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4章
70話 二人なら出来る
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テレビのチャンネルを変えると、何処も戦いの映像が映る。シャングラが言っていた事が始まったんだと、自分はホッとして見てるんだ、シャングラが言っていた通り村や街を避けている。
戦いで傷ついている者は、門を通り戦いに向かう兵士たちだけ、街から出ない民間人は無傷だ。更にモンスターたちは、食料などの物資を門の前に並べて距離を取り、安全である事を示し、物資の無償提供というやつわ成していた。
「シャングラちゃん、凄いね」
「分かるかミーシャ」
うんっとミーシャは頷きどう凄いのかを嬉しそうに語ってみてた。指示を受けても虐殺する者は必ずいるモノで、それをさせない統率力をシャングラは持っていたんだ。兵士たちも倒れるが命は助かっている。
ほんとにすごいと映像を見て応援にも力が入る。戦争は出来ればやめてほしいと言うのが本音だが、相手が分かってくれないのなら仕方ないし、出来るだけ早急に終わらせる為にシャングラは戦っている。
「実力も数も違う、シャングラは必ず勝つだろうな」
「怪我をしたモンスターは直ぐに下がって治療もしてるよシュン。捕まえた兵士は拘束して運んでるし、これが分担って言う力なんだね」
その通りだとミーシャを撫でておく。それぞれの役割を迅速にこなし戦いを勝利に導いているのがシャングラで、相手はそれも知らずに戦うのみだ、これでは勝てるわけがない。
既に受け入れた街にチャンネルを変えると、そこにはモンスターたちと食料を運んだり、家の修繕をしている平和な光景が映る。戦っていたはずの兵士たちも、そこでは一緒に見回りをしていた。
「種族関係ないんだね、何だかすごいよ」
「ミーシャはそう思うんだな、自分からすれば普通だぞ」
どんな容姿でも関係ない、自分が気にするのは他にあるからで、人それぞれの考えは違う。そこを攻めても仕方ないし、争いよりもやる事は他に沢山ある。
ミーシャも気にしないらしく、平和が一番だと村で暮らしていた時の事を話してくれた。それは突然終わりを迎えミーシャはここに来た。
襲撃したヒューマンたちに自分はかなり怒りが湧いたが直ぐにそれは収まったよ。ここに来た時のミーシャは、縁側で寝ていた自分に怒りをぶつけなかった、一緒にいると安心するとまで言ってくれた。
「そうだったな、ミーシャありがとな」
「うん・・・アタシも嫌わないでくれてありがとうシュン、アタシ信じてた」
抱き着いて来たミーシャをいつもの様に撫でる、ミーシャは強く抱き付き震えていて、こんなに小さいのに頑張っているんだと、尊敬したんだ。
自分は次の一歩を踏み出す勇気を貰った気がして外に出る時が来たと感じた。まずはミーシャの行きたい所に行こうと提案し、頑張ってくれたミーシャの為に使おうと思ったんだ。
「それなら・・・アタシの故郷に行きたい」
「良いのか、きっとそこは」
それでも行きたいと、ミーシャは強い目をこちらに向けて来た。それだけの覚悟が出来ているのならと、自分がその背中を押す覚悟をし、一緒に行こうと約束した。
明日は自分は外に行く、そう考えるととても怖い。夕食も風呂もかなり動揺して震えてきたが、そんな自分を支えてくれたのは、いつも一緒にいるミーシャだ。
「ありがとなミーシャ」
横で寝息を立てるミーシャを撫でて自分も目を閉じ、ふたりでならきっと自分も平気だと言い聞かせた。庭から外に出るのはとても怖い、今まで考えていなかったがそこまでになっていたんだ。
明日は大丈夫だろうかと、そんな不安が夢にも現れ悪夢を見た。しかしそこでも助けてくれたのはミーシャで、自分の手を引っ張り導いてくれたんだ。朝起きると抱き着いたままで寝ているミーシャがいたよ。
「今日は大変かもしれないな、自分の事ばかりでなく、ミーシャを守ってやらないとだ」
自分が何処まで出来るのか分からないが精一杯努力する。ミーシャを撫でて決意をし、朝食は軽めに済ませてサリーたちが出入りする庭の先に進んだ、そこはサリーたちの聞いていた場所ではなく、破壊された村が広がっていた。
ミーシャは自分の手をしっかりと握って来たから、自分はそれに答えこの先の、光景を予想して先を進む。しかし建物は壊れているが死体は見当たらず、更に進むと墓が沢山作られていた。
「誰かが作ってくれたんだな」
「うん、もしかしたらミゴルオおじさんが来たのかもしれない」
ミーシャはある方向を指差し、その方角に隣村があると教えてくれた。そこに行ってみようとミーシャは提案してきたから、もちろん自分は賛成したよ。そして森を歩いている最中に洞窟を見かけて、ミーシャが作っていたダンジョンはここだと教えてくれた。
支援をするならその人にと思っていたらしく、自分の力で助ける事は出来ていたと少し安心だ。村に近づくと段々と自分に向けられている殺気を感じ始め、それを受けてかなり気分が悪くなって来るが自分は耐えたぞ、頑張れたのはミーシャのおかげだけどな。
「シュン、もう帰ろう」
「ミーシャ・・・いや、まだまだいける、ミゴルオおじさんにだけは会おう」
自分に向けられているモノだ、それならばミゴルオおじさんに会って話をすれば無くなる。そこまでしないといつまでも会えないし、それが分かっているから頑張れた。そして村の手前で獣人たちに囲まれ、自分はフラフラながも彼らを見た、みんな猫というよりライオンだったぞ。
流石に怖いと素直に思った、手はミーシャよりも一回り大きくて爪が鋭い。ライオンの顔ではないのが救いだが、引っ掻かれたらお終いなのは分かる。
「何しに来たヒューマン」
自分に言い返す気力は無く、それを見てミーシャが名乗ってくれた。そのおかげで少し殺気は収まり始め、何とか声を出せるくらいには回復するが、まだまだ辛い。
ミゴルオが自分たちの前に現れる時には、もう立っているのがやっとだった。ミーシャに支えられている自分を見て、ミゴルオがすべてを悟り、村に入る事を許し肩まで貸してくれた、しかし自分はもう動けなかったよ。
「随分気分が悪そうだな、おいミルト、休める部屋を用意してやれ」
「ま、待ってくれ、自分は平気だ・・・それよりもミーシャの話を聞いてやってくれ」
自分は何とかそれだけを言う事が出来たが、その後はミゴルオに支えられ村を歩いた事しか記憶になく、気づいたらミーシャに膝枕をしてもらっている状態だ。
どうして?っと思う前に、自分は話は出来たのかと不安になった。こんな状態の自分がいては話が進まないと思ったんだが、ミーシャはしっかりと話をしたと答え自分の頭を撫でて来た。殺気も少なくなっていてそれがほんとなんだと安心した。
「そうか、良かったなミーシャ」
「うん、ダンジョンもとても助かってるんだって」
良かったなっと起き上がり頭をなでると、満面の笑みを見せてくれるミーシャに釣られ自分も笑顔になったよ、今まで辛かったのが嘘みたいに吹き飛んだ。
体調が良くなった自分は、ミゴルオとの話し合いを始める。困っている事があれば出来るだけ支援すると伝えたんだ。しかしミゴルオは断って来た、支援は既にダンジョンでしてもらっているというんだ。
「しかし、あれはミーシャが作ってるんだ、自分からも何かしたい」
「それならば、これからもミーシャをよろしく頼む、それがオレたちの願いだ」
ミゴルオはそう言って頭を下げ、後ろの部下も一緒だった。それだけミーシャが生きていたことを喜んでくれたと分かるが、そうでなくても自分はミーシャと一緒だ。
ミーシャが嫌でないのなら、そう言おうとしたが、視線をミーシャに向けるとその答えは決まっていた。ずっと一緒にいる、それは前も言っていたお願いだ。
「それは当然の事だ、ミーシャと自分はいつも一緒なんだ」
「そうか・・・それならばそのままでいてくれ、そうすればあいつも報われる」
ミゴルオの目から涙がこぼれたが、直ぐに顔を逸らしたが確かに見えたんだ。それだけ仲間を想える彼の願い、それは既に叶えるまでもない事だったが、絶対に守ると心に誓ったよ。
ミゴルオと別れを告げた後、次はどうしようかとミーシャに聞いてみる、すると今度は向こうの世界に行きたいと言われた。これは吾郎たちに助けを求めないといけないし、みんなで観光も悪くないと、ちょっとだけ楽しみになって来たよ。
戦いで傷ついている者は、門を通り戦いに向かう兵士たちだけ、街から出ない民間人は無傷だ。更にモンスターたちは、食料などの物資を門の前に並べて距離を取り、安全である事を示し、物資の無償提供というやつわ成していた。
「シャングラちゃん、凄いね」
「分かるかミーシャ」
うんっとミーシャは頷きどう凄いのかを嬉しそうに語ってみてた。指示を受けても虐殺する者は必ずいるモノで、それをさせない統率力をシャングラは持っていたんだ。兵士たちも倒れるが命は助かっている。
ほんとにすごいと映像を見て応援にも力が入る。戦争は出来ればやめてほしいと言うのが本音だが、相手が分かってくれないのなら仕方ないし、出来るだけ早急に終わらせる為にシャングラは戦っている。
「実力も数も違う、シャングラは必ず勝つだろうな」
「怪我をしたモンスターは直ぐに下がって治療もしてるよシュン。捕まえた兵士は拘束して運んでるし、これが分担って言う力なんだね」
その通りだとミーシャを撫でておく。それぞれの役割を迅速にこなし戦いを勝利に導いているのがシャングラで、相手はそれも知らずに戦うのみだ、これでは勝てるわけがない。
既に受け入れた街にチャンネルを変えると、そこにはモンスターたちと食料を運んだり、家の修繕をしている平和な光景が映る。戦っていたはずの兵士たちも、そこでは一緒に見回りをしていた。
「種族関係ないんだね、何だかすごいよ」
「ミーシャはそう思うんだな、自分からすれば普通だぞ」
どんな容姿でも関係ない、自分が気にするのは他にあるからで、人それぞれの考えは違う。そこを攻めても仕方ないし、争いよりもやる事は他に沢山ある。
ミーシャも気にしないらしく、平和が一番だと村で暮らしていた時の事を話してくれた。それは突然終わりを迎えミーシャはここに来た。
襲撃したヒューマンたちに自分はかなり怒りが湧いたが直ぐにそれは収まったよ。ここに来た時のミーシャは、縁側で寝ていた自分に怒りをぶつけなかった、一緒にいると安心するとまで言ってくれた。
「そうだったな、ミーシャありがとな」
「うん・・・アタシも嫌わないでくれてありがとうシュン、アタシ信じてた」
抱き着いて来たミーシャをいつもの様に撫でる、ミーシャは強く抱き付き震えていて、こんなに小さいのに頑張っているんだと、尊敬したんだ。
自分は次の一歩を踏み出す勇気を貰った気がして外に出る時が来たと感じた。まずはミーシャの行きたい所に行こうと提案し、頑張ってくれたミーシャの為に使おうと思ったんだ。
「それなら・・・アタシの故郷に行きたい」
「良いのか、きっとそこは」
それでも行きたいと、ミーシャは強い目をこちらに向けて来た。それだけの覚悟が出来ているのならと、自分がその背中を押す覚悟をし、一緒に行こうと約束した。
明日は自分は外に行く、そう考えるととても怖い。夕食も風呂もかなり動揺して震えてきたが、そんな自分を支えてくれたのは、いつも一緒にいるミーシャだ。
「ありがとなミーシャ」
横で寝息を立てるミーシャを撫でて自分も目を閉じ、ふたりでならきっと自分も平気だと言い聞かせた。庭から外に出るのはとても怖い、今まで考えていなかったがそこまでになっていたんだ。
明日は大丈夫だろうかと、そんな不安が夢にも現れ悪夢を見た。しかしそこでも助けてくれたのはミーシャで、自分の手を引っ張り導いてくれたんだ。朝起きると抱き着いたままで寝ているミーシャがいたよ。
「今日は大変かもしれないな、自分の事ばかりでなく、ミーシャを守ってやらないとだ」
自分が何処まで出来るのか分からないが精一杯努力する。ミーシャを撫でて決意をし、朝食は軽めに済ませてサリーたちが出入りする庭の先に進んだ、そこはサリーたちの聞いていた場所ではなく、破壊された村が広がっていた。
ミーシャは自分の手をしっかりと握って来たから、自分はそれに答えこの先の、光景を予想して先を進む。しかし建物は壊れているが死体は見当たらず、更に進むと墓が沢山作られていた。
