35 / 95
2章 選択
29話 前線の緊張
しおりを挟む
「これは・・・予想以上だな」
俺たちは今、船団から主砲を向けられて近づけないでいる、ハルサーマルがしっかりと輸送組合だという旗を掲げ通信をした、それにも関わらずだ。
「どうするんですか先生」
「ザーボもカンチュと同じ感じだったが、更に緊張が増していたからな、このメートア船団がこうなってもおかしくはないだろう」
カンチュからザーボまでの移動に5日掛け、そこから更に5日だ、緊張が増すのは当たり前だな。
「そうかもですが・・・どうするのですか先生」
「ハルサーマル、相手はなんと言ってきている」
通信をしているのはハルサーマルだ、向こうは変な真似をするなと言ってきていた、そして見える場所に俺たちを出させたんだ、もし撃ってきたら俺の魔法と玄武で守る予定だが、さて何て言ってくるんだろうな。
「もう直ぐ船が一隻来ます、その者が安全を確認してからという話です」
ハルサーマルがそう言って通信機を置いていた、無いとは思うが海賊側の奴が潜んでいて、俺たちを悪者にしないだろうな。
「そのまま手を挙げていろ、おかしなマネをするなよ」
小さい船が近づいてきて拡声器で言ってきた、俺たちは手を挙げているが、もう準備は出来ているぞ。
「子供が1人に男が2人、それと女が1人か・・・船の中を調べさせてもらうぞ」
先頭を歩き俺の船に乗ってきた男がそう告げて、俺を調べ始めた、後ろには2人兵士がいて俺たちの動向を見張っているよ。
「亜生奈、玄武をしっかりと持っているんだぞ」
「うんなの、でもネネちゃんは平気なの?」
亜生奈がネニネイを心配している、今ネニネイはヒレを足に変えている、長時間出来ない事なんだがその原因は魔力だ、魔力タンクの指輪を渡しているので1週間は維持できるぞ、だから今乗ってきた奴らはネニネイをマーメイドとは思っていない。
「ふむ、危険な物はないようだ・・・それにしても良い船だな、どちらの持ち物かな?」
男がいやらしい目で俺たちを見てきた、つまり押収しようとしているんだろう、これはちょっと注意してやるか。
「俺の所有物だ、それがどうかしたか?」
「いやなに、ワシが一言いえばお前たちの処遇は決まる、どういう意味か分かるかな?」
遠回し寄こせと言ってきた、そして兵士2人も同じ感じだ、つまりグルだな。
「それを断ったらどうする」
「なに簡単だよ、ワシが連絡して船団の牢屋に入ってもらう、そうだなお前たち」
男が俺たちの後ろにいる兵士たちの方を向いてニヤ付いている、俺の腕の中の亜生奈が怒っているよ。
「この前断ったバカがいましたよね、たしか女でしたか?」
「そうそう、今は牢屋で反省しているだろうよ、そいつの飼ってたイルカを手放せばよかったのに、今はババリオ様の水槽でしたよね」
「そうだったな、ワシがイルカが欲しいと言ったら、拒否してきおったから拘束して痛めつけた、そろそろ出してやるかな」
笑っているこいつらに嫌な予感がした、俺はエリアサーチをしてみたんだ、そして一つの名前が出た。
俺はそれを見て、かなり怒りがこみ上げたよ。
「おい!その女性はいつからここに捕らわれている」
「さあな?もうかなり前の事だ忘れたよ、それよりも早く答えを出さないか」
男にそう言った、どうやら覚えていないほど前のようだ、体調などは近くに行って鑑定を掛けないと分からないが、とても心配だ。
「俺の答えはノーだ!そしてお前ら、よくも俺の友人にひどい事をしてくれたな、タダで済むと思うなよ」
そう言って俺はノームとウンディーネ、それと戦闘用の召喚獣イフリートを出した、こいつらは少し痛い思いをしてもらう。
「な、何をする気だお前!?ワシたちに何かあったら」
「うるさいぞお前っ!ノーム拘束しろ」
「あいよー主」
ノームが木のツタを出して3人の男を拘束した、そしてウンディーネと玄武にはここの防衛を任せ翼をだした。
「おとしゃん」
「亜生奈、俺は友人を助けて来る、少しの間待っててくれ」
「うんなの、悪い奴らはやっつけてなの」
亜生奈に親指を立てて肯定してくれた、それを見てから船団に飛んだんだ、俺に対して対空砲火が飛んできたが、イフリートがそれを防いでくれたよ。
「俺も久しぶりに本気モードになるか、召喚魔法『白虎』」
俺は前の異世界で雷の勇者と言われていた、それを今ここで見せてやる。
白虎が召喚され海の上と分かって嫌がっている、だが俺の機嫌はそんな事を言ってる状態ではない。
「ガウ!ガウガウ~」
「白虎!水の近くで召喚しないでくれと言ったお前には悪いと思う、だが緊急事態だ、聞き分けろ!」
俺の怒りを感じたのか、白虎が「ガウ」って返事をして頷いた、そして雷を纏い始めたよ。
「ガウガウ」
「準備できたな、行くぞ白虎!」
イフリートに防衛してもらっている間に準備が終わった、白虎が雷になり空高く昇り俺に落ちてきた、そして俺は青白い光を纏った。これが俺の本気モードだ、触れるモノは容赦なく黒焦げになる。
「さてこの奥か」
空から見たがこの船団は全部戦艦だ、そして中心にいる一番大きな戦艦の中に目的の者がいる。俺は砲撃をしてきている中心の戦艦に雷を落とし、降下した。
「う、動くんじゃない!手をあげろ」
俺が甲板に降りると兵士たちが銃を構えてきた、まぁ当たり前かな、だがこんな奴らに構っている暇はないし、余裕もない。
「俺はお前たちの敵じゃなかった、だが何も悪い事をしてない友人がいると知ってな、助けに来た。もし邪魔をするなら容赦しないぞ」
「か、かまわん撃て!」
俺の言い分を理解しないで全兵士が撃ってきた、だが俺の纏っている光がタマを全て蒸発させた。
「たた隊長!」
「ひ、ひるむな誰かランチャーを持ってこい、手榴弾を投げろ!」
俺が目的の場所につながっている通路の階段に向かう途中、どんどん攻撃が激化している、だが俺はお構いなしだ。その間、遠くの戦艦にはイフリートが攻撃をしているのが見えた、俺の怒りが伝わったんだろう、イフリートも怒ってる風貌で炎が燃え上がっている。俺は狭い階段を降りて目的の場所のたどり着き、更に怒りが込み上げてきたよ。
「イナーク!意識はあるか・・・待ってろ!今助けてやる」
傷だらけのイナークが牢屋の中にいたんだんだ、服はボロボロだしアザもひどい、鑑定を掛け状態を見た、手足の爪は剥がされ健も切られている、情報を絞り出す為だろうが、あの男が欲望で逮捕させたのに何か知ってるわけがない。
「クソがっ!待ってろイナーク!今回復をしてやる」
俺は怒りを鉄格子にぶつけ蒸発させた、そして白虎と分離してイナークを回復させた。
「うぅ、も・・・もう殺して、お願い」
「イナークしっかりしろ!傷は治したぞ、分かるか?俺だケンゴだ」
目は開いているんだが焦点が合っていない、体の傷は回復魔法で癒せるが心は治せない、かなり危険な状態だ。俺はイナークを抱き上げ船に向かって通路を歩いた、だがそこに邪魔者が現れたよ。
「止まれ!さもないとランチャーを撃つぞ」
狭い通路の先でバリケードを作り、ロケットランチャーを構えている兵士たちが待っていた、だが俺は返答しないでそのまま歩いた、こいつらと話すことはないんだよ。
「構わん撃て!」
隊長らしき兵士が指示して俺にランチャーが飛んできた、だが白虎の雷がランチャーに飛んで行きかなり手前で爆発したよ、俺は自分でバリアを張ったので煙も衝撃も受けなかった。
「だ、ダメです攻撃が効きません」
ロケットランチャーが俺に効かなくて向こうは焦っている、そして俺と白虎がバリケードまで来たので、相手はかなり怯えているよ。
「お前たちはやってはいけないことをした、しっかりと調べもしないでこんなひどい事をしやがって、お前たちなんかどうなってもしらん、どけ!」
雷魔法のライトニングウエーブでバリケードを兵士もろとも吹き飛ばし俺は進んだ、そして外に出て空で主砲を受けているイフリートに念話をしたんだ。
『イフリートどうだ、いたか?』
『おうマスターいたぞ、先頭のブリッジだぞ、攻撃の指示を出しているのが見えたぞ』
そう返答があったので俺は翼を出し、イフリートと一緒に先頭の船のブリッジの前に飛んだ、そしてガラスをすべてイフリートに壊して貰い、俺は忠告したんだ。
「ここの船団の責任者はお前だな、お前たちは許されないことをした、何をしたか分かるか?」
念話でウンディーネに連絡をして、あの3人を吊るして持ってくるように言った、その間にブリッジにいた奴が帽子をかぶり直し立ちあがったよ、その髭の男が拡声器で言ってきたんだ。
「何のことか分からない、こちらは最善の選択をしているだけだ」
そう返して来た、そして丁度ウンディーネが来たよ、3人が口を塞がれているのに何か叫んでいるな。
「こいつらのしていたことも最善だと言い切れるのか?もしそうなら俺は許さないぞ」
俺の言葉が終わりを迎えると、ウンディーネが拘束した3人をブリッジに放り投げた、相手は分かってないようだ。
「明日まで待ってやる、そいつらをしっかりと調べるんだ、もしそれでも自分たちが悪くないというのなら、俺はこの船団を攻撃する」
エープル大船団の戦力が落ちるがこれは許せない、他の戦闘船団も緊張はあった、だがこんな腐った奴らはいなかった、話せばわかってくれる奴らだったんだ。だがここの奴らはダメだ、なにも調べないし疑問にも思わない、上の奴らがイエスと言ったらそれに従う無能どもだ。
「ま、待て!?そんな事をしたらエープル大船団と敵対することになるぞ」
「だからどうした?その時は一緒に倒すまでだ。だがそうはならない、エープル大船団の船団長とは仲が良いんだ、このことを知らせれば、そちらが除隊することになるだろう、だからよく調べろ!さもないと許さんからな!」
こうして俺は、自分の船に帰りイナークを船の3つある寝室の1つに寝かせた、亜生奈たちがすごく心配して見ているよ。
「イナーク平気なの、おとしゃん」
「分からない、こればかりは本人が立ち直らないとな」
イナークも心配だがイルカたちも心配だ、俺が調べろと言ったのはイルカたちの事も含まれている、調べればあの男がイルカたちを欲かっただけだと分かるだろう。もし、謝罪もなくこちらに引き渡さないなら、もう容赦なく攻撃する、死人は出さないつもりだがボロボロになってもらうぞ。
俺たちは今、船団から主砲を向けられて近づけないでいる、ハルサーマルがしっかりと輸送組合だという旗を掲げ通信をした、それにも関わらずだ。
「どうするんですか先生」
「ザーボもカンチュと同じ感じだったが、更に緊張が増していたからな、このメートア船団がこうなってもおかしくはないだろう」
カンチュからザーボまでの移動に5日掛け、そこから更に5日だ、緊張が増すのは当たり前だな。
「そうかもですが・・・どうするのですか先生」
「ハルサーマル、相手はなんと言ってきている」
通信をしているのはハルサーマルだ、向こうは変な真似をするなと言ってきていた、そして見える場所に俺たちを出させたんだ、もし撃ってきたら俺の魔法と玄武で守る予定だが、さて何て言ってくるんだろうな。
「もう直ぐ船が一隻来ます、その者が安全を確認してからという話です」
ハルサーマルがそう言って通信機を置いていた、無いとは思うが海賊側の奴が潜んでいて、俺たちを悪者にしないだろうな。
「そのまま手を挙げていろ、おかしなマネをするなよ」
小さい船が近づいてきて拡声器で言ってきた、俺たちは手を挙げているが、もう準備は出来ているぞ。
「子供が1人に男が2人、それと女が1人か・・・船の中を調べさせてもらうぞ」
先頭を歩き俺の船に乗ってきた男がそう告げて、俺を調べ始めた、後ろには2人兵士がいて俺たちの動向を見張っているよ。
「亜生奈、玄武をしっかりと持っているんだぞ」
「うんなの、でもネネちゃんは平気なの?」
亜生奈がネニネイを心配している、今ネニネイはヒレを足に変えている、長時間出来ない事なんだがその原因は魔力だ、魔力タンクの指輪を渡しているので1週間は維持できるぞ、だから今乗ってきた奴らはネニネイをマーメイドとは思っていない。
「ふむ、危険な物はないようだ・・・それにしても良い船だな、どちらの持ち物かな?」
男がいやらしい目で俺たちを見てきた、つまり押収しようとしているんだろう、これはちょっと注意してやるか。
「俺の所有物だ、それがどうかしたか?」
「いやなに、ワシが一言いえばお前たちの処遇は決まる、どういう意味か分かるかな?」
遠回し寄こせと言ってきた、そして兵士2人も同じ感じだ、つまりグルだな。
「それを断ったらどうする」
「なに簡単だよ、ワシが連絡して船団の牢屋に入ってもらう、そうだなお前たち」
男が俺たちの後ろにいる兵士たちの方を向いてニヤ付いている、俺の腕の中の亜生奈が怒っているよ。
「この前断ったバカがいましたよね、たしか女でしたか?」
「そうそう、今は牢屋で反省しているだろうよ、そいつの飼ってたイルカを手放せばよかったのに、今はババリオ様の水槽でしたよね」
「そうだったな、ワシがイルカが欲しいと言ったら、拒否してきおったから拘束して痛めつけた、そろそろ出してやるかな」
