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4章 コスで救済
81話 暗躍
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キラキラ光る石ころが散らばる鉱山の中、俺はツルハシで掘り起こした、汗を流して働くのが楽しくなってきたのは誰にも言わない、ここで働き始めて3ヶ月、人形に笑われるのも慣れた、逆に話し相手に丁度良いとか思っている、今も話しかけると笑ってくるんだ。
俺はあいつが欲しかった、姫の衣装を着たあいつを見て一目惚れだった、男に惚れたテレ隠しであんな事を言っちまった、あいつに怒らせてしまい取り返しがつかない状態だ、俺はこれからどうすれば良いんだろうな。
「もう一度見てぇな~」
人形に言っても笑うだけだ、だけどもう一度みたいし会いたい、俺の好きだったあのキャラが現実に出て来たんじゃないか、そんな錯覚を見せたあいつを見たいんだ。
あいつに連絡が出来ないか人形に話しかけるが返答はない、もう会えないと諦め始めてるよ。
「あらあら、勇者って言うからどんなにすごい男かと思ったけど、対した事なさそうね」
休憩を済ませ、座っていた岩から立ち上がると正面に女が立っていた、全身真っ黒の服を着ていた、ここには俺以外いないはずなんだ、それにそいつの容姿が急に変わり俺は固まってしまった。
俺がここに来るきっかけになった姿そのままだったんだ、だから俺は叫んだよ。
「遠藤!来てくれたのか」
あいつが来てくれた、そう思ったんだが女は分かっていない、頬に手を当て悩み始めたよ。
何処からどう見ても、我がまま姫のセイルーンそのままだ、俺はまず謝った、今度はあの時とは違い正直に謝った、もう自分は悪くないとか思わない、遠藤が怒るのも当然だと思うからだ、ここに来て考える時間は沢山あったからな。
「謝られても困るわ・・・でもそうね、条件次第で許してあげる」
女はそう言って紫の石を俺に渡して来た、近づいて来た女の香りはとてもいい匂いだった、遠藤ではないとその時分かったよ、あいつの香りは違うんだ、だがその時の俺は判断できなくなっていたよ。
石に魔力を込めろ、そう言われ何日も魔力を込めることになった、女はそれ以来現れない、条件を言った後一瞬で姿を消した、そいつには人形も反応しなかった。
「あいつだったから反応しなかったのか?良く分からんな」
変だとは思いつつ、俺は魔力を込めた、あいつではないと分かっている、しかしまた会えると思ったからだ、あいつのあの姿を見たい為に俺は頑張ったぞ。
魔力を込め始めて3ヶ月が経ち遂にあいつが現れた、もちろんあの姿だ、俺は嬉しくて直ぐに石を渡した、そして好きだと告白したんだ。
「ふぅ~ん、あなたにはそんな風に見えるのね」
「何を言ってるんだ遠藤、何処から見てもそうだろ?俺は心を入れ替えた、もうお前を傷つける事はしない、だから俺と付き合ってくれ」
男同士で付き合うなんて出来ない、だから遠藤を捕まえ俺だけのモノにしたかった、だがそれは間違いだったんだ、他人の目なんて気にしないで自分の思いに正直になればよかった。
自分の思いを伝え答えを待った、だが遠藤は答えなかったよ、顔を上げると笑っているだけだ。
「ど、どうしてだ遠藤」
「だって、アタシは遠藤じゃないもの、アタシはファントムクロウのキューロス、対象が見たい物になり操るのがお仕事」
何を言ってるのか分からなかった、だが遠藤の姿が変わり紫の肌と髪をした女に変わったんだ、そして少し透けている。
キューロスと名乗った女は本体じゃないと言ってきた、人形たちを欺くために眷属が今の姿を型どっているそうだ、よく見ると影に目があり赤く光っていた。
「じゃ、じゃあお前は遠藤じゃないのか!」
「だからそう言ってるじゃない、ありがとねおバカな勇者様、おかげで世界を壊せるわ」
俺の魔力が何かに使われる、また遠藤に迷惑を掛けてしまう、そう思ってキューロスに殴りかかった、透けていたからか俺の拳はキューロスの体を通り抜け空振りに終わる、それだけでは終わらず、倒れた俺の体は影に吸い込まれて行ったんだ。
もがいても出れない、半透明のキューロスは笑っているようだった、上で高笑いが聞こえたんだ。
「無駄に頑張るのね、じゃああなたはアタシが使ってあげる、最後に踊って見せなさい」
影の中でキューロスが俺に染み込むのを感じた、全身がふわっとして自由を失い始めたんだ、その中で俺はあいつの事を思った、最後にあいつの顔を見たかった。
「良いわねその顔、あなたの心が入って来るわ、その思い人アタシが壊してあげる」
また俺はあいつに迷惑を掛けるのか、そう思ってやめろと叫ぼうとした、だがもう俺の体は動かなかった、意識はあるが抵抗できなかったんだ。
「ふふふ・・・さすが勇者を自称するだけはあるわ、まだ意識があるのね、いいわねぇ魔王様よりも強いかも知れない、これは使えるわよ」
俺の体が勝手にしゃべっている、もう意識も消えかけているが何とか見えた、人形たちは俺の黒い雷で壊され動かなくなった、今までずっと一緒だった人形たちが壊され怒りが込み上げてきた、だが体は動かない、そして意識もなくなっていったんだ。
「じゃあ本体に体を渡して、本番に行きましょ、あの魔王様がどんな顔するか楽しみね」
笑いながらキューロスは飛び立ちました、その先には学園都市があり世界のトップたちが集まっていたんです。
俺はあいつが欲しかった、姫の衣装を着たあいつを見て一目惚れだった、男に惚れたテレ隠しであんな事を言っちまった、あいつに怒らせてしまい取り返しがつかない状態だ、俺はこれからどうすれば良いんだろうな。
「もう一度見てぇな~」
人形に言っても笑うだけだ、だけどもう一度みたいし会いたい、俺の好きだったあのキャラが現実に出て来たんじゃないか、そんな錯覚を見せたあいつを見たいんだ。
あいつに連絡が出来ないか人形に話しかけるが返答はない、もう会えないと諦め始めてるよ。
「あらあら、勇者って言うからどんなにすごい男かと思ったけど、対した事なさそうね」
休憩を済ませ、座っていた岩から立ち上がると正面に女が立っていた、全身真っ黒の服を着ていた、ここには俺以外いないはずなんだ、それにそいつの容姿が急に変わり俺は固まってしまった。
俺がここに来るきっかけになった姿そのままだったんだ、だから俺は叫んだよ。
「遠藤!来てくれたのか」
あいつが来てくれた、そう思ったんだが女は分かっていない、頬に手を当て悩み始めたよ。
何処からどう見ても、我がまま姫のセイルーンそのままだ、俺はまず謝った、今度はあの時とは違い正直に謝った、もう自分は悪くないとか思わない、遠藤が怒るのも当然だと思うからだ、ここに来て考える時間は沢山あったからな。
「謝られても困るわ・・・でもそうね、条件次第で許してあげる」
女はそう言って紫の石を俺に渡して来た、近づいて来た女の香りはとてもいい匂いだった、遠藤ではないとその時分かったよ、あいつの香りは違うんだ、だがその時の俺は判断できなくなっていたよ。
石に魔力を込めろ、そう言われ何日も魔力を込めることになった、女はそれ以来現れない、条件を言った後一瞬で姿を消した、そいつには人形も反応しなかった。
「あいつだったから反応しなかったのか?良く分からんな」
変だとは思いつつ、俺は魔力を込めた、あいつではないと分かっている、しかしまた会えると思ったからだ、あいつのあの姿を見たい為に俺は頑張ったぞ。
魔力を込め始めて3ヶ月が経ち遂にあいつが現れた、もちろんあの姿だ、俺は嬉しくて直ぐに石を渡した、そして好きだと告白したんだ。
「ふぅ~ん、あなたにはそんな風に見えるのね」
「何を言ってるんだ遠藤、何処から見てもそうだろ?俺は心を入れ替えた、もうお前を傷つける事はしない、だから俺と付き合ってくれ」
男同士で付き合うなんて出来ない、だから遠藤を捕まえ俺だけのモノにしたかった、だがそれは間違いだったんだ、他人の目なんて気にしないで自分の思いに正直になればよかった。
自分の思いを伝え答えを待った、だが遠藤は答えなかったよ、顔を上げると笑っているだけだ。
「ど、どうしてだ遠藤」
「だって、アタシは遠藤じゃないもの、アタシはファントムクロウのキューロス、対象が見たい物になり操るのがお仕事」
何を言ってるのか分からなかった、だが遠藤の姿が変わり紫の肌と髪をした女に変わったんだ、そして少し透けている。
キューロスと名乗った女は本体じゃないと言ってきた、人形たちを欺くために眷属が今の姿を型どっているそうだ、よく見ると影に目があり赤く光っていた。
「じゃ、じゃあお前は遠藤じゃないのか!」
「だからそう言ってるじゃない、ありがとねおバカな勇者様、おかげで世界を壊せるわ」
俺の魔力が何かに使われる、また遠藤に迷惑を掛けてしまう、そう思ってキューロスに殴りかかった、透けていたからか俺の拳はキューロスの体を通り抜け空振りに終わる、それだけでは終わらず、倒れた俺の体は影に吸い込まれて行ったんだ。
もがいても出れない、半透明のキューロスは笑っているようだった、上で高笑いが聞こえたんだ。
「無駄に頑張るのね、じゃああなたはアタシが使ってあげる、最後に踊って見せなさい」
影の中でキューロスが俺に染み込むのを感じた、全身がふわっとして自由を失い始めたんだ、その中で俺はあいつの事を思った、最後にあいつの顔を見たかった。
「良いわねその顔、あなたの心が入って来るわ、その思い人アタシが壊してあげる」
また俺はあいつに迷惑を掛けるのか、そう思ってやめろと叫ぼうとした、だがもう俺の体は動かなかった、意識はあるが抵抗できなかったんだ。
「ふふふ・・・さすが勇者を自称するだけはあるわ、まだ意識があるのね、いいわねぇ魔王様よりも強いかも知れない、これは使えるわよ」
俺の体が勝手にしゃべっている、もう意識も消えかけているが何とか見えた、人形たちは俺の黒い雷で壊され動かなくなった、今までずっと一緒だった人形たちが壊され怒りが込み上げてきた、だが体は動かない、そして意識もなくなっていったんだ。
「じゃあ本体に体を渡して、本番に行きましょ、あの魔王様がどんな顔するか楽しみね」
笑いながらキューロスは飛び立ちました、その先には学園都市があり世界のトップたちが集まっていたんです。
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