25 / 95
1章 異世界転移
22話 島の作成
しおりを挟む
「っと言う事だった、ライダーもしっかりと世話をしてるそうだぞ」
夕食の時間になり、アラットたちが来てくれた、昨日の約束通りオトシゴたちの状況を話したんだ、安心はしていたが島作成の事は言えないからな、海賊やサルベージの事で少し心配そうだ。
「そうでしたか、良かったです」
「ああ、だがサルベージは成功してないようだったぞ、最近ダメなんだってな」
「聞きましたか・・・そうなんです、補給路があまり残ってないようです、どこかほかにない物ですかね」
パスタを食べながらアラットが暗くなっている、軍の者でなくても噂で流れてるんだろう、やはり厳しいんだろうな。
「地中深くに資源があると本で読んだことはあるが、探すのに相当大変と聞くな」
「そうなんですかケンゴさん・・・やはりだめなのでしょうか?」
アラットもがっかりしている、旅をしてる俺たちに聞くのが早いと思ったんだろうが、ないのが分かってがっかりってとこだ。島の事を話さずに夕食会は終わり、みんなが帰って行ったよ。
俺はその姿を見た後、作業に入ることにした、亜生奈はすでに寝ているぞ。
「さて、人口の島となると、かなりの大きさにしないとダメだよな、召喚魔法『ノーム』」
俺はまず土台を作ることにした、移動を可能にしないといけないので船のような感じだ、そしてこの世界の資源が何処にあるか、地底図の書かれた紙を釣ることで分かるようになった、これがあれば島で生産が出来る、やはり釣りスキルはチートだよな。そして、それを使わないで済むように電気で動く船も考えている、電気をレーザーの様に放射して船の動力にするんだ、島の近くなら永久に動くぞ、そうでない場合はソーラーが一番だな。
「主、こんなもんか?」
俺が釣りで色々釣っているとノームが呼んだ。ノームに土台をパーツごとに作ってもらっている、広さは何処の無人島くらいか?まぁかなりの数を分割して作らないとさすがに一気には無理だな、それに水面に出るよりも下の方が大変だ、底はそれなりに深くしなくてはいけない、ノームがそれを聞いて「うげっ」って顔して頑張ってくれている、だがかなり大変そうだよ。
「ぜぇぜぇぜぇ・・・主、もうだめだ」
「無理させてすまんなノーム、今日はこんな物でやめよう、ありがとな」
10分の1くらいを作り終わり、ノームに戻ってもらった、土台だけでこれだからまだまだ掛かりそうだな。
「その間に俺も、土の入ったコンテナを釣っておかないとな」
そう言って釣りをしている、他にも採掘機とかも用意しないといけないから、やることはまだまだあるな。
「あ、あのぉ~」
「ん?」
俺が釣りをしていると、ハルサーマルの船から鉄の橋を渡って女性が歩いてきた、まさかとは思うが、もしかしてあれか?
コンテナは海面から直ぐにしまっているので見られてはいない、問題はあれだ・・・どうしたものかな。
「こんな時間にどうしたのかな君?」
「あ、あの・・・夜のお相手に来たのですが・・・その」
俺はそれを聞いて、やっぱりって顔をしてしまった。旅人が普通に相手をするのが当たり前といっても、相手がそれに慣れているとは限らないって事だ。彼女はモジモジしていて、どうすればいいのか分かっていない。
俺もどうすればいいんだよ。
「あのな君、そう言ったのは俺じゃなく、もう一人の輸送組合の男の所に行った方が良いんじゃないか?」
「いえ、そちらには私の友達が」
そう言って女性はかなり顔を赤くしている。さてどうするかと俺は考えている、ハルサーマルに二人の相手はきついだろうな、夕食時にこういった時はどうすると聞いた事があるんだ、さすがに2人はきついとかなり困っていた。それにこの子にも事情がある、相手をしないとこの子は保証金のような物が貰えない、子供は船団にとって何よりの宝だからな。
「仕方ないな、こちらに来てくれるか」
「は、はい・・・あのわたし初めてなので、その・・・優しくお願いします」
竿をしまい俺は立ち上がろうとしたんだが、女性がそう言ってきて竿を落としそうになった、俺はそっと女性を見たが既に嬉しそうだ、俺は了承したが顔を引きつらせてしまったよ。
「そうか、初めてなのか・・・善処するよ」
こうして俺は女性を寝室に案内した、イサナミといいアンナジナーといい、俺の歳で初めての子を相手にするのが多すぎだ、優秀な子供が欲しいというのは分かるんだが、慣れるには相当掛かりそうだよ。
「おとしゃんおはようなの、その人誰なの?」
次の日、俺が船の甲板で食事の用意をしていると、亜生奈が起きて元気よく挨拶をしてくれた。夜の相手をした女性は船団のお話をする為に来たと嘘をつき、亜生奈には手を洗いに行って貰った、さすがに言える事ではない。
ちなみに、寝室は亜生奈が寝ていた部屋から遠くのを使った、そして消音魔法もしっかりと使っている、子供には見せられる物ではない。
「あ、あの良いんでしょうか?わたしまでごちそうになって」
「別に船団からはダメとは言われてないんだろ?サイラちゃん」
そう笑顔で返したら、かなり顔を赤くして頷いたよ、っというのも自己紹介が行為中だったから、それを思い出してしまったんだろうか、悪い事をしたと思いコーヒーを勧めておいた。
「先生、おはようございます」
そんな会話をしていると、清々しい笑顔でハルサーマルが橋を渡ってきた、女性を連れてな。その子は俺の相手をした子と同い年だそうだ、長い黒髪の子でかなりスタイルが良い。
俺の気も知らないで、いい気なものだなっと思いながら、俺はコーヒーを二人分出したよ。
「おはようハルサーマル、食事出来てるぞ、そちらの女性もぜひ参加してくれ」
そう言ってサイラの隣の椅子を引いて進めた、少し考えていたが素直に座ってくれたよ、そして食事の準備をハルサーマルとしていると、亜生奈が来たので食事の始まりだ。
「さてハルサーマル、前衛の3つのどこに向かうんだ?」
サイラたちが夜の話をコソコソしていたので、俺は違う話をして亜生奈の耳に入らないようにした、それにこっちの方が俺たちにとっては重要だ。女性たちは自分たちの話しをしながら俺たちの話も少し聞いてるかもしれない、だが問題はないよ。
「自分が言われたのは一番西にいる船団、カンチュです、そこが先頭なので急ぎなんでしょう」
「なるほどな、その後メートアとザーボってとこに直接行きたいから俺にも協力して欲しいって訳か」
ハルサーマルが目玉焼きを頬張りながら頷いた、島を作りながら向かうことになるが、俺たちが全ての船団に行く頃には島を完成させ、海賊を説得する必要があるかもしれない。
「お願いした自分が言うのもなんですが、物資は1トンあるんですよ先生、問題ないのですか?」
「この船じゃさすがに無理だ、この後コンテナ船を持ってくるよ」
前のコンテナ船は置いてきた、だからそれ用のコンテナ船をノームに作って貰ったんだ、それを遠くで出して持ってくれば軽く入る、その船を俺の魔力で強化したこのクルーザーで引っ張ればいいんだ。
俺の説明が終わると、ハルサーマルがフォークを置き姿勢を正して頭を下げてきた、俺の準備が万全なのを聞いて感心したんだろう。
「準備は万全の様ですね、さすがです先生、じゃあ自分は組合に申請してきます、出発はいつにしますか?」
ノームには無理をさせたなと思いながら、お茶を飲んでいると、ハルサーマルにそう言われ俺は迷った、エープルの観光はもう終わったと言っていい、だがゆったり釣りをするのは移動を止めた時だ、となるとサルベージを繰り返しているここにいても変わらない。しかしここにいると、サイラたちのような女性の相手をしないといけない、正直あれが一番困っている、亜生奈に見つかったらどうしようと気が気ではない。
どうして船団に宿がないんだと、心の底から思ったぞ。
「出来るだけ早い方が良いだろう、ハルサーマルが良いなら明日にでも出発するか」
「そうですね、じゃあ自分は組合に行って知らせてきます」
こうしてサイラたちを見送った俺は、亜生奈を抱っこして空を飛び、ちょっと遠くの海に来た、そしてコンテナ船を出して船団に近づいたんだ、前と同じだな。
「なかなかのコンテナ船だな、よーしお前ら!積み込み始めろー!」
木で出来た船を船団に付けたら、早速運搬屋の者たちがクレーンを使って積み込み始めた、ロボットはサルベージで使っているから使えないんだそうだ。
「それにしても、アンタらもう出発準備か?もう少しのんびりしていっても良いんだぞ?」
運搬屋の指示を出していたリーダーが言ってきた、俺だってそうしたかったんだよ、それにこれ以上いても見る物がない、大きいと言ってもやっていることは大体同じなんだ。正直つまらない、それなら船団から離れ、心の安息が欲しいんだよ。
「ちょっと用事が出来てな、それよりも少し物資が多いような気がするんだが、気のせいか?」
物資の量は、1トンという話だったので大きなコンテナ2個だと思っていた、だが5個あるんだ、どう見ても多いだろう。
「おや?あんたは聞いてなかったのか、倍を運ぶって話になっていたぞ」
「聞いてないが、そこら辺は連れに任せている、そう言う話にしたのならまぁ問題ない、運んでくれ」
俺がハルサーマルに任せたんだ、きっと何かあるのだろう、変な事だったら訓練を強化してやる。
「もう出発してしまうのですねケンゴさん」
夕食になりアラットたちが食事に来た、俺ももっと長くいるつもりだったんだが、この世界の状況が予想以上に深刻だったんだ、仕方ない。
「俺も残念だよアラット、だがまたすぐ会えるさ、次に会うのを楽しみにしているよ」
「そうですね・・・気を付けて行ってきてください」
みんなとの最後の食事は、亜生奈の好きなミートソーススパゲティとハンバーグ、それにデザートは当然プリンだ、みんなとても喜んでくれたよ。
「さて、出発だなハルサーマル」
「は、はいぃ~せんせい」
俺たちは朝食を摂ってから出発した、ここでは見送りはいない、みんな忙しいんだよ。そしてハルサーマルには、ちょっと片足で立ってもらい指導中だ、実は輸送する物資が多くなったのは、ただの見栄だったらしい、そう言った事をしてはダメだという事で教育しているんだ。
ちゃんとした理由があればもちろん良いんだぞ、俺たちが多めに運搬すれば、時間が掛かっても仕方ないとか、そう言った理由を考えてくれているんであればな。
「まったく・・・まぁおかげで時間を掛けることは出来るんだが、今後考えなしに行動するなよハルサーマル」
「は、はい!すみませんでした先生」
片足で立って反省しているハルサーマルを先頭に、俺たちは出発した、途中しっかりとのんびり釣りタイムを作ってな。
夕食の時間になり、アラットたちが来てくれた、昨日の約束通りオトシゴたちの状況を話したんだ、安心はしていたが島作成の事は言えないからな、海賊やサルベージの事で少し心配そうだ。
「そうでしたか、良かったです」
「ああ、だがサルベージは成功してないようだったぞ、最近ダメなんだってな」
「聞きましたか・・・そうなんです、補給路があまり残ってないようです、どこかほかにない物ですかね」
パスタを食べながらアラットが暗くなっている、軍の者でなくても噂で流れてるんだろう、やはり厳しいんだろうな。
「地中深くに資源があると本で読んだことはあるが、探すのに相当大変と聞くな」
「そうなんですかケンゴさん・・・やはりだめなのでしょうか?」
アラットもがっかりしている、旅をしてる俺たちに聞くのが早いと思ったんだろうが、ないのが分かってがっかりってとこだ。島の事を話さずに夕食会は終わり、みんなが帰って行ったよ。
俺はその姿を見た後、作業に入ることにした、亜生奈はすでに寝ているぞ。
「さて、人口の島となると、かなりの大きさにしないとダメだよな、召喚魔法『ノーム』」
俺はまず土台を作ることにした、移動を可能にしないといけないので船のような感じだ、そしてこの世界の資源が何処にあるか、地底図の書かれた紙を釣ることで分かるようになった、これがあれば島で生産が出来る、やはり釣りスキルはチートだよな。そして、それを使わないで済むように電気で動く船も考えている、電気をレーザーの様に放射して船の動力にするんだ、島の近くなら永久に動くぞ、そうでない場合はソーラーが一番だな。
「主、こんなもんか?」
俺が釣りで色々釣っているとノームが呼んだ。ノームに土台をパーツごとに作ってもらっている、広さは何処の無人島くらいか?まぁかなりの数を分割して作らないとさすがに一気には無理だな、それに水面に出るよりも下の方が大変だ、底はそれなりに深くしなくてはいけない、ノームがそれを聞いて「うげっ」って顔して頑張ってくれている、だがかなり大変そうだよ。
「ぜぇぜぇぜぇ・・・主、もうだめだ」
「無理させてすまんなノーム、今日はこんな物でやめよう、ありがとな」
10分の1くらいを作り終わり、ノームに戻ってもらった、土台だけでこれだからまだまだ掛かりそうだな。
「その間に俺も、土の入ったコンテナを釣っておかないとな」
そう言って釣りをしている、他にも採掘機とかも用意しないといけないから、やることはまだまだあるな。
「あ、あのぉ~」
「ん?」
俺が釣りをしていると、ハルサーマルの船から鉄の橋を渡って女性が歩いてきた、まさかとは思うが、もしかしてあれか?
コンテナは海面から直ぐにしまっているので見られてはいない、問題はあれだ・・・どうしたものかな。
「こんな時間にどうしたのかな君?」
「あ、あの・・・夜のお相手に来たのですが・・・その」
俺はそれを聞いて、やっぱりって顔をしてしまった。旅人が普通に相手をするのが当たり前といっても、相手がそれに慣れているとは限らないって事だ。彼女はモジモジしていて、どうすればいいのか分かっていない。
俺もどうすればいいんだよ。
「あのな君、そう言ったのは俺じゃなく、もう一人の輸送組合の男の所に行った方が良いんじゃないか?」
「いえ、そちらには私の友達が」
そう言って女性はかなり顔を赤くしている。さてどうするかと俺は考えている、ハルサーマルに二人の相手はきついだろうな、夕食時にこういった時はどうすると聞いた事があるんだ、さすがに2人はきついとかなり困っていた。それにこの子にも事情がある、相手をしないとこの子は保証金のような物が貰えない、子供は船団にとって何よりの宝だからな。
「仕方ないな、こちらに来てくれるか」
「は、はい・・・あのわたし初めてなので、その・・・優しくお願いします」
竿をしまい俺は立ち上がろうとしたんだが、女性がそう言ってきて竿を落としそうになった、俺はそっと女性を見たが既に嬉しそうだ、俺は了承したが顔を引きつらせてしまったよ。
「そうか、初めてなのか・・・善処するよ」
こうして俺は女性を寝室に案内した、イサナミといいアンナジナーといい、俺の歳で初めての子を相手にするのが多すぎだ、優秀な子供が欲しいというのは分かるんだが、慣れるには相当掛かりそうだよ。
「おとしゃんおはようなの、その人誰なの?」
次の日、俺が船の甲板で食事の用意をしていると、亜生奈が起きて元気よく挨拶をしてくれた。夜の相手をした女性は船団のお話をする為に来たと嘘をつき、亜生奈には手を洗いに行って貰った、さすがに言える事ではない。
ちなみに、寝室は亜生奈が寝ていた部屋から遠くのを使った、そして消音魔法もしっかりと使っている、子供には見せられる物ではない。
「あ、あの良いんでしょうか?わたしまでごちそうになって」
「別に船団からはダメとは言われてないんだろ?サイラちゃん」
そう笑顔で返したら、かなり顔を赤くして頷いたよ、っというのも自己紹介が行為中だったから、それを思い出してしまったんだろうか、悪い事をしたと思いコーヒーを勧めておいた。
「先生、おはようございます」
そんな会話をしていると、清々しい笑顔でハルサーマルが橋を渡ってきた、女性を連れてな。その子は俺の相手をした子と同い年だそうだ、長い黒髪の子でかなりスタイルが良い。
俺の気も知らないで、いい気なものだなっと思いながら、俺はコーヒーを二人分出したよ。
「おはようハルサーマル、食事出来てるぞ、そちらの女性もぜひ参加してくれ」
そう言ってサイラの隣の椅子を引いて進めた、少し考えていたが素直に座ってくれたよ、そして食事の準備をハルサーマルとしていると、亜生奈が来たので食事の始まりだ。
「さてハルサーマル、前衛の3つのどこに向かうんだ?」
サイラたちが夜の話をコソコソしていたので、俺は違う話をして亜生奈の耳に入らないようにした、それにこっちの方が俺たちにとっては重要だ。女性たちは自分たちの話しをしながら俺たちの話も少し聞いてるかもしれない、だが問題はないよ。
「自分が言われたのは一番西にいる船団、カンチュです、そこが先頭なので急ぎなんでしょう」
「なるほどな、その後メートアとザーボってとこに直接行きたいから俺にも協力して欲しいって訳か」
ハルサーマルが目玉焼きを頬張りながら頷いた、島を作りながら向かうことになるが、俺たちが全ての船団に行く頃には島を完成させ、海賊を説得する必要があるかもしれない。
「お願いした自分が言うのもなんですが、物資は1トンあるんですよ先生、問題ないのですか?」
「この船じゃさすがに無理だ、この後コンテナ船を持ってくるよ」
前のコンテナ船は置いてきた、だからそれ用のコンテナ船をノームに作って貰ったんだ、それを遠くで出して持ってくれば軽く入る、その船を俺の魔力で強化したこのクルーザーで引っ張ればいいんだ。
俺の説明が終わると、ハルサーマルがフォークを置き姿勢を正して頭を下げてきた、俺の準備が万全なのを聞いて感心したんだろう。
「準備は万全の様ですね、さすがです先生、じゃあ自分は組合に申請してきます、出発はいつにしますか?」
ノームには無理をさせたなと思いながら、お茶を飲んでいると、ハルサーマルにそう言われ俺は迷った、エープルの観光はもう終わったと言っていい、だがゆったり釣りをするのは移動を止めた時だ、となるとサルベージを繰り返しているここにいても変わらない。しかしここにいると、サイラたちのような女性の相手をしないといけない、正直あれが一番困っている、亜生奈に見つかったらどうしようと気が気ではない。
どうして船団に宿がないんだと、心の底から思ったぞ。
「出来るだけ早い方が良いだろう、ハルサーマルが良いなら明日にでも出発するか」
「そうですね、じゃあ自分は組合に行って知らせてきます」
こうしてサイラたちを見送った俺は、亜生奈を抱っこして空を飛び、ちょっと遠くの海に来た、そしてコンテナ船を出して船団に近づいたんだ、前と同じだな。
「なかなかのコンテナ船だな、よーしお前ら!積み込み始めろー!」
木で出来た船を船団に付けたら、早速運搬屋の者たちがクレーンを使って積み込み始めた、ロボットはサルベージで使っているから使えないんだそうだ。
「それにしても、アンタらもう出発準備か?もう少しのんびりしていっても良いんだぞ?」
運搬屋の指示を出していたリーダーが言ってきた、俺だってそうしたかったんだよ、それにこれ以上いても見る物がない、大きいと言ってもやっていることは大体同じなんだ。正直つまらない、それなら船団から離れ、心の安息が欲しいんだよ。
「ちょっと用事が出来てな、それよりも少し物資が多いような気がするんだが、気のせいか?」
物資の量は、1トンという話だったので大きなコンテナ2個だと思っていた、だが5個あるんだ、どう見ても多いだろう。
「おや?あんたは聞いてなかったのか、倍を運ぶって話になっていたぞ」
「聞いてないが、そこら辺は連れに任せている、そう言う話にしたのならまぁ問題ない、運んでくれ」
俺がハルサーマルに任せたんだ、きっと何かあるのだろう、変な事だったら訓練を強化してやる。
「もう出発してしまうのですねケンゴさん」
夕食になりアラットたちが食事に来た、俺ももっと長くいるつもりだったんだが、この世界の状況が予想以上に深刻だったんだ、仕方ない。
「俺も残念だよアラット、だがまたすぐ会えるさ、次に会うのを楽しみにしているよ」
「そうですね・・・気を付けて行ってきてください」
みんなとの最後の食事は、亜生奈の好きなミートソーススパゲティとハンバーグ、それにデザートは当然プリンだ、みんなとても喜んでくれたよ。
「さて、出発だなハルサーマル」
「は、はいぃ~せんせい」
俺たちは朝食を摂ってから出発した、ここでは見送りはいない、みんな忙しいんだよ。そしてハルサーマルには、ちょっと片足で立ってもらい指導中だ、実は輸送する物資が多くなったのは、ただの見栄だったらしい、そう言った事をしてはダメだという事で教育しているんだ。
ちゃんとした理由があればもちろん良いんだぞ、俺たちが多めに運搬すれば、時間が掛かっても仕方ないとか、そう言った理由を考えてくれているんであればな。
「まったく・・・まぁおかげで時間を掛けることは出来るんだが、今後考えなしに行動するなよハルサーマル」
「は、はい!すみませんでした先生」
片足で立って反省しているハルサーマルを先頭に、俺たちは出発した、途中しっかりとのんびり釣りタイムを作ってな。
0
お気に入りに追加
515
あなたにおすすめの小説
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる