40 / 112
2章2つ目の世界
39話 論文が
しおりを挟む
「こ、これは!?」
あたしはこの病院の代表をしているパンテルという、あたしは今受付で受け取ったと言う資料を読んでいるんだが、これには驚いた。
「ミーシャその少年は確かにここで仕事をすると言ったんだね」
「え、ええそうです、それに今日来たとも言ってました、パンテル様その資料そんなにすごい事が書いてあるんですか?」
受付のミーシャが聞いて来ているが、これはすごいを通り越している。
「この資料はすでに完成されている、論文と言っても過言ではないぞ、それにこれは私が長年研究していた物の1つだ」
「そ、そうだったんですか!?でもあの子はどう見ても成人したばかりでしたよ、そんな子がパンテル様でもまだ解明できていない研究を完成させてるなんて思えませんけど」
確かにこれを渡しながらそのジュートという少年の話を聞いたが、15歳行っているかどうかという話だ、もしかしたら天才かもな。
「直ぐにでも話を聞きたいが、あたしはこの後暇がない」
「ええ、王都の学会ですね」
そうなんだ、はやり病の話し合いでどうしても行かないとダメなんだ、特効薬をどうすれば作れるかという建前のな、みんな自分が作り名声を挙げたいから腹の内の情報は公開しない、全く時間の無駄だよ。
「出来るだけ早く帰って来る、面会の予約をしておいてくれ」
「畏まりました、では1か月後ですね」
「ああ頼むぞ、あたしはそろそろ出る」
そう言ってあたしは街を出た、あれがほんとならあたしの妹も治るかもしれない。
「心臓の黒い病気か、あれのせいでカレラは今も昏睡状態だ、早く知りたいものだな」
馬車の中で独り言を呟き10日間の旅が終わった、学会が行われる街はソルートという。
「長旅ご苦労様です、お待ちしていましたよパンテル様」
「いつもすまんなガガーテ」
学会の会場でいつもあたしの世話役をしてくれる執事、ガガーテにお礼を言って施設に入った、ここは発表をする為だけに作られた建物なんだ。
「今回はちゃんと話し合いがされるんだろうな」
「それはわたくしの口からは言えません、ですが何かいつもと違うようですよ」
ほう、ガガーテがそう言うって事は進展があったか?あたしでもやっと原因がつかめた所だ。
「それは明日が楽しみだな」
そう言った後部屋であたしは休んだ、早く帰りたいのを抑えてな、だがこっちは世界的に問題の案件なんだ。
「ほう、今回はほんとに重要な事柄が出るんだな、ほとんどの国が参加か」
会議室は中央に発表する者が出る、そしてそれを囲む感じで席が並んでいるんだがほとんど埋まっている、これほどの人数がいるのはあたしがここに来て初めての事だ。
「これは期待できるだろうか?」
「皆さま資料を良くご覧になってください、ついに原因を掴みました」
代表して説明してくれているのはここの代表だ、だが配られた資料を見るとあたしが知っていることしか書いてなかった。
「おお!?ついに原因が分かったのか」
「皆様の喜びも分かります、しかしまだ原因が分かっただけです、ここからですよ皆さん」
皆が奮起している、だが大変なのはここからだ、今あたしたちが立ち向かっている病、ゾバル病は魔法で治せない。
あたしが見つけた時は黒い粒粒が蠢き増殖している状態だったが、魔法を使っても死滅させられなかったんだ。
「皆さん頑張って治療法を見つけましょう」
代表のエースマリー様がそう締めくくって学会は終了した。
「得られる物がなかったな、まぁこれで競争が早まるか?だが魔法が効かないんだ難航するだろうな」
独り言を言いながらあたしは帰りの馬車に乗っていた、いつもはあの街で買い物をするんだがそんな時間はない。
あたしはこの病院の代表をしているパンテルという、あたしは今受付で受け取ったと言う資料を読んでいるんだが、これには驚いた。
「ミーシャその少年は確かにここで仕事をすると言ったんだね」
「え、ええそうです、それに今日来たとも言ってました、パンテル様その資料そんなにすごい事が書いてあるんですか?」
受付のミーシャが聞いて来ているが、これはすごいを通り越している。
「この資料はすでに完成されている、論文と言っても過言ではないぞ、それにこれは私が長年研究していた物の1つだ」
「そ、そうだったんですか!?でもあの子はどう見ても成人したばかりでしたよ、そんな子がパンテル様でもまだ解明できていない研究を完成させてるなんて思えませんけど」
確かにこれを渡しながらそのジュートという少年の話を聞いたが、15歳行っているかどうかという話だ、もしかしたら天才かもな。
「直ぐにでも話を聞きたいが、あたしはこの後暇がない」
「ええ、王都の学会ですね」
そうなんだ、はやり病の話し合いでどうしても行かないとダメなんだ、特効薬をどうすれば作れるかという建前のな、みんな自分が作り名声を挙げたいから腹の内の情報は公開しない、全く時間の無駄だよ。
「出来るだけ早く帰って来る、面会の予約をしておいてくれ」
「畏まりました、では1か月後ですね」
「ああ頼むぞ、あたしはそろそろ出る」
そう言ってあたしは街を出た、あれがほんとならあたしの妹も治るかもしれない。
「心臓の黒い病気か、あれのせいでカレラは今も昏睡状態だ、早く知りたいものだな」
馬車の中で独り言を呟き10日間の旅が終わった、学会が行われる街はソルートという。
「長旅ご苦労様です、お待ちしていましたよパンテル様」
「いつもすまんなガガーテ」
学会の会場でいつもあたしの世話役をしてくれる執事、ガガーテにお礼を言って施設に入った、ここは発表をする為だけに作られた建物なんだ。
「今回はちゃんと話し合いがされるんだろうな」
「それはわたくしの口からは言えません、ですが何かいつもと違うようですよ」
ほう、ガガーテがそう言うって事は進展があったか?あたしでもやっと原因がつかめた所だ。
「それは明日が楽しみだな」
そう言った後部屋であたしは休んだ、早く帰りたいのを抑えてな、だがこっちは世界的に問題の案件なんだ。
「ほう、今回はほんとに重要な事柄が出るんだな、ほとんどの国が参加か」
会議室は中央に発表する者が出る、そしてそれを囲む感じで席が並んでいるんだがほとんど埋まっている、これほどの人数がいるのはあたしがここに来て初めての事だ。
「これは期待できるだろうか?」
「皆さま資料を良くご覧になってください、ついに原因を掴みました」
代表して説明してくれているのはここの代表だ、だが配られた資料を見るとあたしが知っていることしか書いてなかった。
「おお!?ついに原因が分かったのか」
「皆様の喜びも分かります、しかしまだ原因が分かっただけです、ここからですよ皆さん」
皆が奮起している、だが大変なのはここからだ、今あたしたちが立ち向かっている病、ゾバル病は魔法で治せない。
あたしが見つけた時は黒い粒粒が蠢き増殖している状態だったが、魔法を使っても死滅させられなかったんだ。
「皆さん頑張って治療法を見つけましょう」
代表のエースマリー様がそう締めくくって学会は終了した。
「得られる物がなかったな、まぁこれで競争が早まるか?だが魔法が効かないんだ難航するだろうな」
独り言を言いながらあたしは帰りの馬車に乗っていた、いつもはあの街で買い物をするんだがそんな時間はない。
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
無能テイマーと追放されたが、無生物をテイムしたら擬人化した世界最強のヒロインたちに愛されてるので幸せです
青空あかな
ファンタジー
テイマーのアイトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。
その理由は、スライム一匹テイムできないから。
しかしリーダーたちはアイトをボコボコにした後、雇った本当の理由を告げた。
それは、単なるストレス解消のため。
置き去りにされたアイトは襲いくるモンスターを倒そうと、拾った石に渾身の魔力を込めた。
そのとき、アイトの真の力が明らかとなる。
アイトのテイム対象は、【無生物】だった。
さらに、アイトがテイムした物は女の子になることも判明する。
小石は石でできた美少女。
Sランクダンジョンはヤンデレ黒髪美少女。
伝説の聖剣はクーデレ銀髪長身美人。
アイトの周りには最強の美女たちが集まり、愛され幸せ生活が始まってしまう。
やがてアイトは、ギルドの危機を救ったり、捕らわれの冒険者たちを助けたりと、救世主や英雄と呼ばれるまでになる。
これは無能テイマーだったアイトが真の力に目覚め、最強の冒険者へと成り上がる物語である。
※HOTランキング6位
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる