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希望のファーストステップ
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僕がギルドで騒いでいる時、お城でもちょっとした騒ぎがありました。
「ひひ、姫様誤解です!これは私を嵌めるための罠です」
この国のお姫様である、サリーサ・メロー・ガルバルディが一人の大臣を呼び問い詰めています。
お姫様は、ある事がきっかけで国に違和感を感じ始めたんです。
「見苦しいですわよケムドル伯爵、わたくしが国の資金を管理する任に着いたからには、もうこんな事は許しません、それも冒険者ギルドと商業ギルドの職員まで絡んでいるとなると、これは重大事件です、わたくしの前任者は既に捕まえています、あなたも拘束しますわ」
姫様がベルを鳴らすと、兵士たちが部屋になだれ込んできました、そのまま伯爵を拘束して連れて行きます、姫様は一仕事終えたと一息ついた後、昼食にしようとベルを鳴らしメイドを呼びます、最近の姫様は昼に出されるその料理がお気に入りです、一口食べて頬っぺたを押さえ嬉しそうにしています。
「んん~やっぱりタコス美味しいわ、ほらイイシャも食べなさい」
「い、いいえ姫様!私はメイドですから、姫様と同じ物は食べれません」
「良いのよ、あなたが買ってきたから知ったのだし、わたくしが買ってきてもらっている物でしょ、それにわたくしの事はサリーサと呼びなさいって言ったでしょ、ここにはあなたとわたくししかいないのですからね」
メイドが凄く戸惑いながら、姫様からタコスを1つ受け取り口に入れます、メイドはその美味しさにウットリです。
「美味しいですね~」
「そうよねイイシャ、こうやって誰かと話しながらの食事は更に美味しいわ、どうして今まで気づかずにいたのかしら?あなたを毛嫌いして名前も知らなかった、ほんとにごめんなさいね」
「とと、とんでもございませんサリーサ様!?私たちは奴隷です、数字で呼ばれるのだって光栄なんです、呼ばれなくたって平気ですよ」
イイシャは両手を前に突き出し、体全体で表現します、姫様にじっと見られ少し暗くなります、それを見てサリーサも暗い表情になり空気が重くなります。
「ほんと、どうして今までそんな対応だったのかしら?これは気づいたわたくしの仕事ですわ、今回の事が終わったらお父様に進言しなくてはいけませんわよ、絶対変えてもらわなくてはいけません」
タコスを食べ終わるまでメイドと楽しく会話をして過ごした姫様は、再び仕事を始めます、でもある事に気付いて机を叩きました。
「何よこの決算書類!?何でポーションの代金がこんなに違うの!どちらも同じ性能じゃない、こっちなんて安い方が良い品だわ、こんなに違ったらこのお店やっていけないわよ!こっちの鍛冶屋もおんなじくらい赤字だわ」
見つけた書類を手にベルを鳴らして別のメイドを呼びました、イイシャは待ってる間のお茶を入れ姫様に渡しています。
「お、お呼びですかな姫様」
「イググム大臣、これはどういうことですか!」
姫様がテーブルに書類を置くと、イググムは首を傾げ何が変なのか分からないでいます、姫様は仕方なく説明しました、すると他種族が作った品だからと返答され茫然としてしまったんです。
「姫様、他種族にはそれ位の額で良いのです、何せ他種族ですからな」
イググムが笑っているのを見て、姫様は机を叩き叱りました、生産者が生活できないのに笑っている場合ではないって怒っています、イググムは同じ額で買い付けをするように約束をして下がりました。
「まったく、どうなっているんですかこの国は!バカなのですか?生産者がいなくなったら国が成り立ちませんわよ、それなのに種族の違いで値段を変えるなんてありえません」
そう言ってお茶を一気に飲み、その美味しさに驚いて怒りを忘れます、お茶をいれたイイシャはニッコリ笑顔です。
「新しいお茶ねイイシャ」
「はいサリーサ様、これもその屋台で買ったものなんです、ハーブティーと言って疲労やストレスを取ってくれるそうなので、今の姫様には必要かと」
「確かに、頭がスーっとして落ち着くわ・・・ありがとねイイシャ」
姫様は笑顔になりお礼を言って仕事を再開します、そして一番の問題点をある出資書で見つけてしまい、また頭を抱えました。
「お父様が・・・お父様が勇者様たちに使っているお金を偽り、装備ランクを下げて訓練をしている、それも人を減らしているわ、これは大変な事ですわ」
姫様はイイシャのお茶をまた飲み落ち着こうとします、でもこれはそれでも落ち着けません、国王は勇者たちを無理やり連れてきました、それなのにそんな事をしていると知れたら、勇者たちは怒って暴れるかもしれません、そうなったら国の危機です。
「この打開策は、お父様に進言して理由をつけて支援を増やすしかありませんわ・・・悪事を認めない時は、わたくしがトップになるしかないかもですわね、かなり危険な橋を渡る事になりますが、うまくいけば全てが丸く収まります、お父様にはどこか静かな所で反省してもらいましょ」
手はずを整えるために準備を始めます、話しの分かる大臣たちの説得を行い、外側から味方を増やして行く計画です。
「サリーサ様、今日は白パンよりもフワフワのロールパンって言う物が売っていたので買ってきました、後はヒヤシチュウカっと言う物があります、これはボウボウドリの肉を解して盛り付けていて、変わったタレを掛けるんですが、とってもおいしいですよ」
それから数日、イイシャの持ってくる昼食は姫様の楽しみになっていました、毎回ではありませんが、新しい料理が来る時は特に楽しみにしています、今日はその新しい料理が来て満面の笑みです。
「次から次にすごいわねその屋台、今度城の料理長に言って指導を依頼して見ようかしら」
姫様がそんな提案をすると、イイシャがあまり良い顔をしませんでした、姫様がどうしたのか聞くと、その屋台は獣人が経営していると話したんです。
「なるほどね、だから今の城では歓迎されないのですわね」
「はい、きっと城でこの料理が出ないのもそれが原因です、こんなにおいしいのに」
イイシャがちょっともったいないと顔を曇らせます、姫様も城の食事で出るようになればすごく良いとは思っています、ですがこういった考えなのは姫様と、それに参道している一部の貴族だけでした、他の人達はみんな他種族が嫌いです、姫様が先導して少しは良くなっていますがそれでもまだまだです。
「裏金問題を終わらせたばかりだし、お父様の一件もまだ準備に時間が掛かりますわ、ここではまだ提案は出来ないですわね」
「そうですね・・・私がまた買ってきますよサリーサ様、気を落とさないでください」
「そうねイイシャ、昼食だけでも食べれるのだもの、それを楽しみにわたくし頑張るわ」
そう言ってにこやかに冷やし中華を頬張ります、イイシャの言った通り、すごくおいしいと姫様が喜びました。
「ひひ、姫様誤解です!これは私を嵌めるための罠です」
この国のお姫様である、サリーサ・メロー・ガルバルディが一人の大臣を呼び問い詰めています。
お姫様は、ある事がきっかけで国に違和感を感じ始めたんです。
「見苦しいですわよケムドル伯爵、わたくしが国の資金を管理する任に着いたからには、もうこんな事は許しません、それも冒険者ギルドと商業ギルドの職員まで絡んでいるとなると、これは重大事件です、わたくしの前任者は既に捕まえています、あなたも拘束しますわ」
姫様がベルを鳴らすと、兵士たちが部屋になだれ込んできました、そのまま伯爵を拘束して連れて行きます、姫様は一仕事終えたと一息ついた後、昼食にしようとベルを鳴らしメイドを呼びます、最近の姫様は昼に出されるその料理がお気に入りです、一口食べて頬っぺたを押さえ嬉しそうにしています。
「んん~やっぱりタコス美味しいわ、ほらイイシャも食べなさい」
「い、いいえ姫様!私はメイドですから、姫様と同じ物は食べれません」
「良いのよ、あなたが買ってきたから知ったのだし、わたくしが買ってきてもらっている物でしょ、それにわたくしの事はサリーサと呼びなさいって言ったでしょ、ここにはあなたとわたくししかいないのですからね」
メイドが凄く戸惑いながら、姫様からタコスを1つ受け取り口に入れます、メイドはその美味しさにウットリです。
「美味しいですね~」
「そうよねイイシャ、こうやって誰かと話しながらの食事は更に美味しいわ、どうして今まで気づかずにいたのかしら?あなたを毛嫌いして名前も知らなかった、ほんとにごめんなさいね」
「とと、とんでもございませんサリーサ様!?私たちは奴隷です、数字で呼ばれるのだって光栄なんです、呼ばれなくたって平気ですよ」
イイシャは両手を前に突き出し、体全体で表現します、姫様にじっと見られ少し暗くなります、それを見てサリーサも暗い表情になり空気が重くなります。
「ほんと、どうして今までそんな対応だったのかしら?これは気づいたわたくしの仕事ですわ、今回の事が終わったらお父様に進言しなくてはいけませんわよ、絶対変えてもらわなくてはいけません」
タコスを食べ終わるまでメイドと楽しく会話をして過ごした姫様は、再び仕事を始めます、でもある事に気付いて机を叩きました。
「何よこの決算書類!?何でポーションの代金がこんなに違うの!どちらも同じ性能じゃない、こっちなんて安い方が良い品だわ、こんなに違ったらこのお店やっていけないわよ!こっちの鍛冶屋もおんなじくらい赤字だわ」
見つけた書類を手にベルを鳴らして別のメイドを呼びました、イイシャは待ってる間のお茶を入れ姫様に渡しています。
「お、お呼びですかな姫様」
「イググム大臣、これはどういうことですか!」
姫様がテーブルに書類を置くと、イググムは首を傾げ何が変なのか分からないでいます、姫様は仕方なく説明しました、すると他種族が作った品だからと返答され茫然としてしまったんです。
「姫様、他種族にはそれ位の額で良いのです、何せ他種族ですからな」
イググムが笑っているのを見て、姫様は机を叩き叱りました、生産者が生活できないのに笑っている場合ではないって怒っています、イググムは同じ額で買い付けをするように約束をして下がりました。
「まったく、どうなっているんですかこの国は!バカなのですか?生産者がいなくなったら国が成り立ちませんわよ、それなのに種族の違いで値段を変えるなんてありえません」
そう言ってお茶を一気に飲み、その美味しさに驚いて怒りを忘れます、お茶をいれたイイシャはニッコリ笑顔です。
「新しいお茶ねイイシャ」
「はいサリーサ様、これもその屋台で買ったものなんです、ハーブティーと言って疲労やストレスを取ってくれるそうなので、今の姫様には必要かと」
「確かに、頭がスーっとして落ち着くわ・・・ありがとねイイシャ」
姫様は笑顔になりお礼を言って仕事を再開します、そして一番の問題点をある出資書で見つけてしまい、また頭を抱えました。
「お父様が・・・お父様が勇者様たちに使っているお金を偽り、装備ランクを下げて訓練をしている、それも人を減らしているわ、これは大変な事ですわ」
姫様はイイシャのお茶をまた飲み落ち着こうとします、でもこれはそれでも落ち着けません、国王は勇者たちを無理やり連れてきました、それなのにそんな事をしていると知れたら、勇者たちは怒って暴れるかもしれません、そうなったら国の危機です。
「この打開策は、お父様に進言して理由をつけて支援を増やすしかありませんわ・・・悪事を認めない時は、わたくしがトップになるしかないかもですわね、かなり危険な橋を渡る事になりますが、うまくいけば全てが丸く収まります、お父様にはどこか静かな所で反省してもらいましょ」
手はずを整えるために準備を始めます、話しの分かる大臣たちの説得を行い、外側から味方を増やして行く計画です。
「サリーサ様、今日は白パンよりもフワフワのロールパンって言う物が売っていたので買ってきました、後はヒヤシチュウカっと言う物があります、これはボウボウドリの肉を解して盛り付けていて、変わったタレを掛けるんですが、とってもおいしいですよ」
それから数日、イイシャの持ってくる昼食は姫様の楽しみになっていました、毎回ではありませんが、新しい料理が来る時は特に楽しみにしています、今日はその新しい料理が来て満面の笑みです。
「次から次にすごいわねその屋台、今度城の料理長に言って指導を依頼して見ようかしら」
姫様がそんな提案をすると、イイシャがあまり良い顔をしませんでした、姫様がどうしたのか聞くと、その屋台は獣人が経営していると話したんです。
「なるほどね、だから今の城では歓迎されないのですわね」
「はい、きっと城でこの料理が出ないのもそれが原因です、こんなにおいしいのに」
イイシャがちょっともったいないと顔を曇らせます、姫様も城の食事で出るようになればすごく良いとは思っています、ですがこういった考えなのは姫様と、それに参道している一部の貴族だけでした、他の人達はみんな他種族が嫌いです、姫様が先導して少しは良くなっていますがそれでもまだまだです。
「裏金問題を終わらせたばかりだし、お父様の一件もまだ準備に時間が掛かりますわ、ここではまだ提案は出来ないですわね」
「そうですね・・・私がまた買ってきますよサリーサ様、気を落とさないでください」
「そうねイイシャ、昼食だけでも食べれるのだもの、それを楽しみにわたくし頑張るわ」
そう言ってにこやかに冷やし中華を頬張ります、イイシャの言った通り、すごくおいしいと姫様が喜びました。
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