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3章91番目の世界
94話 ダメでした
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「それでこれはどういった状況だ」
夕飯を食べに来た俺を待っていたのは精鋭チームのみんなだ、それも一列になって並んでいる。
「ジュント分かるだろ?」
「そう」
「なでなで」
ベルとナルが出てきて俺に抱き着いてきた、見られてたのか、だが断る。
「君たちは今回特別な事はしない、敵を倒し時間を稼ぐだけだ、それに俺の部屋にローテーションを組んで撫でられにも来ている、これは公平ではないだろう」
「「「「「う!?」」」」」
俺に部屋に来るのは許可したんだ、それだけでもかなりの贔屓だろう、それなのにあれを見てもっと欲しいと言われれば、俺は拒否する。
「まぁそうですね、みんなも今回はあきらめましょう」
後ろからキョウコがひょっこり出てきた、お前もだったのか!?
「ちぇ、隊長がそう言うならしょうがねぇか」
「そうですねお姉様、今日は私たちが当番ですからね」
ジェミー余計なことは言うんじゃない、夜が大変になるだろう。
「じゃ、じゃあ夕飯にしようみんな、今日はデザートを作る予定なんだ」
俺は直ぐに話を逸らした、みんなの眼がギラついたからな、そんなに撫でるのが必要なのか?年齢を考えると分かるんだがちょっと心配になるな。
「そうですわね、それにお話しもありますわ」
ネティーアがそう言いながら料理を持ってきた、俺がデザートのショートケーキを準備している間にみんなに話すそうだ。
「プルネーラたちは知ってる子が来て嬉しいだろうが、他の子たちは少し心配だな」
『そうですねぇすでに主の毒牙に掛かった子ですから心配です』
ナビ玉は最近良く解らないことを言う、もう少し分かりやすくしてほしいな。
「出来たぞってどうしたみんな?」
俺が食堂に戻るとみんなが静かになっていた、きっと増員の件で暗くなっているんだな。
「キョウコ、どうしてこんな空気なんだ?」
「いえ夜のローテーションがまた増えるなと・・・いえそうではなく!?」
「ジュント!あたしたちだけじゃ心配か?どうしてカレンが来るんだ」
プルネーラ・・・そうかプルネーラたちはカレンの実力を知ってるからな、自分たちの力じゃ足りないと思ってるんだな。
「初の進軍だからな、出来る限り戦力を上げたかったのさ、別にみんなの実力が足りないわけじゃない」
「じゃあどうして第6世代を渡すなんて話になるんだ!あれはあたしたちが特別に貰った物だろ」
なるほど、いきなり来た者に自分たちと同じ最新鋭機を乗られるのは面白くないってとこか。
「安心しろプルネーラ、戦場であれに乗るのは君たちだけだ、明日に来る子たちカレンたちは乗れない」
俺が機体を出すのは情報を渡す為だ、カレンたちは魔力が足りなくて動かせない。
「そ、そうなのか?」
「君たちは実感してないようだが、他の子たちよりも3倍から4倍の魔力量になってるんだぞ」
最初の訓練で倍になっている、そこから少しずつ上げてきて今はそれ位だ、だが今度来る子たちにはそれはさせられない、だから魔力が足りなくて動かせない、カレンのスキルでも動かせて10分ってとこだろうな。
「知らなかったですね、でもあの訓練をさせればいいじゃないですかジュントさん」
「ジェミーあれはおいそれと出来ないんだ、それこそ特別な時だけだ」
「「「「「特別!?」」」」」
みんながそこだけをチョイスした、どうしてだろうか?みんなは知らないが進化する時だったからどうしても使っておきたかった、他のとこの被害はほんとに甚大だったんだぞ。
「ですがあの動きをする機体が来るのですわよね?わたくしたちもうかうかしていられませんわ」
「ネティーアの言う通りだ、次の召喚までここで一緒に訓練をするんだ、みんなもそのつもりでな」
誰も聞いていないんじゃないかって状態なんだが、そんなに特別って言ったのが変だったか?
「ジュントさんどうしてわたくしがあの機体の事を言っても聞いてくれないんですの?」
「え!?・・・プライベートで行ったとこだからあまり聞かないようにしていたんだが、聞いてほしかったのか?」
「当然ですわ!わたくしあの展覧会でサイクスの機体が出るのを楽しみにしていましたのよ、ですが最後に出てきたのはデルション社から別れたローグテクノ社ですわ、いったいどうなっていますの」
そういえば今回サイクス社は新型のブレードと強化シールド、それと大きめのビームライフルを出したな、ビームライフルはエネルギーパットを使っているから大きくなってしまった物を出した、これでも他の隊ではかなり強力だ。
対してブレードは今度の戦いで俺とプルネーラが使う予定のやつだ、かなり大型のブレードで攻撃力も相当だぞ、あの昆虫型を一撃で両断できるほどだ。
シールドはパートナーたちに渡したあの盾だ、これでほとんどの場所で防衛できるだろう。
「第6世代は出せないだろう、他のライフルとかもな」
「そうかもですが、わたくしとても不満ですわ、あの機体の動き第6世代に近い動きでしたわよ」
良く見ているな、だが表面だけ見ていてもダメなんだぞネティーア。
「動きだけはな、ここに来て細かく見ればまだまだなのはすぐに分かるぞ、それよりも展覧会はネティーアから見てどうだった?」
俺はそこが聞きたかった、出来れば向こうで見ながら聞きたかったが、俺たちに言わなかったことを考えて自重したんだ、こんなことなら話しかければよかったな。
「そうですわね、いつもより他の会社が力を入れていると感じましたわ」
「やはりそうか!?何処の会社も機体に手を出していた、いつもは車両とかの会社すらだ!これは良い傾向だと思っている」
俺はすこし饒舌に話した、これで機体開発競走が始まりかなり加速する事だろう、とても楽しみなんだ。
「ジュントさんにもそんな顔をする時がありましたのね、いい物が見れましたわ、それで明日ここに来る子たちの情報を伺ってもよろしいかしら?」
「あ、ああそうだな、正直名前しか分からん、カレンはその展覧会で会ったから分かるんだ、恐らく実力的に同じ位の者たちと予想している」
資料では操縦者3名でバラバラの研究機関から来ている、そしてカレン以外男性で13歳と14歳だそうだ、大して整備兵は二人とも男性だ、2人ともかなりの腕だそうだぞ。
「なるほどですわ・・・でもおかしいですわね」
「ネティーアも思ったか、そうなんだ整備兵の二人はカレン以外の研究所から来ている、そうなるとカレンのとこからは整備兵が来ないと言う事だ、機体の整備に今後困ると思うから聞いてみようと思っている」
そして俺の予想ではその整備兵が情報を集めに来た者たちだと思っている、ガジェトに言っておかないとな、見ないふりをしろってな。
「ひょっとして自分でなさっているのではなくて?」
「そんなバカな、俺なら出来るがそんな事している者を見たことないぞ」
自分で言ってても思うが大変だぞそれは。
「そうですわよね、こっちの機体を使うんであればあるいは・・・あの機体を捨ててこちらのを使うとは思えませんわね」
「そうだな、資料にも機体は数日後に・・・ってカレンの機体は書いてなかったような」
もしかしてネティーアの予想が当たるのか?だとしたら第5世代を用意しなくてはダメだな、今のうちに準備をするか。
「助かったぞネティーア危うく怪しまれるとこだった、これ食べてくれ」
俺の分のショートケーキを報酬として渡した、これでも足りないくらいの情報だからな。
「え!?まさか本当にですの、あの機体を捨てて・・・これはお姉様の心配も分かりますわね」
ショートケーキを食べながら何か言っていたが俺はそれどころでは無い、念のため他の二人の分も用意しておくか、何かに使えるかもしれないからな。
夕飯を食べに来た俺を待っていたのは精鋭チームのみんなだ、それも一列になって並んでいる。
「ジュント分かるだろ?」
「そう」
「なでなで」
ベルとナルが出てきて俺に抱き着いてきた、見られてたのか、だが断る。
「君たちは今回特別な事はしない、敵を倒し時間を稼ぐだけだ、それに俺の部屋にローテーションを組んで撫でられにも来ている、これは公平ではないだろう」
「「「「「う!?」」」」」
俺に部屋に来るのは許可したんだ、それだけでもかなりの贔屓だろう、それなのにあれを見てもっと欲しいと言われれば、俺は拒否する。
「まぁそうですね、みんなも今回はあきらめましょう」
後ろからキョウコがひょっこり出てきた、お前もだったのか!?
「ちぇ、隊長がそう言うならしょうがねぇか」
「そうですねお姉様、今日は私たちが当番ですからね」
ジェミー余計なことは言うんじゃない、夜が大変になるだろう。
「じゃ、じゃあ夕飯にしようみんな、今日はデザートを作る予定なんだ」
俺は直ぐに話を逸らした、みんなの眼がギラついたからな、そんなに撫でるのが必要なのか?年齢を考えると分かるんだがちょっと心配になるな。
「そうですわね、それにお話しもありますわ」
ネティーアがそう言いながら料理を持ってきた、俺がデザートのショートケーキを準備している間にみんなに話すそうだ。
「プルネーラたちは知ってる子が来て嬉しいだろうが、他の子たちは少し心配だな」
『そうですねぇすでに主の毒牙に掛かった子ですから心配です』
ナビ玉は最近良く解らないことを言う、もう少し分かりやすくしてほしいな。
「出来たぞってどうしたみんな?」
俺が食堂に戻るとみんなが静かになっていた、きっと増員の件で暗くなっているんだな。
「キョウコ、どうしてこんな空気なんだ?」
「いえ夜のローテーションがまた増えるなと・・・いえそうではなく!?」
「ジュント!あたしたちだけじゃ心配か?どうしてカレンが来るんだ」
プルネーラ・・・そうかプルネーラたちはカレンの実力を知ってるからな、自分たちの力じゃ足りないと思ってるんだな。
「初の進軍だからな、出来る限り戦力を上げたかったのさ、別にみんなの実力が足りないわけじゃない」
「じゃあどうして第6世代を渡すなんて話になるんだ!あれはあたしたちが特別に貰った物だろ」
なるほど、いきなり来た者に自分たちと同じ最新鋭機を乗られるのは面白くないってとこか。
「安心しろプルネーラ、戦場であれに乗るのは君たちだけだ、明日に来る子たちカレンたちは乗れない」
俺が機体を出すのは情報を渡す為だ、カレンたちは魔力が足りなくて動かせない。
「そ、そうなのか?」
「君たちは実感してないようだが、他の子たちよりも3倍から4倍の魔力量になってるんだぞ」
最初の訓練で倍になっている、そこから少しずつ上げてきて今はそれ位だ、だが今度来る子たちにはそれはさせられない、だから魔力が足りなくて動かせない、カレンのスキルでも動かせて10分ってとこだろうな。
「知らなかったですね、でもあの訓練をさせればいいじゃないですかジュントさん」
「ジェミーあれはおいそれと出来ないんだ、それこそ特別な時だけだ」
「「「「「特別!?」」」」」
みんながそこだけをチョイスした、どうしてだろうか?みんなは知らないが進化する時だったからどうしても使っておきたかった、他のとこの被害はほんとに甚大だったんだぞ。
「ですがあの動きをする機体が来るのですわよね?わたくしたちもうかうかしていられませんわ」
「ネティーアの言う通りだ、次の召喚までここで一緒に訓練をするんだ、みんなもそのつもりでな」
誰も聞いていないんじゃないかって状態なんだが、そんなに特別って言ったのが変だったか?
「ジュントさんどうしてわたくしがあの機体の事を言っても聞いてくれないんですの?」
「え!?・・・プライベートで行ったとこだからあまり聞かないようにしていたんだが、聞いてほしかったのか?」
「当然ですわ!わたくしあの展覧会でサイクスの機体が出るのを楽しみにしていましたのよ、ですが最後に出てきたのはデルション社から別れたローグテクノ社ですわ、いったいどうなっていますの」
そういえば今回サイクス社は新型のブレードと強化シールド、それと大きめのビームライフルを出したな、ビームライフルはエネルギーパットを使っているから大きくなってしまった物を出した、これでも他の隊ではかなり強力だ。
対してブレードは今度の戦いで俺とプルネーラが使う予定のやつだ、かなり大型のブレードで攻撃力も相当だぞ、あの昆虫型を一撃で両断できるほどだ。
シールドはパートナーたちに渡したあの盾だ、これでほとんどの場所で防衛できるだろう。
「第6世代は出せないだろう、他のライフルとかもな」
「そうかもですが、わたくしとても不満ですわ、あの機体の動き第6世代に近い動きでしたわよ」
良く見ているな、だが表面だけ見ていてもダメなんだぞネティーア。
「動きだけはな、ここに来て細かく見ればまだまだなのはすぐに分かるぞ、それよりも展覧会はネティーアから見てどうだった?」
俺はそこが聞きたかった、出来れば向こうで見ながら聞きたかったが、俺たちに言わなかったことを考えて自重したんだ、こんなことなら話しかければよかったな。
「そうですわね、いつもより他の会社が力を入れていると感じましたわ」
「やはりそうか!?何処の会社も機体に手を出していた、いつもは車両とかの会社すらだ!これは良い傾向だと思っている」
俺はすこし饒舌に話した、これで機体開発競走が始まりかなり加速する事だろう、とても楽しみなんだ。
「ジュントさんにもそんな顔をする時がありましたのね、いい物が見れましたわ、それで明日ここに来る子たちの情報を伺ってもよろしいかしら?」
「あ、ああそうだな、正直名前しか分からん、カレンはその展覧会で会ったから分かるんだ、恐らく実力的に同じ位の者たちと予想している」
資料では操縦者3名でバラバラの研究機関から来ている、そしてカレン以外男性で13歳と14歳だそうだ、大して整備兵は二人とも男性だ、2人ともかなりの腕だそうだぞ。
「なるほどですわ・・・でもおかしいですわね」
「ネティーアも思ったか、そうなんだ整備兵の二人はカレン以外の研究所から来ている、そうなるとカレンのとこからは整備兵が来ないと言う事だ、機体の整備に今後困ると思うから聞いてみようと思っている」
そして俺の予想ではその整備兵が情報を集めに来た者たちだと思っている、ガジェトに言っておかないとな、見ないふりをしろってな。
「ひょっとして自分でなさっているのではなくて?」
「そんなバカな、俺なら出来るがそんな事している者を見たことないぞ」
自分で言ってても思うが大変だぞそれは。
「そうですわよね、こっちの機体を使うんであればあるいは・・・あの機体を捨ててこちらのを使うとは思えませんわね」
「そうだな、資料にも機体は数日後に・・・ってカレンの機体は書いてなかったような」
もしかしてネティーアの予想が当たるのか?だとしたら第5世代を用意しなくてはダメだな、今のうちに準備をするか。
「助かったぞネティーア危うく怪しまれるとこだった、これ食べてくれ」
俺の分のショートケーキを報酬として渡した、これでも足りないくらいの情報だからな。
「え!?まさか本当にですの、あの機体を捨てて・・・これはお姉様の心配も分かりますわね」
ショートケーキを食べながら何か言っていたが俺はそれどころでは無い、念のため他の二人の分も用意しておくか、何かに使えるかもしれないからな。
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