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2章 支店
33杯目 暇な戦場
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角笛が遠くなら聞こえて来て、あたいたちはそれを聞いても進軍はしなかった。
それと言うのも、陣で待機と言われてて、あくびが出てしまったわ。
「まったく、これなら援軍を要求して来ないで欲しいな」
「その通りですな、王子もつまらなそうです」
「そもそもだよギャルット、戦闘に気合が足りない気がするね」
そんな匂いを嗅ぎつけ、もしかしてこれは罠なのかと、視線を違う所に向けたらほんとに敵の伏兵がいたわよ。
後ろから攻めようとしているので王子に報告しに行くと、戸惑って指示が出せない様だったよ。
「しっかりしなよ王子」
「し、しかしこのままでは、どどど、どうしたら」
「逃げるか戦うか、あんたが決めるんだよ」
ロイロイ殿の話では、王子は無口でしっかりとしているはずだったが、どうやらそうではなかったようで、何も決められなかっただけだったのさ。
それが分かった所で、前方で戦っていた味方であるはずの人種の部隊がこちらに向き、あたいたちに向かって来ていた。
「まずいよ」
「たたた、ただ自軍に戻ってきているだけだよ」
「王子、あんた殺気も感じられないのかい、こっちに戻って来て下がる事無く上がってるよ」
これはまずいと、あたいは森の者たちを連れて、隠れていた敵兵士に向かって走って行った。
本来15人のあたいたちが500人に勝てるわけはないが、あたいたちの強さはそれを覆すほどに強化されていて、いとも簡単に倒してしまった。
「つまらん、これならオーロラ殿と遊んでいた方が楽しいぞ」
「まったくだ、これは裏切った奴らに落とし前を付けてもらおうぜ」
「そうだなギャルット」
殺気を持ちながら帰って来る味方兵士だった奴らも瞬殺し、あたいたちは人種族の隊長の所に向かったよ。
これはどういう事なのかと、向かってくる護衛をぶち倒しながら聞いたら、この戦いは家の王子を暗殺する計画だったことを言って来たよ。
「やってくれたね」
「お、お前たち獣人の国を奪う為だ」
「そうかい、それならあたいたちに負けても文句はないね」
「よ、よせっ!」
隊長だった男を切り裂き、あたいはダメ王子の元に戻って事態の説明をしたけど、決める事が出来ないでアワアワして来たよ。
このまま進むのか、それとも戻るのかさえ決められないとか、あたいはイライラして来たよ。
「しっかりしなよ」
「ご、ごめんなさい」
「ミケミ落ち着けよ、王子を叱ってもどうしようもない」
「ギャルット・・・そうだね、まずは隊を纏める事を考えるべきだね」
人種族の隊は拘束して、あたいたちは終結したのだけど、進むのは得策じゃないと言う意見が大半だったよ。
その理由は王族が決めてない事で、戻って書状を出そうと言う話になったよ。
「まぁつまらない戦いだしねぇ」
「なんとも無駄な戦いだな」
メンヤ殿の援軍もいるのに勿体ないと、あたいたちはその日のうちに撤退を始めたけど、そこには人種族の部隊はいなかったよ。
勿論、証拠となる敵兵は連れているけど、これは人種族同士の戦いではないから意味がないと思ってたわ。
「あたいたち獣人は、向かってくる敵を排除する者だからね」
「そうだな、もし2つの国が攻めて来るのなら、オレたちは戦うだけだ」
「そうだね、その時はこんなつまらない戦いにならない事を願うよ」
撤退しているのに、追ってくる敵も来ないし、あたいたちはとてもガッカリしていた。
ここで襲撃とかしてくれればまだ楽しかったのに、人種族は戦いを分かってないと思ったね。
「誰も死ななかった事を幸運に思うしかないけど、撤退しているのに暇とかありえないねぇ」
「まったくだが、王子の経験にもならんぞミケミ」
「それもそうだね・・・これはちょっと尻を叩くかねぇ」
ちょっと教育でもしてやるかと、野営時に森に入って狩りをさせたのさ。
王子は、爪を出しても木の1本も碌に倒せず、それでも王族かと叱りつけたよ。
「し、失礼だぞ、俺はライオーン族の王子、ライオルド・バル・ライデンだぞ」
「それは知ってるよ、でも今はそんな事関係ないのさ、あそこのボアを狩りな」
「ぼ、ボアだと」
ボアに驚くとか、ほんとにこいつは温室育ちで使えないとガッカリだよ。
背中を叩いて正面に立たせると、ボアの突進をまともに食らって吹っ飛ぶし、ほんとに最悪と思って落ちて来る王子をキャッチしたのさ。
「まったく・・・戦えないにしても、これならあたいの集落の子供たちの方がマシだね」
「く、くそ」
「ほら、動けるなら戦いな」
ボアの前に投げ捨てて、あたいは腕を組んで見守ったけど、王子は吹っ飛ばされるだけで一向に倒せず、キャッチするのも面倒になって来たよ。
動けなくなるまで戦わせたけど、ボアも飽きたのか逃げて行ったね。
「困ったね、こんな風になるのを始めてみたよ・・・あんた少しは戦いの事が分かったかい?」
「お、俺は、死ぬのか?」
「これくらいで死ぬわけないだろう、こんなのかすり傷さ」
腕は折れ、足も変な方向に向いているが、死ぬほどのケガではなく、肋骨も数本折れているだろう。
しかし、メンヤ殿の部下たちの回復魔法で治るし、このダメ王子の根性を今治さないとこの後が問題になるのさ。
「怪我を治したら、またここで死ぬ気で戦いな」
「や、やだ!俺は痛いのは」
「それは許されないよ王子、あんたはこれから死ぬ気で強くならなければいけない、あたいがそれを教えてやる」
王子は小さな声で助けてとか言って来るが、甘ったれた言葉は要らないと首根っこを掴んで回復に戻ったのさ。
そして、王都に戻る10日の間に訓練を行い、王子もそれなりにはなったのさ。
「戻って来たね王子」
「はいミケミ師匠、ここからは自分の仕事っす」
「良い返事だ、じゃあ次はつまらない戦いにはしないでおくれよ」
「もちろんっす師匠、あいつらに地獄を見せてやりまっす」
自分が味わった以上の地獄を与えると、王子はニヤニヤしていたが、あたいの訓練はそれほどだったかと疑問だったね。
メンヤ殿のダンジョンで行った訓練は、あれ以上の凄みがあり楽しいモノだったが、それに比べたら全身の骨が折れるくらいどうってことないと思ったよ。
それと言うのも、陣で待機と言われてて、あくびが出てしまったわ。
「まったく、これなら援軍を要求して来ないで欲しいな」
「その通りですな、王子もつまらなそうです」
「そもそもだよギャルット、戦闘に気合が足りない気がするね」
そんな匂いを嗅ぎつけ、もしかしてこれは罠なのかと、視線を違う所に向けたらほんとに敵の伏兵がいたわよ。
後ろから攻めようとしているので王子に報告しに行くと、戸惑って指示が出せない様だったよ。
「しっかりしなよ王子」
「し、しかしこのままでは、どどど、どうしたら」
「逃げるか戦うか、あんたが決めるんだよ」
ロイロイ殿の話では、王子は無口でしっかりとしているはずだったが、どうやらそうではなかったようで、何も決められなかっただけだったのさ。
それが分かった所で、前方で戦っていた味方であるはずの人種の部隊がこちらに向き、あたいたちに向かって来ていた。
「まずいよ」
「たたた、ただ自軍に戻ってきているだけだよ」
「王子、あんた殺気も感じられないのかい、こっちに戻って来て下がる事無く上がってるよ」
これはまずいと、あたいは森の者たちを連れて、隠れていた敵兵士に向かって走って行った。
本来15人のあたいたちが500人に勝てるわけはないが、あたいたちの強さはそれを覆すほどに強化されていて、いとも簡単に倒してしまった。
「つまらん、これならオーロラ殿と遊んでいた方が楽しいぞ」
「まったくだ、これは裏切った奴らに落とし前を付けてもらおうぜ」
「そうだなギャルット」
殺気を持ちながら帰って来る味方兵士だった奴らも瞬殺し、あたいたちは人種族の隊長の所に向かったよ。
これはどういう事なのかと、向かってくる護衛をぶち倒しながら聞いたら、この戦いは家の王子を暗殺する計画だったことを言って来たよ。
「やってくれたね」
「お、お前たち獣人の国を奪う為だ」
「そうかい、それならあたいたちに負けても文句はないね」
