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友とのセカンドステップ
30歩目 ダリルは英雄?
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「お帰りなさいダリル様ー!開門だぁー!」
僕たちが3日の馬車の旅をして街に着くと、門でそんな声を貰いました、アマンダさんがダリルを睨んでいますが、ダリルは苦笑いです。
「なるほど、ダリルはこれがあったから、ちょっと天狗になってたのかもね」
門番に顔パスで通して貰い僕はそう感じます、街の人たちがダリルの帰還を喜びすごい歓迎されているんです、まるで勇者の凱旋です。
女性はダリルに熱い視線を送っていますし、エミリアはそれに答え手を振り返しています。
「ダリルが勘違いするわけだね・・・まぁそれでも空気は読まないとダメだけどさ」
歓声を貰いながら進み、僕たちは商業ギルドの前で馬車を止め中に入ったんです。
「大体半分くらいの人しかいない?」
僕が周りを見渡すと、職員の数が明らかに少なかったです、そしてマップでも分かりますが人の数が明らかに少ないです。
「さっきの以外は話の通りだなアユム」
ダリルが受付で手続きをしている間に、アマンダさんが僕の横で小声で話しかけてきました、僕は頷き、旅の間にダリルたちが話した事と合わせています。
ここでもあの行商人の被害は受けたけど、村よりはひどくないという話でした、でもマップを見て考えを変えましたよ。
「予想していたよりも被害は大きいですよアマンダさん、これは他の街も心配ですね」
ダリルの話では、犯人の行商人は見つかっていません、僕たちがここに来た理由の一つでもあります、恐らく街からすぐに出たんでしょう。
「そうだな・・・なぁアユム、アユムはこの後旅に出てしまうのか?」
僕が考え事をしていると、アマンダさんがそんな事を聞いてきました、僕はそのつもりだったので頷きます、アマンダさんはそれを受け考え込んでいる感じです。
「アマンダさん?」
「お待たせ、話は付いたからこれで村の交易は出来るよ、品物は明日卸すとして、今日は宿に泊まってゆっくり休もう」
僕が聞き返そうとしたタイミングでダリルが戻って来ました、ダリルの提案をみんなで賛成して、僕たちは街の一番大きな宿に泊まることになったんです、それもタダでですよ。
「ダリルの奴、このことを話してなかったな」
宿に着いて、みんな個室に入ったんだけど、直ぐに僕の部屋にアマンダさんがノックして入ってきました、そしてすごく不機嫌です。
せっかく数日経って落ち着いたのに、戻っちゃったよ。
「きっと言い出せなかったんだよ、アマンダさんが怒ると思ったから」
「それはそうだろう!情報を持って助けたとは言え、アイツはヘラヘラし過ぎなんだ、エミリアも良く平気だな」
アマンダさんが枕に八つ当たりしてカリカリしてます、旅の途中でエミリアとも話し仲良くなったんですよ、ダリルの横で協力したんだって嬉しそうに話していました、自分はダリルの中では特別で浮気を絶対にしないと、心から信じているのかもしれません。
「今後が凄く心配になってきたよ僕、平気なのかな?」
「まぁいいさ、あいつの事はもう知らんっ!それよりも行商人の行方だ、どこかで聞いた方が良いだろう、アユムは行くつもりだろ?」
アマンダさんの質問に僕は頷き、早速情報収集です、異世界の情報収集場所って言ったら酒場だよね。
「邪魔するぞ」
酒場に入り、アマンダさんがバーテンさんの所に直行しました、僕は周りの人達が気になっています、見るからに暗く危ない感じですよ。
「何かなお嬢ちゃん?」
「少し訪ねたいことがある、細い目をした行商人の事を知らないか?」
アマンダさんがバーテンさんに聞くと、木のジョッキを拭いて聞こえないふりをしています。
「どうした?何故無視するんだ」
「お嬢ちゃん、人に物を訪ねる時はそれなりの態度が必要だろう」
バーテンさんが空のジョッキを置きました、つまりは注文しろって事ですね、壁の料金表を見るとエールが銅貨4枚で、ワインが銅貨6枚って書いてあります、アマンダさんがそれをチラッと見て、穴あき銅貨を1枚と銅貨を5枚出しました。
「すまなかったな、エールを二つ頼む」
僕はお金を見て、銅貨7枚分はチップと情報料なんだと思いました、バーテンさんがお金をテーブルからすくい取り、タルからジョッキにお酒を入れ始めました、僕は自分の分もあるのかと思っていますよ。
「はいよ・・・それで、細い目の行商人だったか」
エールの入ったジョッキをテーブルに置くと早速話し始めてくれました、アマンダさんと僕は身を少し乗り出し聞きます。
「あいつが売っていた酒が呪いの原因だったというのは知ってるよな?」
バーテンさんの言葉に僕たちは頷きます、その後バーテンさんはそれしか知らないって言ってジョッキを拭き始めました、僕はガクッとしましたけどアマンダさんはめげません、何処に行ったのか知らないかと聞きます、バーテンさんはジョッキを拭きながら考えていますよ。
「確か、北門から出たってのは聞いたが、そこからは分からんな」
バーテンさんはそう言っています、そしてアマンダさんは北と聞いてちょっと不安そうです。
「北と言ったら、この国の王都デンタルサーノがあるな、もう連絡はしたのか?」
バーテンさんは頷き、ダリル様が知らせたと返してきました、そして更に聞いてもいない話を始めます。
「彼のおかげで俺たちは今こうやって生きてるんだ、もう少し遅かったらと思うとぞっとするよ」
バーテンさんがちょっと悲しそうに話してくれます、他のお客さんたちの方を見ているので、きっと仲間を無くしたとか色々あるんでしょう。
「そうか・・・ありがとう参考になったよ」
「おいおい!?」
アマンダさんは複雑そうな顔をしてお礼を口にしました、そして立ちさろうと席から離れたんです、注文したお酒を飲んでいないのでバーテンさんが慌てて止めましたよ、礼儀として飲むものだと言ってきています、僕たちはそうれもそうだと一気に飲みます、僕の人生初めてのお酒は、苦くて生温い物で美味しくありませんでした。
「ごちそうさまバーテンさん」
「良い飲みっぷりだったなお嬢ちゃん、また来な」
笑顔のバーテンさんに言われ僕も笑顔で返事をします、男なんだよって心の中で伝えて扉の方を向くと、アマンダさんがどうしてか動きません、どうしたのかと顔を覗くと真っ赤になってフラフラしていました、そして後ろに傾き始めたので僕は咄嗟に支えました。
「うそ!?1杯で酔っちゃったの・・・アマンダさん!しっかりしてください」
座り込んでしまったアマンダさんを支えながら顔を軽く叩きます、でも唸っているだけで起きません、僕は仕方なく担いで帰りました、そしてアマンダさんの部屋に入ってベッドに寝かせたんです。
「まさか、お酒に弱いとは思わなかった、アマンダさんゆっくり休んでね」
「ぅうーー!」
「うわっ!?」
アマンダさんの頭を撫でると、そのタイミングでアマンダさんに手を引っ張られました、そしてそのまま抱き着かれてしまって抱き枕状態です。
「どど、どうしよう、アマンダさん起きて放してください」
「うぅ~~」
腕を外そうとするとアマンダさんは唸って嫌がります、そして力が凄いです、それは子供がだだをこねてる様に見えてしまい、アマンダさんが辛いのを我慢していたんだと感じてしまったんです。
「そんな風にされたら、振りほどけないよアマンダさん」
僕は諦めて身を任せました、アマンダさんは抵抗さえしなければ静かなんです、そして頭を撫でるとすごく気持ちよさそうに笑顔になります。
「今まで一人で必死だったんだから、これくらい仕方ないよね・・・よしよし頑張ったねアマンダさん」
頭を撫でながら僕はアマンダさんを慰めました、ローナちゃんたちを一人で守って頑張って来たって褒めたんです、きっとすごい重圧だったんでしょう。
「でもなぁ~・・・僕は寝れそうもないかな」
アマンダさんはかなりスタイルが良いです、初めて会った時も思いましたけど、とてもけしからん胸をしています、それが今僕のお腹辺りに押し付けられ顔は胸に付いています、更にアマンダさんのいい匂いがして来ています、この状態で寝れる男がいたら名乗り出てほしいよ。
「まぁ・・・僕はウォークスキルがあるから、時間を潰すことは出来るからいいけど・・・アマンダさん、僕は男ですからね、そこを忘れないでくださいよ」
アマンダさんのほっぺをツンツンつついてそんな事を呟きます、アマンダさんはくすぐったそうな顔をしていました、その顔はほんとに子供みたいで可愛かったです。
