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2章2つ目の世界
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俺は子供をゆっくり寝かせた、下が土だったからこの世界にもある毛布を持ってきたカバンから出して下に敷いたぞ、頭は俺の膝の上だな。
「大丈夫か?」
「うぅ、まだフラフラする」
こんなになるほどの攻撃だったのか、それにしてはあまり強くない、あれは飛ばす為の物なのかもしれない、炎の槍の方が手ごわいと思ったな。
「まさかあんなものが飛んでくるとは思わなかったぞ、凄いな」
「ふふんそうでしょう、なんたってわたしだも、の?」
やっと意識がはっきりしてきたのか俺の顔を見て止まっている。
「どうした?」
「あ、ああああんた、なんで無事でいるのよ」
起き上がれないままで聞いてきた、俺があれを蹴ったのを見てないようだな。
「避けたんだ、自信があるって言っただろ?」
「そうだけど、あれを避けるってどれだけ・・・ちょっと待って!?あんた何してるの?」
「何ってなんだ?」
訳がわからん、俺が今していることはお前の看病だ、治療スキルで取り合えず治している、魔力も治療に入るようで助かったよ。
「だから、どうしてわたしとこんなに近いのかと言ってるのよ」
「それはお前の頭を俺の足で支えてるからだろ」
そう言ったら段々赤くなっていった、そんなに膝枕って恥かしいか?カナとよくやってたんだが。
「な!?ななななんてことしてるのよ」
いきなり飛び起きた、それでもフラフラではないとこを見ると、回復したんだな。
「ただの膝枕だろ、それより体は平気か?」
「へ!?そう言えば・・・好調ね」
腕を振りながら確認している、そんな確認の仕方でいいのか?
「それは良かった、それで僕は合格かな?」
「そ、そうねそうだったわ、取り合えず合格ね」
頬を膨らませて言ってきた、怒っているようだな。
「じゃあ僕はあの獣人さんの所に戻ればいいのかな?」
「そうなるわね、宿舎とかに案内されると思うわ」
なるほど、この中に宿舎まであるのか、これは結構待遇が良いな。
「じゃあ僕は行くよ」
毛布を鞄にしまって俺は部屋を出た、その時あの子供が。
「気に入ったわあいつ、後で手をまわさないとだわね」
っと言っていたのは聞こえなかったよ、そして。
「ど、何処も怪我をしてない!?」
「そんなにおかしいですか?」
驚いている獣人さんに説明した、まぁ信じられないって顔してるけどな。
「それよりも手続きをお願いします、はやく宿泊する場所に行きたいんですけど」
「っは!?そうでした・・・ではこれを首に掛けてください、兵士の証です」
青銅製のタグを貰った、俺の世界のと同じだ俺の世界は鉄製だったがな、思い出すな仲間の物を回収したんだよな・・・早く救いたいよ。
「ありがとう、このG24ってのは何ですか?」
「それは今説明します、Gは新人って意味ですね、最初の戦場から帰って来るとランクが上がりFに変わります」
なるほど、そしてFからは功績を上げなければいけないらしい、Sまであるそうだ。
「じゃあ24ってのは」
「あら!分かったようね、新人の数よ、あなたで24人目そしてタイミングが悪い事に明日戦場に出発よ」
苦い顔をして言ってきた、いきなり戦闘か。
「分かりました、死なないように努めますよ」
「意外に冷静ねまぁ頑張って、宿舎はそっちの扉を進んで、食堂を横切れば部屋が並んでるから、タグ番号が書かれた部屋に入ると良いわ」
さっきの子供と戦った扉の反対側を指差して言って来た、どうやらそっちが奥に続く扉なんだろう、その後上の人の部屋が奥にあるから行くなとか、軍服を着た人には敬礼をするようにも言われた。
「僕敬礼知りませんけど」
「そう言えばそうね、こうよ」
右手の人差し指と中指を伸ばしおでこに当てている。
「他の指はしっかり握るのよ」
「はい、ありがとうございます」
俺は取り合えず今教えて貰った敬礼をしてお礼を言った、しっかり出来ているか確認されたよ。
「よしよしなかなか綺麗よ、じゃあ頑張ってね」
俺は手を振って教えて貰った扉を通った。
『主、教えて貰ったばかりなのに随分綺麗に出来てましたね、カッコ良かったです』
「それがな、俺の世界と同じだったんだよ」
そう、似てるとかではなくほんとにそのままだったんだ。
『なるほど、通りで決まってたわけですね』
「それよりここの食事だ、見てみろ」
ナビ玉にそう言って食堂を覗いた。
『パンとスープですか?』
「ああ、戦争が頻繁にあるんだ贅沢は出来ないんだろうな」
分身は商人と建築士、後は鍛冶屋として潜入しているが全員食事に不満があると言っていた。
『やることが多すぎますね主』
「そうだな、まずは時間が掛からないで育つ物で食料自給を上げておきたいな」
分身に言っておくか、それに資金も用意しておかないとダメだ、この世界は金貨を使っている、大きさで判断しているらしいく、小中大と別れていた。
小の金貨はかなり小さい、小指の爪くらいだな、そして中金貨がその倍くらい、大が中の倍だ、どれも平らにして何かの印がされているだけの物になっている、価値的には100枚区切りだ。
『何を置いても明日の戦闘ですよね』
「ああ、だが明日移動ってだけだろう、何処まで移動するか分からんが、すぐにって事はないさ」
そう言って食堂を後にして部屋に向かった。
「大丈夫か?」
「うぅ、まだフラフラする」
こんなになるほどの攻撃だったのか、それにしてはあまり強くない、あれは飛ばす為の物なのかもしれない、炎の槍の方が手ごわいと思ったな。
「まさかあんなものが飛んでくるとは思わなかったぞ、凄いな」
「ふふんそうでしょう、なんたってわたしだも、の?」
やっと意識がはっきりしてきたのか俺の顔を見て止まっている。
「どうした?」
「あ、ああああんた、なんで無事でいるのよ」
起き上がれないままで聞いてきた、俺があれを蹴ったのを見てないようだな。
「避けたんだ、自信があるって言っただろ?」
「そうだけど、あれを避けるってどれだけ・・・ちょっと待って!?あんた何してるの?」
「何ってなんだ?」
訳がわからん、俺が今していることはお前の看病だ、治療スキルで取り合えず治している、魔力も治療に入るようで助かったよ。
「だから、どうしてわたしとこんなに近いのかと言ってるのよ」
「それはお前の頭を俺の足で支えてるからだろ」
そう言ったら段々赤くなっていった、そんなに膝枕って恥かしいか?カナとよくやってたんだが。
「な!?ななななんてことしてるのよ」
いきなり飛び起きた、それでもフラフラではないとこを見ると、回復したんだな。
「ただの膝枕だろ、それより体は平気か?」
「へ!?そう言えば・・・好調ね」
腕を振りながら確認している、そんな確認の仕方でいいのか?
