顔に母様が抱き着いてきたわ、私は嬉しくてスリスリしたわよ。
「でも私は許さないわ、父様と母様にあんなことをしたんだからね・・・着いたわ」
少し飛ぶと私の故郷が見えて来たわ、あの時は遠くに感じて広いとも思ったのだけど、20mも無いわ。
「おおーフェーリア様、今度はどんな御用でしょうか?」
クリスタルの広場に降りると、兵士のエイトトファが飛んだままで跪いた姿勢を取ったわ、私って分からないのね。
「久しぶりねエイトトファ、私が分からない?」
そう言ったのだけど、どうやら分からないようよ、しばらく私をジッと見てやっとわかったみたい。
「ら、ラリーファファなのか?」
「そうよエイトトファ、デント隊長やウイファは元気かしら?それにタタファはまた怪我をしてない?」
気になったことを一度に言った為か、エイトトファが混乱しているわ、仕方ないので村長を呼ぶように言ったの、しばらくして飛んできてくれたけど、ウイファが私の顔に引っ付いてきたわ。
「もうっ!どうしてあたしに何も言わないで言っちゃったのよラリーファ、別れの挨拶くらいさせてよ!」
「ごめんねウイファ、あの時は急ぎだったの、元気にしてた?」
ウイファと少し話をしたけど、その間に村長たちが私と分かったみたい、そして跪いた状態で話が始まったわ。
「フェーリア、ベサーファファってのが私の父様と母様にひどい事をしたの、だから制裁をしたわ、あの人達は神の使いでも何でもないのよ」
私はステータスを見せました、称号を見て私が神の使いだと分かってもらう為ね。
「なるほど、しかしここがベサーファファ様の結界で守られているのは変わらん、それはどうするんじゃ?」
「それはね、もう必要ないのよ、あの結界は大怪鳥ラフォールって神鳥をここに釘付けにする為の結界だったの」
街に戻ってギルドで調べたわ、そうしたら昔は村や街を襲っていたんだけど、ベサーファファが森に結界を張った事でそれは無くなった、あいつは小精霊を餌に世界の被害を無くしたのよ、精霊の魔力が大好物だから森から出てくる小精霊を待ち構えて食べていたみたいなの、私が最初に追われたのはそれが理由よ。
「じゃ、じゃがベサーファファ様なら倒すことも出来たんじゃろう」
「村長、あの鳥は魔力を食べるの、大きな魔法は詠唱に時間が掛かる、それを食べられてしまって大きな魔法は使えないの、でも下級の魔法は威力が弱くて効かない、だからこの方法を取って世界を平和にしたって事で神の様な扱いを受けていた」
自分たちの天敵を小さな精霊に任せ、自分たちは外で気楽に暮らしていたの、研究して倒す方法を探さないで小精霊の被害なんてなんとも思ってなかったのよ。
「そうだったのですか」
「ええ、最近モンスターが多く出てたんじゃない?そいつらは大怪鳥ラフォールが居なくなったから、ここに来るようになっていたのよ」
結界でモンスターが来なかったわけではなく、大怪鳥ラフォールが森に入って小精霊を乱獲しないようにしていただけなの、1匹しか来なかったのはハグレ程度のモンスターがたまに来ていたからなのよ。
「今後はこの調子でモンスターは来るわ、だからもっと強い武器を使う事を進める、火を使ってるけど禁忌はもうないわ、使ってくれるわよね?」
村長に聞いてみました、もしこれで断られたら、私は希望した人たちを連れて砦に戻るわ、こんな危険な場所になんて置いておけないもの。
「すまぬが少し考えさせてくれ、いきなりすぎる」
「そう・・・じゃあ防衛だけでもして行くわ、武器は倉庫を作るからそこに入れるわね、もし私についてきたいって人がいるなら着いて来てね」
私は魔法で壁や倉庫を作りました、もちろんフェアリア用なのでとても小さいです、武器は小型のレールガンやシルフィートス銃ね。
「こんなところね、後は食事とかも改善しておくわね」
エネルギー施設を村の外に作り、色々改善しました、これで村の食事などが良くなります、生産もされるので村長に配るように言いました。
「相変わらずねぇラリーファ」
「大きくなっても私は私よウイファ・・・それで、ほんとに付いてこないの?」
私は父様と母様にもここに来る前に聞いているの、でも村に帰って暮らすって意見を曲げてくれなかったわ、ウイファも同じ感じです。
「どうしてもここがいいの?」
「そうよぉ、ここはねあたしたちの故郷だもの、危険でも離れることはしないわ、ラリーファは違うの?」
逆にウイファに聞かれてしまったわ、私は平和に暮らしたいからここは居場所ではありません。
「私は平和にのんびりと暮らしたいの、戦いのあるここは居場所じゃないわ」
「そうなのね・・・仕方ないわ」
ウイファが悲しそうな顔をして倉庫の中を確認しているわ、しっかりと仕事が出来るようになっていて嬉しいのだけど、一緒に暮らせないのは寂しいわね。
「父様たちも同じ意見なのよね」
「そう悲しい顔をするなラリーファ、もう禁忌は無いんだ、またここに来れば良い、いつだって歓迎するぞ」
「そうよラリーファ、もう会えないわけじゃないし子供の独り立ちが早まっただけよ、家には入れないけど、たまには会いに来てね」
父様と母様がそう言って私から離れ、ピンクの花の家に飛んで行きました、私はそれを見て泣きそうです。
「必ずまた来るわ父様母様、その時まで元気でね」
私は泣きそうなのを我慢しているので、それしか言えませんでした、そして作業を済ませて村を出たの。
「結局誰も付いてこなかったわ、でも防衛はしっかりとしたし平気よね」
すごく心配だけど仕方ありません、私はちょっともやもやしながら砦に飛びました。
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ハリボテ怪獣ハンドメイドン
第一回世界大変
ファンタジー
特撮怪獣映画が大好きな中島宗作は、ヒーローショーのアルバイト中に熱中症で倒れて意識不明になってしまう。
気が付けば謎の空間にいて、神様から「どんな怪獣にも一瞬で変身できる能力」をもらって異世界に転生ことに。
いざ使ってみると、視界は真っ暗、動きにくいし、おまけに暑い。彼がもらったのは「どんな着ぐるみ怪獣にも一瞬で変身できる能力」だった。
相手はゴブリン、スライムとおなじみのザコからコカトリスにゴーレム、はたまた魔王を名乗るドラゴン。果たして宗作は着ぐるみ怪獣で迫りくるリアルモンスターを倒せるのか……。
*カクヨムさんでも投稿しております
*小説家になろうさんでも投稿しております
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる