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2章2つ目の世界
29話 あの強さ
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「何だあの強さは!?おいジャンエイ!」
俺はオイト・ガルノス
今戦場であいつの部下が戦っている、それも新兵を使ってだ、それなのに誰も怪我すらしていない、どうなってるんだ。
「分かりません、俺っちもあんな戦い方始めて見ました」
「そうか、まぁそうだよな・・・これはイルティの奴に文句を言わんとな」
あれほどの攻撃を受け無傷でいられる戦法だ俺たちが使えば確実に勝てる、今だって見ているのに信じられん、どうやったらあんなことが可能なんだ。
「必ず教えて貰いましょう、まずは戦場へ」
「ああ、頼んだぞジャンエイ」
ジャンエイがいつにも増してやる気だ、恐らくあいつらが影響してるんだな、俺には分からん感覚だ、戦いなど上の指示がすべてだ、つまり俺がいなければ勝てないんだよ。
「それで・・・どうだったジャンエイ」
戦いが終わりジャンエイが帰ってきた、顔がすっきりしている辺り予想通りなんだろうな。
「はい、かなりの使い手です、まだ隠していますがあの敵分隊長を倒した動き、相当だと思います」
そうかジャンエイがそうまで言うほどか、それに手合わせしたそうな顔をしている、こいつは戦闘が好きだからな、あのイルティと同じだ。
それが無ければジャンエイが隊長になっていたかもな、イルティの様に頭が良ければだが、俺が隊長になっているのはジャンエイより頭が良いからと噂を聞くが負けている者に言われたくないな。
「これはあの武器以上に使えそうだな」
「はい、今後他の国に対抗できるでしょう」
そうだ、このままいけば今まで手を付けられなかった中規模国や、相手にされなかった大国にももしかしたら勝てるかもしれないぞ。
「いいぞこれからだ、ジャンエイ俺たちは登って行くぞ」
「はいオイト様」
そうだあいつの技術と力を使って絶対這い上がってやる。
「それでどうしてこうなっている」
「そ、それはあの分隊長ジュントがこの戦いの功労者だからです」
いま国に帰って来て凱旋だ、いつもは俺の名やジャンエイの名が呼ばれるんだ、だが今回はジュントの名だけ、どうしてこうも呼ばれる。
「恐らくイルティ様があそこに居るからじゃないでしょうか」
ジャンエイが指差した方にイルティがいた、あいつドレスなんか着て何をしている。
「ジュントに抱き着いているな」
「きっと婚約者をねぎらってるんでしょう、もしかしたら式でも挙げるのかもしれません」
確かにこの人気だ、女たちは群がるだろうな、そうか!?その為に今あそこに居るのか、女たちにクギを刺すために。
「これだからイルティは嫌いなんだ、あの頭の良さは気に入らん!」
「仲間として頼もしいではないですか、あの強さは尋常ではないですよ」
戦いたそうな顔してるな、ジャンエイはそうだろうよ、だが俺は負けんぞ!あいつよりも功績を上げ俺が一番だと証明してやる。
「これは俺も行動に移さないといかんな、ジャンエイあいつを呼べ」
「承知しました、施設に戻ったら呼んでみます」
今は無理だ、あの中に入ってそんな事を言ったら暴動になりかねんからな。
「それで僕に力を貸せと言う事ですか」
ジュントとかいう分隊長を俺の部屋に呼んだ、説明も済んだがどうやら乗り気ではないな。
「そうだな、だが嫌なようだな」
「そう言うわけではないですが、俺はイルティ様の部隊なんですよ、なのでイルティ様を介さずにこういったことはしたくないです」
ふむ、こいつはそう言った奴か、それなら方向を変えるか。
「なら俺の部隊に所属し直すか?お前が嫌だって国王に報告して」
「それはダメです」
これもダメか、しょうがない。
「僕はイルティ様の部隊でやって行くと決めました、あなたの部隊には入りません、お手伝いはしますよ」
「そうか残念だ、お前が素直に従ってくれたなら、俺もイルティにちょっかいを掛けずに済むんだがな」
俺がそう言ったら周りの空気が変わった、こ、こいつはこれほどか!?
「それをすると俺は怒りますよ」
「分かった分かった、では協力してくれるって事で手を打とう、だからその殺気を止めてくれ、でないとジャンエイが止まらんぞ」
俺の後ろで既に構えている、だがこの殺気恐らく勝てないだろう、これほどの者がイルティに付いたのか。
「分かりました協力はします、でも覚えておいてください俺は自分の意思でここにいる、何処にでも行けると言う事を忘れないでください」
「ああ解っているさ、協力頼んだぞ」
返事をしないままあの男が部屋を出て行った、少し厄介か。
「平気でしょうかオイト様」
「問題ないあいつが協力するならな、だがそうでないなら・・・準備はしておく必要があるか」
あれだけの殺気を放つ相手、どれだけ準備をすればいいのか分からんがな。
俺はオイト・ガルノス
今戦場であいつの部下が戦っている、それも新兵を使ってだ、それなのに誰も怪我すらしていない、どうなってるんだ。
「分かりません、俺っちもあんな戦い方始めて見ました」
「そうか、まぁそうだよな・・・これはイルティの奴に文句を言わんとな」
あれほどの攻撃を受け無傷でいられる戦法だ俺たちが使えば確実に勝てる、今だって見ているのに信じられん、どうやったらあんなことが可能なんだ。
「必ず教えて貰いましょう、まずは戦場へ」
「ああ、頼んだぞジャンエイ」
ジャンエイがいつにも増してやる気だ、恐らくあいつらが影響してるんだな、俺には分からん感覚だ、戦いなど上の指示がすべてだ、つまり俺がいなければ勝てないんだよ。
「それで・・・どうだったジャンエイ」
戦いが終わりジャンエイが帰ってきた、顔がすっきりしている辺り予想通りなんだろうな。
「はい、かなりの使い手です、まだ隠していますがあの敵分隊長を倒した動き、相当だと思います」
そうかジャンエイがそうまで言うほどか、それに手合わせしたそうな顔をしている、こいつは戦闘が好きだからな、あのイルティと同じだ。
それが無ければジャンエイが隊長になっていたかもな、イルティの様に頭が良ければだが、俺が隊長になっているのはジャンエイより頭が良いからと噂を聞くが負けている者に言われたくないな。
「これはあの武器以上に使えそうだな」
「はい、今後他の国に対抗できるでしょう」
そうだ、このままいけば今まで手を付けられなかった中規模国や、相手にされなかった大国にももしかしたら勝てるかもしれないぞ。
「いいぞこれからだ、ジャンエイ俺たちは登って行くぞ」
「はいオイト様」
そうだあいつの技術と力を使って絶対這い上がってやる。
「それでどうしてこうなっている」
「そ、それはあの分隊長ジュントがこの戦いの功労者だからです」
いま国に帰って来て凱旋だ、いつもは俺の名やジャンエイの名が呼ばれるんだ、だが今回はジュントの名だけ、どうしてこうも呼ばれる。
「恐らくイルティ様があそこに居るからじゃないでしょうか」
ジャンエイが指差した方にイルティがいた、あいつドレスなんか着て何をしている。
「ジュントに抱き着いているな」
「きっと婚約者をねぎらってるんでしょう、もしかしたら式でも挙げるのかもしれません」
確かにこの人気だ、女たちは群がるだろうな、そうか!?その為に今あそこに居るのか、女たちにクギを刺すために。
「これだからイルティは嫌いなんだ、あの頭の良さは気に入らん!」
「仲間として頼もしいではないですか、あの強さは尋常ではないですよ」
戦いたそうな顔してるな、ジャンエイはそうだろうよ、だが俺は負けんぞ!あいつよりも功績を上げ俺が一番だと証明してやる。
「これは俺も行動に移さないといかんな、ジャンエイあいつを呼べ」
「承知しました、施設に戻ったら呼んでみます」
今は無理だ、あの中に入ってそんな事を言ったら暴動になりかねんからな。
「それで僕に力を貸せと言う事ですか」
ジュントとかいう分隊長を俺の部屋に呼んだ、説明も済んだがどうやら乗り気ではないな。
「そうだな、だが嫌なようだな」
「そう言うわけではないですが、俺はイルティ様の部隊なんですよ、なのでイルティ様を介さずにこういったことはしたくないです」
ふむ、こいつはそう言った奴か、それなら方向を変えるか。
「なら俺の部隊に所属し直すか?お前が嫌だって国王に報告して」
「それはダメです」
これもダメか、しょうがない。
「僕はイルティ様の部隊でやって行くと決めました、あなたの部隊には入りません、お手伝いはしますよ」
「そうか残念だ、お前が素直に従ってくれたなら、俺もイルティにちょっかいを掛けずに済むんだがな」
俺がそう言ったら周りの空気が変わった、こ、こいつはこれほどか!?
「それをすると俺は怒りますよ」
「分かった分かった、では協力してくれるって事で手を打とう、だからその殺気を止めてくれ、でないとジャンエイが止まらんぞ」
俺の後ろで既に構えている、だがこの殺気恐らく勝てないだろう、これほどの者がイルティに付いたのか。
「分かりました協力はします、でも覚えておいてください俺は自分の意思でここにいる、何処にでも行けると言う事を忘れないでください」
「ああ解っているさ、協力頼んだぞ」
返事をしないままあの男が部屋を出て行った、少し厄介か。
「平気でしょうかオイト様」
「問題ないあいつが協力するならな、だがそうでないなら・・・準備はしておく必要があるか」
あれだけの殺気を放つ相手、どれだけ準備をすればいいのか分からんがな。
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