「それは良かった、それで僕は合格かな?」
「そ、そうねそうだったわ、取り合えず合格ね」
頬を膨らませて言ってきた、怒っているようだな。
「じゃあ僕はあの獣人さんの所に戻ればいいのかな?」
「そうなるわね、宿舎とかに案内されると思うわ」
なるほど、この中に宿舎まであるのか、これは結構待遇が良いな。
「じゃあ僕は行くよ」
毛布を鞄にしまって俺は部屋を出た、その時あの子供が。
「気に入ったわあいつ、後で手をまわさないとだわね」
っと言っていたのは聞こえなかったよ、そして。
「ど、何処も怪我をしてない!?」
「そんなにおかしいですか?」
驚いている獣人さんに説明した、まぁ信じられないって顔してるけどな。
「それよりも手続きをお願いします、はやく宿泊する場所に行きたいんですけど」
「っは!?そうでした・・・ではこれを首に掛けてください、兵士の証です」
青銅製のタグを貰った、俺の世界のと同じだ俺の世界は鉄製だったがな、思い出すな仲間の物を回収したんだよな・・・早く救いたいよ。
「ありがとう、このG24ってのは何ですか?」
「それは今説明します、Gは新人って意味ですね、最初の戦場から帰って来るとランクが上がりFに変わります」
なるほど、そしてFからは功績を上げなければいけないらしい、Sまであるそうだ。
「じゃあ24ってのは」
「あら!分かったようね、新人の数よ、あなたで24人目そしてタイミングが悪い事に明日戦場に出発よ」
苦い顔をして言ってきた、いきなり戦闘か。
「分かりました、死なないように努めますよ」
「意外に冷静ねまぁ頑張って、宿舎はそっちの扉を進んで、食堂を横切れば部屋が並んでるから、タグ番号が書かれた部屋に入ると良いわ」
さっきの子供と戦った扉の反対側を指差して言って来た、どうやらそっちが奥に続く扉なんだろう、その後上の人の部屋が奥にあるから行くなとか、軍服を着た人には敬礼をするようにも言われた。
「僕敬礼知りませんけど」
「そう言えばそうね、こうよ」
右手の人差し指と中指を伸ばしおでこに当てている。
「他の指はしっかり握るのよ」
「はい、ありがとうございます」
俺は取り合えず今教えて貰った敬礼をしてお礼を言った、しっかり出来ているか確認されたよ。
「よしよしなかなか綺麗よ、じゃあ頑張ってね」
俺は手を振って教えて貰った扉を通った。
『主、教えて貰ったばかりなのに随分綺麗に出来てましたね、カッコ良かったです』
「それがな、俺の世界と同じだったんだよ」
そう、似てるとかではなくほんとにそのままだったんだ。
『なるほど、通りで決まってたわけですね』
「それよりここの食事だ、見てみろ」
ナビ玉にそう言って食堂を覗いた。
『パンとスープですか?』
「ああ、戦争が頻繁にあるんだ贅沢は出来ないんだろうな」
分身は商人と建築士、後は鍛冶屋として潜入しているが全員食事に不満があると言っていた。
『やることが多すぎますね主』
「そうだな、まずは時間が掛からないで育つ物で食料自給を上げておきたいな」
分身に言っておくか、それに資金も用意しておかないとダメだ、この世界は金貨を使っている、大きさで判断しているらしいく、小中大と別れていた。
小の金貨はかなり小さい、小指の爪くらいだな、そして中金貨がその倍くらい、大が中の倍だ、どれも平らにして何かの印がされているだけの物になっている、価値的には100枚区切りだ。
『何を置いても明日の戦闘ですよね』
「ああ、だが明日移動ってだけだろう、何処まで移動するか分からんが、すぐにって事はないさ」
そう言って食堂を後にして部屋に向かった。
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