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3章 異世界巡り
57話 のんびり帰ります
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「おとしゃん、引いてるの」
「おう亜生奈、ふたりとも準備はいいか」
「「はい先生!」」
亜生奈の掛け声で、俺は釣竿を大きく振り上げた、その先には、見た目アンコウのような、とてつもなく大きい魚が釣れている、それを見てハルサーマルとネニネイに準備をさせたんだ。
「あれがほんとの釣り?」
「いえいえ、違いますよチェミーシャ、あれを普通と思っていたら大変です、ねぇイナークさん」
俺の釣り上げた魚が、ハルサーマルにより蹴り上げられ、さらに上空に飛んでいる間、後ろでチェミーシャにメナーサが解説していた、そしてネニネイが水の球を尻尾に纏い、空高く飛び魚に向かって行った。
「メナーサの言う通りだよ、それに今戦ってるハルサーマルさんとネニネイさんも普通と思っちゃダメです、あれは異常です」
「異常なんだ・・・確かにすごいけど、あれなら出来なくは」
チェミーシャがそう言った直後、ネニネイの刀により魚が三枚におろされた、それを見てチェミーシャが言葉を止めたよ。
俺としてはまだまだだぞ、もう少し丁寧に斬らないと身が崩れてあまりおいしくない、まぁ今の速度なら十分美味いけどな。
「「先生!」」
「分かってるよふたりとも、仕上げは俺に任せろ!」
俺は翼を出し、三枚におろされた内の2枚、片側の身と骨の部分を収納にしまった、残りを上空で細かく切り刻み刺身にしたんだ、その速度はハルサーマルとネニネイでも見えないだろう。
「さすがおとしゃんなの」
下から亜生奈のそんな声が聞こえた、船の方に顔を向けたら、亜生奈がピョンピョン飛び跳ねていたよ、その隣でチェミーシャが口を開けて驚いていて、イナークたちはうんうんと頷いていた。ハルサーマルとネニネイが参加したのは今回が始めただったが、俺は3匹の内1匹をこうやって刺身にしている、いつでも食べれるようにしているんだ。
「ただいまっと」
細かくした魚も収納にしまって俺は船に降りた、亜生奈が俺に飛びついてきて迎えてくれた、チェミーシャ以外はいつものようにしている、ハルサーマルはネニネイの汗を拭いてるし、メナーサは今の出来事を紙に書いている、そしてイナークはチェミーシャに状況を話しているんだ。
「おかえりなのおとしゃん、カッコ良かったの」
「ありがとな亜生奈、でもいつも通りだろ」
「い、いつもどおり」
チェミーシャがかなり動揺している、さっきは自分でも出来そうだと思ったのに、終わってみれば相当熟練者じゃないと出来ないことをやっていた、茫然としても仕方ない。
「チェミーシャもその内出来るようになるさ、それよりも早速食べよう、このアンコウもどきは生でもいけるんだぞ」
そう言って俺は今捌いた魚とポン酢と柚子を出し始めた、そして鍋もだ。
「いやいや、あんな事が出来るのは先生だけですって、ねぇネネ」
ネニネイに抱きあげられてハルサーマルが言ってきた、さすがにジャンプして攻撃をしたら船の上に着地は出来なかったようだ、ネニネイが空の途中で拾っていたよ、そしていつも通り汗を拭いたり見つめ合っている。
「そうだな、倒すだけなら今のあたしなら余裕だ、だがあれほどの体積を細かくし、更には綺麗に斬るとなると、まず出来ない、さすがですよ先生」
ネニネイが俺を褒めちぎっている、俺の実家の剣術なんだがスキルも上がってるからな、かなりの技になっている、ちなみに連撃剣になるこの技の名前はサザンカだ。
「ネニネイだって三枚に斬ってただろ、なかなかだったぞ、そろそろ次の技を覚えるか?」
「はい先生!よろしくお願いします」
