神よ願いを叶えてくれ

まったりー

文字の大きさ
上 下
96 / 112
3章91番目の世界

95話 もしかして

しおりを挟む
「遅いですわね」


「おねえさまを待たせるなんて、教育が必要です」


ニャートルがイライラしている、まぁ俺以外全員にも見られるがな。


「汽車が遅れてるんだしょうがないさ、これでも食べて時間を潰そう」


みんなに棒の飴を渡した、すっごく飴を見ているな。


「こ、これがジェミーの言っていた、噂のアメですか」


「んぅ~美味しい、ジェミーが言ってた通りね」


俺の知らないところで噂になってたのか?確かにこの飴はジェミーにしか出していないな。


「これはプリンに引けを取りませんわね」


「気に入ってもらえた様で何よりだ、っと汽車が来たな」


二本目を渡していると汽車の音がし始めた、やっとと思っているが時間は少し早いんだこれでもな。


「ジュント!会いたかったわ」


「カレン久しぶりだな」


汽車を降りるなりカレンが俺に抱き着いてきた、熱烈だな。


「うん会いたかったわ、さぁ行きましょ」


「その前にこれを何とかしてくれるか」


ネティーアたちが固まっていて、カレンと来た4人は知らん顔だ。


「あ、ああああなた、お放れなさい!」


「何よあなた別にいいでしょ、ねぇジュント」


ネティーアが復活して注意している、俺も困るな。


「カレン会えたのは嬉しいがほどほどで頼むよ」


「ちぇっ・・・まぁ良いわ、これからいくらでも出来るんだしね」


手を繋ぐだけになったがネティーアたちはまだ睨んでいるな、戦いがあるのにこれは困るな。


「それで君たちがアルソ研究所から来た」


「ソニンでーすよろしく」


「あ、あの僕はライオットです、そのよろしく」


気のない返事をするソニンとオドオドしているライオットだな。


「俺っちはガーゴンド研究所から来た整備員のローガンだ、ほらカミーラ」


「わってるよ!暑苦しいな、俺はカミーラだ、女みたいな名前だが男だからな!そこんとこ忘れるなよ」


整備員も暑苦しいがカミーラも少しその線があるんじゃないか?


「よろしく、俺はこれから行くココルト基地で指導官をしているジュントだ、これからよろしく」


俺の後でネティーアたちも自己紹介をして、他の隊のメンバーも言おうとしたんだが拒否られた。


「全くあの人たちの態度は何なんですか!」


「そう言うなニャートル、向こうで自己紹介をするのはほんとの事だ、さぁ行くぞ」


バミラとニャートルの運転で基地に戻ったんだが、同じ感じに雰囲気が悪くなった。


「さてこの雰囲気をどうするかな、大佐何か案はありませんか」


自己紹介を済ませ誰も話さないのでキョウコが困った顔をして俺に言ってきた。


「キョウコ、隊長はお前だろ何かないのか?」


俺がそう返すと今度はプルネーラが言ってきたよ、俺の時とあまり変わらないことをな。


「じゃあよ模擬戦しようぜ、カレンの強さは知ってるけど他の2人は男だ、話にならなそうじゃねぇか」


「な、なんだって!?それは俺に言ってるのか、あぁん!」


カミーラが挑発に乗った、やっぱりそっち系じゃないかカミーラ。


「いいねぇ、んでそっちのチビはどうなんだ?」


「む!?チビってもしかして俺様の事か?」


ソニンが起き上がって睨んでいるな、やる気がないだけなんだな、それに背の事を気にしていたようでかなり怒っている。


「ほう、態度はでかいじゃねぇか、だがな俺様なんて言うようじゃたかが知れてるんだよ、男だったらジュントみたくどっしり構えな」


プルネーラが俺の名前を出したからかソニンがこっちを睨んできた、俺を巻き込むなよ。


「その男みたくねぇ、ただ歳をとってるってだけじゃねぇか、もしかしてお前ブラコンか?」


「な!?なんだとコノヤロー!」


ソニンの挑発に今度はプルネーラが乗ってしまってジェミーが抑えている。


「それでどうしますのあなた達、戦うのかしら?」


少し落ち着いたところでネティーアが言ってきた、まぁソニンたちの顔を見るに聞く必要はなさそうだな。


「じゃあ模擬戦をすると言う事だな、それで3人は相手に誰を指名する」


キョウコが仕切り始めカミーラがプルネーラを指名しカレンはジェミー、そしてソニンは。


「俺様はお前だ」


「「「「「!?」」」」」


ソニンが指差した人物を見てみんなが驚いている、まぁ当然だな。


「俺でいいのか?」


「ああ、ここで一番強いんだろ?なら丁度いいぜ」


ソニンが俺を指名してきた、やれやれだ。


『なかなか根性ありますねこの子』


『そうだろうか?怖いもの知らずってだけだと思うぞ、俺の事を知ってるみんなの顔を見ろよナビ玉』


みんな可哀そうな者を見るような目でソニンを見ているよ、俺を見ている何人かはやってしまえって顔してるがな。


「じゃあ準備をして練習場に行くぞ、夕食は歓迎会だ怪我のないようにな」


キョウコがそう言ったが、さて俺が治さなくて済むだろうか。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

無能テイマーと追放されたが、無生物をテイムしたら擬人化した世界最強のヒロインたちに愛されてるので幸せです

青空あかな
ファンタジー
テイマーのアイトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。 その理由は、スライム一匹テイムできないから。 しかしリーダーたちはアイトをボコボコにした後、雇った本当の理由を告げた。 それは、単なるストレス解消のため。 置き去りにされたアイトは襲いくるモンスターを倒そうと、拾った石に渾身の魔力を込めた。 そのとき、アイトの真の力が明らかとなる。 アイトのテイム対象は、【無生物】だった。 さらに、アイトがテイムした物は女の子になることも判明する。 小石は石でできた美少女。 Sランクダンジョンはヤンデレ黒髪美少女。 伝説の聖剣はクーデレ銀髪長身美人。 アイトの周りには最強の美女たちが集まり、愛され幸せ生活が始まってしまう。 やがてアイトは、ギルドの危機を救ったり、捕らわれの冒険者たちを助けたりと、救世主や英雄と呼ばれるまでになる。 これは無能テイマーだったアイトが真の力に目覚め、最強の冒険者へと成り上がる物語である。 ※HOTランキング6位

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ) 安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると めちゃめちゃ強かった! 気軽に読めるので、暇つぶしに是非! 涙あり、笑いあり シリアスなおとぼけ冒険譚! 異世界ラブ冒険ファンタジー!

俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜

平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。 『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。 この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。 その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。 一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

処理中です...