「誰かが作ってくれたんだな」
「うん、もしかしたらミゴルオおじさんが来たのかもしれない」
ミーシャはある方向を指差し、その方角に隣村があると教えてくれた。そこに行ってみようとミーシャは提案してきたから、もちろん自分は賛成したよ。そして森を歩いている最中に洞窟を見かけて、ミーシャが作っていたダンジョンはここだと教えてくれた。
支援をするならその人にと思っていたらしく、自分の力で助ける事は出来ていたと少し安心だ。村に近づくと段々と自分に向けられている殺気を感じ始め、それを受けてかなり気分が悪くなって来るが自分は耐えたぞ、頑張れたのはミーシャのおかげだけどな。
「シュン、もう帰ろう」
「ミーシャ・・・いや、まだまだいける、ミゴルオおじさんにだけは会おう」
自分に向けられているモノだ、それならばミゴルオおじさんに会って話をすれば無くなる。そこまでしないといつまでも会えないし、それが分かっているから頑張れた。そして村の手前で獣人たちに囲まれ、自分はフラフラながも彼らを見た、みんな猫というよりライオンだったぞ。
流石に怖いと素直に思った、手はミーシャよりも一回り大きくて爪が鋭い。ライオンの顔ではないのが救いだが、引っ掻かれたらお終いなのは分かる。
「何しに来たヒューマン」
自分に言い返す気力は無く、それを見てミーシャが名乗ってくれた。そのおかげで少し殺気は収まり始め、何とか声を出せるくらいには回復するが、まだまだ辛い。
ミゴルオが自分たちの前に現れる時には、もう立っているのがやっとだった。ミーシャに支えられている自分を見て、ミゴルオがすべてを悟り、村に入る事を許し肩まで貸してくれた、しかし自分はもう動けなかったよ。
「随分気分が悪そうだな、おいミルト、休める部屋を用意してやれ」
「ま、待ってくれ、自分は平気だ・・・それよりもミーシャの話を聞いてやってくれ」
自分は何とかそれだけを言う事が出来たが、その後はミゴルオに支えられ村を歩いた事しか記憶になく、気づいたらミーシャに膝枕をしてもらっている状態だ。
どうして?っと思う前に、自分は話は出来たのかと不安になった。こんな状態の自分がいては話が進まないと思ったんだが、ミーシャはしっかりと話をしたと答え自分の頭を撫でて来た。殺気も少なくなっていてそれがほんとなんだと安心した。
「そうか、良かったなミーシャ」
「うん、ダンジョンもとても助かってるんだって」
良かったなっと起き上がり頭をなでると、満面の笑みを見せてくれるミーシャに釣られ自分も笑顔になったよ、今まで辛かったのが嘘みたいに吹き飛んだ。
体調が良くなった自分は、ミゴルオとの話し合いを始める。困っている事があれば出来るだけ支援すると伝えたんだ。しかしミゴルオは断って来た、支援は既にダンジョンでしてもらっているというんだ。
「しかし、あれはミーシャが作ってるんだ、自分からも何かしたい」
「それならば、これからもミーシャをよろしく頼む、それがオレたちの願いだ」
ミゴルオはそう言って頭を下げ、後ろの部下も一緒だった。それだけミーシャが生きていたことを喜んでくれたと分かるが、そうでなくても自分はミーシャと一緒だ。
ミーシャが嫌でないのなら、そう言おうとしたが、視線をミーシャに向けるとその答えは決まっていた。ずっと一緒にいる、それは前も言っていたお願いだ。
「それは当然の事だ、ミーシャと自分はいつも一緒なんだ」
「そうか・・・それならばそのままでいてくれ、そうすればあいつも報われる」
ミゴルオの目から涙がこぼれたが、直ぐに顔を逸らしたが確かに見えたんだ。それだけ仲間を想える彼の願い、それは既に叶えるまでもない事だったが、絶対に守ると心に誓ったよ。
ミゴルオと別れを告げた後、次はどうしようかとミーシャに聞いてみる、すると今度は向こうの世界に行きたいと言われた。これは吾郎たちに助けを求めないといけないし、みんなで観光も悪くないと、ちょっとだけ楽しみになって来たよ。
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