「先生、自分にもお願いしますよ」
2人にはそれぞれ剣術と拳法を教え始めている、2人が使っていた武器は違ったんだが、才能があったから変えて見たんだ。
「食事が終わってからだけどな、さぁみんなで食べよう」
あんこう鍋と刺身を皆で楽しく食した、シメはうどんだな、デザートは無しだ、さすがに腹に入らない。
「すごくお腹いっぱい、すごく幸せ」
お腹をさすってチェミーシャが幸せそうだ、この3日間、彼女は食事のたびに言っている、それだけの日々を過ごしていたんだろう。それに言葉が少し流暢になってきている、あの喋り方は緊張とかだったんだな。
「先生と一緒だと、それはねぇ」
「そうなのかハル、普通とどう違う?」
お茶をネニネイとイナークが配ってくれているんだが、どうやら普通の輸送船での旅は、節約をしながらなので、ここまで余裕はならないらしい、ハルサーマルが熱弁しているよ。
「型は今の通りだ、ハルサーマルやってみてくれ」
「はい先生」
食休みを済ませた俺たちは、訓練の時間に入った、ハルサーマルに前の異世界で習った格闘術の上級を教えている、あと少しで奥義まで行けるんだ、そして次はネニネイだ。
「いいかネニネイ、絶対に動くなよ」
「分かってますよ先生」
そう言って俺は、さっき使った剣術の上級技、サザンカをネニネイに使った、ほんとは親父の様に教えられればいいんだが、言葉で言うのは難しいんだ、格闘術は教えて貰ったから、それをそのまま教えることが出来る、だが剣術はダメなんだ、親父は相手の才能を読み取り、教え方をその都度変える、俺にはこうやって教えてきたんだ、だからこれしか俺は出来ない。
「こ、これが奥義ですか」
サザンカを寸止めをされたネニネイが、汗をふいて呟いていた、だが俺は頭を左右に振ったよ。
「これはその手前、上級ってとこだ、ほんとのサザンカは魚に使った奴で、ネニネイは見えなかっただろ、つまりそう言う事だ」
ネニネイの実力では、ここまでしか感じ取れない、それ位は俺にだって分かる、問題はそれで使えるようになるかだ、正直才能がないと無理だ、だから二人に教えてるんだ。
「では行きます先生」
「良いぞネニネイ、掛かってこい」
こうして俺は。剣を構えてネニネイの相手をした、ハルサーマルが羨ましそうだが、ネニネイの方が感覚をつかむのは掛かるからな、ちなみにイナークたちは素振りをしていて、亜生奈は玄武が相手をしている、亜生奈はかなり強いぞ、玄武のサンドバック状にしたシールドを叩いているが、4重にしないと衝撃を吸収できなくて壊されるらしい。
何も考えないでただ叩いたり蹴ったりでそれだ、しっかりと教育をすればかなりのものになるだろう。ちなみに俺が格闘術を使った時には、12重にしないといけないぞ。
「うんうん、良いぞネニネイその調子だ」
「は、はい先生」
ネニネイの剣撃を自分の剣で受け、上達ぶりを確認している、今はまだ速度が足りないが、それは考えながらサザンカを使っているからだ、身体が覚えれば自然と早くなる、そこに闘気と魔力を込めれば完成だ。
「先生、そろそろこっちをお願いしますよ」
ネニネイが上達したことで、今度はハルサーマルだ、俺は剣を収納にしまって返事をした、そしてハルサーマルの前で拳を構えたんだ。
「良いぞハルサーマル」
「行きます先生、はぁっ!」
ハルサーマルが、構えたらすぐに突っ込んできた、まずは今までの型を流す感じだ。
「ふむ」
ハルサーマルの攻撃を受け、俺は唸って考えた、それを聞いてハルサーマルは緊張している、きっと注意をされると思われているんだろう。
「ど、どうですか先生」
かなり期待した目だなハルサーマル、さてどう答えるかな。
「いいな、すごく良いぞハルサーマル、体が自然と動いていた」
「ほんとですか!?」
俺はハルサーマルを褒めまくった、頭で考えず体に染みついている感じだ、そしてそれを聞いて、1人かなり焦っている者がいる。
