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2章 選択
35話 楽しい遊び
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夜になり、約束通りイナークをみんなの所に案内した、そしてサンマを食べているんだが、予想よりも全然平気そうだ。
「おいしい」
「イナーク平気か?」
「はいケンゴさん、アイナちゃんと手をつないでいると・・・何だか落ち着くんです、どうしてかな?」
亜生奈と目を合わせてニコニコしている、ほんと亜生奈がいて良かった、俺ではこうはいかない。
こう見ると仲のいい姉妹に見える、良い物が見れたよ。
「誰かと一緒にいるってのは安心するもんだ、刺し身も作ったから食え」
2人に俺のさばいたサンマの刺し身を渡した、イナークはさすがに生を食べた事がないので、かなり躊躇っているが亜生奈が食べたのを見て口に入れた、そして手で口元を抑えかなり驚いている。
「すごくおいしい・・・生の魚なんて食べれないと思ったのに」
「おとしゃんの料理はどれも美味しいの」
亜生奈にそう言われると俺もなんだか嬉しい、どんどん刺し身を作って行き他の者たちにも渡した、さすがに生魚を扱うのは他の者では出来ないことだからな、今後教えていきたいよ。
「ケンゴ殿、生の魚の開きお代わりだ」
俺がどんどんさばいているとレリーベが皿を持って俺の所に来た、大声だったからイナークが少し体をビクっとさせたよ。
「レリーベ、持って行った時あんなに嫌がってたのに、お代わりか?」
そう言いながら俺は皿に盛ってやった、レリーベが少し顔を逸らしたよ。
「そ、そうだったかなぁ~あーしは覚えがないなぁ・・・それよりも見つかったかい?」
レリーベが話を逸らすために言ってきた、この話はレリーベたちを雇ってエープル大船団に痛手を追わせたがっていた他の船団の事だ、この島を作った時に聞いていたんだ。
「ああ、既に居場所は分かってる、作戦も大体な」
船団の名前は分からないがレリーベの他にも海賊を雇っていたようで、他の戦闘船団と接触していた、そしてレリーベと違い海賊が負けている、だがエープル大船団の戦力はかなり削がれた形だ、次はその船団本体が接触するつもりらしい。
「って訳だ、だからその前に俺はエープル大船団と接触して、ここに呼ぶつもりだ」
「そうかい・・・あーしたちがそいつらに教えれば良いって訳だね」
「話が早くて助かる、俺が帰ってきてから大変だが、よろしくな」
レリーベに刺し身と酒を渡して、俺は自分のコップをレリーベのコップに当てた、レリーベは嬉しそうに酒を飲んでいたよ。
「任せときな・・・でも、あれはなかなか楽しいなケンゴ殿」
レリーベが広場の舞台に置いてある水の玉を見てそう言った、ここでもマーメイドたちの所で作ったあの球技をやっているんだ、なかなか楽しそうに遊んでいるよ。
「そうだろレリーベ、名前はまだ無いが良い息抜きになる、もっと増やす予定だ」
今は10対10で戦う感じだ、そして全方位に移動しながらなのでかなりの難易度なんだぞ、今は食事を済ませたハルサーマルとネニネイが入って行っている、華麗なコンビネーションでゴールを決め、歓声が上がっているんだ。
「さすがハルサーマルたちだよな」
「おとしゃん!あいなもやりたいの」
ハルサーマルたちを俺が褒めたからだろうか、亜生奈が手を挙げて言ってきた、俺はとりあえず、口が汚れていたので拭いてやった。
「気を付けて楽しむならいいぞ亜生奈、イナークはどうする?」
俺としては、亜生奈は心配ないと思っている、マーメイドの国ですでに遊んでいるからな。問題はイナークだ、かなりソワソワしているよ。
「わ、私に出来るかな」
「最初だからな、ルールを教えるからやって見ると良い、息抜きには最適だぞ」
イナークはやらないとは言わなかった、だからルールを教えたんだ、その顔は今まで怯えていたモノではなかったよ。
「基本、殴ったり等の攻撃は禁止だ、後はボールをゴールに入れるだけ」
この球技にはあまりルールはない、選手を故意に攻撃しなければいいんだ、後は手を使っても良い、サッカーと水球を合わせた感じか、まぁルールはもっと複雑だろうがな。
「パスなのイナーク」
「分かったわ亜生奈、行くわよ!」
亜生奈がボールを蹴り、イナークがそれをしっかりと足で止めた、そして見事にイナークがゴールを決めたんだ。ある程度軽めに始めた亜生奈たちだったが、ハルサーマルたちと同じくらいの実力になった、驚きの成長速度だ。
「先生!アイナちゃんと一緒にいるのって」
俺が驚いて見ていると、走ってハルサーマルたちが来た、2人もかなり驚いているようだな。
「そうだ、驚いたろ?俺もそうだ」
俺も驚いているが、それよりもイナークの顔を見てとても嬉しく思う、凄く楽しそうにしているんだ、あれならもう問題ないと思える程にな。
「さてハルサーマル、それにネニネイも行くぞ、俺もやってみたくなった」
と言う事で、俺も少し楽しむことにした、とても楽しい時間を過ごせたよ。そして嬉しい事に、次の日からのイナークは別人のように元気になった、亜生奈と一緒だったり俺と釣りをしたり、たまに球技をしたりな。
「じゃあ行ってくるよレリーベ、後の事は頼む」
数日の休暇を楽しみ、俺たちの出発の日が来た、船は2つだが新しく一緒に行く者がいる。
「あーしらに任せときなケンゴ殿、しっかり仕事はするよ」
俺の船にイナークが同乗している、イルカたちを使って一緒に行っても良いのだが、亜生奈に一緒の船に居たいとお願いされた、俺も反対する気はないので賛成したよ。
「それよりイナーク!帰ってきたら、あーしともう一度勝負だよ」
レリーベがかなり鼻息を荒くしている、あの競技はウォーターバレットと名付けられた、そしてこの島では10チームで別れているんだ、レリーベはイナークをライバルと見ていてかなり良い関係だ、他にも数名そう言った感じだから、みんなとても楽しんでくれているよ。
「ええ、楽しみにしてるわレリーベ、それじゃ行ってきます」
「ああ、行っといで」
元気よくイナークが挨拶をして俺たちは出発した、今気になるのはネニネイだ、体調があまり良くない。
「ハルサーマル、お前の船で到着までどれくらいかかる」
ネニネイはハルサーマルの船の中で寝ている、少しお腹が大きくなっているんだ、人よりもかなり早いから、少し違うのであろうと、俺たちは出発を急いだんだ。
「7日です先生、もっと急ぎたいけど、さすがにクータルにこれ以上無理はさせられない」
「そうだな良い判断だぞハルサーマル、じゃあ俺も最善を尽くす、召喚魔法『ウンディーネ』」
ネニネイの為に自分の相棒である、クジラのクータルに無茶をさせるんじゃないかと不安だったが、どうやら問題ないようだ、だがハルサーマルはかなり顔色が悪い、きっと心配で寝てないんだろう、それなら俺が助けないとな。
「どうされましたかマスター」
「ウンディーネ、クジラのクータルを背負ってくれるか、俺は船を引っ張る、みんな船の中に入ってくれ」
風魔法で2隻の船を浮かせ、ウンディーネがクータルを背負ってくれた、俺はそれを見て先頭を飛んだ、かなりの力技だが、これならマーメイドの国に数時間で着くだろう。
「ありがとう先生」
船にしがみついてハルサーマルがそれだけ言ってきた、そしてフラフラと船の中に入って行ったよ、船は風魔法で安定させているのにあれだけフラフラなんだ、やはり無理をしていたんだな。
「ふふふ、良かったですねマスター」
「ウンディーネ、俺としてはお礼を言われるほどの事じゃない、仲間が辛い状態なんだ当たり前だろう、それより急ぐぞ」
「はいマスター!」
こうして俺は急いだ、正直ネニネイの妊娠は人として計算していて誤算だった、もしかしたら出産の方法も違うかもしれない、俺のせいだと思っている、だから絶対に無事出産してほしいよ。
「おいしい」
「イナーク平気か?」
「はいケンゴさん、アイナちゃんと手をつないでいると・・・何だか落ち着くんです、どうしてかな?」
亜生奈と目を合わせてニコニコしている、ほんと亜生奈がいて良かった、俺ではこうはいかない。
こう見ると仲のいい姉妹に見える、良い物が見れたよ。
「誰かと一緒にいるってのは安心するもんだ、刺し身も作ったから食え」
2人に俺のさばいたサンマの刺し身を渡した、イナークはさすがに生を食べた事がないので、かなり躊躇っているが亜生奈が食べたのを見て口に入れた、そして手で口元を抑えかなり驚いている。
「すごくおいしい・・・生の魚なんて食べれないと思ったのに」
「おとしゃんの料理はどれも美味しいの」
亜生奈にそう言われると俺もなんだか嬉しい、どんどん刺し身を作って行き他の者たちにも渡した、さすがに生魚を扱うのは他の者では出来ないことだからな、今後教えていきたいよ。
「ケンゴ殿、生の魚の開きお代わりだ」
俺がどんどんさばいているとレリーベが皿を持って俺の所に来た、大声だったからイナークが少し体をビクっとさせたよ。
「レリーベ、持って行った時あんなに嫌がってたのに、お代わりか?」
そう言いながら俺は皿に盛ってやった、レリーベが少し顔を逸らしたよ。
「そ、そうだったかなぁ~あーしは覚えがないなぁ・・・それよりも見つかったかい?」
レリーベが話を逸らすために言ってきた、この話はレリーベたちを雇ってエープル大船団に痛手を追わせたがっていた他の船団の事だ、この島を作った時に聞いていたんだ。
「ああ、既に居場所は分かってる、作戦も大体な」
船団の名前は分からないがレリーベの他にも海賊を雇っていたようで、他の戦闘船団と接触していた、そしてレリーベと違い海賊が負けている、だがエープル大船団の戦力はかなり削がれた形だ、次はその船団本体が接触するつもりらしい。
「って訳だ、だからその前に俺はエープル大船団と接触して、ここに呼ぶつもりだ」
「そうかい・・・あーしたちがそいつらに教えれば良いって訳だね」
「話が早くて助かる、俺が帰ってきてから大変だが、よろしくな」
レリーベに刺し身と酒を渡して、俺は自分のコップをレリーベのコップに当てた、レリーベは嬉しそうに酒を飲んでいたよ。
「任せときな・・・でも、あれはなかなか楽しいなケンゴ殿」
レリーベが広場の舞台に置いてある水の玉を見てそう言った、ここでもマーメイドたちの所で作ったあの球技をやっているんだ、なかなか楽しそうに遊んでいるよ。
「そうだろレリーベ、名前はまだ無いが良い息抜きになる、もっと増やす予定だ」
今は10対10で戦う感じだ、そして全方位に移動しながらなのでかなりの難易度なんだぞ、今は食事を済ませたハルサーマルとネニネイが入って行っている、華麗なコンビネーションでゴールを決め、歓声が上がっているんだ。
「さすがハルサーマルたちだよな」
「おとしゃん!あいなもやりたいの」
ハルサーマルたちを俺が褒めたからだろうか、亜生奈が手を挙げて言ってきた、俺はとりあえず、口が汚れていたので拭いてやった。
「気を付けて楽しむならいいぞ亜生奈、イナークはどうする?」
俺としては、亜生奈は心配ないと思っている、マーメイドの国ですでに遊んでいるからな。問題はイナークだ、かなりソワソワしているよ。
「わ、私に出来るかな」
「最初だからな、ルールを教えるからやって見ると良い、息抜きには最適だぞ」
イナークはやらないとは言わなかった、だからルールを教えたんだ、その顔は今まで怯えていたモノではなかったよ。
「基本、殴ったり等の攻撃は禁止だ、後はボールをゴールに入れるだけ」
この球技にはあまりルールはない、選手を故意に攻撃しなければいいんだ、後は手を使っても良い、サッカーと水球を合わせた感じか、まぁルールはもっと複雑だろうがな。
「パスなのイナーク」
「分かったわ亜生奈、行くわよ!」
亜生奈がボールを蹴り、イナークがそれをしっかりと足で止めた、そして見事にイナークがゴールを決めたんだ。ある程度軽めに始めた亜生奈たちだったが、ハルサーマルたちと同じくらいの実力になった、驚きの成長速度だ。
「先生!アイナちゃんと一緒にいるのって」
俺が驚いて見ていると、走ってハルサーマルたちが来た、2人もかなり驚いているようだな。
「そうだ、驚いたろ?俺もそうだ」
俺も驚いているが、それよりもイナークの顔を見てとても嬉しく思う、凄く楽しそうにしているんだ、あれならもう問題ないと思える程にな。
「さてハルサーマル、それにネニネイも行くぞ、俺もやってみたくなった」
と言う事で、俺も少し楽しむことにした、とても楽しい時間を過ごせたよ。そして嬉しい事に、次の日からのイナークは別人のように元気になった、亜生奈と一緒だったり俺と釣りをしたり、たまに球技をしたりな。
「じゃあ行ってくるよレリーベ、後の事は頼む」
数日の休暇を楽しみ、俺たちの出発の日が来た、船は2つだが新しく一緒に行く者がいる。
「あーしらに任せときなケンゴ殿、しっかり仕事はするよ」
俺の船にイナークが同乗している、イルカたちを使って一緒に行っても良いのだが、亜生奈に一緒の船に居たいとお願いされた、俺も反対する気はないので賛成したよ。
「それよりイナーク!帰ってきたら、あーしともう一度勝負だよ」
レリーベがかなり鼻息を荒くしている、あの競技はウォーターバレットと名付けられた、そしてこの島では10チームで別れているんだ、レリーベはイナークをライバルと見ていてかなり良い関係だ、他にも数名そう言った感じだから、みんなとても楽しんでくれているよ。
「ええ、楽しみにしてるわレリーベ、それじゃ行ってきます」
「ああ、行っといで」
元気よくイナークが挨拶をして俺たちは出発した、今気になるのはネニネイだ、体調があまり良くない。
「ハルサーマル、お前の船で到着までどれくらいかかる」
ネニネイはハルサーマルの船の中で寝ている、少しお腹が大きくなっているんだ、人よりもかなり早いから、少し違うのであろうと、俺たちは出発を急いだんだ。
「7日です先生、もっと急ぎたいけど、さすがにクータルにこれ以上無理はさせられない」
「そうだな良い判断だぞハルサーマル、じゃあ俺も最善を尽くす、召喚魔法『ウンディーネ』」
ネニネイの為に自分の相棒である、クジラのクータルに無茶をさせるんじゃないかと不安だったが、どうやら問題ないようだ、だがハルサーマルはかなり顔色が悪い、きっと心配で寝てないんだろう、それなら俺が助けないとな。
「どうされましたかマスター」
「ウンディーネ、クジラのクータルを背負ってくれるか、俺は船を引っ張る、みんな船の中に入ってくれ」
風魔法で2隻の船を浮かせ、ウンディーネがクータルを背負ってくれた、俺はそれを見て先頭を飛んだ、かなりの力技だが、これならマーメイドの国に数時間で着くだろう。
「ありがとう先生」
船にしがみついてハルサーマルがそれだけ言ってきた、そしてフラフラと船の中に入って行ったよ、船は風魔法で安定させているのにあれだけフラフラなんだ、やはり無理をしていたんだな。
「ふふふ、良かったですねマスター」
「ウンディーネ、俺としてはお礼を言われるほどの事じゃない、仲間が辛い状態なんだ当たり前だろう、それより急ぐぞ」
「はいマスター!」
こうして俺は急いだ、正直ネニネイの妊娠は人として計算していて誤算だった、もしかしたら出産の方法も違うかもしれない、俺のせいだと思っている、だから絶対に無事出産してほしいよ。
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