27 / 112
2章2つ目の世界
26話 農業
しおりを挟む
「ここがそうです」
胸を張ってアライトが言ってきた、かなり弱った土に、水分も乾ききってカチカチだ。
「水は何処で取ればいいのでしょうか?」
「あそこだな」
指差した方を見たら何もない、もしかしてもっと先か?
「じゃあよろしく、わたしはイルティ様の話し合いに出ないといけないので」
「分かりました、あのこれをイルティ様に渡してください、例の資料です」
そう言ったらすごい喜んでいた、作れないぞ多分な、だが存在を知っていれば違うだろう。
「さて始めるか『治療』」
ホントスキルで回復出来て良かった、これを普通の方法で戻すには相当大変だったな。
「よしこんなもんだろう、後は耕さないとダメか」
『主なら楽勝でしょうに、なのにどうして彼らを使うのですか?』
俺が遠くから歩いてくるアニたちを見ているとナビ玉が言っていた。
「分かるだろナビ玉、働かざる者食うべからずだ、訓練なんて午前中だけでいい、まずは食う為に働かないとな」
俺は謎の支援者って形でイルティ経由で食料を国に渡している、だから軍の食事に肉串が付くようになった、みんなは新兵から一般兵になった事で変わったんだと思っているが、ほんとは量が増えるだけで変わらなかったんだぞ。
「ジュントー!これでいいのー」
「ああアニ、そんなもんだそこに穴を作ってこいつを入れる」
馬鈴薯を半分に切った物を穴に入れ、土を被せた。
「ふぅ~ん、でもほんとに育つの?」
「ああ、それに美味いぞ、今日はそっちを食うか?」
俺の言葉を近くで聞いていたテオたちがキラキラした目で見てきた、まぁこの為に働いてもらってるんだがな。
「なにこれ美味しいー」
「ん、おいしい」
アニとエンが俺に言ってきた、テオたちはそれどころでは無いな、夢中で食っている。
「まだ作るが夕食の分を残しておけよ」
「解ってるって、でもこのポテトっての美味いな」
俺が作ったのは油で揚げるフライドポテトだ、皮もしっかり切って揚げた、俺的には皮が付いてる方が好きなんだがな。
「でもあんなとこに井戸何てあったか?まぁ近くて助かるけどよ」
テオが気づいた、俺はみんなが耕している間に近場に井戸を掘った、下には水を作る施設が埋まっている。
「そうだよねぇそれに冷たくて美味しいよ」
「うん、凄く美味い」
アニとエンがポンプの取っ手を動かして水を出している、このポンプは俺の分身が商人の会頭に直談判して作った物だ、なんでも森の木にゴムが生成できる奴があって量産できるから実物を先に作って見せたらしい。
それを使って副会頭になったと報告があった、他の分身も鉄の製法を教えたりして着実に上にのし上がりつつある。
「休憩はそろそろやめにして戻って勉強をするぞ」
「うへぇーそれか、俺苦手なんだよな」
俺たちは戦争から帰ってきて2日午前は訓練、午後は勉強と分けている、今日はやっと畑が貰えるとなったからみんなで来たんだ、テオは勉強が苦手だから嬉しそうだったが、俺はそんなに甘くないぞ。
「しっかり覚えれば必ず役に立つ、しっかり勉強しろよテオ」
「わかってんよ、ジュントは人使い荒いよな」
「その分報酬は払ってるだろ?」
そう言ってウインクしておいた、テオが笑っていたな。
《そして10日後》
「すげえなもう芽が出てるぞ」
「まだ収穫には掛かるぞ、水をやったらまた勉強だ」
いやそうな顔をして水を撒いている、収穫は90日後だなそれまでに戦争が何回かあるが、まず生き残れるだろう。
「後5日だねジュント」
「ああ、だが前のようにみんなで力を合わせれば平気さ、それに新兵も入ってきたんだろ?」
あれから新兵が10人入った、今回はイルティの隊が行かないのだが、俺たちは戦争に行く、イルティが批判されたからだ。
まぁ何処にでもある嫌がらせだな、兵が減ってないんだから戦えって言われたそうだよ。
だから俺たちは新兵と一緒に最初に突撃する、つまり同じことをすればいいんだ。
「僕怖いよジュント」
「アニ、心配ない俺が付いてるさ、さぁ帰って勉強するか」
アニを撫でて俺はみんなと宿舎に帰った、最近アニが変なんだ、やけに俺にくっついてくる、きっと親の代わりと思ってるんだと思う、うん多分。
胸を張ってアライトが言ってきた、かなり弱った土に、水分も乾ききってカチカチだ。
「水は何処で取ればいいのでしょうか?」
「あそこだな」
指差した方を見たら何もない、もしかしてもっと先か?
「じゃあよろしく、わたしはイルティ様の話し合いに出ないといけないので」
「分かりました、あのこれをイルティ様に渡してください、例の資料です」
そう言ったらすごい喜んでいた、作れないぞ多分な、だが存在を知っていれば違うだろう。
「さて始めるか『治療』」
ホントスキルで回復出来て良かった、これを普通の方法で戻すには相当大変だったな。
「よしこんなもんだろう、後は耕さないとダメか」
『主なら楽勝でしょうに、なのにどうして彼らを使うのですか?』
俺が遠くから歩いてくるアニたちを見ているとナビ玉が言っていた。
「分かるだろナビ玉、働かざる者食うべからずだ、訓練なんて午前中だけでいい、まずは食う為に働かないとな」
俺は謎の支援者って形でイルティ経由で食料を国に渡している、だから軍の食事に肉串が付くようになった、みんなは新兵から一般兵になった事で変わったんだと思っているが、ほんとは量が増えるだけで変わらなかったんだぞ。
「ジュントー!これでいいのー」
「ああアニ、そんなもんだそこに穴を作ってこいつを入れる」
馬鈴薯を半分に切った物を穴に入れ、土を被せた。
「ふぅ~ん、でもほんとに育つの?」
「ああ、それに美味いぞ、今日はそっちを食うか?」
俺の言葉を近くで聞いていたテオたちがキラキラした目で見てきた、まぁこの為に働いてもらってるんだがな。
「なにこれ美味しいー」
「ん、おいしい」
アニとエンが俺に言ってきた、テオたちはそれどころでは無いな、夢中で食っている。
「まだ作るが夕食の分を残しておけよ」
「解ってるって、でもこのポテトっての美味いな」
俺が作ったのは油で揚げるフライドポテトだ、皮もしっかり切って揚げた、俺的には皮が付いてる方が好きなんだがな。
「でもあんなとこに井戸何てあったか?まぁ近くて助かるけどよ」
テオが気づいた、俺はみんなが耕している間に近場に井戸を掘った、下には水を作る施設が埋まっている。
「そうだよねぇそれに冷たくて美味しいよ」
「うん、凄く美味い」
アニとエンがポンプの取っ手を動かして水を出している、このポンプは俺の分身が商人の会頭に直談判して作った物だ、なんでも森の木にゴムが生成できる奴があって量産できるから実物を先に作って見せたらしい。
それを使って副会頭になったと報告があった、他の分身も鉄の製法を教えたりして着実に上にのし上がりつつある。
「休憩はそろそろやめにして戻って勉強をするぞ」
「うへぇーそれか、俺苦手なんだよな」
俺たちは戦争から帰ってきて2日午前は訓練、午後は勉強と分けている、今日はやっと畑が貰えるとなったからみんなで来たんだ、テオは勉強が苦手だから嬉しそうだったが、俺はそんなに甘くないぞ。
「しっかり覚えれば必ず役に立つ、しっかり勉強しろよテオ」
「わかってんよ、ジュントは人使い荒いよな」
「その分報酬は払ってるだろ?」
そう言ってウインクしておいた、テオが笑っていたな。
《そして10日後》
「すげえなもう芽が出てるぞ」
「まだ収穫には掛かるぞ、水をやったらまた勉強だ」
いやそうな顔をして水を撒いている、収穫は90日後だなそれまでに戦争が何回かあるが、まず生き残れるだろう。
「後5日だねジュント」
「ああ、だが前のようにみんなで力を合わせれば平気さ、それに新兵も入ってきたんだろ?」
あれから新兵が10人入った、今回はイルティの隊が行かないのだが、俺たちは戦争に行く、イルティが批判されたからだ。
まぁ何処にでもある嫌がらせだな、兵が減ってないんだから戦えって言われたそうだよ。
だから俺たちは新兵と一緒に最初に突撃する、つまり同じことをすればいいんだ。
「僕怖いよジュント」
「アニ、心配ない俺が付いてるさ、さぁ帰って勉強するか」
アニを撫でて俺はみんなと宿舎に帰った、最近アニが変なんだ、やけに俺にくっついてくる、きっと親の代わりと思ってるんだと思う、うん多分。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
67
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる