神よ願いを叶えてくれ

まったりー

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1章初めの世界

14話 別れ

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「ひいおじいちゃん!どうしても行くの」


「ああそうだよカナン、みんなも元気でな」


あれから100年の月日が流れた、もうあの施設にはいない50年前に出たんだ、そして十分人も増え復興も順調だ、ナビ玉の話では後数時間で俺は転移する。

次の世界の事を聞いたが教えてくれなかった、まぁ向こうに行ってから対処しても問題はないとは思うが、出来れば知っておきたかった。

この世界のおかげで色々な世界を想像し、その対処方が色々浮かぶんだ、この世界に来てよかったと本当に思う。


「でもひいおじいちゃん、その体じゃ大変だよ」


「ああそうだったね、『年齢操作』」


「「「「「!?」」」」」


俺はあの後スキルを幾つか増やした、その中に年齢を変えるスキルもあるんだ、カナたちと一緒に歳を取りたかったからな、カナたちがいなくなってずっと老人の姿でいたから、ひ孫のカナンたちが心配してくれている、驚かせたかな。

ちなみに分身はどうしてか普通に歳を取るようだった、なので数が減ると召喚し100万を維持した、何かが起きるって可能性を考えてだ、まぁ何も起きなかったがな。


「か、かっこいいよひいじいちゃん」


「そうかカナン、でも惚れるなよ俺はって、おいカナン!」


そう言ったのだが抱き着いてきた。


「私と結婚してひいじいちゃん、お願い」


「ごめんなカナンそれだけは無理だ、それにそんな目をしても連れて行けないぞ」


潤んだ目が連れてってと告げていた、ナビ玉が笑いながら出来ませんからねっと言ってきた、分かってるよ。


「うぅ~」


「そんな顔するなよ、カナンはまだ12歳だろ、これからいい男を見つければいいさ」


「でもここにいる男子ってアルたちみたいな子ばかりなんだもん、わたしいやだよぉ~」


いやいやこの都市にもまだまだいるだろう、会ってないだけだ。


「じいちゃんの知り合いにいないのか?」


玲奈の孫アルが聞いてきた、まったくいる訳ないだろ、いたら既に紹介してる、それに。


「アル、お前も自分で頑張るとか考えなさい」


「えーこんなじゃじゃ馬こっちも嫌だぜ、なぁ大地」


タツヤの孫の大地が静かに頷いていた、まったく。


「はぁ~じゃあ俺の最後の分身をここに出すか、丁度最後に残る者を出す予定だったんだ」


そう言って分身を12歳位にして出した。


「ど、どうも」


「いやー可愛い」


カナンがすぐに抱き着いていた、俺何だかさみしくなってきた、どうしてだ。


「あ、あの僕裸なんで放れて」


「んもう!照れちゃって可愛い」


分身が俺を見てきた、なんかすまん。


「ほら服を渡しておく、仲良くしてやってくれ」


「もちろんだよひいじいちゃん、よろしくねって名前どうしようか」


もう俺の事を忘れて分身の話で持ち切りだ、ほんとさみしいぞ。


『主そろそろですよ、いいですか』


「良くない!全然良くないぞ、しんみりするのも嫌だがこんなのはもっと嫌だ、おいお前ら」


そう言ったらみんなが泣いていた、もしかしてワザとだったのか?


「じいちゃんを忘れるわけないだろ、まったく」


「もうひいじいちゃん察してよ、うぅ~」


「カナン・・・それにみんなごめんな」


そう言ったらみんなが俺に抱き着いてきた、分身は今のうちに着替えをしてる。


「そろそろだ、ほらカナン」


「アル・・・うんそうだね、頑張ってね純人じいちゃん」


カナンに純人と呼ばれたのは初めてだがカナを思い出した、涙が出そうだよ。


「元気で暮らせよみんな」


みんなの手を振る姿を見て俺は光に包まれた。


「何だか嬉しいな」


『そうなんですか主、良かったですね』


「ああ、さて次の世界はどんなかな」


俺はそう言って待った、どんな世界でも覚悟している、それに気になることもある。


それはあの黒いウイルスだ、まだ憶測だが次も同じような物が絡んでいるとしたら・・・そう俺は思っている。



《新たに覚えたスキル》


・広範囲探査・遠距離狙撃・輸送物操作・兵器操作・年齢操作・天候操作・建物修復
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