「ああ、これなら次にいってもいいかもしれない」
俺はワザとその者に聞こえるようにした、ハルサーマルは喜んでいるが、かなり焦った感じだ。
「せ、先生!私にも」
「ネニネイはまだダメだ、体が覚えていない」
「そうだよネネ、槍から変えてるんだ、ここは諦めなって」
そう言ってハルサーマルが嬉しそうにニヤニヤしている、ネニネイがそれを見て怒っているよ。
これが欲しかった、ハルサーマルは褒めれば伸びるタイプで、ネニネイは逆だ、なので褒めるわけにはいかない、だが上達はしてほしいんだ、だからこうやって焚き付ける。
「良いライバルがいると言うのは良い事だな」
「「なにか言いましたか先生」」
俺の言葉を聞いて、二人が全然違う顔を向けた、正反対の顔だ。ハルサーマルは嬉しそうでネニネイが悔しそうだ、仲がいいな。
「いや、楽しそうだなと思ってな」
「「そうですかねぇ」」
そう言って二人が顔を見合って同じ顔をした、ふたりとも嬉しそうだ、全く仲が良いなほんとに。
「その様に見えるぞふたりとも、とりあえず二人で話し合え、釣りでもしてな」
そう言って俺は釣竿を渡した、ネニネイは少し考えすぎる、ハルサーマルの様に、自由に動くことを意識しないとこの後はつらい、それを話し合ってほしいんだ。
「釣りですか」
「釣りねぇ・・・私は泳いで捕まえた方が早い」
「そこだよネニネイ、お前は頭で考える方が先に行く、だから基本が体に染み込むまでダメなんだ、ハルサーマルの様に自由に動くんだ」
そう言ってもすぐに出来ることではない、だがネニネイにはハルサーマルが隣にいる、手本がいるんだから早道だろう。
「分かりました、じゃあハル釣りをしよう」
「ああそうだねネネ、それじゃ先生自分たちはあっちに」
「おう、しっかりと頑張れよ」
ハルサーマルたちが手をつないで船の反対側に行った、ほんと仲がいいな。俺はそう思いながら自分の釣竿を出して釣りを始めたんだ、島に戻るまでには何とかなるだろう。
「おう亜生奈、ふたりとも準備はいいか」
「「はい先生!」」
亜生奈の掛け声で、俺は釣竿を大きく振り上げた、その先には、見た目アンコウのような、とてつもなく大きい魚が釣れている、それを見てハルサーマルとネニネイに準備をさせたんだ。
「あれがほんとの釣り?」
「いえいえ、違いますよチェミーシャ、あれを普通と思っていたら大変です、ねぇイナークさん」
俺の釣り上げた魚が、ハルサーマルにより蹴り上げられ、さらに上空に飛んでいる間、後ろでチェミーシャにメナーサが解説していた、そしてネニネイが水の球を尻尾に纏い、空高く飛び魚に向かって行った。
「メナーサの言う通りだよ、それに今戦ってるハルサーマルさんとネニネイさんも普通と思っちゃダメです、あれは異常です」
「異常なんだ・・・確かにすごいけど、あれなら出来なくは」
チェミーシャがそう言った直後、ネニネイの刀により魚が三枚におろされた、それを見てチェミーシャが言葉を止めたよ。
俺としてはまだまだだぞ、もう少し丁寧に斬らないと身が崩れてあまりおいしくない、まぁ今の速度なら十分美味いけどな。
「「先生!」」
「分かってるよふたりとも、仕上げは俺に任せろ!」
俺は翼を出し、三枚におろされた内の2枚、片側の身と骨の部分を収納にしまった、残りを上空で細かく切り刻み刺身にしたんだ、その速度はハルサーマルとネニネイでも見えないだろう。
「さすがおとしゃんなの」
下から亜生奈のそんな声が聞こえた、船の方に顔を向けたら、亜生奈がピョンピョン飛び跳ねていたよ、その隣でチェミーシャが口を開けて驚いていて、イナークたちはうんうんと頷いていた。ハルサーマルとネニネイが参加したのは今回が始めただったが、俺は3匹の内1匹をこうやって刺身にしている、いつでも食べれるようにしているんだ。
「ただいまっと」
細かくした魚も収納にしまって俺は船に降りた、亜生奈が俺に飛びついてきて迎えてくれた、チェミーシャ以外はいつものようにしている、ハルサーマルはネニネイの汗を拭いてるし、メナーサは今の出来事を紙に書いている、そしてイナークはチェミーシャに状況を話しているんだ。
「おかえりなのおとしゃん、カッコ良かったの」
「ありがとな亜生奈、でもいつも通りだろ」
「い、いつもどおり」
チェミーシャがかなり動揺している、さっきは自分でも出来そうだと思ったのに、終わってみれば相当熟練者じゃないと出来ないことをやっていた、茫然としても仕方ない。
「チェミーシャもその内出来るようになるさ、それよりも早速食べよう、このアンコウもどきは生でもいけるんだぞ」
そう言って俺は今捌いた魚とポン酢と柚子を出し始めた、そして鍋もだ。
「いやいや、あんな事が出来るのは先生だけですって、ねぇネネ」
ネニネイに抱きあげられてハルサーマルが言ってきた、さすがにジャンプして攻撃をしたら船の上に着地は出来なかったようだ、ネニネイが空の途中で拾っていたよ、そしていつも通り汗を拭いたり見つめ合っている。
「そうだな、倒すだけなら今のあたしなら余裕だ、だがあれほどの体積を細かくし、更には綺麗に斬るとなると、まず出来ない、さすがですよ先生」
ネニネイが俺を褒めちぎっている、俺の実家の剣術なんだがスキルも上がってるからな、かなりの技になっている、ちなみに連撃剣になるこの技の名前はサザンカだ。
「ネニネイだって三枚に斬ってただろ、なかなかだったぞ、そろそろ次の技を覚えるか?」
「はい先生!よろしくお願いします」
「先生、自分にもお願いしますよ」
2人にはそれぞれ剣術と拳法を教え始めている、2人が使っていた武器は違ったんだが、才能があったから変えて見たんだ。
「食事が終わってからだけどな、さぁみんなで食べよう」
あんこう鍋と刺身を皆で楽しく食した、シメはうどんだな、デザートは無しだ、さすがに腹に入らない。
「すごくお腹いっぱい、すごく幸せ」
お腹をさすってチェミーシャが幸せそうだ、この3日間、彼女は食事のたびに言っている、それだけの日々を過ごしていたんだろう。それに言葉が少し流暢になってきている、あの喋り方は緊張とかだったんだな。
「先生と一緒だと、それはねぇ」
「そうなのかハル、普通とどう違う?」
お茶をネニネイとイナークが配ってくれているんだが、どうやら普通の輸送船での旅は、節約をしながらなので、ここまで余裕はならないらしい、ハルサーマルが熱弁しているよ。
「型は今の通りだ、ハルサーマルやってみてくれ」
「はい先生」
食休みを済ませた俺たちは、訓練の時間に入った、ハルサーマルに前の異世界で習った格闘術の上級を教えている、あと少しで奥義まで行けるんだ、そして次はネニネイだ。
「いいかネニネイ、絶対に動くなよ」
「分かってますよ先生」
そう言って俺は、さっき使った剣術の上級技、サザンカをネニネイに使った、ほんとは親父の様に教えられればいいんだが、言葉で言うのは難しいんだ、格闘術は教えて貰ったから、それをそのまま教えることが出来る、だが剣術はダメなんだ、親父は相手の才能を読み取り、教え方をその都度変える、俺にはこうやって教えてきたんだ、だからこれしか俺は出来ない。
「こ、これが奥義ですか」
サザンカを寸止めをされたネニネイが、汗をふいて呟いていた、だが俺は頭を左右に振ったよ。
「これはその手前、上級ってとこだ、ほんとのサザンカは魚に使った奴で、ネニネイは見えなかっただろ、つまりそう言う事だ」
ネニネイの実力では、ここまでしか感じ取れない、それ位は俺にだって分かる、問題はそれで使えるようになるかだ、正直才能がないと無理だ、だから二人に教えてるんだ。
「では行きます先生」
「良いぞネニネイ、掛かってこい」
こうして俺は。剣を構えてネニネイの相手をした、ハルサーマルが羨ましそうだが、ネニネイの方が感覚をつかむのは掛かるからな、ちなみにイナークたちは素振りをしていて、亜生奈は玄武が相手をしている、亜生奈はかなり強いぞ、玄武のサンドバック状にしたシールドを叩いているが、4重にしないと衝撃を吸収できなくて壊されるらしい。
何も考えないでただ叩いたり蹴ったりでそれだ、しっかりと教育をすればかなりのものになるだろう。ちなみに俺が格闘術を使った時には、12重にしないといけないぞ。
「うんうん、良いぞネニネイその調子だ」
「は、はい先生」
ネニネイの剣撃を自分の剣で受け、上達ぶりを確認している、今はまだ速度が足りないが、それは考えながらサザンカを使っているからだ、身体が覚えれば自然と早くなる、そこに闘気と魔力を込めれば完成だ。
「先生、そろそろこっちをお願いしますよ」
ネニネイが上達したことで、今度はハルサーマルだ、俺は剣を収納にしまって返事をした、そしてハルサーマルの前で拳を構えたんだ。
「良いぞハルサーマル」
「行きます先生、はぁっ!」
ハルサーマルが、構えたらすぐに突っ込んできた、まずは今までの型を流す感じだ。
「ふむ」
ハルサーマルの攻撃を受け、俺は唸って考えた、それを聞いてハルサーマルは緊張している、きっと注意をされると思われているんだろう。
「ど、どうですか先生」
かなり期待した目だなハルサーマル、さてどう答えるかな。
「いいな、すごく良いぞハルサーマル、体が自然と動いていた」
「ほんとですか!?」
俺はハルサーマルを褒めまくった、頭で考えず体に染みついている感じだ、そしてそれを聞いて、1人かなり焦っている者がいる。
「ああ、これなら次にいってもいいかもしれない」
俺はワザとその者に聞こえるようにした、ハルサーマルは喜んでいるが、かなり焦った感じだ。
「せ、先生!私にも」
「ネニネイはまだダメだ、体が覚えていない」
「そうだよネネ、槍から変えてるんだ、ここは諦めなって」
そう言ってハルサーマルが嬉しそうにニヤニヤしている、ネニネイがそれを見て怒っているよ。
これが欲しかった、ハルサーマルは褒めれば伸びるタイプで、ネニネイは逆だ、なので褒めるわけにはいかない、だが上達はしてほしいんだ、だからこうやって焚き付ける。
「良いライバルがいると言うのは良い事だな」
「「なにか言いましたか先生」」
俺の言葉を聞いて、二人が全然違う顔を向けた、正反対の顔だ。ハルサーマルは嬉しそうでネニネイが悔しそうだ、仲がいいな。
「いや、楽しそうだなと思ってな」
「「そうですかねぇ」」
そう言って二人が顔を見合って同じ顔をした、ふたりとも嬉しそうだ、全く仲が良いなほんとに。
「その様に見えるぞふたりとも、とりあえず二人で話し合え、釣りでもしてな」
そう言って俺は釣竿を渡した、ネニネイは少し考えすぎる、ハルサーマルの様に、自由に動くことを意識しないとこの後はつらい、それを話し合ってほしいんだ。
「釣りですか」
「釣りねぇ・・・私は泳いで捕まえた方が早い」
「そこだよネニネイ、お前は頭で考える方が先に行く、だから基本が体に染み込むまでダメなんだ、ハルサーマルの様に自由に動くんだ」
そう言ってもすぐに出来ることではない、だがネニネイにはハルサーマルが隣にいる、手本がいるんだから早道だろう。
「分かりました、じゃあハル釣りをしよう」
「ああそうだねネネ、それじゃ先生自分たちはあっちに」
「おう、しっかりと頑張れよ」
ハルサーマルたちが手をつないで船の反対側に行った、ほんと仲がいいな。俺はそう思いながら自分の釣竿を出して釣りを始めたんだ、島に戻るまでには何とかなるだろう。
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