決して手を出す勇気がないわけではないですよ、アマンダさんは涙を流しているんです、それを見たらとてもそんな気になれません。
僕たちが3日の馬車の旅をして街に着くと、門でそんな声を貰いました、アマンダさんがダリルを睨んでいますが、ダリルは苦笑いです。
「なるほど、ダリルはこれがあったから、ちょっと天狗になってたのかもね」
門番に顔パスで通して貰い僕はそう感じます、街の人たちがダリルの帰還を喜びすごい歓迎されているんです、まるで勇者の凱旋です。
女性はダリルに熱い視線を送っていますし、エミリアはそれに答え手を振り返しています。
「ダリルが勘違いするわけだね・・・まぁそれでも空気は読まないとダメだけどさ」
歓声を貰いながら進み、僕たちは商業ギルドの前で馬車を止め中に入ったんです。
「大体半分くらいの人しかいない?」
僕が周りを見渡すと、職員の数が明らかに少なかったです、そしてマップでも分かりますが人の数が明らかに少ないです。
「さっきの以外は話の通りだなアユム」
ダリルが受付で手続きをしている間に、アマンダさんが僕の横で小声で話しかけてきました、僕は頷き、旅の間にダリルたちが話した事と合わせています。
ここでもあの行商人の被害は受けたけど、村よりはひどくないという話でした、でもマップを見て考えを変えましたよ。
「予想していたよりも被害は大きいですよアマンダさん、これは他の街も心配ですね」
ダリルの話では、犯人の行商人は見つかっていません、僕たちがここに来た理由の一つでもあります、恐らく街からすぐに出たんでしょう。
「そうだな・・・なぁアユム、アユムはこの後旅に出てしまうのか?」
僕が考え事をしていると、アマンダさんがそんな事を聞いてきました、僕はそのつもりだったので頷きます、アマンダさんはそれを受け考え込んでいる感じです。
「アマンダさん?」
「お待たせ、話は付いたからこれで村の交易は出来るよ、品物は明日卸すとして、今日は宿に泊まってゆっくり休もう」
僕が聞き返そうとしたタイミングでダリルが戻って来ました、ダリルの提案をみんなで賛成して、僕たちは街の一番大きな宿に泊まることになったんです、それもタダでですよ。
「ダリルの奴、このことを話してなかったな」
宿に着いて、みんな個室に入ったんだけど、直ぐに僕の部屋にアマンダさんがノックして入ってきました、そしてすごく不機嫌です。
せっかく数日経って落ち着いたのに、戻っちゃったよ。
「きっと言い出せなかったんだよ、アマンダさんが怒ると思ったから」
「それはそうだろう!情報を持って助けたとは言え、アイツはヘラヘラし過ぎなんだ、エミリアも良く平気だな」
アマンダさんが枕に八つ当たりしてカリカリしてます、旅の途中でエミリアとも話し仲良くなったんですよ、ダリルの横で協力したんだって嬉しそうに話していました、自分はダリルの中では特別で浮気を絶対にしないと、心から信じているのかもしれません。
「今後が凄く心配になってきたよ僕、平気なのかな?」
「まぁいいさ、あいつの事はもう知らんっ!それよりも行商人の行方だ、どこかで聞いた方が良いだろう、アユムは行くつもりだろ?」
アマンダさんの質問に僕は頷き、早速情報収集です、異世界の情報収集場所って言ったら酒場だよね。
「邪魔するぞ」
酒場に入り、アマンダさんがバーテンさんの所に直行しました、僕は周りの人達が気になっています、見るからに暗く危ない感じですよ。
「何かなお嬢ちゃん?」
「少し訪ねたいことがある、細い目をした行商人の事を知らないか?」
アマンダさんがバーテンさんに聞くと、木のジョッキを拭いて聞こえないふりをしています。
「どうした?何故無視するんだ」
「お嬢ちゃん、人に物を訪ねる時はそれなりの態度が必要だろう」
バーテンさんが空のジョッキを置きました、つまりは注文しろって事ですね、壁の料金表を見るとエールが銅貨4枚で、ワインが銅貨6枚って書いてあります、アマンダさんがそれをチラッと見て、穴あき銅貨を1枚と銅貨を5枚出しました。
「すまなかったな、エールを二つ頼む」
僕はお金を見て、銅貨7枚分はチップと情報料なんだと思いました、バーテンさんがお金をテーブルからすくい取り、タルからジョッキにお酒を入れ始めました、僕は自分の分もあるのかと思っていますよ。
「はいよ・・・それで、細い目の行商人だったか」
エールの入ったジョッキをテーブルに置くと早速話し始めてくれました、アマンダさんと僕は身を少し乗り出し聞きます。
「あいつが売っていた酒が呪いの原因だったというのは知ってるよな?」
バーテンさんの言葉に僕たちは頷きます、その後バーテンさんはそれしか知らないって言ってジョッキを拭き始めました、僕はガクッとしましたけどアマンダさんはめげません、何処に行ったのか知らないかと聞きます、バーテンさんはジョッキを拭きながら考えていますよ。
「確か、北門から出たってのは聞いたが、そこからは分からんな」
バーテンさんはそう言っています、そしてアマンダさんは北と聞いてちょっと不安そうです。
「北と言ったら、この国の王都デンタルサーノがあるな、もう連絡はしたのか?」
バーテンさんは頷き、ダリル様が知らせたと返してきました、そして更に聞いてもいない話を始めます。
「彼のおかげで俺たちは今こうやって生きてるんだ、もう少し遅かったらと思うとぞっとするよ」
バーテンさんがちょっと悲しそうに話してくれます、他のお客さんたちの方を見ているので、きっと仲間を無くしたとか色々あるんでしょう。
「そうか・・・ありがとう参考になったよ」
「おいおい!?」
アマンダさんは複雑そうな顔をしてお礼を口にしました、そして立ちさろうと席から離れたんです、注文したお酒を飲んでいないのでバーテンさんが慌てて止めましたよ、礼儀として飲むものだと言ってきています、僕たちはそうれもそうだと一気に飲みます、僕の人生初めてのお酒は、苦くて生温い物で美味しくありませんでした。
「ごちそうさまバーテンさん」
「良い飲みっぷりだったなお嬢ちゃん、また来な」
笑顔のバーテンさんに言われ僕も笑顔で返事をします、男なんだよって心の中で伝えて扉の方を向くと、アマンダさんがどうしてか動きません、どうしたのかと顔を覗くと真っ赤になってフラフラしていました、そして後ろに傾き始めたので僕は咄嗟に支えました。
「うそ!?1杯で酔っちゃったの・・・アマンダさん!しっかりしてください」
座り込んでしまったアマンダさんを支えながら顔を軽く叩きます、でも唸っているだけで起きません、僕は仕方なく担いで帰りました、そしてアマンダさんの部屋に入ってベッドに寝かせたんです。
「まさか、お酒に弱いとは思わなかった、アマンダさんゆっくり休んでね」
「ぅうーー!」
「うわっ!?」
アマンダさんの頭を撫でると、そのタイミングでアマンダさんに手を引っ張られました、そしてそのまま抱き着かれてしまって抱き枕状態です。
「どど、どうしよう、アマンダさん起きて放してください」
「うぅ~~」
腕を外そうとするとアマンダさんは唸って嫌がります、そして力が凄いです、それは子供がだだをこねてる様に見えてしまい、アマンダさんが辛いのを我慢していたんだと感じてしまったんです。
「そんな風にされたら、振りほどけないよアマンダさん」
僕は諦めて身を任せました、アマンダさんは抵抗さえしなければ静かなんです、そして頭を撫でるとすごく気持ちよさそうに笑顔になります。
「今まで一人で必死だったんだから、これくらい仕方ないよね・・・よしよし頑張ったねアマンダさん」
頭を撫でながら僕はアマンダさんを慰めました、ローナちゃんたちを一人で守って頑張って来たって褒めたんです、きっとすごい重圧だったんでしょう。
「でもなぁ~・・・僕は寝れそうもないかな」
アマンダさんはかなりスタイルが良いです、初めて会った時も思いましたけど、とてもけしからん胸をしています、それが今僕のお腹辺りに押し付けられ顔は胸に付いています、更にアマンダさんのいい匂いがして来ています、この状態で寝れる男がいたら名乗り出てほしいよ。
「まぁ・・・僕はウォークスキルがあるから、時間を潰すことは出来るからいいけど・・・アマンダさん、僕は男ですからね、そこを忘れないでくださいよ」
アマンダさんのほっぺをツンツンつついてそんな事を呟きます、アマンダさんはくすぐったそうな顔をしていました、その顔はほんとに子供みたいで可愛かったです。
決して手を出す勇気がないわけではないですよ、アマンダさんは涙を流しているんです、それを見たらとてもそんな気になれません。
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