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3章91番目の世界
51話 現状
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頭を両手で押さえてキョウコが涙目でこっちを見てきた。
「痛いじゃないですか隊長」
「痛いじゃないですかじゃないだろうが!それと隊長はやめろ、今はお前が隊長なんだからな」
「え!?そ、そうでした、ではジュ、ジュント大佐」
戸惑いながら大佐を付けてきた、急なことで戸惑ってるな。
「キョウコ解ってるだろ、大佐はいらん」
「わ、わわわ、解ってます、ジュント、さん」
顔を赤くしている、さん付けするのが恥ずかしいのだろう、今まで隊長だからな。
「さんもいらんな、違和感が半端ない」
「は、ははは、はい」
これで違和感はなくなるだろう、さて本題だ。
「それで、どうしてこんな怪我をしたんだ?それほどの強敵が現れたのか?」
キョウコが説明してくれた、どうやら敵が多く攻めてきた時隊列が崩れ、その際敵の攻撃を部下がまともに受けたらしい、更に攻撃を受けそうになったところを庇ったそうだ。
「キョウコらしいと言えばそうだが、無茶をするな、お前はこれからを担う者なんだからな」
そう言って頭を撫でた、キョウコはいやそうな顔をしていたけどな。
「また子供扱いをしてぇー私はもう19ですよ」
「そうだったな、俺から見ればいつまでも教え子だからな、ははは」
そう言いながらキョウコの頭をポンポン叩いた、もうそんな歳じゃないって訳か、この世界の成人は16だからな、だが俺としては少し寂しいな。
「まったく変わらないですね、たい・・・ジュント」
その後、明日から俺に戦隊の参加と教育をしてほしいそうだ、部屋も案内してもらった、キョウコは俺の事を知っているので狭い部屋(ベッドと机があるだけ)を貰った。
『良かったですね、教え子が無事で』
俺は内心すごく心配していたんだ、一か月おきに必ず来た手紙がこなくなれば、誰だってそうだろう。
「まあそうだな、キョウコがあんなことにならないように教育をしていかないとな」
俺は取り敢えず戦闘の準備をする為に施設を回った、俺の能力を十二分に発揮する為には戦闘領域に強化魔法陣を刻む必要がある。
刻むのは簡単だ、俺の血液を数滴たらすだけで魔法陣が描かれる、ほんとはもっと大変だったんだが、前の世界の時にスキルを追加して出来るようにした。
「ここはこんなもんか、後は分身に基地の半径50キロに魔法陣を刻んでもらって・・・そうだ!ここの武器の確認をしないとな」
『いつもの装備ではないですか主、どうせあそこのですよ』
まあそうだろうな、最新兵器は本部に近い前線基地で使ってるしな。
「なければ俺が出すからいいさ、行くぞ」
しばらく廊下を歩き整備場に着いた、中ではさっき飛んでいた機体を整備しているよ。
「ほう、なかなか腕はいいな」
さっきの飛んでいた状態を見て整備士の腕が悪いと思っていたんだがどうやら違うようだ、むしろすごく良い、少ない部品をあり合わせであそこまで持って行ってるって感じだ、これは相当なやり手だ。
「何だいあんた!ここは立ち入り禁止だよ」
整備していたのは女性で怒りながら振り向いてきた。
「ああすまない仕事の邪魔をしたな、俺は軍から派遣されたジュントって者だ、階級は大佐」
「そうかい、私はここの主任をしてるガジェトってもんだよ、それでお偉い大佐さんは何故軍服を着ていなくて、こんな汚い場所にきたんだい?」
名乗ったが信じていないのか、鋭い目で見てきた、そう言えば着替えるのを忘れたな。
「軍服は窮屈で嫌いなんだ、明日から部隊に参加するから機体を見ておきたかった、これほどの腕を持った者が整備してくれるなら安心して任せられる」
そう言って俺はある部品を渡した、真ん中の機体は恐らくこれがないとうまく飛べない、これを渡せば分かってくれるだろう。
「これは・・・そうかい、どうやらほんとに分かってるようだね、誰か!こいつを3号機の部品と交換しておきな」
ガジェトが他の女性を呼んで部品を渡し、取り換え始めた。
「それで、軍服を着るのが嫌いな変わった大佐さんは他には何かあるかい」
「ジュントでいいぞ・・・そうだな使ってる武器を見たいな、見せてくれるか?」
俺がそう言うと素直に案内してくれた、それも笑顔でだ、さっきとえらい違いだな。
「ここがそうだ、どうだい新型ではないにしてもいい装備だろ?隊長が揃えたんだ」
見事に俺が作った物がそろっていた、武器と機体は俺が作った物以外にもこの世界の製作者がいて、今はそれを使っているところがほとんどだ、俺の思惑通りに行かなかったんだけどな。
「このライフルなんて」
ガジェトが何かスイッチが入ったのように説明しだした、興奮しながらな。
「痛いじゃないですか隊長」
「痛いじゃないですかじゃないだろうが!それと隊長はやめろ、今はお前が隊長なんだからな」
「え!?そ、そうでした、ではジュ、ジュント大佐」
戸惑いながら大佐を付けてきた、急なことで戸惑ってるな。
「キョウコ解ってるだろ、大佐はいらん」
「わ、わわわ、解ってます、ジュント、さん」
顔を赤くしている、さん付けするのが恥ずかしいのだろう、今まで隊長だからな。
「さんもいらんな、違和感が半端ない」
「は、ははは、はい」
これで違和感はなくなるだろう、さて本題だ。
「それで、どうしてこんな怪我をしたんだ?それほどの強敵が現れたのか?」
キョウコが説明してくれた、どうやら敵が多く攻めてきた時隊列が崩れ、その際敵の攻撃を部下がまともに受けたらしい、更に攻撃を受けそうになったところを庇ったそうだ。
「キョウコらしいと言えばそうだが、無茶をするな、お前はこれからを担う者なんだからな」
そう言って頭を撫でた、キョウコはいやそうな顔をしていたけどな。
「また子供扱いをしてぇー私はもう19ですよ」
「そうだったな、俺から見ればいつまでも教え子だからな、ははは」
そう言いながらキョウコの頭をポンポン叩いた、もうそんな歳じゃないって訳か、この世界の成人は16だからな、だが俺としては少し寂しいな。
「まったく変わらないですね、たい・・・ジュント」
その後、明日から俺に戦隊の参加と教育をしてほしいそうだ、部屋も案内してもらった、キョウコは俺の事を知っているので狭い部屋(ベッドと机があるだけ)を貰った。
『良かったですね、教え子が無事で』
俺は内心すごく心配していたんだ、一か月おきに必ず来た手紙がこなくなれば、誰だってそうだろう。
「まあそうだな、キョウコがあんなことにならないように教育をしていかないとな」
俺は取り敢えず戦闘の準備をする為に施設を回った、俺の能力を十二分に発揮する為には戦闘領域に強化魔法陣を刻む必要がある。
刻むのは簡単だ、俺の血液を数滴たらすだけで魔法陣が描かれる、ほんとはもっと大変だったんだが、前の世界の時にスキルを追加して出来るようにした。
「ここはこんなもんか、後は分身に基地の半径50キロに魔法陣を刻んでもらって・・・そうだ!ここの武器の確認をしないとな」
『いつもの装備ではないですか主、どうせあそこのですよ』
まあそうだろうな、最新兵器は本部に近い前線基地で使ってるしな。
「なければ俺が出すからいいさ、行くぞ」
しばらく廊下を歩き整備場に着いた、中ではさっき飛んでいた機体を整備しているよ。
「ほう、なかなか腕はいいな」
さっきの飛んでいた状態を見て整備士の腕が悪いと思っていたんだがどうやら違うようだ、むしろすごく良い、少ない部品をあり合わせであそこまで持って行ってるって感じだ、これは相当なやり手だ。
「何だいあんた!ここは立ち入り禁止だよ」
整備していたのは女性で怒りながら振り向いてきた。
「ああすまない仕事の邪魔をしたな、俺は軍から派遣されたジュントって者だ、階級は大佐」
「そうかい、私はここの主任をしてるガジェトってもんだよ、それでお偉い大佐さんは何故軍服を着ていなくて、こんな汚い場所にきたんだい?」
名乗ったが信じていないのか、鋭い目で見てきた、そう言えば着替えるのを忘れたな。
「軍服は窮屈で嫌いなんだ、明日から部隊に参加するから機体を見ておきたかった、これほどの腕を持った者が整備してくれるなら安心して任せられる」
そう言って俺はある部品を渡した、真ん中の機体は恐らくこれがないとうまく飛べない、これを渡せば分かってくれるだろう。
「これは・・・そうかい、どうやらほんとに分かってるようだね、誰か!こいつを3号機の部品と交換しておきな」
ガジェトが他の女性を呼んで部品を渡し、取り換え始めた。
「それで、軍服を着るのが嫌いな変わった大佐さんは他には何かあるかい」
「ジュントでいいぞ・・・そうだな使ってる武器を見たいな、見せてくれるか?」
俺がそう言うと素直に案内してくれた、それも笑顔でだ、さっきとえらい違いだな。
「ここがそうだ、どうだい新型ではないにしてもいい装備だろ?隊長が揃えたんだ」
見事に俺が作った物がそろっていた、武器と機体は俺が作った物以外にもこの世界の製作者がいて、今はそれを使っているところがほとんどだ、俺の思惑通りに行かなかったんだけどな。
「このライフルなんて」
ガジェトが何かスイッチが入ったのように説明しだした、興奮しながらな。
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