笑っているこいつらに嫌な予感がした、俺はエリアサーチをしてみたんだ、そして一つの名前が出た。
俺はそれを見て、かなり怒りがこみ上げたよ。
「おい!その女性はいつからここに捕らわれている」
「さあな?もうかなり前の事だ忘れたよ、それよりも早く答えを出さないか」
男にそう言った、どうやら覚えていないほど前のようだ、体調などは近くに行って鑑定を掛けないと分からないが、とても心配だ。
「俺の答えはノーだ!そしてお前ら、よくも俺の友人にひどい事をしてくれたな、タダで済むと思うなよ」
そう言って俺はノームとウンディーネ、それと戦闘用の召喚獣イフリートを出した、こいつらは少し痛い思いをしてもらう。
「な、何をする気だお前!?ワシたちに何かあったら」
「うるさいぞお前っ!ノーム拘束しろ」
「あいよー主」
ノームが木のツタを出して3人の男を拘束した、そしてウンディーネと玄武にはここの防衛を任せ翼をだした。
「おとしゃん」
「亜生奈、俺は友人を助けて来る、少しの間待っててくれ」
「うんなの、悪い奴らはやっつけてなの」
亜生奈に親指を立てて肯定してくれた、それを見てから船団に飛んだんだ、俺に対して対空砲火が飛んできたが、イフリートがそれを防いでくれたよ。
「俺も久しぶりに本気モードになるか、召喚魔法『白虎』」
俺は前の異世界で雷の勇者と言われていた、それを今ここで見せてやる。
白虎が召喚され海の上と分かって嫌がっている、だが俺の機嫌はそんな事を言ってる状態ではない。
「ガウ!ガウガウ~」
「白虎!水の近くで召喚しないでくれと言ったお前には悪いと思う、だが緊急事態だ、聞き分けろ!」
俺の怒りを感じたのか、白虎が「ガウ」って返事をして頷いた、そして雷を纏い始めたよ。
「ガウガウ」
「準備できたな、行くぞ白虎!」
イフリートに防衛してもらっている間に準備が終わった、白虎が雷になり空高く昇り俺に落ちてきた、そして俺は青白い光を纏った。これが俺の本気モードだ、触れるモノは容赦なく黒焦げになる。
「さてこの奥か」
空から見たがこの船団は全部戦艦だ、そして中心にいる一番大きな戦艦の中に目的の者がいる。俺は砲撃をしてきている中心の戦艦に雷を落とし、降下した。
「う、動くんじゃない!手をあげろ」
俺が甲板に降りると兵士たちが銃を構えてきた、まぁ当たり前かな、だがこんな奴らに構っている暇はないし、余裕もない。
「俺はお前たちの敵じゃなかった、だが何も悪い事をしてない友人がいると知ってな、助けに来た。もし邪魔をするなら容赦しないぞ」
「か、かまわん撃て!」
俺の言い分を理解しないで全兵士が撃ってきた、だが俺の纏っている光がタマを全て蒸発させた。
「たた隊長!」
「ひ、ひるむな誰かランチャーを持ってこい、手榴弾を投げろ!」
俺が目的の場所につながっている通路の階段に向かう途中、どんどん攻撃が激化している、だが俺はお構いなしだ。その間、遠くの戦艦にはイフリートが攻撃をしているのが見えた、俺の怒りが伝わったんだろう、イフリートも怒ってる風貌で炎が燃え上がっている。俺は狭い階段を降りて目的の場所のたどり着き、更に怒りが込み上げてきたよ。
「イナーク!意識はあるか・・・待ってろ!今助けてやる」
傷だらけのイナークが牢屋の中にいたんだんだ、服はボロボロだしアザもひどい、鑑定を掛け状態を見た、手足の爪は剥がされ健も切られている、情報を絞り出す為だろうが、あの男が欲望で逮捕させたのに何か知ってるわけがない。
「クソがっ!待ってろイナーク!今回復をしてやる」
俺は怒りを鉄格子にぶつけ蒸発させた、そして白虎と分離してイナークを回復させた。
「うぅ、も・・・もう殺して、お願い」
「イナークしっかりしろ!傷は治したぞ、分かるか?俺だケンゴだ」
目は開いているんだが焦点が合っていない、体の傷は回復魔法で癒せるが心は治せない、かなり危険な状態だ。俺はイナークを抱き上げ船に向かって通路を歩いた、だがそこに邪魔者が現れたよ。
「止まれ!さもないとランチャーを撃つぞ」
狭い通路の先でバリケードを作り、ロケットランチャーを構えている兵士たちが待っていた、だが俺は返答しないでそのまま歩いた、こいつらと話すことはないんだよ。
「構わん撃て!」
隊長らしき兵士が指示して俺にランチャーが飛んできた、だが白虎の雷がランチャーに飛んで行きかなり手前で爆発したよ、俺は自分でバリアを張ったので煙も衝撃も受けなかった。
「だ、ダメです攻撃が効きません」
ロケットランチャーが俺に効かなくて向こうは焦っている、そして俺と白虎がバリケードまで来たので、相手はかなり怯えているよ。
「お前たちはやってはいけないことをした、しっかりと調べもしないでこんなひどい事をしやがって、お前たちなんかどうなってもしらん、どけ!」
雷魔法のライトニングウエーブでバリケードを兵士もろとも吹き飛ばし俺は進んだ、そして外に出て空で主砲を受けているイフリートに念話をしたんだ。
『イフリートどうだ、いたか?』
『おうマスターいたぞ、先頭のブリッジだぞ、攻撃の指示を出しているのが見えたぞ』
そう返答があったので俺は翼を出し、イフリートと一緒に先頭の船のブリッジの前に飛んだ、そしてガラスをすべてイフリートに壊して貰い、俺は忠告したんだ。
「ここの船団の責任者はお前だな、お前たちは許されないことをした、何をしたか分かるか?」
念話でウンディーネに連絡をして、あの3人を吊るして持ってくるように言った、その間にブリッジにいた奴が帽子をかぶり直し立ちあがったよ、その髭の男が拡声器で言ってきたんだ。
「何のことか分からない、こちらは最善の選択をしているだけだ」
そう返して来た、そして丁度ウンディーネが来たよ、3人が口を塞がれているのに何か叫んでいるな。
「こいつらのしていたことも最善だと言い切れるのか?もしそうなら俺は許さないぞ」
俺の言葉が終わりを迎えると、ウンディーネが拘束した3人をブリッジに放り投げた、相手は分かってないようだ。
「明日まで待ってやる、そいつらをしっかりと調べるんだ、もしそれでも自分たちが悪くないというのなら、俺はこの船団を攻撃する」
エープル大船団の戦力が落ちるがこれは許せない、他の戦闘船団も緊張はあった、だがこんな腐った奴らはいなかった、話せばわかってくれる奴らだったんだ。だがここの奴らはダメだ、なにも調べないし疑問にも思わない、上の奴らがイエスと言ったらそれに従う無能どもだ。
「ま、待て!?そんな事をしたらエープル大船団と敵対することになるぞ」
「だからどうした?その時は一緒に倒すまでだ。だがそうはならない、エープル大船団の船団長とは仲が良いんだ、このことを知らせれば、そちらが除隊することになるだろう、だからよく調べろ!さもないと許さんからな!」
こうして俺は、自分の船に帰りイナークを船の3つある寝室の1つに寝かせた、亜生奈たちがすごく心配して見ているよ。
「イナーク平気なの、おとしゃん」
「分からない、こればかりは本人が立ち直らないとな」
イナークも心配だがイルカたちも心配だ、俺が調べろと言ったのはイルカたちの事も含まれている、調べればあの男がイルカたちを欲かっただけだと分かるだろう。もし、謝罪もなくこちらに引き渡さないなら、もう容赦なく攻撃する、死人は出さないつもりだがボロボロになってもらうぞ。
0
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
職業賢者、魔法はまだない ~サバイバルから始まる異世界生活~
渡琉兎
ファンタジー
日本の高校に通っていた天川賢斗(あまかわけんと)は、突如振り出した豪雨にさらされると落雷を浴びてしまい即死してしまう。
意識だけの存在になった賢斗に女神と名乗るアステアから異世界転生をさせる代わりに、世界を救ってほしいとお願いされる。
ゲーム大好き人間だった賢斗は即答で了承すると、転生時の職業を【賢者】にしてくれると約束してくれた。
──だが、その約束は大きな間違いを伴っていた。
確かに職業は【賢者】だった。きっともの凄い魔法が使えるのだろう。だけど、だけどさあ…………レベル1だから超強い魔法が魔力不足で使えないんですけど!?
魔法欄には現代魔法の最高峰やら、忘れ去られたであろう古代魔法やらがずらりと並んでいるのだが、レベル1で魔力5しかない賢斗には全く、何も使えなかった!
これは、レベル1の最弱賢者がレベリングに躍起になる、そんなお話。
……あれ、世界を救うとかなんとかって、どうなった?
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる