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4章
65話 スライム騎士の戦い
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まさかここを最初に攻めて来るとはな。そう思った拙者は、ウキウキが止められないでいるでゴザル。相手は勇者がいる軍隊で、果たしてどれほどの強さなのかと期待しているのでゴザルよ。
母君から頂いたスライム兵士1000体、相手は5万だと聞いていたでゴザルが、相手の数は2万だったでゴザル。しかもそれほど訓練されていないらしく、ただひたすらに向かって来るだけに見えているのでゴザル。
「隊長、どうするっスか?」
「弱く見えても、相手は2万の大群でゴザル、予定通り槍型陣形で突撃するでゴザルよ」
「了解っス」
部下たちがやる気を出し剣を掲げ陣形を取ると、3体1組の部隊が幾つも出来たでゴザル。三位一体縦一列のこの隊列は、相手の攻撃を防ぎながら突き進む事の出来る型で、ロラン殿の編み出した最強陣形でゴザル。
拙者たちは、相手の集まる場所に真正面から突撃したのでゴザルが、予想通り相手の反応は悪く、本来1体が守りに徹する三位一体陣形だったでゴザルが、全員で相手を薙ぎ払ったのでゴザル。
「ひっ!?化け物」
「なんともお粗末でゴザルな」
魔族わ相手にしていると言うのに、今更化け物と怯んでしまう兵士、それでは数がいても意味が無いのでゴザル。
拙者たちは数の差を埋め、初手の策だけで相手の軍を撤退させ完勝してしまったでゴザル。拙者はそれを見て参ってしまったでゴザルよ。
「これでは勇者と戦えぬ・・・こうなったら予定変更でゴザルな」
「追加作戦っスか、良いっスね隊長」
相手が弱すぎたせいで、勇者にするはずだった忠告が出来なかったでゴザル。これはさすがにまずいと、2体のスライム兵士を連れて敵軍を追いかけたでゴザル。
目標は、勇者のいる敵陣の一番奥のテントでゴザル。情報通り、逃げている敵部隊の一番先頭にそのテントはあり、だれも警戒してないでゴザル。
「アイツら、呑気に火まで使ってるっスよ」
「やれやれでゴザルな」
こちらの大陸に来た時点で安全な場所は存在しないでゴザルが、奴らは前の戦いしか知らないからか、全然緊張感を持ってないでゴザルよ。
野営地に難なく入った拙者たちは、周りを警戒しながら目的のテントに近いたでゴザルが、誰にも気づかれる事がなかったでゴザル。
「怪我人も多いですし、疲れてるんっスね」
「撤退戦は休めないモノ、しんがりを置かなかった時点で終わりでゴザル」
突撃しかしてこないこいつら無能たちは、なにをしてもダメダメでゴザル。数だけで押し込めた前とは違うでゴザルと、テントに入り呟いたでゴザル。
ウサギクイーンの教育を受け、スケルトンのダンジョンで訓練をした拙者たちは、まさに無敵でゴザル。
倒すだけなら既に終わっているでゴザル。しかしロランの作戦では、降伏させなければダメと縛りがあるのでゴザル。
テントに入り、拙者は忠告の前に寝ている者の名を告げたでゴザル。勇者はビックリして飛び起きたでゴザルよ。
「だ、誰だお前たちは」
「敵がここまで接近し、声まで掛けないと起きないとは、やれやれでゴザルな・・・もう一度言うでゴザル、拙者はスライム騎士、投降するなら安全は保障するでゴザル。しかし抵抗するのであれば、さらなる地獄を見るでゴザルよ」
勇者は当然断って来て、タンスに立てかけてある剣に視線を送ったでゴザルな。まだまだ元気で反撃のタイミングを図ったと、拙者は嬉しくなったでゴザル。
しかしそんなタイミングは無いでゴザル、忠告はしたと拙者たちは、テントから飛び出し退散したのでゴザルよ。
「アイツの驚く顔見たかったっスよ隊長」
「そんなモノに価値は無いでゴザルよスライム剣士、この後の楽しみの方が重要でゴザル」
倒そうと思えばいつでも出来たのを分からず、アイツは反撃を考えるでゴザル。やはり今はまだ早いのだと、ロランの先読みに関心しながら急ぎ陣に戻っ拙者は、早速手紙を書いて輸送隊に任せたでゴザルよ。
「強いとは言え、拙者たちは1000体でゴザル、その内100体は非戦闘員だっわにも関わらず余裕の勝利。2万が負けた事実をよく考えるでゴザル」
撤退しているはずの勇者軍に、届かぬ思いを飛ばし、次来たら手加減をせずに攻め入ると覚悟したでゴザル。
それは相手を交渉しないと言う意味で、全面制圧を考えているでゴザルが、信じられないような方法を使う事になるでゴザル。
ロランは使いたくないと言っているでゴザルが、きっとそうなると思ってるでゴザル。このままではそれは現実になってしまい、この後起きる事も読んでいるでゴザル。
「ほんとに来たでゴザルな」
勇者たちは、まだ立て直しに時間が掛かるでゴザル。今度の敵は、拙者たちの後方から不意を突くために現れたでゴザル。
それはヒューマンではなく同族で、相手はギャギャンが率いる一つ目族でゴザル。
拙者たちが損耗している今を攻めたと言う事は、魔王様に牙を向いたでゴザル。悪い方にばかりロランの予想は当たると、拙者はやれやれでゴザル。
「とはいえ、相手をしないといけないでゴザルな」
帰って来て早々でゴザルが、拙者たちは出陣したでゴザル。勇者たちとの戦いとは違い、合図も無く同族との戦闘が始まったでゴザル。
今度の相手は互角に近い強さを持ち、数は10倍の1万体でゴザル。普通ならば簡単にこちらが負けてしまうでゴザルな。
しかしそうはならないでゴザル、拙者たちは全員が戦士でゴザルから、例え非戦闘員だったとしても、強くたくましいのでゴザル。
ここで生きるのは戦略でゴザル。相手は将軍を守る隊を持ち分散して戦うでゴザルからそのを突くのでゴザルよ。
勇者軍もそうでござったから、苦戦するならば使った策でゴザル。しかし使わずに勝ってしまい、今回はそれが生きるでゴザル。
「普通ならば数に負け押し返されるでゴザルが、3段階に変化する動作が敵の攻撃をいなし、反撃を可能にして敵陣に食い込むでゴザル」
拙者たちの交代して戦う戦法は、パイルバンカー戦法とロランが命名したでゴザル。良く分からないでゴザルが、凄い成果を上げているのは確かでゴザル。
敵は数で囲もうと圧力を掛けてくるでゴザルが、拙者たちは小さな身体ゆえすり抜ける事が出来るでゴザル。3体で敵の横に位置した瞬間、拙者たちはその横っ腹に剣を突き立て倒すのでゴザル。
攻撃が終わると、残った敵が拙者たち目がけて武器を振り下ろすでゴザルが、3体の内で守りを担当している者がそれを防ぎ、その隙を他の1体が突き残った1体が次の敵に向かうのでゴザル。
これを永遠と続ける事が出来るのがこの戦法で、最強だと拙者は思っているでゴザル。
「さぁ勇者とは違い、こっちは容赦はしないでゴザルよ」
隊列を崩しもう烏合の衆となった敵部隊は、既に戦う意志を失い始めているでゴザル。敵本体の情報も集まり、そこに突撃すればこの戦いはおしまいでゴザルな。
裏切り者には情けは要らないでゴザルから、生まれ変わって出直すでゴザルと、拙者たちは突き進んで行ったでゴザル。
「ひっ!?くく、くるな」
「邪魔っスよ」
恐怖に怯えながら武器を振り下ろすギャギャンの部隊を蹴散らし進んで行くと、陣の一番奥まで到着したでゴザル。そいつは槍を構え、拙者たちをいきなり攻撃してきたでゴザル、拙者はそれを盾で受け見事と褒めたでゴザルよ。
「ふんっ!俺様の槍を受けたくらいで良い気になるなよ、これは挨拶変わりだ」
「それは何よりでゴザル、これが全力だったなら、ガッカリしている所でゴザルよ」
いきなりの攻撃はそれなりに鋭かったでゴザルよ。しかしスケルトン殿の訓練場で言ったなら、2丁目の2番地程度で、拙者たちは4番地までクリアした強者でゴザル。
戦技は無く、スキルも魔法付与も加えていない攻撃は、拙者たちにとって挨拶でしかないのでゴザル。ギャギャンもそれを言っていると期待したでゴザルが、その気持ちは裏切られる事になったでゴザル。
「そらそらどうしたっ!受けるだけでは勝てんぞ、鋭すぎて反撃できないのかっ!!」
「ぬぬぬっでゴザル」
ギャギャンは、スキル【能力向上】と戦技【雷鳴突き】を使う様になったでゴザルが、それだけだったでゴザル。一撃が鋭いだけの単調で読みやすいつまらない攻撃で、目を閉じていても避けれる始末だったでゴザル。
「く、くそっどうして当たらない」
「そなた、ほんとに将軍なのか?」
ステータスに頼った戦い方、今まではそれでも良かったのでござろう、これだからステータスが勝るだけの勇者に負けるのでゴザル。もっと戦略を増やせば勝てない相手ではなく、それが分からないとは情けなくて涙が出て来るでゴザルな。
もういいと、拙者はギャギャンの腹に剣を突きさしたでゴザル。緑色の血を吐き苦しそうに倒れたでゴザルよ。
「これしきで倒れるとは、そなた甘すぎるでゴザルよ」
根性が足りないと叱り付け、訓練場に行けばそれが分かるでゴザルと言い放ったでゴザル。
あそこは、倒れるのも許されない地獄の訓練所で、腹を刺されたくらいなら反撃を考え、勝てないのなら相打ちを覚悟する根性が必要な場所でゴザル。そんな根性だから、何も知らずに反逆を考えるのだと、やれやれでゴザル。
裏切りを考えている者は他にもいて、ギャギャンはその中でも一番弱い者だったでゴザル。拙者はハズレを引いたとため息でゴザルよ。
「小指大陸に近かったのが決め手でござったな・・・そうすると、本命は中指でゴザルかな」
楽しい戦いになるだろうなぁっと、拙者はその方角を向き羨ましく思ったでゴザル。その先はロランがいる中指大陸、そこにドラゴン部隊が仕掛けるでゴザル。
人差し指には4本の剛腕を持ったフォーランダ族のガガーランドが相対するでゴザルな。奴らは投擲も脅威だが、大きな拳の攻撃はかなりのモノでゴザル。
ステータスだけでもそれなりで、きっと楽しい戦いが出来ると、ほんとに羨ましいと思ってしまったでゴザル。拙者たちはこれからヒューマンの大陸に進軍でゴザルが、弱い者いじめをしてる様で辛いでゴザルな。
「出来るだけ戦わずに占領するのは、元からの予定でゴザルが・・・予想以上にストレスがたまるでゴザルな」
レッド殿に解消の手伝いをお願いしたい。今度その要請しようと進軍の準備を始めたでゴザル。
母君から頂いたスライム兵士1000体、相手は5万だと聞いていたでゴザルが、相手の数は2万だったでゴザル。しかもそれほど訓練されていないらしく、ただひたすらに向かって来るだけに見えているのでゴザル。
「隊長、どうするっスか?」
「弱く見えても、相手は2万の大群でゴザル、予定通り槍型陣形で突撃するでゴザルよ」
「了解っス」
部下たちがやる気を出し剣を掲げ陣形を取ると、3体1組の部隊が幾つも出来たでゴザル。三位一体縦一列のこの隊列は、相手の攻撃を防ぎながら突き進む事の出来る型で、ロラン殿の編み出した最強陣形でゴザル。
拙者たちは、相手の集まる場所に真正面から突撃したのでゴザルが、予想通り相手の反応は悪く、本来1体が守りに徹する三位一体陣形だったでゴザルが、全員で相手を薙ぎ払ったのでゴザル。
「ひっ!?化け物」
「なんともお粗末でゴザルな」
魔族わ相手にしていると言うのに、今更化け物と怯んでしまう兵士、それでは数がいても意味が無いのでゴザル。
拙者たちは数の差を埋め、初手の策だけで相手の軍を撤退させ完勝してしまったでゴザル。拙者はそれを見て参ってしまったでゴザルよ。
「これでは勇者と戦えぬ・・・こうなったら予定変更でゴザルな」
「追加作戦っスか、良いっスね隊長」
相手が弱すぎたせいで、勇者にするはずだった忠告が出来なかったでゴザル。これはさすがにまずいと、2体のスライム兵士を連れて敵軍を追いかけたでゴザル。
目標は、勇者のいる敵陣の一番奥のテントでゴザル。情報通り、逃げている敵部隊の一番先頭にそのテントはあり、だれも警戒してないでゴザル。
「アイツら、呑気に火まで使ってるっスよ」
「やれやれでゴザルな」
こちらの大陸に来た時点で安全な場所は存在しないでゴザルが、奴らは前の戦いしか知らないからか、全然緊張感を持ってないでゴザルよ。
野営地に難なく入った拙者たちは、周りを警戒しながら目的のテントに近いたでゴザルが、誰にも気づかれる事がなかったでゴザル。
「怪我人も多いですし、疲れてるんっスね」
「撤退戦は休めないモノ、しんがりを置かなかった時点で終わりでゴザル」
突撃しかしてこないこいつら無能たちは、なにをしてもダメダメでゴザル。数だけで押し込めた前とは違うでゴザルと、テントに入り呟いたでゴザル。
ウサギクイーンの教育を受け、スケルトンのダンジョンで訓練をした拙者たちは、まさに無敵でゴザル。
倒すだけなら既に終わっているでゴザル。しかしロランの作戦では、降伏させなければダメと縛りがあるのでゴザル。
テントに入り、拙者は忠告の前に寝ている者の名を告げたでゴザル。勇者はビックリして飛び起きたでゴザルよ。
「だ、誰だお前たちは」
「敵がここまで接近し、声まで掛けないと起きないとは、やれやれでゴザルな・・・もう一度言うでゴザル、拙者はスライム騎士、投降するなら安全は保障するでゴザル。しかし抵抗するのであれば、さらなる地獄を見るでゴザルよ」
勇者は当然断って来て、タンスに立てかけてある剣に視線を送ったでゴザルな。まだまだ元気で反撃のタイミングを図ったと、拙者は嬉しくなったでゴザル。
しかしそんなタイミングは無いでゴザル、忠告はしたと拙者たちは、テントから飛び出し退散したのでゴザルよ。
「アイツの驚く顔見たかったっスよ隊長」
「そんなモノに価値は無いでゴザルよスライム剣士、この後の楽しみの方が重要でゴザル」
倒そうと思えばいつでも出来たのを分からず、アイツは反撃を考えるでゴザル。やはり今はまだ早いのだと、ロランの先読みに関心しながら急ぎ陣に戻っ拙者は、早速手紙を書いて輸送隊に任せたでゴザルよ。
「強いとは言え、拙者たちは1000体でゴザル、その内100体は非戦闘員だっわにも関わらず余裕の勝利。2万が負けた事実をよく考えるでゴザル」
撤退しているはずの勇者軍に、届かぬ思いを飛ばし、次来たら手加減をせずに攻め入ると覚悟したでゴザル。
それは相手を交渉しないと言う意味で、全面制圧を考えているでゴザルが、信じられないような方法を使う事になるでゴザル。
ロランは使いたくないと言っているでゴザルが、きっとそうなると思ってるでゴザル。このままではそれは現実になってしまい、この後起きる事も読んでいるでゴザル。
「ほんとに来たでゴザルな」
勇者たちは、まだ立て直しに時間が掛かるでゴザル。今度の敵は、拙者たちの後方から不意を突くために現れたでゴザル。
それはヒューマンではなく同族で、相手はギャギャンが率いる一つ目族でゴザル。
拙者たちが損耗している今を攻めたと言う事は、魔王様に牙を向いたでゴザル。悪い方にばかりロランの予想は当たると、拙者はやれやれでゴザル。
「とはいえ、相手をしないといけないでゴザルな」
帰って来て早々でゴザルが、拙者たちは出陣したでゴザル。勇者たちとの戦いとは違い、合図も無く同族との戦闘が始まったでゴザル。
今度の相手は互角に近い強さを持ち、数は10倍の1万体でゴザル。普通ならば簡単にこちらが負けてしまうでゴザルな。
しかしそうはならないでゴザル、拙者たちは全員が戦士でゴザルから、例え非戦闘員だったとしても、強くたくましいのでゴザル。
ここで生きるのは戦略でゴザル。相手は将軍を守る隊を持ち分散して戦うでゴザルからそのを突くのでゴザルよ。
勇者軍もそうでござったから、苦戦するならば使った策でゴザル。しかし使わずに勝ってしまい、今回はそれが生きるでゴザル。
「普通ならば数に負け押し返されるでゴザルが、3段階に変化する動作が敵の攻撃をいなし、反撃を可能にして敵陣に食い込むでゴザル」
拙者たちの交代して戦う戦法は、パイルバンカー戦法とロランが命名したでゴザル。良く分からないでゴザルが、凄い成果を上げているのは確かでゴザル。
敵は数で囲もうと圧力を掛けてくるでゴザルが、拙者たちは小さな身体ゆえすり抜ける事が出来るでゴザル。3体で敵の横に位置した瞬間、拙者たちはその横っ腹に剣を突き立て倒すのでゴザル。
攻撃が終わると、残った敵が拙者たち目がけて武器を振り下ろすでゴザルが、3体の内で守りを担当している者がそれを防ぎ、その隙を他の1体が突き残った1体が次の敵に向かうのでゴザル。
これを永遠と続ける事が出来るのがこの戦法で、最強だと拙者は思っているでゴザル。
「さぁ勇者とは違い、こっちは容赦はしないでゴザルよ」
隊列を崩しもう烏合の衆となった敵部隊は、既に戦う意志を失い始めているでゴザル。敵本体の情報も集まり、そこに突撃すればこの戦いはおしまいでゴザルな。
裏切り者には情けは要らないでゴザルから、生まれ変わって出直すでゴザルと、拙者たちは突き進んで行ったでゴザル。
「ひっ!?くく、くるな」
「邪魔っスよ」
恐怖に怯えながら武器を振り下ろすギャギャンの部隊を蹴散らし進んで行くと、陣の一番奥まで到着したでゴザル。そいつは槍を構え、拙者たちをいきなり攻撃してきたでゴザル、拙者はそれを盾で受け見事と褒めたでゴザルよ。
「ふんっ!俺様の槍を受けたくらいで良い気になるなよ、これは挨拶変わりだ」
「それは何よりでゴザル、これが全力だったなら、ガッカリしている所でゴザルよ」
いきなりの攻撃はそれなりに鋭かったでゴザルよ。しかしスケルトン殿の訓練場で言ったなら、2丁目の2番地程度で、拙者たちは4番地までクリアした強者でゴザル。
戦技は無く、スキルも魔法付与も加えていない攻撃は、拙者たちにとって挨拶でしかないのでゴザル。ギャギャンもそれを言っていると期待したでゴザルが、その気持ちは裏切られる事になったでゴザル。
「そらそらどうしたっ!受けるだけでは勝てんぞ、鋭すぎて反撃できないのかっ!!」
「ぬぬぬっでゴザル」
ギャギャンは、スキル【能力向上】と戦技【雷鳴突き】を使う様になったでゴザルが、それだけだったでゴザル。一撃が鋭いだけの単調で読みやすいつまらない攻撃で、目を閉じていても避けれる始末だったでゴザル。
「く、くそっどうして当たらない」
「そなた、ほんとに将軍なのか?」
ステータスに頼った戦い方、今まではそれでも良かったのでござろう、これだからステータスが勝るだけの勇者に負けるのでゴザル。もっと戦略を増やせば勝てない相手ではなく、それが分からないとは情けなくて涙が出て来るでゴザルな。
もういいと、拙者はギャギャンの腹に剣を突きさしたでゴザル。緑色の血を吐き苦しそうに倒れたでゴザルよ。
「これしきで倒れるとは、そなた甘すぎるでゴザルよ」
根性が足りないと叱り付け、訓練場に行けばそれが分かるでゴザルと言い放ったでゴザル。
あそこは、倒れるのも許されない地獄の訓練所で、腹を刺されたくらいなら反撃を考え、勝てないのなら相打ちを覚悟する根性が必要な場所でゴザル。そんな根性だから、何も知らずに反逆を考えるのだと、やれやれでゴザル。
裏切りを考えている者は他にもいて、ギャギャンはその中でも一番弱い者だったでゴザル。拙者はハズレを引いたとため息でゴザルよ。
「小指大陸に近かったのが決め手でござったな・・・そうすると、本命は中指でゴザルかな」
楽しい戦いになるだろうなぁっと、拙者はその方角を向き羨ましく思ったでゴザル。その先はロランがいる中指大陸、そこにドラゴン部隊が仕掛けるでゴザル。
人差し指には4本の剛腕を持ったフォーランダ族のガガーランドが相対するでゴザルな。奴らは投擲も脅威だが、大きな拳の攻撃はかなりのモノでゴザル。
ステータスだけでもそれなりで、きっと楽しい戦いが出来ると、ほんとに羨ましいと思ってしまったでゴザル。拙者たちはこれからヒューマンの大陸に進軍でゴザルが、弱い者いじめをしてる様で辛いでゴザルな。
「出来るだけ戦わずに占領するのは、元からの予定でゴザルが・・・予想以上にストレスがたまるでゴザルな」
レッド殿に解消の手伝いをお願いしたい。今度その要請しようと進軍の準備を始めたでゴザル。
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