「よ、よせっ!」
隊長だった男を切り裂き、あたいはダメ王子の元に戻って事態の説明をしたけど、決める事が出来ないでアワアワして来たよ。
このまま進むのか、それとも戻るのかさえ決められないとか、あたいはイライラして来たよ。
「しっかりしなよ」
「ご、ごめんなさい」
「ミケミ落ち着けよ、王子を叱ってもどうしようもない」
「ギャルット・・・そうだね、まずは隊を纏める事を考えるべきだね」
人種族の隊は拘束して、あたいたちは終結したのだけど、進むのは得策じゃないと言う意見が大半だったよ。
その理由は王族が決めてない事で、戻って書状を出そうと言う話になったよ。
「まぁつまらない戦いだしねぇ」
「なんとも無駄な戦いだな」
メンヤ殿の援軍もいるのに勿体ないと、あたいたちはその日のうちに撤退を始めたけど、そこには人種族の部隊はいなかったよ。
勿論、証拠となる敵兵は連れているけど、これは人種族同士の戦いではないから意味がないと思ってたわ。
「あたいたち獣人は、向かってくる敵を排除する者だからね」
「そうだな、もし2つの国が攻めて来るのなら、オレたちは戦うだけだ」
「そうだね、その時はこんなつまらない戦いにならない事を願うよ」
撤退しているのに、追ってくる敵も来ないし、あたいたちはとてもガッカリしていた。
ここで襲撃とかしてくれればまだ楽しかったのに、人種族は戦いを分かってないと思ったね。
「誰も死ななかった事を幸運に思うしかないけど、撤退しているのに暇とかありえないねぇ」
「まったくだが、王子の経験にもならんぞミケミ」
「それもそうだね・・・これはちょっと尻を叩くかねぇ」
ちょっと教育でもしてやるかと、野営時に森に入って狩りをさせたのさ。
王子は、爪を出しても木の1本も碌に倒せず、それでも王族かと叱りつけたよ。
「し、失礼だぞ、俺はライオーン族の王子、ライオルド・バル・ライデンだぞ」
「それは知ってるよ、でも今はそんな事関係ないのさ、あそこのボアを狩りな」
「ぼ、ボアだと」
ボアに驚くとか、ほんとにこいつは温室育ちで使えないとガッカリだよ。
背中を叩いて正面に立たせると、ボアの突進をまともに食らって吹っ飛ぶし、ほんとに最悪と思って落ちて来る王子をキャッチしたのさ。
「まったく・・・戦えないにしても、これならあたいの集落の子供たちの方がマシだね」
「く、くそ」
「ほら、動けるなら戦いな」
ボアの前に投げ捨てて、あたいは腕を組んで見守ったけど、王子は吹っ飛ばされるだけで一向に倒せず、キャッチするのも面倒になって来たよ。
動けなくなるまで戦わせたけど、ボアも飽きたのか逃げて行ったね。
「困ったね、こんな風になるのを始めてみたよ・・・あんた少しは戦いの事が分かったかい?」
「お、俺は、死ぬのか?」
「これくらいで死ぬわけないだろう、こんなのかすり傷さ」
腕は折れ、足も変な方向に向いているが、死ぬほどのケガではなく、肋骨も数本折れているだろう。
しかし、メンヤ殿の部下たちの回復魔法で治るし、このダメ王子の根性を今治さないとこの後が問題になるのさ。
「怪我を治したら、またここで死ぬ気で戦いな」
「や、やだ!俺は痛いのは」
「それは許されないよ王子、あんたはこれから死ぬ気で強くならなければいけない、あたいがそれを教えてやる」
王子は小さな声で助けてとか言って来るが、甘ったれた言葉は要らないと首根っこを掴んで回復に戻ったのさ。
そして、王都に戻る10日の間に訓練を行い、王子もそれなりにはなったのさ。
「戻って来たね王子」
「はいミケミ師匠、ここからは自分の仕事っす」
「良い返事だ、じゃあ次はつまらない戦いにはしないでおくれよ」
「もちろんっす師匠、あいつらに地獄を見せてやりまっす」
自分が味わった以上の地獄を与えると、王子はニヤニヤしていたが、あたいの訓練はそれほどだったかと疑問だったね。
メンヤ殿のダンジョンで行った訓練は、あれ以上の凄みがあり楽しいモノだったが、それに比べたら全身の骨が折れるくらいどうってことないと思ったよ。
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